スクラップブック
授業作り

取材のコツ学び『特ダネ』

 週2回発行する学級通信に、新聞記事を多く取り入れるところから出発しました。知人の「重さんのいる教室」という本が中日春秋で紹介されたとき、それを通信に引用すると、夏休みに読書感想文にまとめる子が現れました。また、自由研究で切り抜き作品を提出する子も出てきました。

 昨年5月の修学旅行では、奈良市周辺を終日班ごとの取材活動の場にしたいと、事前に中日新聞記者を招き、取材のコツなどの話をしていただきました。取材意欲が高まり、奈良県庁で聞き出した鹿(しか)愛護センターへ取材に行き、特ダネをものにした班も生まれました。

 2学期からは前日の新聞を毎日学校に持ってきてもらい、朝の会で説明したり、切り抜いたりしました。

 切り抜いた記事の中から「僕の重大ニュース」という形で3〜5本の記事を選んで切り抜き小作品を作り、各自コメントをつけて展示しました。さまざまな記事に関心を寄せる子や「動物」「肝臓移植」など特定のテーマに絞る子など個性や思いが作品に反映しました。「戦争」「伊勢湾台風」などは学級新聞作りで特集テーマになり、学区周辺の体験者への取材に発展しました。

 道徳の授業では、「ジベタリアン(じか座り)」をめぐる読者欄の賛否の声を資料にディベート(討論)を行いました。障害者や老人への思いやりを欠いた行動に気付いたり、学校の廊下などでじか座りをすることを反省したりする機会にもなりました。

 「娘が脳死になった」(17歳のドナーの真実)の記事は、命の重さを考えるパネルディベートの授業資料とし、保護者にも意見発表していただきました。「ドナーカードを持てるか」それぞれ賛否の4つの立場から「命の重さ」について考えることができました。(市川正孝教諭=6年担任)

いろいろ知りたい 6年・中島 一乃
 新聞記事「17歳ドナーの事実」を読み、パネルディベートで、お母さんの決断について考えました。私は、お母さんと同じ立場だったら絶対賛成なんかできないと思うし、ドナーカードは持ちたくないと思いました。でも、友達の意見を聞いてなるほどと思ったのは「死んだら焼いてしまうんだから、人にあげて役に立ちたい」という意見でした。私はどちらが正しいかわかりません。もっといろんなことを知りたいです。

2000(平成12)年1月16日(日曜日) 中日新聞

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