Mystery Site 特集第2弾
ディック・フランシスへの恋文
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作品概要一覧
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1.  興 奮 注目! 著作データ一覧へ戻る

 イギリス障害レースの理事オクトーバー伯爵は、オーストラリアに飛んだ。オーストラリアの種馬牧場の経営主であるダニエル・ロークにイギリス競馬界の内情を探って欲しいというのだ。
 最近、イギリスの障害レースで思いがけない大穴が続き、その時の馬の馬体の状況から推して、明らかに興奮剤を投与されていたというのだ。使用されている薬物も検出する事が出来ず、問題の馬に関係のある人間を一人残らず調べ上げたにも係わらず失敗に終わり、私立探偵ですら糸口さえもつかめない。考えられる事はすべて試みて不成功に終わったオクトーバーは必死の説得をする。
 「私と私の同僚が、どれくらい心を痛めているか解ってもらえないだろうか。正体のつかめない薬物による勝馬が次々にでたら、大衆の信頼を失う。競馬の存続は金銭以上の問題なのだ」と。
 黒い霧の真相を探る決意をしたロークは単身イギリスへと向かうのだが。。

2.  大 穴 注目! 著作データ一覧へ戻る

 嚇かしでなく、本気だと気がついたときは、既に手遅れだった。相手は慣れない手つきで上着のポケットから拳銃を引き出すと、おっかなびっくり、両手を使って引き金を引いた。
 彼ー元チャンピオンジョッキーで、今はラドナー探偵社の競馬課の調査員シッド・ハレーは、夜の夜中、探偵社に忍び込んで、餌をかじりに来たのが、チンピラのアンドリュースだとわかったからこそ、洗面所の暗がりからのこのこと出て行ったのだ。が、明かりを消そうとスイッチの方に向きかけた瞬間、アンドリュースは撃ってきた。弾丸がシッドの体を斜めに貫通した。血がゆっくりとオフィスの床の上を流れた。助けを求める事も出来ず、十二時間余り、シッドはじっと耐え、奇跡的に一命をとりとめた。そして、38口径の一片の鉛がシッドの腸を穴だらけにしたことが、傷の痛みの他に烈しい怒りをシッドにうえつけたのだ。
 チンピラを探偵社にもぐりこませた連中は、いったいどんな陰謀を企んでいるのか?ようやく傷も癒えたシッドは競馬界にうごめく悪辣な企みに敢然と挑戦していった。

3.  重 賞 注目! 著作データ一覧へ戻る

 スコットの胸は自分の迂闊さを悔やむ思いで一杯だった。持ち馬を預けていた調教師ジョディーに長年にわたり巨額の金を搾取されつづけていたのだ。さらに、解雇を言い渡されたジョディーは復讐鬼と化し、スコットの持ち馬の中でも最も優秀なエナジャイズを駄馬とすり替えてしまうという悪辣な手段を講じてきた!
 愛馬の奪還と真相の究明を誓うスコットの前には巧妙な罠が待ち受けていた・・・。”無慈悲に調教師を捨てた男”というレッテルを貼られ、世間の非難を浴びながらも戦いを挑むスコット!

4.  本 命 注目! 著作データ一覧へ戻る

 濃霧の中での障害レース。疾走する馬の蹄が地面を蹴り、ときおり蹄鉄がぶつかりあう鋭い音が響く。白絹の乗馬ズボンにまだら模様のジャージィーを着た騎手たちは、はるか前方を走る一頭の馬を追っている。その馬群を離れたはるか前方には、白っぽい霧のカーテンに対して鮮やかな赤と緑を浮き立たせた一人の騎手が前面に横たわる最後の障害を飛ぶべく、馬の態勢を立て直していた。それらはすべて予想どおりのことだった。
 ビル・デイビットソンは障害競馬における彼としての97回目の優勝を目前にしていた。彼の乗る栗毛・アドミナルは本命馬にふさわしく、その力強い後半体の筋肉を盛り上げ、緊張し跳んだ。完璧な跳躍。飛べるのは鳥ばかりではないといわんばかりに、宙に浮いた。次の瞬間落ちた。ビルの体は跳躍した弧の頂点からまっさかさまに落ち、その後を追うようにして、アドミラルがビルの腹の上にもんどりうった。ほどなく、ビルは死んだ。あまりに信じられない突発事故・・・いや、それははたして事故なのか?
 ビルの後を追って走っていた親友のアラン・ヨークは、その疑問をぬぐいきれず、一人事件の謎を追い始めていった。

5.  度 胸 注目! 著作データ一覧へ戻る

 イギリスでも有数の騎手・アート・マシューズが競馬場の下見所の中央で、一発の銃声とともに、あたりに血を飛び散らせて自殺を遂げた。
 銃声が競馬場を覆い、スタンドの高い壁で反響した。マシューズの残骸が顔を下にして、緑の芝の上に横たわるという、驚くべき、目を疑うような事実に気がつくと、観衆の話し声、ざわめきが次第にしずまり、やがて沈黙と化した。
 アートの死が引き金になったかのように、次から次へと騎手達へ苦難が押し寄せる。半狂乱になる者、騎乗する機会を失くし落ちぶれていく者・・・そして、騎手ロバート・フィンも、騎手生命の危機に直面する。一連の事件に、黒幕の存在を感じ取ったフィンは、調査を始める。

6.  飛 越 注目! 著作データ一覧へ戻る

 「あなたは、偏屈者の大馬鹿野郎よ!」と、姉に罵られた事がきっかけでヘンリイ伯爵は仕事を変えた。姉の発言は結果的に、ヘンリイに、”活”を入れる事になったのだ。同時に、危険への入り口でもあった・・・
 ヘンリイは立派なオフィスの立派な机に座る世間体の良い仕事を捨て、アマチュア騎手である自分を生かせる競走馬の空輸請負会社の馬丁におさまった。自分の好きな仕事に就いただけのことだったが、家族は驚愕し、半狂乱状態を呈した。
 ヘンリイ伯爵は空輸請負会社の奇妙な事に気づいた。前任の馬丁頭は行方不明、臨時雇いの馬丁も次々と姿を消すのだ。いままた、主任のサイモンがイタリアで忽然と行方を絶った・・・競走馬の空輸をめぐり何か恐るべき企みが遂行されている。かくて、絶対的に不利な状況のまま、ヘンリイ伯爵は、一人、敢然と捜査に乗り出した。

7.  血 統 注目! 著作データ一覧へ戻る

 久しぶりに得た休暇の最初の朝、ボスのキープルに、テムズ河上流の舟遊びに誘われたイギリス諜報部員ジーン・ホーキンスは、そこでキーブルの友人でアメリカ有数の牧場主デイヴ・テイラーに紹介された。
 彼の所有になる、今年のダービー優勝馬の父親で、500万ポンドの名馬クリサリスが、輸送の途中ケンタッキー州で姿を消した事件(しかも同様の事件が前に2度起こっていた)を探索し、馬を取り戻して欲しいというのが、キーブルがジーンを誘った本当の理由だった。
 しかし、疲れきった体を引きずって、広大な土地のどこにいるのかも分らない馬を追いかける気にジーンはなれなかった。だが、その日の午後に生じた一事件がジーンの決心を変えた。
 水門近くの激流に押し流されそうになっている小船の救助にキーブルのクルーザーが向かった時、小船の上の若い男の突き棒が、偶然のように舳先にいたテラーの頭部を打ち、テラーがもんどりうってテムズ河に落下したのだ。事故にみせかけた巧妙な殺人だった。ジーンが逡巡しているあいだに、盗賊の一味は早くも先制攻撃をしかけてきたのだ!。
 ・・・翌日の午後、唯一の手がかりのハンカチを携えたジーンは、広大な土地の最初の地点ケネディー空港に降り立ったのだが・・・。

8.  罰 金 注目! 著作データ一覧へ戻る

 「忠告だ!自分の記事を金にするな。絶対に自分の魂を売るな!」そう言いざま、競馬記者のバートは7階のオフィスの窓から転落した。
 同僚のジェイムズ・タイローンには、彼の遺した言葉の意味が解らなかった。が、その後、バートが新聞記事で、買いを勧めた馬が出走を取り消したのを知った時、彼の背中を冷たいものが走った。派手に人気を煽った馬の出走取り消しは、賭け屋に莫大な利益をもたらすのだ。何かある! 競馬の不正行為にバートが関連していたのだろうか?
 バートの死に際の言葉はこの不正を示唆していたのか?記者の魂を売り渡し、追いつめられて死んだのだとすれば、背後には誰が? 調べだしたタイローンに危険が迫る!

9.  査 問 注目! 著作データ一覧へ戻る

 問題のレースは1月の最後の週、オックスフォードで行われた。ケリイ・ヒューズは絶対視されていた本命に乗り2着になり、全く予想されていなかった不人気馬が優勝をさらった。間々ある事だが本命馬が疲労気味だったのだ。問題はむしろ本命馬と穴馬が同じクランフィールド厩舎の馬だったことにあった。着順を見て、観衆が騒ぎ出した。
 レース後、ケリイと調教師のクランフィールドは八百長の疑いで裁決委員会に呼ばれ、説明を求められた。委員会は説明に満足せず二人を査問会にまわすことを決定した。その時になってもケリイ達はまだ差し迫った危険は感じていなかった。自分達の潔白は明白であり、査問会は競馬界の最高の権威によって行われる。そこでは良識と冷静な判断が彼らの無実を証明するだろう。が、実際の査問会はケリイの予想に全く反したものだった。真実を明らかにするどころか、唖然とするケリイの目の前に、思いも寄らぬ有罪の証拠と証人が次々と提出され、懸命の弁明と訴えも一切聞き入れられぬままに二人は無期免許停止とされたのだ。・・・あまりに大きな衝撃と困惑。
 ケリイが悪夢のような現実を見つめ、謎に向かって行動を起こすには時間と厳しい勇気が必要だった!。
 あいまいな影に包まれた競馬界の最高権威、査問会に挑む騎手ケリイの絶望的な戦いが始まる。

10.  混 戦 注目! 著作データ一覧へ戻る

 四人の乗客を乗せたデリイダウン・スカイタクシー社のチェロキー機は、立ち上った巨大な積乱雲の間を縫うように飛んでいた。馬主のゴールデンバーグ、調教師のアニイ・ヴィラースタイダーマン少佐は、まだ興奮冷めやらぬ様子でさかんに今日のレースの出来栄えを論じている。英国人気髄一のチャンピオン・ジョッキー、コリン・ロスだけが眠っていた。
 夏の乱気流に機体はかなり動揺していたが、それとは別の、正常が以上に変わった時の鳥肌立つ恐怖が、突如パイロットのマット・ショウを襲った。操縦桿を引くたびに摩擦感があった。彼の特別に鋭い安全本能が針の先ほどの異常を告げている。マットは乗客の不平不満を押し切って、予定外の着陸を決意した。

 着陸は正常だった。何もなかったことが分ると乗客たちはぶつくさ言いながら30分間の点検の為に、空港の大きなガラス戸に向かって歩いていった。と、その背後で枝を折るような大きな音が聞こえ、同時に空気がゴーッと押し寄せてきた。振り返ったマットの瞳の中で、紺と白のチェロキー機が大きな火の玉を吹き炎上していた。
 早くも炸裂する大胆不敵な犯罪。命を狙われているのは四人の乗客の誰か?。フランシスの、騎手・パイロット時代の経験を投入したサスペンス・ミステリー。

11.  骨 折 注目! 著作データ一覧へ戻る

 黒ずくめの誘拐者は薄いゴムのマスクをしていた・・。毎年ダービーの優勝馬を出している父の厩舎に滞在中のニールは、突然誘拐される。彼自身は競馬には素人のセールスマンにすぎない。
 一味の首領の前に連れ出されたニールは、ある選択を迫られる。ダービーの本命馬に一味の指定する騎手を乗せるか、さもなくば死を選ぶかと。

12.  煙 幕 注目! 著作データ一覧へ戻る

 炎天下のスペインでの過酷なロケを終えて、イギリスの我が家に戻ったばかりのエドワード・リンカンが、すぐさま南アフリカに行く事を承諾したのは、それが他ならぬネリッサの最期の願いだからだった。
 馬丁の子として生まれ、愛情薄い継母に育てられ、騎手になる事を望みながら果たせず、映画のスタント・マンから現在最も人気のあるアクション・スターの地位を得たリンカンにとってネリッサは母親のような意味を持つ最も親しい女友達だった。
 数ヶ月ぶりに会ったネリッサは、不治の病に冒され、自分の命があと1、2ヶ月しかもたないことを自覚していた。そして、リンカンに最近これまで消息不明だった甥のダニロの素晴らしい成長ぶりを見たこと、彼に彼女の所有になる南アフリカの十数頭の競走馬を遺産として送りたいと思っていることを伝えた。
 ただ、最近になってそれらの競走馬が突然信じがたいほど調子を落として、財産としての価値が失われそうになっている。なぜそのような事態になったのか、手を尽くして調査したが原因が分らない。ついてはリンカンに力になって欲しいというのだ。
 リンカンはネリッサの頼みを聞き、早速南アフリカに飛んだがその時はまだ想像を絶する苦難と罠が自分を待ち受けていようとは予想だにしなかった。

13.  暴 走 注目! 著作データ一覧へ戻る

 ノルウェーの10月は、既に長い冬の装いをまとい始めていた。全てが雪に包まれるのももうすぐだろう。
 英国ジョッキー・クラブの調査員デイヴィット・クリーブランドがイギリスからはるばるノルウェーにやって来たのは、招待されレースに出た騎手・ボブが起こした売り上げ金横領事件を調査する為だった。しかし、この事件には解せない事実が多すぎた。
 花形騎手の地位と比較できないほど小額の売上金を盗む意味は?大きな袋を抱えた姿でどうやって誰にも咎められずに姿を消す事が出来たのか?・・・ボブの失踪は氷山の一角に過ぎないのではないだろうか?。
 動き出したデイヴィットに魔手がせまる。彼の乗った小さなボートに快速艇が突っ込みボートは真っ二つに・・・苛酷な北欧の自然の中で展開するサスペンスミステリー。

14.  転 倒 注目! 著作データ一覧へ戻る

 サラブレッド仲買業者ジョウナ・ディアラムが襲われたのは、知人から紹介されたある婦人と共に競走馬を競り落とし引き上げる途中のことだった。しかし奇妙な事に、連中はたった今競り落とした価格より多額の金を置いて馬を奪い去った。何故?
 奇妙な事は次々に起こった。アル中の兄クリスピンには何者かによってウイスキーが与えられるし、預かっている輸送直前の明け3歳馬がやはり何者かによって解き放たれ、警察まで出動する騒ぎとなった。その上、泥酔したクリスピンを死の寸前に追い込む放火事件まで起こった・・・。
 サラブレッドの生産者に対して法外なリベートを要求し、拒否されたときには競売市場でその馬に買い手がつかないよう策を弄する・・・仲買業者の世界では、このように暴利を貪る連中が平然と徘徊していた。彼らは組織化をもくろみ、中小の同業者たちに対しても激しい圧力をかけ始めていた。
 中堅として実力を有し信用もあるジョウナは、強欲に業界を侵して行く組織にとって目の上の瘤であり、一連の奇妙ないやがらせも彼らの仕業に違いなかった。自分が戦わなければ業界に組織の糸が蜘蛛の巣のように張り巡らされてしまう!。
 敢然と立ち上がったジョウナの前についに姿を現した、陰で組織を操る人物とは?

15.  追 込 注目! 著作データ一覧へ戻る

 馬専門の画家チャールズ・トッドが、週末を過ごす為に訪れた従兄弟宅で異変が起きていた。
 従兄弟は呆然と立ちすくむ・・・。見慣れた部屋からは家具や美術品がごっそりと盗まれ、彼の若い妻は床の上で血だらけで死んでいる・・・。
 一方、知り合いの女性の話がトッドを驚かせた。放火に遭い財産を焼かれたというのだ。
 一見、無関係に見える二つの事件にある共通項があったのだ。それは、共にオーストラリアから購入した”絵画”だった。
 嘆き悲しむ従兄弟を救う為、そして真相を知る為にトッドはオーストラリアへ飛ぶ!

16.  障 害 注目! 著作データ一覧へ戻る

 半ば目覚めていた。明かりが全く無い。目は開いているはずだが、真の闇に包まれていた。力のあるエンジン音、きしむ音。・・・此処はいったい何処なのだ?
 3月17日までは、はっきり覚えていた。余暇をアマチュア騎手として過ごす公認会計士ブリトンにとって、3月17日は晴れやかな一日だったからだ。他馬にアクシデントがあったにせよ、出場した障害レースで優勝したのだ。ところがレース直後、彼は理由もわからず何者かに誘拐された!
 ブリトンは不安と焦燥の中、脱出を決意するが・・・

17.  試 走 注目! 著作データ一覧へ戻る

 「俺は死ぬ・・・アリョシャだ・・・モスクワ・・・」
 モスクワ・オリンピック優勝を目指す英国王子の義弟と同性愛の噂があった騎手が、謎の言葉を残して急死した。死因は心臓麻痺だが・・・・アリョシャとは?
 スキャンダルを恐れた英国王室は独自の調査に乗り出した。
 視力を悪くして騎乗停止となっていた元騎手ランドル・ドルーは、王子から直接、依頼を受ける。「モスクワに飛び、調べて欲しい。スキャンダルを回避してくれ」と。
 動き出したドルーを待ち構えていたのは、死の危険と、予想外の事態の展開だった。
 オリンピックを目前にひかえたモスクワを舞台に繰り広げられるサスペンス。

18.  利 腕 注目! 著作データ一覧へ戻る

 片手の敏腕調査員シッド・ハレーのもとに、昔馴染みの厩舎から調査依頼が舞い込んだ。
 絶対ともいえる本命馬が、次々とレースで惨敗を喫し、そのレース生命を絶たれていくというのだ。原因が全然解らない。馬体の調子は万全、薬物などが投与された痕跡もなく、不正の行われた形跡はまったく無いのだ。
 時を同じくして、ジョッキー・クラブからの非公式な調査を依頼されるが・・・。
 動き出したハレーを待ち受けていたのは、彼を恐怖のどん底へ叩き込む恐るべき脅迫だった!
 「大穴」の主人公を再起用し、アメリカ作家クラブ賞・英国作家協会賞をダブル受賞したシリーズ第18作。

19.  反 射 注目! 著作データ一覧へ戻る

 競馬写真家のジョージが交通事故で世を去った。騎手にとって屈辱的な写真ばかりを撮り続けた彼の死を悼むものは、少なかった・・・
 そのジョージの家に二日連続で正体不明の男たちが押し入り、室内を物色されジョージの妻は執拗な暴行を受ける。ジョージの息子は騎手仲間であるフィリップ・ノアに助けを求める。
 アマチュア写真家でもあるノアは、ひょんなことから手に入れた「一見失敗作」に見えるジョージの遺した大量のフィルムを現像し始める。強盗の狙っている何かがフィルムに隠されているのではないか?と・・・

 趣味である写真の知識を駆使し、そこに隠された秘密の解明を試みるノア。試行錯誤を続けるノアを待ち受けるものとは?!

20.  配 当 注目! 著作データ一覧へ戻る

 イースト・ミドルセックスの中学校で物理を教えているジョナサンは、奇妙なきっかけで、友人からコンピューターのテイプを手渡された。だが、競馬に関する情報がプログラムされているテイプを何故手渡されたのか?・・・。数日後、その友人はクルーザーの整備中に爆死を遂げた。
 ジョナサンはコンピューターを扱える同僚の教師に頼んでそのテイプの内容を解明する一方、テイプの入手経路を探り始めたのだが、今度は自分が命を狙われる立場になってしまった。テイプにはいったいどんな情報が組込まれているというのか?
 やがてそれは、今は亡きリーアムという人物が考案した、勝ち馬を予知する複雑きわまるシステムであることが判明する。
 三回に一回は当たるという驚くべきシステム・・・事実、リーアムはそれで財を成し、晩年は悠々自適の生活を送っていた。それがいま、巡り巡ってジョナサンの手中にあるのだ。執拗な魔手がジョナサンに迫っていた!。

21.  名 門 注目! 著作データ一覧へ戻る

 ロンドンの商業銀行エカタリン社に、名馬「サンドキャッスル」を種馬として購入したいという生産牧場から、巨額の融資申込みがあった。
 社内では危険視する声も上がったが、馬の名を聞いた青年重役ティム・エカタリンは心を動かされた。その名馬が競馬場で疾走する勇姿を目の当たりにしたのは、つい半年前のことだったのだ。
 エカタリン社は融資を承諾し、馬は生産牧場の所有になった。しかし、サンドキャッスルの生駒に次々と奇形が生まれたのだった。種牝馬にも、サンドキャッスルにも異常は認められない。何らかの外からの介在がないと、ありえない事態だった。何のために?どうやって?誰が?
 名馬の血統に牧場の命運を賭けた生産牧場と、名門銀行家ティムの苦闘が始まる。

22.  奪 回 注目! 著作データ一覧へ戻る

 ヨーロッパで最高の女性騎手がイタリアで誘拐され、巨額の身代金が要求された。誘拐対策企業の派遣スタッフ(交渉人)であるアンドルー・ダグラスは即座に現地へ飛んだ。
 狡智にたけた誘拐犯人の策略に交渉は難航したが、6週間後、ようやく人質は無事救出された。だが、数週間後、今度はイギリスで馬主の息子がさらわれたのだ。競馬関係者を標的に起こった二つの誘拐の影に、アンドルーは同一犯人の存在を感じた・・・
 白熱の頭脳戦を卓抜な着想で描くシリーズ第22作。

23.  証 拠 注目! 著作データ一覧へ戻る

 半年前に最愛の妻を亡くし、虚しさ、寂しさを押し隠し自分の営む店に出るトニイ・ビーチ。絶えず微笑を浮かべワインを売る生活・・・。
 そんな時、ビーチはあるレストランで偽ラベルで売られている酒を発見する。一本一本慎重に香りを嗅ぎ味見をする。どれも同じワインだったのだ・・・しかもそれは氷山の一角で偽酒は大量に出回っていたのだ。
 さらに、偽酒を扱っていたレストランのウェイターが惨殺され、事件は複雑な様相を呈しはじめたのだ。
 利き酒の能力と酒の知識をかわれ警察の捜査に協力するうちに、ビーチは巨大な陰謀の渦に巻き込まれていく!

24.  侵 入 注目! 著作データ一覧へ戻る

 周囲の反対を押し切って、先祖代々敵対するアラデック家の息子と結婚した妹ホリイ。ところが、何者かの扇動による中傷記事によって、二人が経営する厩舎が経営の危機に陥ったのだ。
 憎悪に満ちた中傷記事を陰で操る黒幕は誰なのか?何が目的なのか?
 チャンピオン騎手のキット・フィールディングは、妹夫婦に助けを求められ、背後関係を調べ始める。やがて、彼の身にも魔手がのび始める。
 孤立無援の騎手キットが、マスコミ界を相手に奔走するシリーズ第24作。

25.  連 闘 注目! 著作データ一覧へ戻る

 レースで勝鞍をあげつつも、騎手キット・フィールディングは心の晴れぬ日々を送っていた。婚約者ダニエルが他の男に心を奪われているのだ。
 そんな時、馬主のカシリア王女が、彼に助けを求めてきた。夫が、銃器製造の分野に進出を狙う会社の共同経営者から脅迫されているというのだ。
 敬愛する夫妻の為、キットは立ち向かう決意をするが、敵は既に彼の身辺にまで卑劣な罠を仕掛けていた。「侵入」の主人公が再び登場し、揺れる恋のなかで挑む新たな戦い!

26.  黄 金 注目! 著作データ一覧へ戻る

 アマチュア騎手のイアンは、絶縁状態が続いていた父のマルカムから、突然の連絡を受けた。5番目の妻が何者かに殺され、父自身も何者かに命を狙われているというのだ。犯人は巨額な遺産を狙う親族の中に居るのではないかと、危惧しているらしい。わだかまりを残しながらも、イアンは父の護衛を引き受け、密かに犯人探しに乗り出す。
 遺産相続を巡る醜悪な争いと親子の葛藤を、巧みなストーリー展開で描く。

27.  横 断 注目! 著作データ一覧へ戻る

 モントリオールからヴァンクーヴァーまで、ロッキー山脈を越えて驀進するカナダ横断鉄道。各地の競馬場でレースをしながら、車内ではミステリ劇を楽しむという趣向の特別列車が、競馬振興のためにカナダ・ジョッキー・クラブの支援で企画された。ところが乗客の中に危険な男が一人いた。英国人の馬主フィルマー。恐喝によって名馬を脅し取ったり様々な不正を働いている国際競馬社会の敵である。今度は何を企んでいるのか?
 かねてからフィルマーを内偵中の英国ジョッキー・クラブは、保安部員トー・ケルジーをカナダに送った。ケルジーは身分を隠し特別列車に乗り込む。
 馬・馬主・厩務員・競馬ファンそして密かな陰謀を満載して、大陸横断鉄道はスタートした。サスペンスが鉄路を走るシリーズ第27作。

28.  直 線 注目! 著作データ一覧へ戻る

 足首を負傷して休暇中の騎手デリックは兄グレヴィルが事故に遭い重傷を負ったという連絡を病院から受けた。駆けつけた甲斐も無くグレヴィルは息を引き取る。病院を出た途端、デリックは何者かに襲われ兄の遺品の入った袋を奪われた。
 グレヴィルは翌朝、兄の経営していた宝石の輸入会社へ兄の死を伝えに赴くが、オフィスが荒されていることを知る。そして、ダイヤを扱う事がなかった兄が、多額の借金をしてダイヤを買い付けていたことも判明する。だが、どこを探してもダイヤは見当たらなかった。

 兄は遺言で、会社・持ち馬を含めた全ての資産をデリックに託していた。会社を救う為にダイヤの行方を追い始めたデリックは、生前それ程親密な関係ではなかった兄の意外な側面を次々と発見していく。不自由な体でダイヤを追うデリックに次々と難問が押し寄せる。
 命の危険が迫る中、無事にダイヤを手に出来るのか?!

29.  標 的 注目! 著作データ一覧へ戻る

 駆け出し作家のジョン・ケンドルが調教師トレメインの伝記執筆を引き受けたのは空腹だったからだった。
 サヴァイヴァル専門家(6冊のトラベルガイドの著者)のジョンは、念願の小説家としてのスタートを切ったばかりでどん底の経済状態にあったのだ。食べ物と暖かい住処の確保の為、畑違いの伝記の執筆をする事になった彼はトレメインの厩舎に一月の住み込みをする。
 だが到着早々に、行方不明だった女性厩務員の他殺体が発見され、ジョンは警察から協力を要請される。
 サヴァイヴァルのプロが、その知識と技量を尽して立ち向かう事になる非情の罠とは?!

30.  帰 還 注目! 著作データ一覧へ戻る

 東京に赴任していた英国外交官ピーター・ダーウインは、本国へ転勤になり、帰国休暇の途中マイアミに立ち寄った。そこでクラブ歌手のヴィッキーと知り合った彼は、なりゆきで、娘の結婚式のために英国へ行くヴィッキー夫妻を送っていくことになる。
 ヴィッキーの娘ベリンダの住むチェルトナム競馬場近くの町は、偶然にも、騎手を父に持つダーウィンが幼年時代を過ごした場所だった。
 ベリンダは勤めている動物病院の獣医ケンと婚約していたが、ケンの周囲には暗雲がたちこめていた。優秀な獣医である彼が手術した馬が何故か次々と原因不明の死をとげ、病院に悪い噂がたちはじめていたのだ。さらに、ダーウィンらが到着して早々、病院は放火され、焼け跡から身元不明死体まで発見された。

 ケンの窮地を救おうとダーウィンは調査を始めるが、やがて幼年時代のこの町での記憶が次々と甦り、その記憶の中に事件の謎を解く重要な手がかりが隠されていることに気づく。従来の魅力に医学サスペンスの面白さも加えた、シリーズ第30作。

31.  密 輸 注目! 著作データ一覧へ戻る

 競走馬輸送会社を経営するフレディーは、自社の運転手がヒッチハイカーを乗せる事を禁じていた。が、一台の馬運車がその鉄則を破りある男を乗せたところ、男は急死した。
 これが、一連の事件の発端だった。夜その車に何者かが侵入し、翌日修理工が調べると、車体の下から携帯用金庫が発見された。車は密輸に利用されているらしい。やがて修理工が謎の言葉を残し不審な死を遂げた。謎が深まる中フレディーは陰謀に迫る。

32.  決 着 注目! 著作データ一覧へ戻る

 その株主総会に、私は何故出席してしまったのだろう? 生前の母の忠告を無視して、ストラットン・パーク競馬場の将来にかかわるその総会に出席したことによって、私は自分ばかりか子供たちの命まで危険にさらすことになった。
 建築士リー・モリスは、母から受け継いだ競馬場の株が重要な意味を持っていることを知った。ストラットン男爵が亡くなり、老朽化した競馬場を売却するか再建するかを巡って、株主であるストラットン一族のあいだで意見が対立しているというのだ。

 母はストラットン家に嫁いだが夫の暴力が原因で離婚し、再婚した相手との間に生まれたモリスは、これまで一族とはできるだけ係わり合いにならにように生きてきた。
 総会の日、モリスは険悪な仲の一族をまとめようとする男爵の妹に助力を頼まれて、承諾する。ところが、ほどなくして競馬場が何者かに爆破された!

33.  告 解 注目! 著作データ一覧へ戻る

 「私は・・・彼を殺した事を告白します・・・神様・・・お赦し下さい」
 意識が混濁した瀕死の老人ヴァレンタインは、枕元にいた新進の映画監督トマス・ライアンを神父と間違えて、そう囁いた。かつて装蹄師だったヴァレンタインが、作業の過ちで騎手の致命的な事故でも引き起こしたのだろうと、トマスは気にも留めなかった。
 トマスは、26年前の競馬界の謎の事件を題材にした新作映画を撮影中だった。ニューマーケットの調教師の妻が、厩舎で変死したのだ。夫が殺したのではないかと疑われたが、他殺とも自殺ともはっきりしないままに、年月が流れていた。ハリウッドのスターを主演に据えたこの映画で、トマスは監督としての真価を問われていた。

 事件の真相をめぐり脚本家との対立が激化するなか、何者かからロケを中止せよという脅迫状が舞い込む。トマスは不屈の意思で撮影を続けるが、出演者が刃物で襲われ、さらに彼自身にも魔の手が・・・

34.  敵 手 注目! 著作データ一覧へ戻る

 不運な落馬事故によって片腕となった元チャンピオン・ジョッキー、シッド・ハレー。
現在は競馬界専門の調査員となっていた。

 放牧中の馬の足を鋭利な刃物で切断するという、残忍な犯罪が連続して発生し、ハレーに事件の調査依頼が舞い込む。可愛がっていたポニーを襲われた白血病の少女が、犯人を探し出して欲しいというのだ。だが、容疑者として浮かび上がったのは、ハ
レー自身が犯人とは信じたくない人物だった。

 エリス・クイント・・・騎手時代には良きライバルであり、私生活でもハレーの親友だった男。引退後はテレビ・タレントとして国民的な人気を博し、あらゆる人々に愛されている好男子だった。もちろんクイントは犯行を否定し、世間も彼が犯人だとは信じなかった。かえって、恵まれたクイントを妬むあまり間違った告発をしたと、ハレーはマスコミと世間からの凄まじい非難を浴びる。
 ところが、この執拗なマスコミの攻撃には、じつは裏がある事が次第に明らかになってくる・・・。
 「大穴」「利腕」に続き三度目の登場となる不屈のヒーロー、シッド・ハレー。

35.  不 屈 注目! 著作データ一覧へ戻る

 貴族の血を受け継いでいながら、一人スコットランドの山中で孤独な暮らしを続ける青年画家、アリグザンダー・キンロック。
 ある日、外出から戻った彼は、自分の山小屋の前で待ち構えていた四人の暴漢に襲われ、危うく命を落としかける。闇雲に「あれは、どこにある?」と脅された挙句に、崖の上から突き落とされた。 悪魔的な連中が山小屋をめちゃめちゃにしたやり方は、まさに劇的といえる程の凄まじさだった。
 事件が起きたのは、アリグザンダーが母の屋敷に行こうとしていた矢先だった。ビールの醸造会社を経営している義父が、心臓発作に倒れたとの知らせを受けていたのだ。全身の怪我をおして屋敷に赴いた彼は、義父の会社が倒産寸前であることを知る。経理部長が莫大な資産を横領して姿をくらませたらしい。しかも、会社が主催する障害レースの賞品である、純金のカップも行方がわからない。
 会社の危機を救うべく奔走をはじめたアリグザンダーは、自分を襲った四人組は横領事件に関係があるのではとの疑念を抱き始める。

36.  騎 乗 注目! 著作データ一覧へ戻る

 17歳のアマチュア障害競馬騎手のベンが突然厩舎を解雇される。父親のジョージの策略だった。ジョージは下院議員選に出馬し、勝利する為に唯一の家族であるベンを必要としていたのだ。激しい反発を覚えながらも、やがて父親に説得されたベンは選挙活動への協力を誓う。
 しかし、選挙区では、ジョージに対するスキャンダル攻撃と暗殺工作が待ち構えていた。十代の少年を主人公に据え、生きる事の厳しさと真の男の勇気を描くサスペンス。

37.  出 走 注目! 著作データ一覧へ戻る

 1967年に「本命」でデビューして以来、数々の傑作長編を世に送り出したディック・フランシス。今や彼はミステリ界の最高峰に君臨し、全世界の読者が彼の作品に親しんでいる。
 一方、その間にいくつもの雑誌やアンソロジーに、彼の短編作品が掲載されてきた。長編に劣らぬ短編の出来栄えに驚かされる。そしてここに、競馬シリーズ37作目にして、初めての短編集の登場となった。

 初の短編作品である「強襲」グランドナショナルに材をとった唯一の作品である「敗者ばかりの日」珍しく婦人雑誌向けに書かれた「春の憂鬱」の他に、書き下ろされた5篇の作品が加わり全13作収録となったファン必見の短編集。

[収録作題名]
 キングヒル・ダム競馬場の略奪/レッド/モナに捧げる歌/ブライト・ホワイト・スター/衝突/悪夢/強襲/特種/春の憂鬱/ブラインド・チャンス/迷路/敗者ばかりの日/波紋

38.  烈 風 注目! 著作データ一覧へ戻る

 気象予報士のペリイは、同僚と共に、カリブ海でハリケーンの”目”を横断する飛行に挑む。
 期待通り”目”の中の風景は、筆舌に尽くしがたい感動をよんだ。だがその帰途、強風に揉まれた機は海上へ不時着し、ペリイは嵐の海へと投げ出される・・・。
 死を覚悟したペリイだったが、なんとか無人島へと泳ぎ着いた。そこは、偶然にも、”目”に挑む直前に彼らが立ち寄った島だった。
 人の住まないその島では、なぜか牛の群れが飼われている。放棄された建物で金庫を目にしたペリイは、その中で奇妙な品物を目にした・・・。
 やがて、救いの手が伸びる。だが、どこからともなく島へとやってきた飛行機に乗ったその人々は、奇妙な服に身を包み、銃を手にしていた・・・。
 九死に一生を得てイギリスへ戻ったペリイだったが、事件はまだその姿を半分も見せてはいなかった。
 一連の事件の裏には意外な黒幕が・・・思わぬ事態に直面したペリイは、自らの手で真相を解明すべく、陰謀の渦中へと飛び込んでゆく!。

39.  勝 利 注目! 著作データ一覧へ戻る

 馬が足をもつれさせたのは、レースの最期の障害だった。七馬身の差をつけて先頭を走っていた馬が集中力を失い、障害にぶつかって転倒し、騎手の上でもんどりうったのだ。半トンもの馬体は仰向けになり、下敷きになった騎手を押しつぶした・・・。
 友人の騎手マーティンがレース中の事故で死亡し、ガラス工芸家ローガンの人生は一変した。マーティンは死の直前、謎のビデオテープを渡そうとしていたのだ。「テープには莫大な価値がある」と言い残し・・・。
 やがて、謎の人物に襲われるローガン。狙いはビデオテープなのか?!

 ビデオテープの謎を追い、真相を探るローガン!


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