|
。。。誰が?なぜ?どうして?ミステリは好奇心の固まりです。世の中だって同じだと思うのです。。。
| ■ さぁ、推理の始まりです・・・ |
子供の頃、立ち入り禁止になっていた古い空き家に忍び込んだことがある。「幽霊屋敷」と呼ばれる有名な場所だった。そこに入れるのは勇敢な子供たちだけ・・・。
赤い屋根の小さな家は、わずかながら家財道具が残されていた。窓や襖は取り外されているのに部屋の中は真っ暗で、歩くと家全体がグラグラと揺れた。
部屋の真ん中には、小さなちゃぶ台がポツンと一つ。壁には古いカレンダー。6畳ほどのその和室は整然としており、さっきまで誰かが居たような気さえした。
今でも、あのカレンダーが強く印象に残っている。何年か前まで、そこには確かに人の生活があったのだ。幼いながらに考えていた。いったいどんな人が住んでいたのだろう。どうして出ていったのか。残されたカレンダーのあの月に・・・。
| ■ ツタンカーメンは美男子だったのか? |
小学生の頃に「ツタンカーメンの呪」という話を読んだ記憶がある。その発掘に関わった人々が謎の死をとげる〜という話しで、その真相は今でこそ様々な説があり(わたしはカビや細菌の類説が有力だと思っている)、いろいろと研究もされているようだが、未だ明確な解明はされていない。当時としては大いなるミステリーだった。
ツタンカーメンといえば”黄金のマスク”で有名な古代エジプトの歴代ファラオ(王様)の一人だが、謎が多く、その実態はほとんど明らかになっていない。彼の人生はあまりに短く、その足跡を残すモノが限りなく少ないからだ。その存在自体が怪しまれるほどに・・・。
”足跡を残すモノ” ・・・ それは ”証拠”
アホなわたしなどは、あの美しい”黄金のマスク”を見ただけで「ツタンカーメンは美男子だったに違いない!」と思い、さらに「陰謀渦巻く宮廷の中で翻弄され続けたに違いない!」などと、大河ドラマばりの壮大なストーリーを空想してしまう。(ドラマの主人公なら、なおさら美男子でなくてはならない!^_^;)
数年前、彼の亡骸に残された頭蓋骨陥没の痕から「ツタンカーメン暗殺説」が浮上した。これは、わたしの空想をさらに掻き立てた。近年、エジプトのピラミッドは「墓ではない」という説が有力だが、だとしたらいったい何なのか?それを造らせたファラオとはどんな人物なのか?想いは必然的に当時の人間へ向けられる・・・。
ファラオはもとより、大勢いたであろう労働者たち、王家には程遠い場所で暮らす人々。そんな”その他大勢”の中のたった一人にも、わたしたちと同じく人生はあったわけで、その人はわたしたちと同じくきっと日々様々な思惑を抱きつつ暮らしていたはず。。。わたしは、年号や固有名詞を覚える気なんてさらさらない(てか、無理!)。それよりも、その時代を生きた人間のコトが気になって仕方がない。
〜王となった一人の人間の物語〜
〜王位を奪われた男の物語〜
〜奴隷として働いていた人の物語〜
はたまた、
〜王家には程遠い場所で暮らす人々の物語〜
あぁ、なんてロマンなの〜。(*‥*)ポッもちろんそこには、純粋な気持もあれば嫉妬や悪意もあったはずで、”犯罪”なんてものも起こったかもしれない。ますますロマンだわ〜。ヽ(*^^*)ノ
| ■ 探偵が探検する古代ミステリ |
古代史は、現代人が数少ない遺物から推測して作りあげたモノ。時代が古くなればなるほど遺物は少なく推測の域は大きくなる。
地道な下調べと証拠探し、発見された物証を元にその時代を推理を組み立てる。それが次の発見への手がかりとなる。そうやって歴史は少しずつ解き明かされていく。一つの遺跡から、その国の様子、その人間の人生を想像する。バラバラに集まった証拠をパズルのように組み合わせて・・・。
もしもどこか一つのピースを組み違えたら、もしも明日新たな遺跡が発見されたら、今まで信じてきた歴史は覆されてしまう。そんなスリルの中、多くの研究者は純粋に穴を掘る(発掘品を捏造するような人は別として・・・)。
子供たちが古い空き家に忍び込むように、「きっとナニかがあるはず」と期待に胸を膨らませ、大人たちもワクワクしながら秘密の場所を探すのだ。それは、大真面目な探検ごっこ。。。そして、そこで見つけた小さなカケラに思いを馳せる。”考古学”というのはミステリに似ている。まだ謎解きの途中で、沢山のホームズや明智小五郎(研究者)たちが試行錯誤している。スリリングで気の長い物語。この続きが気になりませんか…?
ミステリと違うところといえば、一冊の本を読み終えた時に必ずしも答えが出るというわけにはいかないところ。だから、”解決編”を読むことはしばらく先になるけれど、見事に謎を解き明かしてくれるその日が待ち遠しい。そして、その名探偵たちが、”人間”を無視しない心優しい探偵であることを望んでいる。
| ■ 空想から想像・・・そして真実へ! |
ミステリは空想と想像の世界。でも、証拠があれば、それは読者にとって真実となる。
わたしは本来、確固たる証拠があり、それが科学で証明されないモノは信用しない。でも、ロマンは別だ。”ハムナプトラ”な世界や、幻の大陸”アトランティス”があってもいい。
邪馬台国しかり、インカ帝国しかり、いろんな人がいろんな学説を説き、どの説に乗るかで空想の行方も変わる。それもヒトツの楽しみだ。
─遥か昔の出来事─ 頭のいい大学教授たちも悩んでいるのだから、このわたしにわかるはずもないが、神話だと思っていた世界が、そこにあってほしい。。。
現在、エジプトのピラミッドは老朽化が進み、崩れかけている。このままだと、あと数年で観光客が中に入ることができなくなるらしい。相変わらず盗掘も多いと聞く。空想に更けることもままならない現地の状況を思うと複雑な心境である。
| ■ 簡単!エジプト文献 |
○ 早稲田大学エジプト学研究所 (Institute of Egyptology, Waseda University)
子供のように喜ぶ作治センセがかわいいです♪古代エジプトのロマンに浸ろう♪(^。^)○ 吉村作治の古代エジプト講義録(上・下) 吉村作治:著/講談社:刊
発掘の調査記録です。他にもエジプトに関する著作多数。
○ 水晶のピラミッド 島田荘司:著/講談社:刊
ミステリと古代エジプト神話、2冊分楽しめる本です♪○ 死者の心臓 アーロン・エルキンズ:著/ハヤカワ・ミステリアス・プレス:刊
スケルトン探偵ギデオンがエジプトを紹介します。(かなり事実です)
−了−