雑録 顔面痙攣

自覚症状

 片側顔面痙攣の自覚症状について、私自身のエピソードを交えて紹介します。このページは医師による診断に代わるのもではありませんが、ご参照のうえ、ご自身の症状をメモしておかれると、受診の際に役立つと思います。痙攣しているときにビデオで撮っておくのも一案かもしれません。

ご注意

「雑録 顔面痙攣」では、患者の視点で収集した情報をご紹介しています。記述には慎重を期したつもりですが、私は医師・薬剤師ではありません。「参考情報のひとつ」としてご利用いただき、ご自身の責任で専門家にご相談くださるよう、お願いいたします。

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顔の片側だけに起こる

 このページに記載した何れの症状も、顔の片側だけで起こるケースが大部分です。そのため、片側顔面痙攣(ときに一側顔面痙攣または半側顔面痙攣)と呼ばれます。左右の頻度に差はほとんどないか、やや左が多いと言われています。両側に発症するのは1%ほどとの報告(J. Neurosurgery, 1995, 82, 201-210)もあります。私は左でした。

目の回りがピクピクと引きつる

 片側顔面痙攣では多くの例で最初の自覚症状(アニメーション参照)だそうで、私も左目尻のピクピクから始まりました。目が疲れただけでもピクピクすることはありますし、耳鳴り、難聴、顔面麻痺などがなければ急を要する病気は疑われないようですから、あまり慌てずに、数週間〜数カ月も続くようなら専門医を訪ねたらいかがでしょうか。なお、この症状が眼瞼痙攣と呼ばれることもあるようですが、本来は別の病気とされています。


勝手に目が閉じてしまう

 瞼がギューと閉じて目をパッチリ開けられない、あるいは全く開けなくなります。当然、顔の表情は不自然になります。私は発症4年頃から左目が開きにくくなりました。片目では物が見づらく、距離感がわからなくなり、私にとって最も辛かった症状です。特に車の運転中に強い症状が起こると困りました。この症状も時に眼瞼痙攣と呼ばれるようです。

頬や口のまわりがひきつる

 ピクピクあるいはギューと引きつり、顔の表情は不自然になります。私は発症6年目になって左頬に出るようになりましたが、目に比べれば不快・不便は我慢できたと思います。営業職なので困ったとか、人の視線が苦痛だったとの話も聞きます。頬が最初の自覚症状のケースもあるそうです。


耳鳴りがすることもある

 私はあまり覚えがありませんが、耳鳴りを感じることもあるそうです。中耳のアブミ骨筋が顔面神経に支配されているためと言われていますが、内耳神経圧迫との関連を指摘する学術論文(J. Neurosurgery, 1998, 88 (2), 232-236)もあります。なお、耳鳴りが顔面麻痺を伴っているなら、早急な受診が賢明のようです。

顔の筋肉を動かすと誘発される

 額や眉間にしわを寄せる、「ウー」と口をとがらす、「イー」と口を引く、ギューと目を閉じてから力を抜く等の動作で症状が誘発されやすいそうです。私は「ウー」に強く反応したので、タバコに火を着けるときに左目が閉じ、タバコの先とライターの距離感がわかりにくくなりました。


痛みは無い

 顔面神経痛という俗称から誤解を招きがちのようですが、片側顔面痙攣は基本的に痛みを伴わないそうです。私も痛くありませんでした。顔の筋肉を動かす顔面神経の圧迫が片側顔面痙攣の主な原因ですが、顔の感覚を脳に伝える三叉神経が圧迫されると三叉神経痛が起き、これは半端でなく痛いそうです。どちらも神経血管減圧術という治療選択肢があります。

睡眠中にも症状が発現する

 睡眠中にも発現するのが片側顔面痙攣の特徴のひとつだそうです。私は主治医から「奥さんに見てもらってください」と指示されましたが、結局はっきりと確認できませんでした。


症状の出方は短期的・長期的に変わる

 1日数回・数分以内から、ほとんど持続的な発現までバラエティーがあります。連日だったり、何カ月も全く出ない時期があったり、波がありますが、長期的には加齢と共に徐々に悪化することが多いそうです。私は33才で発症、無症状の時期も経て37才で悪化を自覚し、39才で手術療法を選択しました。

精神的ストレスとの関係

 どんな病気でも、肉体的症状は精神的ストレスにも影響されるのでしょうが、私は「カッと腹を立てたとき」急に症状が強まりました。急に血流が変わるからかな、と勝手に解釈しています。ストレスのコントロールは症状を和らげると言われていますが、神経圧迫という機械的な病因を根本から消すものではなさそうです。一方、表情の変化などの症状による精神的負担は、当事者にとっては切実ですね。


人の視線が気になる

 自覚症状として捉えるのは不適切かもしれませんが、人の視線が気になって、人と会ったり話したりするのが苦痛と仰る患者さんは多いようです。私自身は鈍感だったのか、この点では苦痛を感じませんでしたが、手術を具体的に考えるようになってから、人混みの中で「似た症状に見える方」が目につくようになりました。逆に言えば、顔面痙攣を強く意識している患者が気にするほどは、患者でない周囲の方は気づいていない証拠のように思えます。(私見です)


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Modified on Aug 16, 2004    Thaz6