Indoors




   
  大正2年(1913年)・短毛テリアの元祖・

      クロ号誕生!

    (兵庫県の灘・草木国太郎氏家)

    8才で大阪に移る。
  ブラック・タンに白の班、細くしっかりした
   四肢、立ち耳、出目、林檎頭。 何よりも
   ベルベット風の光沢のある極短毛のコートの
   気品に満ちた美しさが注目の的になった。
   
    (画像がないので、より神秘的です)
 シロ号; クロ号 と 神戸テリア♀(カメ号)の仔

    大正7年(1918年)・灘の草木家で誕生!
 
 大正8年(1919)須磨の全国畜犬共進会で極短毛の
 テリア犬種として絶賛された。 片面に黒茶が少しある
 他は真っ白で、体高36cm、鹿の如くスマートでラッコ
 ような美しい被毛を 持つ綺麗なテリア犬であった。 
 
 尾を下げた気弱さと繊細な感じは、今日の日本テリア
 に確実に受け継がれていて親近感が湧いてきます。 
 
 太郎号;  クロ号と神戸テリア♀メリー号の仔
         大正10年(1921年)・大阪で誕生!

 面冠り・日の丸・尾止め模様の極短毛のテリア犬。

 大阪で発展する日本テリアの始祖犬である。
 所有者の山崎氏の屋号から「江戸菊の太郎号」と
 呼ばれ名声を博した。 昭和10年、13才で天寿を
 全うした。
 クロ号8才の時の仔で、有名な種牡として活躍。

   (これから8年後、下記の名犬たちが続出)
昭和3〜4年(1928〜1929年)・クロ号のベルベット
 のような美しい短毛を受け継ぎ、日本テリアの花を咲 
 かせた名犬像を生年月日順に列挙; 総て牡犬です。


 チェリー号; 昭和3年3月(1928年)・大阪生まれ
          上記の太郎号の仔。

 神戸に移り、神戸の日本テリアの殆んどが、このチェリ
 ー号の後胤である。
 キング号; 昭和3年7月・大阪生まれ。


  リー号(西川氏)♂ブラック・タンと神戸テリア♀
  ジョン号の仔。
  大阪南部に子孫を残す。
  直仔の「難波の富士号」は著名な牡犬である。
 ジョン号; 昭和3年9月・大阪生まれ。

 メリー号♂(小林氏)と神戸テリア♀クイン号の仔。

 余り仔を残さず。
 グリー号; 昭和4年1月22日。大阪生まれ。

  テリー号(主馬氏)♂と神戸テリア♀ジョン号
  (加藤氏)の仔。

 *テリー号はクロ号が大阪で出した最初の短毛犬
  の血筋。

 グリー号は主馬系の三羽烏の一頭である。その仔
 「グレート号」は名古屋のテリア界で大活躍した。
 チー号 ;昭和4年3月27日・大阪生まれ。

  テリー号(主馬氏)♂と神戸テリア♀フク号の仔。

  主馬系の三羽烏の一頭。

  その仔ボーヤ号は有名な牝犬であった。
 太郎号; 昭和4年5月い1日・大阪生まれ。

   ヒーロー号♂と神戸テリアメリー号♀の仔。


  その仔「小次郎号」は中国地方で活躍。
 ピー号; 昭和4年6月・大阪生まれ。
 
   チェリー号♂と シロ号の血筋プリス号♀の仔。

   神戸の芦屋に移り、神戸の大部分のテリアは
   ピー号の系統である。
 パール号; 昭和4年8月20日・大阪生まれ。

   キング号♂と神戸テリア♀エッチ号の仔。

 早世の為、大阪に子孫は余り無いが、福岡の谷
 康汎氏のパール号♂はこのテリアの直仔であり、
 博多中心にこの犬の後裔が広まった。
 
 *高原氏著書に掲載の(旗を口にお座りのマリー像)
   も谷氏のご所有犬です。
 
  ジャック号; 昭和4年11月15日・大阪生まれ。

  テリー号♂「主馬氏)と神戸テリア♀テリー号の仔

 チー号・ グリー号・ ジャック号は主馬の三羽烏」と
 称された。
 ジャック号の仔は大阪を始め、関東、山陰、近畿、
 四国、九州地方に亘り散在している。

 *この資料の筆者でもある、田村菊次郎氏のご愛犬
 で、多くの有名な直仔を出されたようですが、列挙を
 遠慮して控えられたのは、誠に残念です。
 牝;
  
   これも筆者である田村氏のご愛犬と思われます。
 
  理想的なタイプの牝の日本テリアだと思われます。
  ジャック号と対を成して画像を掲載してあります。



  このページに掲載した画像並びに記述は 『日本犬の研究』 成光館 昭和13年発行より引用致しました。
  日本テリア犬種の筆者は田村菊次郎氏です。



  ご執筆の前年、昭和12年(1937年)には、支那事変と云われた紛争が勃発、風雲急を告げる時世の到来
  となりました。 これらの名犬の血統及びその子孫の発展状況を記して、後世の日本テリア研究に参考資料
  として残すと結ばれ、日本テリアの後継と発展を後世の愛犬家に託されたようです。

  著書[日本犬の研究]では、他の日本犬の写真は僅かしか載っておりません。写真撮影が希少で、高価な
  往時に於いては、犬を写真に残し記録することは前代未聞だったに違いなく、この犬種を育て上げた人達の
  熱意の程が伺われます。

  短毛テリアの発祥地は神戸ながら、犬の世界で例を見ない二十数年という短期間で、独立した新犬種を
  作り上げた大阪人の努力とバイタリティーは、実に驚異に値すべきと、そのパイオニア精神を称えられています。