ヴルタヴァ川のほとり、有名なカレル橋からもごく近くの「芸術家の家」という建物の中にドヴォルジャーク・ホールはある。ヨーロッパの伝統的な作りであろう風格を持つ。建設は19世紀後半というが、もっと年代を感じる。パイプ・オルガンをたずさえ、天上装飾も美しい長方形のホールは、キャパ的には小ぶりか。天上が高いので、音響的には2F席の方が良さそうである。客席は楕円形を描いており、出入りはその両サイドからのみ。我々の席は1F3列目の右端。オケを聴くのには適さない・・・。ステージには夥しい数のマイクが設置され、天上からも何本も下がっており、レコーディングの設定そのままなのであろう。
さて、1曲目のグリンカは、残響時間の長いホールの為か、非常に聴き辛い。もう少しゆっくりめに演奏して欲しいなぁ・・・と感じた。指揮者は小柄で太目の人物で、チョイチョイっと指揮するタイプだ。その後、ピアノを中央に運び出すのだが、ステージが狭くていっぱいいっぱい、ほとんど苦肉の策という感じでやっと乗っかっている。程なくして我らがゲキチ先生登場。いつもの緑の玉虫色の衣装である。冬なので、冬服を期待してたんですが・・・。それはおいといて、ハンガリー・ファンタジー。オケの導入に続いて低音部の和音でいきなり聴衆をひきつける。席がピアノの真下といっていい席だったので、和音が割れて聴こえてしまい「ああ・・・後ろで聴きたい」と思った。高音部は大変綺麗な音色で、心地良い。ピアノが手薄な所では、響きを聴いているのか、はたまた観客の様子を伺っておるのか、レコーディングがあるので多分前者だろう、会場内をあちこち見渡して余裕過ぎである。
熱狂的な聴衆の拍手に迎えられ、アンコール。1曲目はLisztのハンガリー狂詩曲第6番。さらに鳴り止まぬ拍手にChopinのノクターン第13番。この13番に関しては、去年の三鷹の方が良かった。思うに、Chopinは乾いた空気よりも湿った空気の方がしっぽり合うみたいだ。
さて、後半はオルガさんのご配慮で、2Fセンターバルコニー席に移動。音響は思った通り、2Fの方がまろやかでまとまって響いてくる。2番の協奏曲。こちらの方が気合が入り、集中力も高い演奏を聴かせてくれた。

演奏に関しては、皆さんの予想と違わないものですので、下手な説明は不要でしょう、ご想像のままに・・・。後はCD発売をお待ち下さい!

(はみ出し話)
一、この日の公演、前半の席はとにかく最悪でした。斜め後ろの女性は演奏中に話しているし、隣の兄ちゃんは、始まる前に友達と「ケマル!ケマル!!」と興奮した様子でしたが、演奏中にメールし出すし、どこぞで携帯は鳴るし・・・マナーはないんかい?
二、後半の席は両隣もいなくて最高でした(苦笑)。ゲキチ先生の2番の協奏曲が終わると、大喝采でありましたが、一番拍手が大きかったのは、何を隠そう、奥様オルガさん!!奥様がゲキチ先生の一番の聴衆でもあるとは、なんとも幸せなご夫妻ですね!!



おまけ・・・御興味のある方は、KAZUEのプラハ観光写真館もどうぞ!


                            

Czech National Symphony Orchestra
Conductor:Paul Freeman
Soloist:Kemal Gekic

Progrum
Michail Ivanovich Glinka
Overture to the opera "Ruslan and Ludmila"

Franz Liszt
Hungarian Fantasies -inspired by folk melodies

***Intermission***

Franz Liszt
Concerto No.2 in A-Major

Modest Petrovich Mussorgsky
"A Night on Bald Mountain"

Dvorak Hall,Rudolfinum
Friday,Feb.14,2003 at 7:30pm

↓2月15日(土)ゲキチ先生のレコーディング1日目、「芸術家の家」前では、反戦デモが行われていた。この日のデモは世界規模で行われていた。