JH1GVY アンテナ・フィルター
アイコムのIC706MK2 をトップバンドDX用に使っているが、関東ではAM放送局の
妨害を強く受けて、リグのアッテネーターを入れても妨害は消えない。 妨害される周波数で強いのは、
1908kHz = 954kHz x 2
1827kHz = 693kHz + 1134kHz
693kHz
は 500kW 、954kHz、1134kHz は 100kW 出力の局である。
特に 1827kHz の妨害は強く、何もしないと使うアンテナによっては 1820
〜 1835kHz
当りは放送内容に応じてザワザワ言ってしまう。 この周波数はDX局がよくQRVする周波数でもあり妨害に隠れて見逃してしまう場合も有る。
1908kHz は放送局自身が高調波成分を発射しているのかと思いきや 1908kHz
のバンドパスフィルターを入れれば妨害が極めて少なくなる事から受信機側の問題の方が大きい。 百キロワットの出力でありながらこの程度の高調波レベル
に抑えている事には感心すると共に感謝している。
そこで、これらAM放送局からの妨害を排除する為に簡単なフィルターをリグとアンテナとの間に挿入して便利に使っている。

本当は送信電力の損失を避けたいので受信回路だけに挿入したいが面倒で、その内にと考えているが、SWRの最後の追い込みにも使えるのでしばらくはこのま
まかなとも思っている。 ケースは無しで写真のまま使っている。
このフィルタの挿入損失を測定した所 0.35〜0.4dB 程度で、思ったより大きいという気もするし、こんな程度かな
という気もする。
フィルターは、約60μHのコイルL1と 250pF(調整後約130pF)のバリコンを直列に接続しアンテナとリグの間に
直列に挿入します。 コイルにタップを5ヶ所設けてLとCの比率を変えられるようにしてある。
これは妨害が大きい時には挿入損失をある程度覚悟して、Lを大きくCを小さくして選択度を稼ぎ、妨害が少ない時には挿入損失を減らす為にその逆を行う事で
考えていたが、挿入損失を測定するとほとんど関係ない事が判り今後はなるべく選択度が取れるタップで使う事にする。
しかし、例え送信出力が50WでもLを大きくCを小さくするとバリコン(
1kV耐圧品)が放電開始してしまうので程々が有る。
バリコンの配線はローテータの摺動接点での接触抵抗を嫌ってローテータ軸にも直接半田付けしている。
コイルL1は直径 1.2mm のエナメル線を直径 75mm のボビンに32回密着巻していて、途中
20、23、、、とタップを出して(赤い)ワニグチクリップで選択する。 3.5MHz用として10.5回目、7MHz用として4.5回目にタップを追加しています。
アンテナ調整の時にはこのワニグチクリップでフィルタを通らない様にしている。
選択度は、32回巻のフルタップと20回巻のタップで図に示すとうり 1825kHz
に同調を取った時には AM帯 825kHz 付近で 20dB 前後になっている。 (図の中心周波数
1825kHz、立軸 5dB/目盛、横軸 200kHz/目盛) 1910kHz に同調を取ればAM帯に対しては更に大きい選択度が得られる。
VCとL1だけでフィルター効果が不足する時、
例えばバーチカルアンテナな
どの場合はAMラジオ帯でのインピーダンスが高くなっているのでVCとL1の直列回路では効きが悪くなるので、ANT側端子の Hot とアース間に数マイクロヘンリーのコイルL2(直径 1.2mm のエナメル線、直径 75mm、7.5回密着巻、1回毎のタップを青いワニグチクリップで選択)を接続するとAMラジオ放送帯を減衰させのに効果的です。 L2が不要な場合には青いワニグチクリップをオープンにしておく。

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