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国語科 学習指導案
(中学1年生)

中高共通 国語科
受験番号○○○○○○ takahiro

1.日時 2002年8月24日(土)第○校時

2.対象 東京都○○区立○○○中学校 第1学年○組(34名)

3.教材名 米倉斉加年著 「大人になれなかった弟たちに・・・」

4.学習目標
 ・物語の朗読を味わって聞く。
 ・物語から問題点を発見することができる。
 ・疑問点・問題点を整理し、各自の考えを、理由を明確にして発表する力を身につける。
 ・他の生徒の発表を聞き、理解できる。
 ・戦時中の国民生活についての理解を深めた上で、作中人物の感情や行動を理解する。
 ・戦争(と平和・現代の私たちの暮らし)について意見を持つことができる。

5.学習指導計画(全4時)
 @ 文章の朗読を味わいながら聞かせ、初発感想を書かせる。
 A 教材を輪読させ、その間に他の生徒は輪読を聞きながら本文の中で疑問に感じたことを試験問題文の形式で書き出させる。
 B Aで書き出させた問題点のいくつかについて、クラスを班にわけ、各班でその問題についての考えと、その理由を提示させ、さらに、互いの考えと理由について意見を出し合う。
 C 題名「弟たちに」や、「ヒロユキ」などのカタカナ表記の問題等について作者の意図を理解させ、単元のまとめを行う。[本時]

6.本時の指導目標
 @ 第2時で出た生徒作成の問題の中でユニークなものを紹介し、生徒の参加意識を自覚させる。
 A 教材の表記の特徴を理解させ、その効果について考えを持たせる。
 B 作者の主張について、原典の「あとがき」などを紹介しながら考えさせる。
 C この教材を通しておもったこと、考えたことなどを適切にまとめて表現できるようにする。

7.学習の展開

学習内容 学習活動 指導上の留意点
導入 
第三時のまとめと、本時の学習活動の確認
(5分)
@第三時の学習をまとめ、考え方を整理する。 @生徒の参加意欲をかきたてるため、ある生徒の出した問題について教科書会社に問い合わせたというエピソードを紹介する。
文章全体が非常に短い文でできていることの効果についても、ここで簡単に触れておく

展開 
題名「弟たちに」および、「ヒロユキ」がなぜカタカナで書かれているかについて考える。
(10〜15分)


作者の文章に込めた主張について考える。
(15〜20分)
Aまず、直感でどう思うか。
Bカタカナ表記の効果について確認する。



C空間的・時間的広がりの感覚を持って考える。



Dあとがきなどから作者の主張を理解する。
Aここで題名が「弟たちに」となっていることと、「ヒロユキ」がカタカナで書かれていることが、関連して説明できることを紹介する。
Bヒント「もしも、ヒロユキがひらがなや漢字で書いてあったら、どういう意味になるかな?」(隣にひらがなと漢字の表記を添えて、視覚に訴える)カタカナの記号的性格と、そこから読み取れる不特定多数の子供たちの存在に気づかせる。ヒロユキの代わりに生徒の名前を当て嵌めて読んでみたりして、生徒の関心をひきつける。

C「ヒロシマ」「ナガサキ」という表記が、ただ単に日本の都市であるところの「広島」「長崎」のことを言っているだけではなく、原爆が投下された世界に2つしかない都市であるところの「世界のヒロシマ・ナガサキ」を意味していると考えたらどうだろうか。同時に、現在世界各地で行われている紛争などについてまで広げて考えることができないかどうかを生徒に投げかける。
D絵本「おとなになれなかった弟たちに・・・」の作者あとがきから、「この戦争は本来日本が仕掛けたものである」という主張を紹介し、世界の中でわが国がどのように見られているか、どのように世界の人と付き合っていくべきか、真の平和とは何かなど、生徒に考えを促すような解説を加える。
まとめ
この文章を読んで新たに知ったことや感じたことをまとめる。
(15分)
E読後感を文にまとめる。 EB4を4分の1にしたわら半紙に書かせる。
早く書けてしまった生徒には、字の間違いなどがないかチェックさせたり、心に残った場面の絵を描かせたりなどの指示をする。

8.評価
 @ ヒロユキのカタカナ表記の意味について理解できたか。
 A 作者の主張について理解できたか。
 B 思ったことや考えたことを適切に表現できたか。

 

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