ときどきレビュー日記 (2004年4月分)


最新の日記/日記Indexへ

坂尾要祐の秘密基地に帰還する


<'04 4/29(木・祝) TNM(今年4回目)>

ゴールデンウィーク初日は上野に出撃。
TNM(Tokyo Natinal Museum, 東京国立博物館)へお出かけです。 ……年間パスポート買ったのをいいことに今年は 東京国立博物館に行きまくりですなぁ。

[空海と高野山@東京国立博物館(平成館)]

まずは平成館で「弘法大師入唐1200年記念 空海と高野山」を見る。
真言宗の総本山、高野山金剛峰寺に納められている 各種宝物の展覧会です。 なんでも高野山は政治の中心から離れたとこに建ってたので 戦争などに巻き込まれず昔の宝物をよく守りきり、優れた宝物が 多く残っているのだそうです。
それにしても弘法大師入唐1200年記念って……。 まぁ最近TNMでは 亀山法皇700年御忌記念(南禅寺)とか 十七条憲法制定1400年記念(夢違観音)とか そういうすごい年代を経た記念年の展覧会が多いのですが……。

まず展示されてるのは、高野山三大秘宝を初めとした空海由来の品や高野山開山に まつわる品々。
特に、高野山三大秘宝がなかなか面白く、 空海が唐から持ち帰ったという一木彫りで たくさんの仏像が掘り込んである“諸尊仏龕”、 空海が唐から帰国直前に投げたら高野山(和歌山県)まで飛んでったという 密教法具“金銅三鈷杵(飛行三鈷杵)”、 教えを説くために空海が著した物語形式の巻物 “聾瞽指帰”とどれもなかなか見応えがありました。 ……って今(5/10)、展示目録を見直しても 展示品名の漢字が難しくて読みかたを思い出せない……。
ともあれ、「弘法大師」と呼ばれるだけあって 空海自筆といわれる“聾瞽指帰”は力強い筆捌きで書かれた 見てて気持ちいい書でした。 漢文だから読めませんでしたけど。 あと、巻物の終わりに行くに従って字体が大きく、伸びやかになっていくところが 面白かったり。 空海ほどの人でも 「もうすぐ書き終わるぞー」って気分が高揚して それが書に現れたって言うことなんでしょうか。 ……それともこういう書法があるのかな?
常設展の本館2F国宝室に展示されてた風信帖(空海から最澄に送られた手紙を まとめた巻物)の空海の書も、 なんか手紙の終わりに行くに従って、 行が曲がってきてたりしたし……(こういう書法もあるらしい、と後で知りましたが)。 ちょっと僕のイメージしてた達筆とは違うイメージの人なのかもしれません、空海。

次に展示されているのは真言宗の信仰や、後に流入した浄土信仰にまつわる 仏教美術などの展示。
ここでまず圧巻だったのは“両界曼荼羅図(血曼荼羅)”。 なんでも、この曼荼羅は平清盛が作らせたものだそうで、 「この曼荼羅の大日如来の光背だかどこだかを塗るための絵の具に 平清盛の血を混ぜ込んだ」 という記述が平家物語にあるそうです。 まぁ、それも凄い話ではあるのですが…… 圧倒されたのはその大きさ。 金剛界、胎蔵界のそれぞれの曼荼羅が10m×10mぐらいあったような…… 迫力のせいで大きく感じすぎてる気もしますが。

仏教美術の他の見所は、運慶・快慶の手によるものを中心とした 仏像群。 色々とありましたが、やはり鎌倉時代の運慶作と快慶作の仏像は際立ってました。 運慶の作品だと、今回の展覧会のポスターにも取り上げられてて 中心展示っぽい感じの“八大童子立像”が出色の出来。 運慶が手がけたのは八大童子のうちの6体で、 後の時代(室町時代)に付け加えられた2体、及び平安時代に作られた 不動明王像(八大童子の上司)と共に展示されてましたが、 やはり運慶作の6体の迫力は明らかに共に展示されていた3体に勝ってました。 目とか表情の活き活きっぷりが凄い。 快慶作の仏像だと“深沙大将立像”がオモシロでした。 鬼のような顔、ドクロを数珠繋ぎにした首飾り、 お腹には人面瘡、そして何故か両膝から生える象の頭部…… と他に類を見ない造形です。

さらに、「山の正倉院」として比叡山に持ち込まれた美術品や、 豊臣秀吉による攻略を退けた(というか政治的に和睦した)後に 近世の武士や文化人から奉納された品が展示されてました。 注目して見たのは 歴史の教科書なんかにたまに載ってる“浅井長政夫人像(お市の方)”、 長谷川信治(後の長谷川等伯)による“武田信玄像”、 狩野探幽による顔部分と服部分の筆致の違いが面白い“釈迦三尊像”、 池大雅による相変わらずの点描による伸びやかな襖絵“山水人物図”など。

全体にそこはかとなく神聖性が漂っていた展覧会だった気がします。 空海の人柄や真言宗のもつ独特の雰囲気がそうさせてたんでしょうか。 なんとなく、高野山金剛峰寺を訪れたくなりました。 そのうち、行ってみようかな。

参考サイト
東京国立博物館 弘法大師入唐1200年記念 空海と高野山

[常設展@東京国立博物館(平成館/本館/東洋館)]

「空海と高野山」鑑賞後に常設展を色々と見る。 以下、印象に残ったのを箇条書きです。

参考サイト
東京国立博物館
東京国立博物館館蔵品ギャラリー工芸仏教関係 金銅火焔宝珠形舎利塔
美の巨人たち(テレビ東京系美術番組) ラインナップ 慧可断臂図(2001年6/30放映)
東京国立博物館特集陳列 拓本 ―三館同時開催による名品展―


<'04 4/28(水) 更新>

……ってことで日記も半年ぶり位の更新です。
とりあえず新しいのは2003年10月と2004年4月分だけですが…… 抜けちゃった期間の日記も追い追い上げていくつもりではいます (一応行動記録をストックしてはいるので)。

とりあえず皆さんこれからもよろしくお願いします。


<'04 4/26(月) いろめがね>

4/17(土)に新宿ハンズで買った 眼鏡にアタッチするタイプのサングラスがいまいちだったので、 会社の帰りに Y's Bike Garage という自転車屋さんによって スポーツ用のサングラス(15000円)を購入。 ……ノリで買ったとはいえ高すぎる気も。 とりあえず大事に使って20年ぐらい持たせよう。
ちなみに眼鏡アタッチタイプのサングラスは母親に売りました。

参考サイト
Y's Bike Garage


<'04 4/25(日) ジブリ米百俵>

この日は妹+昔バイトしてたとこの後輩達と三鷹の森ジブリ美術館(完全予約制)に 行く約束をしてたので三鷹に黒麺号で出撃。
三鷹に行く時は玉川上水沿いの細道(弱オフロード)を 行くのが楽しかったり。

[三鷹市山本有三記念館]

約束の時間よりもかなり早めに三鷹市に入り、 山本有三記念館へ行く。
山本有三記念館は、 文学者・山本有三(1887-1974)が1936(昭和11)年〜1946(昭和21)年まで 住んでいた家を三鷹市が公開したものです。 山本有三といえば小説「路傍の石」で 有名な人です(……僕は読んだこと無いのですが)。 でも、最近では小泉総理のせいで戯曲「米百俵」の方が有名かもしれません。

まず建物が小さいながらも本格的な洋風建築でなんとも愛らしいというか。 保存状態も良く、玉川上水の緑の多い景色にも馴染んでますし、三鷹観光の穴場 として良い場所だと思います。

内部では「山本有三展 伝記物語の世界」という展示を行ってました。 展示の説明なんかの話によると、山本有三は「人間賛歌」というような 感じの戯曲や小説を書き、 戦後は教育などに関する活動に携わったそうで……ちょっと興味が出てきました。 座右の銘からして「心に太陽を持て」だったそうですし。 前向きな人だったみたいです。 「路傍の石」ぐらいは読んでみようかな。
ちなみに、時期によっては山本有三以外の文学者に関する展示を 行うこともあるようです。

参考サイト
三鷹市芸術文化振興財団山本有三記念館

[三鷹の森ジブリ美術館]

三鷹駅前商店街から脇に入ったところにある無料駐輪所に黒麺号を置き、 商店街の「大戸屋」で昼食を食べ、 「甘味処たかね」で三鷹名物の鯛焼きを食した後、 三鷹駅改札口で後輩達と合流してバスでジブリ美術館へ。
ここは、スタジオジブリの作品やアニメの製作工程について展示した 美術館……というか美術館兼アミューズメントというか。 独特の雰囲気のある場所です。 ちょっとだけディズニーランドに近いかも。 独自のリアリティを持つ「領域」を作り上げちゃっている点で。

まずは、エントランスホールの天井画や回廊のステンドグラスに 散りばめられた小ネタに感心しつつ、最初の展示室「動きはじめの部屋」へ。 ここは、アニメーションが動いて見える仕組みを説明してるコーナーで、 原始的な目の錯覚を利用したアニメーション「ゾートロープ」 (いわゆる“パラパラマンガ”とか“走馬灯”みたいなやつ)などが 展示されています。 ここで圧巻なのは立体ゾートロープの「トトロぴょんぴょん」。 ちょっとずつ違う形のトトロなどの人形が乗った台を高速回転させ、 ストロボを点滅させると人形がぐりんぐりん動いて見えるという。 この立体パラパラマンガの凄さは見ないと分かんないです。 ちなみにこれの製作者は“マシュマロスコープ”で有名な メディアアーティストの岩井俊雄だそーです。流石。 他に、ここにはジブリの製作スタジオのジオラマなんかが あんまし目立たないところにあったりします。

で、次に館内の小映画館「土星座」へ。 この日は企画展 「ユーリ・ノルシュテイン展 ノルシュテインとヤールブソワの仕事」 が開催中ということで、ロシアのアニメ監督ノルシュテインの作品 「霧の中のはりねずみ」の上映を観ることができました。 切り絵で作られたというアニメーションは 色々とリアル(特に背景)なのにキャラがかわいく、 どこか幻想的な雰囲気を漂わせていました。 あとBGMのセンスがちょっと変わってるなと思ったり。 かわいいシーンでもなんだか不気味な曲がかかってたりして。 ちなみに館内のギャラリー回廊などにも ノルシュテイン作品のエスキース(習作となる絵)や絵コンテが展示されてました。

でもって、次は常設展示「映画の生まれるところ」へ。 ここはアニメ映画の製作風景にまつわる展示がされてます。 スタジオの再現みたいなのが多かったかな。 ところどころに置かれたスケッチからは 宮崎駿のアニメ製作に対する思い入れが伝わってきます。

一旦、カフェ「麦藁ぼうし」でかぼちゃジェラートを食べながら休憩した後、 企画展示室にて「天空の城ラピュタと空想の機械達展」。 タイトルの通り、ラピュタに登場したメカと、 黎明期のSFに登場した飛行メカを見ていく展示です。 自主制作しているオーニソプター(羽ばたき飛行機)“アルシオーネ”の実物大模型が メインの展示品なんでしょうけど、ここでのお勧めは ミニ映画「空想の空とぶ機械達」。 宮崎監督を擬豚化したキャラが様々な空想飛行機械を紹介していくって内容の 小作品で、短いながらも良くできてて楽しい作品です。

次にネコバスルームへ。 ここにはスケール1/3ぐらいのネコバスのぬいぐるみが置いてあります ……が戯れるのは小学生以下の子供優先。 で、その子供も偉い数で待ち行列を作っているので 我々の出る幕はありません。残念。 というかネコバス子供まみれすぎです。

そこから外部階段を伝って屋上庭園へ。 ここでまず目に付くのは「守り神」こと実物大ラピュタの 朽ちたロボット兵。 ……でっけー……。 映画で見たときはこんなにでっかく見えなかったんですけど ずいぶんと印象が変わりますねー。 あと、もうちょっと奥まったところに、ラピュタの中枢部に置かれてた ラピュタ語の刻まれた石碑(多分実物大)がいい感じに朽ちた雰囲気で置かれています。 当然の如くここで「(石碑に手をかざしながら)よめるーよめるぞー」 「みろーひとがごみのよーだー」と再現アクションに走る一行。 ……完全に子供帰りしてます。

次に図書閲覧室「トライホークス」で色々と閲覧。 ジブリ関連の本や企画展示中のノルシュテイン作品の本以外にも、 宮崎監督おすすめの絵本などが置いてあります。 で、そのなかでインパクト強かったのが 新・講談社の絵本「猿蟹合戦」。
「新・講談社の絵本」は日本の童話に日本画で挿絵がつけられているという ナイスなシリーズなのですが……「猿蟹合戦」では 何故か猿以外の全ての登場キャラの体が「人間」になってるんです。 つまり……臼は「頭が臼の人間」、栗は「頭が栗の人間(微妙にかわいい)」。 この二人はまだいいとして…… 蜂は「蜂頭の人間」ではなくて 「頭が蜂(全身)の人間(蜂の胸の辺りから人間の体が生えてる)」、 蟹親子も「頭が蟹(全身)の人間」でした……。
で、猿に復讐する風景も 「囲炉裏から栗人間が飛び出してきて猿に体当たり!」とか 「蜂人間が槍で猿を一突き!(いや……殺しに行ってるだろそれ……)」とかに なってるし。 っていうかそもそも蟹が蟹人間になってるなら、 蟹自身で柿の木に登って柿取りにいけるって! それに人間並みのボディ持ってるんだから猿に柿投げつけられたぐらいだと死なんだろ 蟹親!
なお、残念ながら馬糞さんはいませんでした (この絵だとどうなるのかちょっと見たかった)。 ……ううむ、素晴らしい絵本です。 将来子供ができたら買って読んであげよう。 ……読まれた子は怖がって泣きそうな気がするけど。
ついでにここで「空想の空とぶ機械達」のポストカードセット購入。 絵葉書コレクションが着実に増えていきます。

最後にショップ「マンマユート」で色々見てからジブリ美術館を後にしました。 いやー、楽しかった!

参考サイト
三鷹の森ジブリ美術館


<'04 4/24(土) 夜光と昭和とデザインと印象派>

この日は原宿・渋谷方面へ黒麺号で出撃です。
この辺は人が多いので、どこを移動してどこに駐輪するのかが 考えどこなんですよね。 ちなみにこの日使ったコースは という感じでした。明治通りが混んでいてどうにも。

[清親の描いた開化の東京@太田記念美術館]

まずは原宿の裏道にある浮世絵専門の美術館、太田記念美術館で 「清親の描いた開化の東京」を見る。
“最後の浮世絵師”と呼ばれた幕末〜明治の画家 / 版画原画師、 小林清親(1847-1915)の作品の展覧会です。

清親は「ポンチ画」と言う諷刺画や、 六歌仙や達磨などの古典的なモチーフなんかも描いてました。 が、この人の絵で特に良いと感じたのは「光線画」と呼ばれる、 夜景や夕景における光と影を効果的に描いた風景画です。 今回の展示もそのシリーズが中心でした。
夜雨の中で窓から灯りの漏れる新橋ステンション、 月下を駆ける両国の人力車、 ガス灯に照らされる日本橋の人々のシルエット、 夜闇に浮かび上がるお茶の水のお堀の蛍…… そういったモチーフが、黒や藍で表された夜闇に 白や橙の光を滲ませることで、静かに、そして叙情的に描かれてます。 あと、水面や濡れた路面での光の反射も良い効果出してます。 雪中を駆ける馬車や高輪を疾走する陸蒸気などの動的なモチーフも、 この人の手にかかるとどこかノスタルジックで静謐な感じになっちゃうあたりが 流石と言うか何と言うか。

あと、この美術館は狭いけど内装が凝ってます。 畳に上がって正座して作品を見れるところあり、 石灯籠付きの日本庭園のような内装あり(注:室内です)といった感じに。

参考サイト
太田記念美術館展示のご案内 平成16年 4月 展示のご案内

[ムラカミ家のモノに見る昭和史@ロゴスギャラリー]

次に、渋谷のパルコPart1の地下1階にあるロゴスギャラリーで 「東京・山の手・昭和三代 ムラカミ家のモノに見る昭和史」を見る。
1935(昭和10)年から70年近く山の手の家に住み続けたムラカミさん家の モノの展覧会+即売会です。

展示されていたものは 着物、食器、本棚(実際に読まれた本が入ってる)、楽譜、 当時の広告、 戦時の少年向け画集など……。 ただ、訪れたのが会期終了間近だったこともあって 平べったいヤカン(冷蔵庫に入れやすい形になってる)や モニター付き8mm映写機なんかの面白そうなものは既に売れちゃってました。
昨年の9月に見た、江戸東京博物館の「東京流行生活展」 (参考:'03 9/20の日記)と 似た感じの内容かな、とも思いましたが、 今回の展示は一つの家族の持ち物……ということで 流れがあり、生活感がある…… というか暮らしている人の「顔」を感じることのできる展示だと思いました。 ……いまいちうまく言い表せませんけど。

折角だから何かを買おう……ということで 昔のピース(1,2曲からなる薄い楽譜)も買うかどうか結構悩んだのですが、 結局は無難に絵葉書を買いました。 大正期の東大正門の絵葉書と大阪三越デパートの絵葉書です。 っていうか片方の絵葉書にはなんか鉛筆で文面がしたためてあるのですが…… (でも達筆だからあまり読めない)。 消印が捺された跡が無いから書き損じだったのかな? 生活感が出ててお気に入りです。

あと意外な収穫だったのは、ギャラリー内に展示されていた 展覧会紹介の新聞記事の文面から、自宅の近くに「昭和のくらし博物館」と いうのが存在するという情報を得たこと。 自転車で数分のところなので今度行ってみよう。

参考サイト
PARCO-ART.COMLOGOS GALLERY EXHIBITION CALENDER PAST ムラカミ家のモノに見る昭和史
古書 日月堂 (この展示の企画をギャラリーロゴスと共に行った古書店さんのサイト)
昭和のくらし博物館

[レイモンド・ローウィ@たばこと塩の博物館]

渋谷公園通りのサブウェイで昼食を済ませた後、その向かいにある たばこと塩の博物館で「20世紀デザインの旗手 レイモンド・ローウィ」を見る。
20世紀アメリカを代表するプロダクトデザイナー、レイモンド・ローウィ (1893-1986)の仕事の回顧展です。

とは言えいきなり企画展を見るのではなく、 まず視聴覚ホールで上映されていたローウィのドキュメンタリーを途中から見て、 常設展も見てからローウィ展を見ることに。 常設展の煙草の展示は全体にかなり充実しています。 中南米の古代遺物(レプリカ)あり、浮世絵あり、 パイプや煙草盆といった工芸あり、明治以降のポスターあり、 江戸と昭和のタバコ屋の実物大の再現あり、と見応えあり。 一方で塩の展示は結晶が綺麗だったけど、 展示としてはちょっと地味だった気もします。 特に製塩方法のあたり(勉強にはなりましたけど)。

そんなこんなで常設展を見るのに時間をかけてしまったので、 肝心のローウィ展はちょっと駆け足に。 このレイモンド・ローウィと言う人は 「口紅から機関車まで」のキャッチフレーズに示されるように、 かなり幅広い範囲でプロダクト・デザインを行った人です。 紹介されていた仕事の中で、僕が(テレビ越しにでも)目にしたり 聞いたりしたことのある物事に関わるデザインだけでも 「口紅を捻ったら出てくるしくみ」、 「コカコーラの瓶(のラベルの色)」、 「米国大統領専用機(エアフォース・ワン)の外装」、 「コンコルドの内装と機内用の食器」、 「シェル石油の現ロゴ」、 「エクソンのロゴ」、 「ナビスコのロゴ」、 「ジンジャエールのラベル」、 「アポロ11号乗員用宇宙服」、 「タバコ“ラッキーストライク”のパッケージ」、 「タバコ“ピース”のパッケージ」、 「アサヒビールのゴールドラベル」、 「不二家のロゴ」……と かなりの数がありました。 さらに機関車の車体、自動車の車体、使いやすい冷蔵庫といったものを きちんと機械工学、流体力学、人間工学のよーな観点に立って設計してたりします。 ……流石に只者じゃないですね、ここまで来ると。 展示場にはデザイン結果だけではなく、構想過程の資料なんかもあって 勉強になりました。

他に印象に残った点……それは、ローウィ展の展示を行った人の、 ローウィへの思いを強く感じることができたこと。 僕がローウィ展を見ていた1時間強の間にもここの展示企画をした人が 2回もツアー(展示案内)を行ってて、 ローウィの仕事に対する姿勢など (特に「口紅から機関車まで」という著書の中で 多く語られているらしい)を熱く話していました。 ……こういう、「思い」を強く感じることができる展覧会は大好きです。

で、その熱気に心打たれて展覧会図録も買っちゃいました。 でもこの図録も1200円とけっこー安い。 つーか入館料と合わせても1500円…… つまりちょいと値段高めの美術館の入館料と同じぐらい。 今でも良い買い物したと思えます。

参考サイト
たばこと塩の博物館 特別展・企画展 アーカイブ 20世紀デザインの旗手 レイモンド・ローウィ

[モネ、ルノワールと印象派展@Bunkamura ザ・ミュージアム]

最後にBunkamura ザ・ミュージアムで 「モネ、ルノワールと印象派展」を見る。
印象派絵画を、モネに代表される風景画の系譜と、 ルノワールに代表される人物画の系譜で見ていくという展覧会です。

まずはタイトルの通りルノワールとモネの作品が並びます。

ここでのオーギュスト・ルノワールの作品は いつもどーりのふくよかな感じの裸婦像が多いのですが、 それよりは「女の子の格好をした」自身の息子や甥を描いた 作品がよかったです。 特に甥のエドモン君がかわいかったですね。 ポスターにも使われてる正面向きの絵よりも、 その隣に飾られていた横向きの絵が良かったような。 その一方で、同じ息子/甥女装シリーズの中の 「ピエール・ルノワールの肖像」はちょっと怖かったです…… なんか目が異様で。 なんかあの絵のほんとのタイトルは 「寝てるスキにまぶたの上に瞳を描かれたピエール・ルノワールの肖像」では ないかと思えてしまうほど。

一方、クロード・モネの絵では 特にポスターにも使われていた「アルジャントゥイユの鉄橋」が良い感じ。 ちょっとモネっぽくない細かい描き込みのある絵ですが、 水面が色彩分割で描かれてて光が溢れてくるあたりはやっぱりモネです。 綺麗。 睡蓮の連作など比較的後年になってからの作品もありましたが、 どちらかと言えば印象派の様式を確立した前後 (1870年代)の作品が多かったような。

その後には風景画の系譜としてアルフレッド・シスレー、カミーユ・ピサロ、 ジョルジュ・スーラ、アンリ=エドモン・クロス、ポール・シニャックの作品、 人物画の系譜としてアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、 ピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤールの作品が並びます。 この中で特に印象に残ったのはシニャックの作品。 なんか点描を極限まで駆使してありえない色彩になってる気がしないでもないですが、 眩しいぐらいに光り輝く風景画でした。 あと、ボナールの奥さんが強迫観念に取り付かれて しょっちゅう服脱いで水浴びしたり体拭ったりするよーになり(つまり潔癖)、 結果としてボナールの絵には奥さんのヌードが増えた、 という話もなんだか印象に残りました。

参考サイト
Bunkamura ザ・ミュージアム モネ・ルノワールと印象派展


<'04 4/17(土) 夜桜と宮様ディナーセットと香

この日は虎ノ門/六本木一丁目付近へお出かけ。 この辺には結構穴場的にいい美術館があるのですが、 大使館が一杯ある(……特に米国大使館がある)関係上、 沢山の警官が警備に当たっていてなんだか物々しい雰囲気です。 そういう僕も、駐輪場所を求めて同じ場所をうろうろしていたせいで 警官の人に呼び止められたのですが (そしてちゃっかり近辺の駐輪場所を尋ねた)。

[酒と恋@大倉集古館]

まずはホテルオークラの敷地内にある日本最古の私立美術館、 大倉集古館で「酒と恋 ―その興をめぐる美と文芸―」を見る。 大倉集古館の所蔵品のうち、「酒」「恋」にまつわるものを集めた展覧会です。

昔、東京国立博物館の横山大観展で見て気に入った「夜桜」が展示されてるってことで 見に行ってみました。 横山大観展は混み込みでしたが、こっちは比較的空いてたので心行くまで 夜桜を眺めることができました。

「恋」にまつわる展示では源氏物語や伊勢物語に関わる品々や 浄瑠璃台本や能衣装などが展示されてました。 こっちは綺麗なものとか割と有名な話にまつわるものが多かったような。 「酒」にまつわる展示では、円山応挙の陶淵明図や、 安藤広重の雪月花の名所を書いた肉筆浮世絵がありました。 他にも酒にまつわる面白い説話についての図なんかがあります。 あと、創業者つながりで恵比寿図も結構あったかな (大倉集古館のコレクションを作った大倉喜八郎は、 ヱビスビール創業の貢献者でもある……ってことで展示されてたみたいです)。 あと、酒がらみで展示されていたリアルなのに幻想的な 近代日本画、並木瑞穂「さやえんどう」に 奇妙な迫力を感じました。

企画展示以外でもには常設展示の普賢菩薩騎象像(国宝)や 庭園に展示されてる仏像なんかが楽しめます。 明治-昭和時代の建築家、伊藤忠太が関東大震災後に建て直した集古館の建物も へんてこりんな古代中国式みたいな感じで面白いとこです。 特に2F天井あたりの内装が見所です。

参考サイト
オークラ ホテルズ&リゾーツホテルオークラ(東京)施設ガイド大倉集古館 酒と恋 〜その興をめぐる美と文芸〜

[藤本能道の色絵@菊池寛実記念 智美術館]

去年できたらしい、現代陶芸という珍しいジャンルの美術館、 菊池寛実記念 智美術館に「藤本能道の色絵 昭和天皇に捧げた「幻の食器」」を 見に行く。 戦後の色絵磁器を代表する作家の一人、藤本能道の作品展です。

この美術館、佇まいとか展示の見せ方とかが凝ってます。 特にロビーから展示室に下降する螺旋階段の、ガラスの手摺の美しいこと。 展示もちょびっとだけ隙間から先の展示室を見せるとか、 ふと別の角度から前の展示を見せたりとか……。 黒を基調としたなかで、照明によりうまい具合に陶磁器が浮かび上がっているのも いい感じです。 さらに、人が少ないことも雰囲気を出すのに一役買ってます。 ……まぁ、これはお客さんが少ないってことなので一長一短ですが。

展示の中心は、この美術館のコレクションを作った菊池寛実の邸宅で 行われた昭和天皇皇后の晩餐のために、菊池寛実が藤原能道に製作を頼んだと言う ディナーセット「幻の食器」でした。 ちなみにこの晩餐一度のみで使用された、というのが「幻」たる所以のようです。 和の技法で作成された洋食器のなので、作品名が 『色絵花蝶文コーヒー碗皿』みたいに和洋折衷でちょっとも面白く なってるのも特徴です。 僕にとって陶磁器はどこが良いのかが良く分からないっていうのが まだまだ多いのですが、 この人の陶磁器は暗色系のパステルカラーで余韻を残す感じの花鳥図が多くて、 結構気に入りました。

この美術館、凝ったカフェレストランなんかも付いてたりします (この日はラーメンが食べたかったので寄りませんでしたが)。 ただ、観覧料1300円っていうのは展示量から考えるとちょっと高い気も。

参考サイト
菊池寛実記念 智美術館

[香と雅の世界@泉屋博古館 分館]

京都にある住友家のコレクション用の美術館、泉屋博古館の東京にある分館に、 「香と雅の世界 ―古典文学・和歌・茶道・香道の美術―」を見に行く。 香道や茶道、香りにまつわる和歌なんかにまつわる美術品・工芸品の展覧会です。

茶道用の香炉(お香をたく道具)や香合(お香を入れる道具)などにも 面白い品がありましたが、 漆器好きの僕としては、香道用の道具を入れる香箱の装飾に惹かれました。 あとは「今はむかし、竹とりのおきなといふもの有りけり〜」で始まる竹取物語の 絵巻なんてものもありました。 香道における香木の順番を示す図案を、その名称と関連する絵柄と共に描いたものを まとめた書物も結構綺麗でした。

参考サイト
泉屋博古館泉屋博古館 分館 香と雅の世界 ―古典文学・和歌・茶道・香堂の美術―

[新宿でお買い物]

虎ノ門の3美術館は思ったより早めに見終わったので、 赤坂アークヒルズの大島ラーメンで遅めの昼食を取ってから 新宿まで移動して色々と買い物しました。

まずは東急ハンズ新宿店で自転車用にクッション付き指開きグローブと サングラス(眼鏡にくっつける奴)を購入、あとボードゲームのコーナーに置いて あったカプコン販売のカタン(ポータブル)を購入。

その後、イエローサブマリン新宿ゲームショップに移動して ブレカナ2ndのSSS(スーパーシナリオサポート)vol.15と TRPG雑誌「Role&Roll」のvol.3〜5、 あと創土社のゲームブック「竜の血を受け継ぐもの」を購入しました。

参考サイト
大島ラーメン店舗紹介赤坂アークヒルズ店
 ……って最後だけ何故かグルメぴあ内のページだ。
ハンズweb 東急ハンズ新宿店
イエローサブマリンショップ所在地情報新宿ゲームショップ


<'04 4/11(日) S=F V3オンラインセッション>

TSGの仲間と一緒に、TRPGのセブン=フォートレスV3(略称S=F V3)の オンラインセッション。 オンラインセッションに初めてプレイヤーで参加です。

で、自分の持ちキャラは エクセレントウォーリア(勇者)/ヘビーアームズ(重装戦士)。 魔法がちょっとだけ使える前線の壁という役どころです。 ちなみにライフパスやワークスを決めてるうちにマスターと二人で悪乗りし、

「かつてはあちこち派手に遊び歩いていたが、実は貧乏貴族の息子であり 7人の異母妹がいるということが発覚したので、ゴブリンスレイヤーと しての収入で妹たちの面倒を見るようになる。 あるとき、遺跡に住み着いていたゴージャスなゴブリンを退治して大金持ちに。」

……というアレな設定に。 しかも名前はメンウォール(♂、愛称メン)でなんかそのまんまな感じにしちゃったし。 でもセブン=フォートレスのキャラとしてはおとなしめな気がしないでもないです。
ちなみに他のパーティメンバーは 「しんのゆうしゃ」にさせられた勇者の子供の アルトゥル(性別……どっちだったっけ)、 天然の僧侶ハピット(♀)、 今回のパーティでは一番の常識人だった気がしなくもない傭兵団所属の剣士 トーハム(♂)、 女好きですけべな弓使い兼探索者リディア(♀)という感じに。

シナリオは、プラーナ(精神エネルギー、ゲーム的にはヒーローポイント)を 抜かれて意識不明に陥る人が続出する事件と、 記憶喪失の少女の謎を追ってフォートレスに突入!と言う感じのもの。 メン君は命中値が低いので最初はどーなることかと思いましたが、 最終的にはパーティの回復能力を頼って、 HPをプラーナに変換しまくる(エクセレントウォーリアの特殊能力) ことで命中値を常に底上げして戦うという戦法により 効果的に戦うことができました。 ……しかし今回のパーティ、魔法攻撃力が足りない代わりに回復力が凄かった。 魔法系の二人(アルトゥルとハピット)がどっちも僧侶系の魔法を重点的に とったからですけど。 みんなで初めてのS=F V3、しかもオンラインと言うことで 手探りではありましたが、要所で活躍できたし結構満足。

ただ……1日でシナリオを完結させるのはちょっと無理あったかもしれません。 未明までプレイは続いていましたとさ。


<'04 4/10(土) 赤坂→横浜>

この日は赤坂と横浜にお出かけ。 移動距離がちょっと多いので、大事を取って 自転車ではなく電車を用いて移動です。

[池大雅@ニューオータニ美術館]

まずはホテルニューオータニ内にあるニューオータニ美術館で、 「池大雅 洞庭赤壁図巻への道」という展覧会を見る。

江戸時代中期の文人画の大家である池大雅の作品を、 文人画の技法を身につけていたころ、 日本の風景を描いていたころ、 そして想像で中国の風景を描き ニューオータニ美術館所蔵の『洞庭赤壁図巻』 に至るまでと3つのコーナーに分けて展示していました。 ちなみに文人画というのは中国の南宗画を基にした日本の絵画の形式で、 もともとは中国の学者が余技で描いた絵のことをさすそうです。ふむ。

前に富岡鉄斎の絵を見たときにも思ったことですけど、 文人画は自由にのびのびと描いてる感じがあって、 見てて楽しくなるのがいいですね。 鉄斎に比べて、大雅の方が作品に細やかなとこが ちょこっとあったようにも感じた……よーな気もしますけど。 この展覧会の池大雅の絵だと、 春の川の中を何艘かの小舟が行く図の屏風なんかがいい感じでした。 小舟が川の向きにあわせて斜めに描かれてたりして ほんとうにのびのびとしてる。 一方でこの展覧会のメイン物品の重要文化財『洞庭赤壁図巻』は、 繊細な感じの描き方で、ちょっと僕が思ってる文人画と違うながらも なかなか情緒漂う逸品でした。 ……文人画についてはまだ全然詳しくないので 「僕が思ってる」もへったくれも無いのですが。

ただ……特別展と言うことでいつもより料金が 高かった(普段500円のところが700円)わりに、 ただでさえ狭めのニューオータニ美術館でさらに展示数が少なめになってたのが 少しばかり寂しかったような……。

参考サイト
ニューオータニグループニューオータニ美術館
 さらに、ニューオータニ美術館サイト内の「コレクション」の 重要文化財で池大雅『洞庭赤壁図巻』の縮小画像を見ることができます。

[エミール・ガレ展@サントリー美術館]

次に赤坂のサントリービル11Fにあるサントリー美術館で 「没後100年記念 エミール・ガレ展」を見る。 19世紀末から20世紀あたまにかけて、アール・ヌーヴォー様式の ガラス作家として活躍したエミール・ガレの作品の展覧会です。

初期の「月光色」と言われる青透明のガラスも結構よかったですが、 やっぱりガレが本領発揮し始めるのは1989年パリ万博以降に 植物や昆虫などを直接かたどったガラス器を作るようになってから。 今回の展覧会では、 生命の迫力とたおやかさを同時に含んでいるような ガラス器をたくさん見ることができました。 特に「ひとよ茸ランプ」は良かった。

他にもガレの作った木彫家具(これがまた良いんだ、寄木細工が細やかで)や 陶器、ガレ以外の同時代の作家による装飾美術なんかが展示されていて かなり充実した展覧会です。お勧め。

参考サイト
サントリー美術館 没後100年記念 エミール・ガレ展

[ルース・バーンハート&イモジン・カニンハム@東京写真文化館]

次に赤坂の写真専門のギャラリー、東京写真文化館へ。

まずは 5F STAGE(無料ギャラリー) で PHOTOTHERAPY PHOTO EXHIBITION を見る。 写真を撮ることで自分を見つめなおす……て感じの療法/ワークショップで 撮影された写真の展示です。 で、写真に添えられた撮影者のコメントが結構頷ける。 写真を撮ることを意識すると、景色とかの見方が変わって、 視界に入る綺麗なものが意識に引っかかったりするようになるんですよね。 そうやって、自分が変化することを感じられることが、 精神療法としてなんかいい効果を生んでるのかもしれません。

次に 4F メインギャラリー(有料) で 「東京写真文化館コレクションアンコール企画  ルース・バーンハートとイモジン・カニンハム  〜今だから聞こえる、彼女たちのメッセージ」を見る。 ……展覧会タイトル長いよ……。 20世紀前半のアメリカで、ヌード写真を撮っていた 女性の写真家二人の展覧会です。 で、彼女らの撮ったヌード写真は「女性の体の造形」に注目したもので、 男性が撮った女性のヌードのような「女性的な魅力」を強調した写真とは異なる ……みたいです(展覧会で写真についてたキャプションの受け売り)。 そう言えばルースのほうは「女性と静物との違いは、 女性は生物に比べてちょっと辛抱強さが足りないこと」 (うろ覚え)と言い切っちゃってましたしね。 確かに造形の力強さが全面に出ててヌードだけどえっちくない写真が 多かった気がします。 他にはイモジンの花の拡大写真や ルースの骨や貝殻の写真なんかがありました。

参考サイト
東京写真文化館

[生香園 本館@横浜馬車道]

最後に会社の同期と、周富輝がオーナーシェフを勤める 横浜の馬車道沿いにある中華料理店、生香園へ。 実は会社の同期と「中研グルメ部」と称して2ヶ月に1度ぐらい 色々なところにご飯を食べに行ったりしてます。 ……東大辻井研時代の「美食倶楽部」に近いノリなのかも。 ともあれ、今回もその活動の一環だったわけです。

てなわけでみんなで5000円のコースメニューを頼んでみました。 味は……まぁまぁかな? 美味しいんだけど……ネームバリューのせいで期待しすぎたせいか、 「まぁまぁ」止まりという気も。 4人で来てたわけだから、コースメニュー頼むよりも色々注文して 取り分けて食べた方がよかったかなぁ、という気もします。 ……「まぁまぁ」と評価した割には きっちり家族向けに肉まん買って帰ったんですけど。

食後に関内駅前の文明堂の喫茶店「ル・カフェ」で みんなで和んでから帰りましたとさ。

参考サイト
周富輝【生香園】オフィシャルサイト
ぐるナビぐるナビレストラン関東版文明堂茶館 ル・カフェ


<'04 4/1(木)〜4/4(日) 出雲・松江旅行記>

島根県の出雲・松江に三泊四日の一人旅に行ってきました。

もともとは、「横浜で見逃したTHEドラえもん展の、 島根県立美術館への巡回を見に行く」というだけの酔狂な計画だったのですが、 調べてみると島根は蕎麦と夕日と美術館と温泉と神様が揃ってる地であることが判明。 こりゃー旅行するには充分過ぎる動機ができました。 てか、行きたいとこ多すぎて取捨選択に苦労しました。

参考サイト
島根観光ナビゲーション
さんいん旅ネット
知られざる出雲そば

それでは当日の様子をダイジェストでどうぞ。

【4/1(木) - 出雲大社と出雲日御碕灯台

初日は出雲空港から直通バスで出雲大社へ行き、 出雲大社近辺を観光して回りました。

●出雲阿国の墓
まずは出雲大社の巫女出身で歌舞伎の祖である出雲阿国(いずものおくに)のお墓へ お参りに。 一応、妹が演劇関係者ですしね。
普通の小ぢんまりとした小高い墓地の中の、 ただの平たい自然石でできたお墓でしたが、 青い空が広がる下で小鳥の声が響くお墓って言うのはなんとなく感じるもの がありました。

参考サイト
サンin特選街伝統文化出雲阿国

●手錢記念館
次に、出雲の旧家手錢家が収集した美術工芸品などを扱う美術館、手錢記念館へ。 ……って閉まっとる……。 展示替え期間中だったんでしょうか……。 今にして思えば、一応隣に管理人さんのと思しき家があったからインターホン押して 聞いて見れば良かったかな……。

参考サイト
手錢記念館

●荒木屋
気を取り直して、天明年間(1782〜89)創業の出雲蕎麦の老舗、荒木屋さんで 早めのお昼ご飯。 三段の割り子にそれぞれ別の薬味が乗っている「三代そば」をいただきました。
殻ごと挽いた黒めの蕎麦を、割子という小さな容器に分け入れて、 汁をかけて食べるのが出雲蕎麦の特徴です。 出雲蕎麦を現地で初体験、美味しくいただきました。

参考サイト
日清どん兵衛(どんらんど)全国名店紀行第五之店・荒木屋

●出雲大社
そんなわけでいろいろと寄り道した後でやっとこさ出雲大社へ。 ちなみに「いずもたいしゃ」ではなく「いずもおおやしろ」と読むのが 正しいようです。 「因幡の白兎」の神話なんかで有名な大国主命 (オオクニヌシノミコト)こと大黒さまが祭神で、 特に縁結びに霊験あらたかなようです。 ここは見所が多かったのでさらに箇条書きにしてみましょう。

松の馬場:いわゆる参道。名前どおり巨大な松が立ち並びます。 さらにその周りには桜がちょうど咲き誇っていて、地元の人たちが お花見を繰り広げててなんか微笑ましかったり。 あとは参堂脇にある祭神の大国主命の神話にまつわる像なんかも 見所です。

神コ殿(コは“示す偏”に“古”): 祈祷受付所兼宝物殿になってる建物。宝物殿は150円で入れます。 実はこういった名のある寺社の宝物殿は、昔の権力者やら文化人やら からいろいろと奉納されていて良いものを持ってたりするので見所なんです。 で、ここも入ってみたら 松江藩主の松平家から奉納された村正の刀やら、 足利義政から奉納された鎧(重文)やら、 螺鈿(貝細工)と蒔絵のバランスが見事な漆芸品の秋鹿蒔絵手箱(国宝)やら 予想以上に見事な品を見ることができました。満足。

本殿(国宝): 1744年建築の巨大な本殿。屋根の鉄骨のようなでっかい飾りが印象的です。 今の1744年建築の24mも充分でかいのですが、昔は48mとさらに巨大で、 地面から拝むところまでに相当長い階段が続いている……というなかなか ファンタジーな本殿だったようです (ちなみに、それを裏付ける柱が境内から最近出土)。 想像図で見る限り、すごい迫力でした。

彰古館:様々な人から奉納された大黒さまの像 (中には一休宗純や左甚五郎、高村光雲など錚々たる面子の作った大黒像もあります ……一休って木彫もやってたの?)や、 大社に伝わる古文書、昔の儀礼に使われていた祭器が展示されてます。 ちなみに入館料50円。

神楽殿:神楽などの儀式が行われる場所……なのですが、 どちらかというと長さ13m、太さ8m、重さ6tの日本一巨大な注連縄で有名です。 分かる人には分かるように説明すると、妖魔夜行の八重さんのモデルですね。 「お金を投げて、うまく注連縄に挟まると幸運/良縁あり」ってこと なので僕も(ちょうど訪れていた年配のツアー客の方々に紛れて)やってきました。 成功までに20回ほどのチャレンジを要しましたけどね。

大駐車場: いや、ただの駐車場なのですが……看板の 「神々と共に築こうセーフティ大社」というキャッチコピーが頭から離れない……。

参考サイト
出雲大社ホームページ

●吉兆館
大社の鳥居をくぐって徒歩で南下して、「道の駅大社ご縁広場」に併設されている 吉兆館を見に行く。 毎年1月3日に行われる、大旗を掲げて町を練り歩く神事「吉兆さん」をメインに 出雲大社のある大社町の見所を紹介している施設です。 吉兆様以外にも出雲大社周りの神話・観光にまつわる一般情報が よくまとまってて結構重宝しました。

参考サイト
島根県簸川郡大社町サイト 道の駅大社ご縁広場 吉兆館

●旧JR大社駅
さらに南下して旧JR大社駅へ。 1990年に廃線となったJR大社線の駅舎(大正13年築)を保存公開しているものです。 外観は神社風の荘厳な作りで、一方の内部はちょっと和風なシャンデリアが 吊ってあったりする和洋折衷な作りになっているという面白い建物です。 外に残された線路に展示されてるD51蒸気機関車に地元の子供が戯れてたりして なんとものどかな雰囲気を出してました。

参考サイト
建築マップ ARCHITECTUAL MAPインデックス 島根県インデックス 旧JR大社駅

●旧JR大社駅前→(一畑バス)→日御碕
出雲大社から一畑バスで北上して日御碕(ひのみざき)へ移動。 ちなみにこのときバスの海側の窓から 稲佐の浜(大国主命から天照大神へと国を譲る相談がされたという砂浜)、 筆投島(平安時代の画家が描ききれずに筆を投げたという島)、 つぶて岩(国譲りの際に神様同士が力比べをするために投げたといわれる岩) なんかが見えたりします。

参考サイト
一畑グループ一畑バス

●日御碕神社
日御碕でまず訪れたのは日御碕神社。 朱色の美しい様々な社殿(重文)が見所です。 ……けど、ちょうど訪れた時は補修工事中で結構な部分にネットが かかっていたのでした。ちょっと残念。

参考サイト
サンin特選街観光大社町 日御碕(日御碕灯台とウミネコ) 日御碕神社

●日御碕遊歩道
その後に日御碕神社から日御碕灯台までを遊歩道を使って北上。 丁度ウミネコの繁殖シーズンだったウミネコ繁殖地の経島(ふみじま)(天然記念物)、 立ち並ぶ松、海の浸食により形成された変わった形の崖なんかを眺めながら てくてくと北上です。

参考サイト
サンin特選街観光大社町 日御碕(日御碕灯台とウミネコ)

●出雲日御碕灯台
地上からの高さが日本一高いという灯台、出雲日御碕灯台へ。 明治36年に、二層式(内側のレンガ壁を外側からさらに別の壁で覆っている)で 建てられた灯台です。 階段が急で昇るのがちと大変でしたが、それだけにいい景色でした。 ただ、このあたりでちょっと曇ってきていたので 遠くの方が霞んできちゃっていたのですが。

参考サイト
燈光会 見学できる灯台・灯台資料展示室 出雲日御碕灯台

●日御碕→(一畑バス)→出雲大社前駅→(一畑電鉄)→松江しんじ湖温泉
そろそろ夕刻なので宿泊予定のホテルがある松江しんじ湖温泉を目指します。 そんなわけでバスで出雲大社まで戻って一畑電鉄に乗り換えです。 一畑電鉄の大社駅は、旧JR大社駅ができたちょっと後に作られた駅だそうで、 和風の旧JR大社駅に対抗して、アーチ状の屋根にステンドグラス……という 洋風モダンな作りになってます。 他にも「次の発射時刻」の標識が駅員さんによる手動巻上げ式だったり と、そこはかとないレトロ感覚がなんとも言えません。 他にも一畑口駅でスイッチバックがあったり、 日本一長い名前の駅があったりと、 実は出雲・松江のあたりは鉄道好きにも見所の多い地域なんじゃないかと思ったり。

参考サイト
一畑グループ一畑電気鉄道
建築マップ ARCHITECTUAL MAPインデックス 島根県インデックス 一畑電鉄大社前駅

●川京
松江しんじ湖温泉の温泉ホテル、「松江ニューアーバンホテル別館」にチェックイン した後、晩御飯を求めて観光ガイドに載っていた和食のお店「川京」へ。 ウナギを中心とした宍道湖の珍味(宍道湖七珍)の料理が名物みたいです。
商店街の小さい呑み屋(15席)、って風情ながらも 店主夫妻のキャラが良く、料理も美味しいという当たりのお店でした。 ちなみに今回はう雑炊(ウナギの雑炊)を注文。 雑炊全体にウナギの濃厚な風味が広がってて美味いの何の。 モロゲエビ(これも宍道湖七珍)の唐揚げまでサービスしてもらっちゃったし。
国際的に有名なお店なのか、日本観光ガイドを手にした欧米人の方の二人連れが 横でビールをごきゅごきゅ呑みながら色々と注文してたのが印象的です。 松江は日本酒も美味しいみたいなんで 今度行った時はウナギのたたきをつまみに一杯やってみたいかも。

参考サイト
松江アーバンホテルグループ 松江ニューアーバンホテル
 なんか左端の表が変ですが……。
松江シティホテル ホテルに泊まって穴場でグルメ 20.川京

【4/2(金) - 大き目の美術館×2

二日目はまず、松江しんじ湖温泉から宍道湖(しんじこ)東岸を 宍道湖大橋→白潟公園→松江湖畔公園→白潟天満宮と 強風の中を移動して JR松江駅から山陰本線で安来(やすぎ)に移動です。

ここまでの道中で印象深かったものとして、幕末〜明治初期に活躍した 松江藩の侠女・玄丹お加代の話なんかが印象的でした。 (胸像とゆかりの灯篭が白潟公園にあります)。

●足立美術館
安来といえば“ドジョウ掬い踊り”こと安来節が有名ですが、 今回ここに来た目的は近代日本画の名品と日本庭園で有名な 足立美術館を訪ねることです。 ……ところでこの安来駅、駅前の 「すくい愛」と標語の書かれたドジョウ掬いのブロンズ像はどうしたものか。 ともあれ、足立美術館で見た展示を箇条書きに。

日本庭園: いやー、凄いとは聞いてましたけど……ほんとに凄かったですよこれは。 「手入れされた自然」の美の極致です。 収蔵されてる美術品にぜんっぜん負けてないです。 つうかちょっと勝ってます。 アメリカの雑誌によるランク付けで、桂離宮を押さえて日本一美しい日本庭園ってのも ちょっとだけ分かる気がします。桂離宮見たこと無いですけど。 ……でも、ちょっと整いすぎてて見るのに緊張して、なんだか和めない気もします。

白寿記念 林義雄「童画の世界」展 : 足立美術館に童画のコレクションがあるってのは 知りませんでした。 柔らかで暖かで懐かしい……童話の王道な感じの絵です。 ……そういえば、最近絵本とか童話って読んでないけど 絵はどんな感じなんだろう。 赤い靴(俗に言う“萌えカーレン”)とかあるのは知ってますけど ああいうのが本流ってわけでもないでしょうし。

榊原紫峰―花鳥に寄せる深い愛の世界: 若いころの実験的な手法を用いて気合の入りまくった絵から、 段々と愛情を持った小鳥中心の柔らかで自由な花鳥画に移行していく のが結構面白かったり。

近代の墨絵: 近代日本画の名家による墨絵の展覧会。 今の時期のメイン展覧会だったようです。 相変わらず楽しそうな富岡鉄斎の墨絵群や 幽玄な横山大観「那智乃滝」も良かったですが、 一番心に残ったのは西村五雲「凍夜」。 冬の月下に精悍なぶちの洋犬が一匹佇むという、 モダンで寂寥感漂う水墨画です。

春の特別展示 横山大観名品選: 足立美術館は日本一と言われる横山大観コレクションでも有名です。 そんなわけで横山大観専用の展示室も持ってたりします。 安土桃山調の派手で力強い桜と松の屏風や 蟹の歩くのどかな情景を描いた絵も良かったけど、 心に残ったのは南海の自然画のように見えて 実は南海に散った日本兵への鎮魂歌にもなっているという作品、 「南冥の夜」が一番心に残りました。

陶芸館: 横山大観記念室の下にある「喫茶室・大観」にて カレーを食べた後、陶芸館へ。 しかし帰りのシャトルバスの時間の影響であんまりゆっくり見られなかったのが 心残りです……。 伝統→民藝→前衛と芸風が変貌した河井寛治郎と、 美食家としても名高い北大路魯山人の二本立てでした。 特に魯山人の陶器は、食事に使うとご飯がおいしく見えそうな感じだったのが 印象的。

参考サイト
足立美術館
BSQR(BSデジタル放送489、文化放送系)ミュージアムと私ON AIRミュージアム 足立美術館('01 7/22)の放送台本

●島根県立美術館
山陰本線で安来から松江に戻り、宍道湖の東南岸に建つ島根県立美術館へ。 いよいよ当初の目的であったTHEドラえもん展の見物です。 ここで見たものも箇条書きでどうぞ。

第103回島根書道展: まずは入場無料のギャラリーで展示を見る。 習字と言うよりはアクションペインティング風な作品が多かったですねー。

THEドラえもん展: 現代美術を初めとした様々なジャンルのクリエイター30組に 「あなたのドラえもんをつくってください」ということで ドラえもんにまつわる作品を作ってもらったと言う展覧会。
村上隆のポップな絵、 奈良美智の目つき悪いドラミちゃん、 森村泰昌によるコスプレ(?) などのわりとおなじみの現代美術作家による作品がある一方、 ドラえもん柄の服飾、ドラえもんの曲のジャズアレンジ、 ドラえもんキャラ定規(1/70スケール)、ドラえもんチーム用レーシングカーなど 意表をつくジャンルからの出品もあって楽しめました。 あ、自動車の人の別作品は森美術館の「六本木クロッシング」でも見たかな。 そんな中で心に残ったのは……

○『ドラちゃん1日デートの巻』(蜷川実花)
写真家による、「ドラえもんと相模湖でデートした女子高生」という 架空の設定のもとで製作されたフォトアルバム。 女子高生による過剰なデコレーション風味 (プリクラに「ドラちゃんちゅき〜☆」とか書き込んである)と 相模湖というデート場所の微妙な寂れ具合と ドラえもんが渾然一体となってよく分からない味になっていてそこが面白いっす。

○『平和アンテナ』(桑名大伸)
どこでもドアで紛争地と思われる地域にやってきたとドラえもんが、 真面目な顔で平和アンテナ(人を仲良くさせる電波を出す道具) を構えているポスター風の作品。 作品に入っているキャッチは 「平和アンテナから出る電波は、どんな争いもピタリと止めるんだ」。 作品中ではギャグだった道具も ストレートな手法で真面目に反戦を訴える作品になってしまう…… ドラえもんの懐の深さをちょっと感じました。

○『レンブラント−パレットを持つ自画像』(福田美蘭)
レンブラントの「パレットを持つ自画像」の背景にある謎の大きな二つの円は、 実は背後に描かれたでっかいドラえもんがポケットを弄っている手だった! という作品。 ちゃんと背景の「ドラえもんの絵」までレンブラント風になってるあたりがなんとも。 ちなみに、この作品を製作した福田美蘭さんは、うらわ美術館の 「まどわしの空間」で作品を見かけた福田繁雄さんの娘さんのよーですね。 親子揃ってナイスな本歌取りをしてくれる作家さんです。

コレクション展:いわゆる常設展っつー奴ですな。 僕が行った時期にやっていたのは 日本画/春、日本洋画/近代洋画の流れII、西洋画/風景画の流れ、 版画/3人の銅版画家(長谷川潔、浜口陽三、浜田知明)、 工芸(今回は陶芸)/河井寛治郎II、写真/ベルナール・フォコンのおはなし、 小企画/平塚運一(「裸婦百態」を中心に) ……古典美術から現代美術までかなり幅広く扱っています。 特に、ベルナール・フォコンの少年時代の風情ををマネキンで再現した (ある意味「金持ちA様〜」の再現ドラマ部の原型ともいえる)写真作品や 平塚運一のあっけらかんとした裸婦像が面白く見れました。
……って今(4/15)島根県立美術館のサイト見てみたら また常設展がナイスな感じに展示換えされてますよ! ここは常設展のセンスもいいですなー。 できればまた行ってみたいものですよ。

夕日と夕食: 最後に、島根県立美術館名物の夕日鑑賞をしようとする。 実は、宍道湖の夕焼けというのはかなりの絶景で、 島根県立美術館はそれを眺めるための絶好のロケーションに建っているのです。 そして「夕日を見てくれ」と言わんばかりに 閉館時間が「日没時間の30分後」に設定されているとこも非常にユニーク。
そんな訳でまずは見る場所探しです。 展示室2Fから出られるテラスが一番眺めが良かったのでしょうが…… 折からの強風で結構寒かったのでパス。 となると宍道湖側が全面ガラス張りの1Fロビーのどこかから夕焼けを 見るってことになります。 で、一番夕日が見やすいとこを探すと……ロビー一番奥の レストラン「ベッキオロッソ」でした。 てことでレストラン窓際の席でパスタをいただきながら夕日を眺めることに。 ちょっと湖に霞がかかっていたので夕焼けはちょっとぼやけてしまいましたが、 それでもかなり綺麗なものでした。
そして夕日の印象に浸りながら松江ニューアーバンホテル別館へと戻って 2日目終了です。

参考サイト
島根県立美術館
BSQR(BSデジタル放送489、文化放送系)ミュージアムと私ON AIRミュージアム 島根県立美術館美術館('01 7/15)の放送台本
テレビ朝日 ドラえもん公式サイト THE ドラえもん展

【4/3(土) - 宍道湖北岸と松江城周辺

この日は松江しんじ湖温泉駅から一畑電鉄で宍道湖北岸の観光地へ…… の前に、ホテル近くの松江湖北岸沿いの千鳥南公園で 小泉八雲文学碑と耳なし法一のブロンズ像を見た後に、 松江しんじ湖温泉駅に着いた時に目を付けていた駅前の 露天足湯につかりながら電車が来るのを待ってみました。 ちょっと熱めだけどいい感じ。

●ルイス・C・ティファニー庭園美術館
まずは一畑電鉄でルイス・C・ティファニー庭園美術館前駅まで移動して 同名の美術館へ。 ちなみにここは、平仮名表記した場合には日本で一番長い駅名になるそーです。
で、美術館の方は名前の通りルイス・C・ティファニーの作品を中心に、 20世紀初頭の欧米のジャポニスムやアール・ヌーヴォーあたりの芸術を 紹介している美術館です。 ちなみにこのL.C.ティファニーは宝飾業のティファニーの創業者の長男だったけど、 父の後を継がずにガラス細工を中心とした装飾芸術で名を成した人物。 彼の作品の中でも、「ヘレン・グールドの風景(鹿の庭)」を初めとしたステンドグラス や、そのステンドグラスで培った技術による「蜘蛛の巣」などのテーブルランプなど に、独特の色の組み合わせによる深みを感じました。 特に「鹿の窓」は凄い。 あと、L.C.ティファニーと同時代のアールヌーボーの作家(エミール・ガレとか) による木彫家具などを並べてアール・ヌーヴォー期のサロンを再現した 「パリス・サロン」も見所。 さらにはL.C.ティファニーによるステンドグラスをはめ込んだチャペルや 英国式庭園(残念ながら僕が行った時期には余り花は咲いてませんでしたが)も 有ったりして色々楽しめます。 地味に監視員の人が19世紀末欧州の侍女風(メイドではなくて侍女です。 BBC製作のシャーロック・ホームズのドラマに出そうな感じ。)なのもポイントかも。 美術館内装も洋風のお屋敷のよーに作ってあるので全体的に感じが出てます。 惜しむらくは巡回してる警備員が普通に警備員の格好なこと。 19世紀末ロンドンの警官風にすればいいのに。
そんな感じで美術館を見て周った後、付設のカフェでザッハトルテと ミントティーで一服してから移動です。

参考サイト
ルイス・C・ティファニー庭園美術館

●松江フォーゲルパーク
一畑電鉄で松江フォーゲルパーク駅まで移動して同名の施設を見物。 てかこの辺、施設名がそのまんま駅になってるとこ多いなー…。
松江フォーゲルパークは南国の花と鳥を見ることができる公園です。 そんなわけで咲き乱れるベゴニアや 真っ赤なトキや冠つきのツル、嘴の上に角のようなものが付いてるサイチョウなどを 見物したり、水鳥池で白鳥、アヒル、鴨、ペリカンに餌をやってみたり。 あと、お昼ご飯に園内の水車小屋で挽いた蕎麦粉で打った蕎麦が食べられる 不昧庵にて、釜揚げ蕎麦を食したり。 この釜揚げ蕎麦と言うのも、出雲独特の食べ方みたいですね。 そして見物の締めとして、フクロウ飛行ショーを見物。 係りのお姉さんたちが鷹匠ならぬ梟匠って感じでカッコよかったです。 フクロウもサービスで超低空飛行してくれたし。
最後に家族へのお土産用にベゴニア羊羹を買って、 一畑電鉄で松江しんじ湖温泉へと戻ります。

参考サイト
松江フォーゲルパーク

●松江郷土館(興雲閣)
松江しんじ湖温泉に思ったよりも早く戻ってこれたので、 松江城方面にも足を伸ばしてみることに。 城下も桜が綺麗に咲いており、地元の人達の格好のお花見場となっていました。
大手門から入城し、 二の丸茶屋というお店で「ぼてぼて茶」という 松平不昧(まつだいらふまい、茶道で有名な領主)に ちなんだ、泡だったお茶に薬味を入れて食べる名物料理を食し、 城内の松江神社で江戸時代から残る手水舎を見つつお参りし、 その後に二の丸上部にある松江郷土館(興雲閣)へ。 ここは明治36年に天皇の御幸用に建てられた興雲閣という建物を、 郷土資料などの展示場として転用しているところです。 僕が行った時には1階で常設展示、2階で桜にまつわる写真と 古典美術の展示が行われていました。 ちなみに興雲閣の建築費用は13489円だったそうです。 ……って当時の値段で説明されても……大金だと言うのはなんとなく分かるけど……。

参考サイト
建築マップ ARCHITECTUAL MAPインデックス 島根県インデックス 興雲閣/松江郷土館

●松江城
そしていよいよ松江城の本丸へ。 ここは江戸時代初頭に作られた本丸がそのまんま残ってて (1回解体修理したそうですが)、 550円払えばその中に入ることができます。 階段の角が丸くなってたりすることから 長年の使い込まれ具合が分かるってもんです。 このお城の特徴は、 食糧備蓄庫や城内井戸、防御設備などが充実していて 江戸時代に作られた割には実戦的なことと、 天守閣頂上の部屋では四方に大きな窓が開いてて テラスとかに出なくても周囲の風景を見ることができることです。 さらに、城の1Fから5Fに登る過程で、城に溜め込まれていた 様々な宝物や松江市の模型なんかを見ることができます。

参考サイト
日本のお城・世界のお城山陰松江城

●カラコロ工房
天守閣を出た後に城の北側に出て、小泉八雲も好きだったという 城山稲荷に詣で、その鎮守の森の中の遊歩道を経由して、 3日目の宿の松江東急インへと移動、チェックインを済まして 夕食に出発しました。 で、夕食を食べに行ったのはカラコロ工房というとこの中にある 「エルミタージュ」というビストロ(フランス料理)。 ……エルミタージュってフランスじゃなくてロシアの 美術館の名前じゃなかったっけ?
話を戻すと、カラコロ工房と言うのは、西欧古典様式の旧日本銀行島根 支店(昭和13年築)を改装し、工芸品売り場、ギャラリー、各種教室、 レストランなどの複合施設としたものです。 で、ここは初日の夕食前に松江をうろついた時に見かけ、 中に入ってみようと思ってたので行ってみることに。 ただし、夜開いてるのは仏料理ビストロのエルミタージュのみ。 しかもここ、ちゃんとコースとかで出してくれるちゃんとした店だったり。 そんなわけで一人ではちょっと入りづらかったのですが…… 中入りたいもんは仕方ないので入店することに。 『エルミタージュ』は旧銀行1Fロビーのカウンターの内側…… つまり銀行員がお客さんの応対をしたりしていたスペースを ビストロとして使ってるもので、部屋の内装見るには好位置でした。 で、なんのかんの行って牛タンの柔らか煮を食べながら グラスワインや付け合せのチーズもきちんと注文。 ……でもやっぱなれない仏料理で緊張してたのか、 食事中にだんだん背中の筋肉がつってきたんですけどね。

参考サイト
松江東急イン
カラコロ工房 カラコロ工房紹介 エルミタージュ
松江シティホテル ホテルに泊まって穴場でグルメ 51. エルミタージュ

【4/4(日) - 小泉八雲と古代ロマンと出雲市街

いよいよ最終日。まずは松江駅前のニッポンレンタカーで借りたレンタサイクルで、 江戸時代の武家屋敷街の風情が残る塩見縄手を走り抜け、小泉八雲周りの観光です。

●小泉八雲記念館+小泉八雲旧居(ヘルン旧居)
まずは松江城北側にある小泉八雲記念館と小泉八雲旧居(ヘルン旧居)へ。
小泉八雲記念館は、小泉八雲の生前使用してたり品やゆかりの品を 小泉八雲のお孫さんから寄付してもらったりして、それを展示しているところです。 面白い展示品は 眼病を患い視力が弱かった八雲のために書類が目に近づくように特別高く作られた机、 八雲が人を呼ぶのに使用したほら貝あたりでしょうか。 あと、企画展示としては八雲がアメリカでの新聞記者時代に担当していた記事が 展示されていました。 「魔術」とか結構オカルトな記事をこのころから書いてたりして…… っていうかゴシップ紙だったのかな? 結構ワイドショーでやってそうなネタも書いてたみたいですし。 あと、八雲の三男の小泉清の絵が展示されてました。 小泉清ってえらい激しいタッチのフォーヴィズムの画家さんだったんですね…… 知りませんでした。
次に小泉八雲旧居(ヘルン旧居)へ。 ちなみにヘルンってのは小泉八雲の本名ラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn) の「ハーン」が日本への紹介の時に「ヘルン」と誤読され、 それがそのまんま松江での愛称になってしまった、ということのよーです。 で、小泉八雲旧居は名前の通りに 小泉八雲が松江時代の1年ちょっとを婦人の節と過ごしたお屋敷です。 もともと武家屋敷だったそーで、八雲もお気に入りだった 風情のある日本庭園を眺めることができます。 っていうかなんで日本庭園内にシャチホコがあるのでしょう……。 結構かわいかったけど。

参考サイト
松江市ホームページ松江市の観光 見どころマップ(日本語) 小泉八雲旧居・記念館

●八雲立つ風土記の丘
次に松江駅で駅弁(しじみ潜り寿司)を購入し、 一畑バスで八重垣神社まで移動して、 そこを起点にまたもやレンタサイクルを借りて 神社+古墳の旧跡めぐりです。 ここも周ったところが多いので箇条書きでどうぞ。

八重垣神社:ここは、八岐蛇(ヤマタノオロチ)に生贄にされそうになってた 櫛稲田姫(クシイナダヒメ、クシナダヒメやイナダヒメとも)と、 その八岐蛇を退治した素盞鳴命(スサノオノミコト)が夫婦の契りを結んだ地、 なのだそうです。 そんなわけで古代結婚発祥の地として縁結びの神様として祭られてます。 ……が、N◎VA/ブレカナ者として、とりあえずここは「防御力の神様」として 拝んでおかねばなりますまい (←TRPGのN◎VAとブレカナには 「八重垣」という強力な防御特技がある)。 他にここには平安時代から残る障壁画と、鏡の池での恋占い という二つのお楽しみがあります。
障壁画の方は日本絵画のなかでも相当古い部類で、かなりぼろぼろですが なんとかどんな感じのものが描かれているのかを見て取ることができます。 で、描かれているのはまるで紫式部のような平安美人の天照大神 (アマテラスオオミカミ)や藤原道長のような平安貴族な 素盞鳴命(スサノオノミコト)。 ……人間って、やっぱり神様を書こうとしてもどうしても同時代の 人に似ちゃうんですかねえ……。 たとえば1000年後の人は、現代のアニメ絵で描かれた神様とかを見て 同じこと感じたりするんでしょーか……。
鏡の池の恋占いは、「社務所で受け取った占い用紙に10円or100円硬貨を乗せて 池に浮かべ、占い用紙が沈むまでの時間と沈んだ位置で占う」というもの。 早く(15分以内)沈めば早く縁があり、遅く(30分以上)沈めば縁が遅い。 で、浮かべた場所の近くで沈めば近くの人と縁があり、 流されて浮かべた場所の遠くで沈んだら遠くの人と縁がある、となります。 ……これって大抵の場合は「早く」「近くで」沈むというサービス占いなんじゃ…… (実際僕もそーでしたし)。 でも、 「紙の下に木の枝が潜り込んでしまい、いつまでも沈むことは無かった」 「なかなか沈まないので焦って紙の上に500円を乗せてみたら、 紙に穴が開きコインだけ沈んでいってしまった (そして占い用紙は浮き続けた)」などの逸話もあるようで 実は侮れないのかもしれません。

山代二子塚古墳: 次に畑の広がる中を自転車を飛ばして山代二子塚古墳へ。 ここは長さ90m×幅56m×高さ9mで西日本最大の前方後方墳(大きな正方形の下に 小さな台形がくっついたような形)です。 今は草が生い茂り、一見したところのどかな丘の様になっているのですが、 それが返っていい感じかも。 ちなみにここ、何か事情があるのか未発掘で石室とかは未調査なんだそうです。 でも穴に入って内部の土を積み重ねた様子は見ることができるという…… 発掘は駄目だけど穴あけるのはいいんだ。
ちなみに、近くに古墳文化とかを資料や映像で見ることができる 「ガイダンス山代の郷」という施設もあります。 古墳ができるまでをマジックビジョンでコント風に解説した映像がいい感じ。

真名井の滝/真名井神社: さらに自転車を走らせて真名井の滝と真名井神社へ。 真名井の滝は、出雲大社の神事にも使われるという 今まで枯れたことのない神水の滝なんだそうですが、 なんか手前にあるでっかいポンプからパイプが思いっきり滝に 突き刺さってるように見えるのですが……。 ちなみに夏はこの水で流し素麺をやっているそうです。
真名井神社はイザナギノミコトを祀った本殿が寛文2(1662)年築の神社で、 出雲国風土記にも記された由緒正しい神社。 急な石段を登った上にある、静かで眺めのいい神社です。

神魂神社: レンタサイクルを「出雲かんべの里」という施設に返し、歩いて 神魂神社(かもすじんじゃ)へ。 ここの本殿は天正11(1583)年築という現存最古の大社造で国宝に指定されています。 ちなみに大社造っていうのは、おーざっぱに言えば9本ぐらいかの大柱の上に 社を乗っけるような感じの背の高い神社建築……みたいです。 ここも建物が立派な割りに静かな佇まいでいい感じです。

八雲立つ風土記の丘資料館: さらに歩いて「八雲立つ風土記の丘資料館」へ。 ここは竪穴式住居や石棺を復元したものがある公園にある 前方後方墳の形をした資料館で、中には 弥生〜古墳時代の考古遺物などが展示されています。 特に銅鐸と埴輪が充実していて、特に 「見返りの鹿」と言われる振り向いた鹿の形をした埴輪は、 下半分が殆ど失われているにもかかわらず、 なんか見るものに余韻を残すいい造形をしています。 他にも、古代の祭事用の銅矛や銅剣を復元したものを手に持つことができる コーナーもありました。 ……この銅剣、祭事用とはいえかなり重くないですか……。 いや、僕が弱いだけかもしれないですけど。

熊野大社: バス停「風土記の丘入口」から一畑バスで「八雲車庫」まで行き、 そこから八雲村営バスに乗り継いで熊野大社まで移動して参拝することに。 ここは出雲国風土記にも記された出雲国一之宮で、実は 出雲大社よりも社格が上なのかもしれません。 祭神はもう出雲ではお馴染みな感じの素盞鳴命(スサノオノミコト)です。 で、ここの池の前のベンチで、松江駅で買い込んでおいた駅弁を食することに。 うん、結構おいしい……。と、ここで「バシャッ!バシャッ!」と池から音が。 ってなんかいきなり目の前で池の中の鯉が跳ね上がっとる! ……魚が水から跳ね上がるところなんて始めてみたな…… これって一応、勢いがあるから縁起がいいのかな…… 確か日本画の画題としては縁起がよかった気が……。
ちなみに、近くにあった川を上流の方に歩くと もともと熊野大社があった天狗山があり、そっちの方にも 別の神水があったりするようです。 うーん、今度はそっちにも行ってみたい。

参考サイト
八雲立つ風土記の丘資料館
松江市ホームページ松江市の観光 古代出雲と城下町のロマン 八雲立つ風土記の丘周辺
  八重垣神社 / 山代二子塚古墳 / 真名井神社 / 出雲かんべの里 / 神魂神社 / 八雲立つ風土記の丘資料館
出雲國一之宮 熊野大社

●出雲市街
八雲村営バス→一畑バスと乗り継いで松江駅に戻り、 そこから山陰本線で出雲市へ。 ほんとはここからすぐに出雲空港へ向かうつもりだったのですが、 時間に結構余裕があったので駅から近くの見所ぐらいは見ておくことに。 てなわけでここも箇条書きです。

今市大念寺古墳: まずは大念寺というお寺の裏の境内にある今市大念寺古墳へ。 ここは一見するとただのお寺の裏山のようですが、 裏に回るときちんと石室が開いています。 ただ、ここに付いた鍵を開けて中を見るには予約が必要で……ん? (ドアを引いてみる)「キィィ」って鍵開いてるー! ……こんなんでいいんですか出雲市芸術文化振興課。

長田染工場: てくてく歩いて高瀬側沿いにある藍染の老舗、長田染工場へ。 ここは出雲伝統の「筒描(つつがき)」という 糊で布に絵を描き、藍の染まり方を制限して染模様を付けるという 技法を、出雲で唯一守っているところです。 1月に赤坂のサントリー美術館で見た筒描の展覧会でこのお店を知ってから、 出雲に行くならついでに来てみたい……と思ってました。 ただ、不運なことには長田染工場は日曜が定休日。 しかたがないので佇まいだけ外側から眺めて、 筒描藍染のお土産は駅のお土産センター「アトネス出雲」で 見繕うことにします。

高瀬川流域: 長田染工場を見た後は高瀬川流域をてくてくと歩く。 高瀬川は貞享4(1687)年に出雲の灌漑用水として大梶七兵衛という人が 作った人工河川です。 この川岸は江戸時代を思わせる石垣で、さらに川べりには柳が植えられ かなり風情のある佇まいになってます。 また、現代美術入った八岐蛇の像や、大梶七兵衛の像が立ってたりするのも 微妙に見所です。 そういえば七兵衛さんの記念碑は初日に訪れた旧JR大社駅の横にもありました。 出雲で広く尊敬されてる人みたいです。

献上そば 羽根屋: 一旦高瀬川を離れて献上そば羽根屋へ。 ここは明治元(1868)年創業で大正天皇御幸の際にそばを献上したと言う 由緒ある出雲蕎麦のお店です。 そこで出雲蕎麦の食べ収めとして、 夕食にはちょっと時間は早かったけど三色割子蕎麦をいただきました。 そういえば、ここの薬味にはワサビが入ってたのがちょっと珍しかったかな。 出雲蕎麦にはワサビが入らないと勝手に思ってたので…… (もっとも、今思えば初日に寄った荒木屋の蕎麦に ワサビが付いてなかっただけですが……)。

アトネス出雲: 最後に出雲市駅付設の土産物センターで色々とお土産を買い込みます。 買ったものは
・長田染工場製の藍染ハンカチ(自分用)
・出雲蕎麦セット(自宅用)
・茶菓子「出雲」(会社同期用)
・そば煎餅(職場用)
ってとこです。

参考サイト
島根観光ナビゲーション おまかせ!マルチ検索 / しまね百科事典 / 島根観光事典
  今市大念寺古墳 / 筒描藍染 / 高瀬川
ぐるナビぐるナビレストラン中国版献上そば 羽根屋

●出雲空港→羽田空港
そして空港直通バスで出雲空港へ。 最後に、空港でも土産物を自分用にひとつだけ買い込もうと探してみます。 ……やっぱりあった、ベビースター出雲そば(山陰限定)。 名物麺料理のあるところには、必ずベビースター限定版がありますよね。
そしていよいよ飛行機に乗って帰宅。 余韻にひたろうと思って、窓から宍道湖の映える地上を眺めていたのですが……。 「キーーーーン、ズボッ」ってな感じで離陸後30秒で 雲の中に突入して地面が見えなくなってしまいました。 ……ていうか低すぎでしょ、雲……。

【まとめ】

美術鑑賞、神社参拝、古代ロマン、そして蕎麦とかなり充実した旅行になりました。 一人旅ってのもいいですね、自分のペースで色々回れて。 今度から定期的にいろんなとこに言って見よーと思います。 とりあえず目下の目標は「1都1道2府43県全てについて、 少なくとも一つの美術館/博物館を訪問する」あたりで。
最新の日記/日記Indexへ

坂尾要祐の秘密基地に帰還する


sakao@sk9.so-net.ne.jp

This Page is Constructed by Yosuke Sakao(坂尾 要祐) / ItaO