黄門様の俳句傑作選

おじいちゃんの趣味でたしなんでいる俳句を掲載します。ご感想などありましたら、お願いします。

家族の部屋  

ホ|ムペ|ジ

  傑作選   最新作

 

上へ   起き抜けに

山見る慣ひ

秋に入る
  炎天に

出て考えの

変わりけり
  向日葵の

花芯に残る

日の匂ひ
  雨を呼ぶ

色まだ淡き

額の花
  たそがれの


残しいて

四葩かな
  一輪と

いふ涼しさを

見つけをり
  本流へ

出づるいことなし

水馬
  生き方は

もう変えられず

蝸牛
  余生にも

残照あらん


々芽吹く
  犬ふぐり

地のささやきに

目覚めけり
  臥す妻の

見易き位置に

鉢の梅
  立春に

ものみなほぐれ

ゆく心地
  最新作

 

傑作選

上へ
  冬麗の

空つつ抜ける

大欅
  身構へも

すでに忘れし

枯礑螂
  雪吊りの

一糸乱れず

古刹なる
  星くずは

天の象嵌

凍てにけり
  蔓枯れて

より朱を極む

烏瓜
  頬支ふ

指しなやかに

秋思仏
  雨あがり

生命ひしめく

貝割菜
  山寺の

秋冷あつむ

魚板かな
  今日を

生き曲げぬ

一徹唐辛子
  躍動の

乙女の塑像

爽やかに
 
々と

水新涼の

風を生む
  核心に

ふれて畳めり

秋扇
  芙蓉閉づ

会話の余韻

残しつつ

 


 

上へ
雨の藁塚

七卿落ちのごと立てり



にお

  白川の

秋の合掌

幾何図型
  赤とんぼ

石の微温


つかみをり
  運動会

吾子
人文字の

点となる
十月   萩の寺

萩に触れねば

登られず
  鳴くといふ

聞こえぬと言ふ

鉦叩
  葉ずれにも

水の音にも

秋意あり
  炎持て

村境とす

曼珠沙華
  神の鹿なれど

ねじ伏せ

角を伐る
九月

傑作選

 

最新作

上へ
寂しさを

集めるごとく

落ち葉掃く
  くさめ一つ

両掌にころし

法話きく
  一椀の

輪切大根

親鸞忌
  父祖の墓

そこがふるさと

落ち葉焚く
  主従の墓

同じ嵩なる

雪被る
  妻の手に

負へなくなりし

茎の石
十二月   生涯に

転居幾たび

障子貼る
  ふるさとは

父祖の墓のみ

鳥渡る
  地下足袋で

菊師大奥

出入りする
  雁の棹

撓む山脈

越ゆるとき
  国境

美濃へ濃霧が

なだれ込む
十一月 傑作選

 

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