Midnight Echo


 Tinkerbells Fairydust(フェアリーダスト)は、1969年に「誓いのフーガ」(Twenty Ten)が日本で大ヒット。”2010年は今から43年後、僕と君は一緒に暮らしているか、それとも。.”「バッハの小フーガ」をテーマにしたクラシック風のポップスでした。イギリスでは2曲の小ヒットしかないフェアリーダストでしたが、彼等にお蔵入りのアルバム(テスト・プレス用)があったことが発見されました。ファンタジー、サイケ、アートロック、ガレージパンク、意欲的で多彩なブリティッシュ・サイケ・ポップの玉手箱。ロンドンを中心に活動していたThe Rushという6人グループが前身で、67年5月にデビューシングル"Happy"をリリースしますがヒットにはいたりませんでした。この後、Decca RecordのプロデューサーVic Smithに誘われ、”ウオルト・ディズニーのピーターパンに出てくるいたずらな妖精の魔法の粉”(これがかかると大空を自由に飛べるようになる)に改名します。 
 スパンキー&アウア・ギャングのカバーのサイケ・ポップな"Lazy Day "で67年2月にデビューし、68年5月にセカンド・シングル、日本では文化放送のAll Japan Pop 20で第2位(1位はビートルズのヘイ・ジュード)を続ける大ヒット(オリコン20位)となった印象的なバロック音楽風の「誓いのフーガ」”"Twenty Ten"、そして69年1月にサード・シングル、ガレージ・パンク風の"Sheila's Back In The Town"の3枚のシングルをデッカ・レコードから発売します。3枚とも完成度が高いのにもかかわらず、イギリス本国ではヒットしませんでした。このためなのか本当の理由はわかりませんが、唯一のアルバム"Tinkerbells Fairydust"は、テスト・プレス用のみ作成されて、発売にいたりませんでした。現在、ファンタジックなジャケットの激レアなアルバム(レコード・コレクターズ2002年8月号に紹介)は、高いプレミアがついていて、ウルトラレア・コレクターズアイテム30傑(英レコードコレクター誌)に入るものだそうです。
 
Twenty Ten  2010年の直前となる2009年夏に、イギリスのGRAPEFRUITS RECORDSから、オリジナルマスター音源からのCD化が実現しました。しかも前身のThe RushでのBonus Trackが9曲も加えられていますし、オリジナルジャケットでプロフィール、写真が充実したブックレット付きです。日本版も同時発売されています。

Personel:Stuart Attride(g,Key,vo), Dave Church, Barry Creasey, Steve Maher(g,vo), Chaz Wade(ds,vo), Ged Wade(b,vo)

Tinkerbells Fairydust
Decca SKL 5028
1968
Twenty-Ten
Majorine
The Worst That Could Happen
In My Magic Garden
Never My Love
(You Keep Me)Hangin' On
Lazy Day
Every Minute, Every Day
Sheila's Back In Town
Jeff's Boogie
They Didn't Believe Me
Whole World
Happy
Tinkerbells Fairydust
GRAPEFRUIT CRSEG004
MSIG0591(JAPAN)
2009/8
Twenty-Ten
Majorine
The Worst That Could Happen
In My Magic Garden
Never My Love
(You Keep Me)Hangin' On
Lazy Day
Every Minute, Every Day
Sheila's Back In Town
Jeff's Boogie
They Didn't Believe Me
Whole World
Happy
Bonus Track
I Should have Known
On The other Hand
Once Again
Make Mine Music
Enjoy
Walking My Baby
Follow Me Follow
Follow Me Follow(Demo)
Good Day
誓いのフーガ
Twenty Ten/Walking My Baby
キング:TOP-1287
UK: Decca F 12778
1968
レイジー・デイ
Lazy Day/In Magic Garden
キング:TOP-1363
UK:Decca F 12705
1969
Sheila's Back In Town
/Follow Me Follow
UK:Decca F 12865
1969
日本未発売
スパンキーとギャング
青空は恋の色(LazyDay)

 The Wake(ウェイク)は、Bill Hurd率いるイギリスのポップ・グループ。ロンドンのCarnaby Recordの創始者Mervyn Connが4人をスカウトし、最初はパイ・レコードから「Angelina」のシングルで1968年にデビューしますが、不発に終わります。
 4人は、Carnabyには当初はセッション・マンとして移籍しますが、The Wakeとして、「1969年の大晦日の最後の1秒」をテーマに「来る年への期待、祝福、不安、行く年への懐古、失望」を表現した「23-59」のトータル・アルバムを発表します。そして、2月にシングルで発表された、美しくも寂しげなフォーク・ロック調の「明日なき幸せ」が、日本ではAll Japan Pop 20で第16位のヒットとなりました。アルバムは、リーダーのBill Hurdの作詞作曲がほとんどで、イギリス特有の味わい深く詩情性豊かなフォーク・ロックが並んでおり、実力派であることをふんだんに感じさせてくれます。
 二枚目のシングル「しあわせを求めて」三枚目の軽快なリズムにのせた「いとしのリンダ」はヒットしませんでしたが、イギリスでは、70年から71年まで通算5枚のシングルを発表し、トップ・オブ・ザ・ポップスのテレビにも出演しています。
 The Wakeの本来の意味は「献堂式で行われる徹夜祭」ということで、キーボードが印象的なサウンドのベースには宗教的な暗い美しさが滲みでています。日本発売されたアルバムには「真夜中のロック・グループ登場」とクレジットされており、「明日なき幸せ」「しあわせを求めて」のシングル・ジャケットでは、メンバーが十字架を囲んでいます。
 今でも強く支持するファンの多い、
日本でも発売された隠れた名盤のアルバムの再発が実現しました。エアーメイル・レコーディングスからザ・ウェイク明日なき幸せ(ボーナストラック5曲収録)AIRAC-1407が2007年10月にリリースされました。

 グループ解散後、リーダーのBill Hurdは、The Rubettes(ルベッツ)に参加して、1974年9月に「Sugar Baby Love」(シュガー・ベイビー・ラブ)で、All Japan Pop20で第2位の大ヒットを飛ばし、来日コンサートも行い、Tonight(トゥナイト)、Juke Box JIve(恋のジュークボックス)のヒットを続けたことは有名です。Bill Hurdは、現在も続いているThe Rubettesの中心メンバーとして活動を続けています。

Personel: Bill Hurd(vo, key)、John Edmonds:(vo,g)、Chris Weeks(ds)、Tony Miles:(vo, b)

明日なき幸せ/ザ・ウェイク
YP-80163
23-59
(UK:
Carnaby CNLS 6005)
1970
Live Today Little Girl
Road To Moscow
I'm A King
Our Day Gonna Come Soon
Piccadilly Lilly
Every Step Of The Way
Goodbye Yesterday
A Little Bird Told Me
I Need You
Kentucky Queen
Days Of Emptiness
Goodbye I Meet Fly
Broken Man
明日なき幸せ/ザ・ウェイク
AIRAC-1407
2007/10.
Road To Moscow
I'm A King
Our Day Is Gonna Come Soon
Piccadilly Lilly
Every Step Of The Way
Auld Lang Syne
Goodbye Yesterday
Auld Lang Syne
Live Today Little Girl
A Little Bird Told Me
I Need You
Auld Lang Syne
Kentucky Queen
Auld Lang Syne
Days Of Emptiness
Goodbye I Must Fly
Auld Lang Syne
Broken Man 3:48
Auld Lang Syne
Boys In The Band(Bonus)
To Make You Happy(Bonus)
Noah(Bonus)
Linda(Bonus)
Got My Eyes On You (Bonus)
明日なき幸せ
Live Today Little Girl
Days Of Emptiness
東芝音工YR-2671
(Carnaby CNS 4010)
1970.
しあわせを求めて
Boys In The Band
To Make You Happy'
東芝音工YR-2796
(Carnaby CNS 4014)
1970.
いとしのリンダ
Linda
Got My Eyes On You
東芝音工YR-2994
(Carnaby 615 1001)
1971.
. .
Angelina/So Happy
(UK:Pye 7N 17813)
1969
日本未発売
Noah/To Make You Happy
(UK:Carnaby CNS.4016)
1971
日本未発売

 ウエスト・コーストの名門ダンヒル・レコードのアーケイド(Arkade)は、ロサンゼルスを拠点に活動した3人組でした。Dan Walsh and Harvey (Michael) Priceのソングライター・コンビは、ダンヒル・レコードで、グラスルーツに「神に願いを/Heaven Knows(69年全米24位)」「ベイビー・ホールド・オン/Baby Hold On(70年35位)」」「燃ゆる瞳/Temptation Eyes(70年15位)」「グローリー・バウンド/Glory Bound(72年34位) 「恋に乾杯/Love Is What You Make It(73年55位)」等のインパクトの強いヒット曲を続々と提供し、Smith、Rhythm Heritage、Liza Minnelli、Temptationsなど、多くの曲を提供し、パワー・ライターとして活躍を続けます。  
 Austin Robertsは、72年にCashman & West とBuchanan Brothersのトリオに一時、参加した後に、ソロのポップ・シンガーとして独立して、Something's Wrong With Me(72年12位)Keep On Singing(73年50位)Rocky(75年9位)のヒットを連続して放ちます。
 Arkadeの3人組としては、日本でも、キャッチーなポップの「愚かな愛/Fools' Way Of Lovin'」とRoger Nicholsもエンジニアとして参加した美しいストリングスが印象的で爽やかなメロディーラインの「僕らの朝/The Morning Of Our Lives(71年全米60位)」の2枚のシングルが発売されており、洗練されてクオリティの高いポップ・センスゆえに、現在でもマニアに絶大な人気を持っています。アメリカでは、
Sing Out The Love(In My Heart)(70年99位) Woman In My Life(T.Macauley-M.D'aboの作品)を加えて計5枚のシングルをリリースしていますが、ダンヒルの大御所Steve Barriがプロデュースしています。

 Price &Walshの未発表曲を集めたCDが、英Rev-Olaから発売された。(2006/4)これだけでも快挙なのだが、「ロッキー」を大ヒットさせたAustin Robertsを加えたArkadeの発売も期待される。 このCDは、実に楽しいサンシャイン・ポップ集。未発表曲集なので少し荒削りな面はあるが、初期のサイケポップ風から優しく美しい曲とはじけるようなヤンキー・ポップの二つのタイプの曲が並び、そしてグラスルーツのTemptation Eyesが出来上がっていく過程が楽しめる。
サイケ風の美しいThe House Of Ilene Castle、ゾンビーズをおもわせるハイトーンでシュールな感じのBilly,燃ゆる瞳を予感させるSensation、優しく音楽性の高さを感じさせるA Minute Too Soon、Songbirdなどシングルを目指せたような曲がたくさん並びます。そして、今回の目玉の一つが、Arkade名義で発売され全米99位のSing Out The Love(シングルとは別テイク)。
 しかし、グラスルーツのロブ・グリルとPrice&Walshの歌い方はそっくりで、どちらがどちらを??
 Rev-Olaは、いつも充実した解説をつけてくれます。

   Personel: Austin Roberts(vo)、Michael Price、Dan Walsh

僕等の朝
Morning Of Our Lives
Rhythm Of The People
(DUNHILL-4268)
1971
愚かな愛
Fools' Way Of Lovin'
Where You Lead
(DUNHILL-4286)
1971
Temptation Eyes
PRICE & WALSH
The Price & Walsh Songbook
CR REV 156
2006
Woman In My Life
Rhythm Of The People
(DUNHILL-4235)
1970
日本未発売
Sentimental Lisa
Where You Lead
(DUNHILL 4277)
1970
日本未発売


 P.K.Limited(P.K.リミテッド)は、Marty Kaniger 、Dan Peyton のデゥオで、ハリウッドのArmin Steiner's Studioで、The BreadのDavid Gatesのプロデュースでレコードを制作し、モンキーズが在籍したColgemsから5枚のシングルが発表されています。
 彼らの代表曲は、Candice Bergen、Elliott Gould主演の学園紛争さなかの青春ドラマ、米コロンビア映画(70年)「You」の最初と最後のクレジット・タイトルに流れる曲「Getting Straight」。全編のスコアを担当したRonald Steinが作曲し、メンバーのMarty Kaniger、Dan Payton、そしてCalorina Arnellが作詞をした日本人向けの美しくセンチメンタルなフォーク・ロックで、71年1月にAll Japan Pop20で18位まで上昇しました。
 Ronald Steinは、1930年セントルイス生まれで、ワシントン大学、エール音楽学校を卒業し、1955年にセントルイス交響楽団のピアノ独奏者に迎えられた後、1958年頃からホラー映画、ファンタジー映画の音楽監督を数多く手がけるようになります。「怪談呪いの霊魂(THE HAUNTED PALACE)1963」エドガー・アラン・ポー原作の「姦婦の生き埋葬(THE PREMATURE BURIAL)1962」「ジャック・ニコルソンの 嵐の青春(1969)」 「雨のなかの女(1969)」など多数で、「You(1969)Getting Straight」は数多く手がけた音楽監督の最後の万感を込めた作品となっています。晩年は、デンバーのコロラド大学で音楽を教え、1988年に惜しくも亡くなっています。
 同名のサウンドトラック・アルバムには、P.K.Limitedでは「Getting Straight」のほかに「Feelings(Barry Mann&Cynthia Weil夫妻の共作「愛のフィーリング」)Barry Mann盤は全米93位まで上昇しています。」「Ain't No Way」「The Shades of Gray(モンキーズの「灰色の影」のカバー)」が収録されています。また、Colgemsから、Vicki Lemon の女性ボーカルのエレガントな混声ハーモニーが印象的なThe New Establishmentの「I'll Build A Bridge」(橋を架けよう)もサウンド・トラックに使われています。このグループは「Sunday's Gonna' Come On Tuesday の92位(69)が、唯一のチャート作品となっています。 
 P.K.LimitedのリーダーのMarty Kanigerは、80年代には、Big Daddyのグループを率いて、Sergent Peppers等のオールディーズのリメイクを得意に、世界で幅広い人気を集めることとなります。

Personel: Marty Kaniger (g,har,Ba)Dan Peyton (ba,key)

Singles
Colgems5001 (02/69) P.K. LIMITED
--
"She'd Be Mine"/"Oh, What A Fool I've Been"
Colgems5006 (09/69) THE NEW ESTABLISHMENT
---"Baby, The Rain Must Fall"/"Sunday's Gonna Come on Tuesday"
Colgems5007 (09/69) P.K. LIMITED
---"Forget About Me"/"Child of the West Wind"
Colgems5009 (02/70) THE NEW ESTABLISHMENT
-
--"I'll Build A Bridge"/"Seattle"
Colgems5010 (03/70) P.K. LIMITED
---"Ain't No Way"/"My Imagination"
Colgems5012 (05/70) P.K. LIMITED
---"Getting Straight (Main Title)"/"Feelings"
  
日本ビクターSS-1969 ゲッティング・ストレート/愛のフィーリング
Colgems5014 (03/71) P.K. LIMITED
---"Shades of Gray"/"My Imagination"
LP
Colgems
COSO-5010 (05/70) GETTING STRAIGHT (SOUNDTRACK)

1930-1988

This Page is Dedicated
To
Ronald Stein

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Since 2005/11/28
(2009/09/13更新)

Very Thanks To Toshirou Kishinami Tomoo Mutoh