貧 血

 


 

N子
「先生、おはようございます。」
Docトム
「はい、おはようございます。あれ、N子ちゃん、学校はどうしたの?」
N子
「途中まで行ったんですけど、すっごい息切れと動悸で・・・」
Docトム
「それは、大変。今もそう?」
N子
「ええ、今も息切れがして・・。」
Docトム
「診察をして、心電図を取りましょう。」
 心電図
N子
「どうですか、先生。」
Docトム
「はい、少し脈は速いけれど、、心配はありませんね。」
N子
「そうですか、よかった。」
Docトム
「N子ちゃん、眼と爪を見せてくださいね。」
N子
「はい。」
Docトム
「はは〜ん、そうかそうか・・・。」
N子
「えっ何ですか?どうしたんですか?」
Docトム
「朝食は毎日食べていますか?」
N子
「へへへ、朝は食べるより、寝ていた方がいいもん。それに朝から食べるとお母さんみたいに
 糖尿病になっちゃうし・・・。」
Docトム
「お母さんは、確かに少し太っているし、軽い糖尿病があるけれど、それと朝御飯は関係ない
 ですよ。」
N子
「そうなんですか?でもまぁ、ダイエットのためにはそのくらいやんなくちゃ・・・、友達には
 負けられないわ。で先生、私の病気なんなんですか?」
Docトム
「貧血ですよ。血液検査をすれば良く分かりますが、たぶん鉄欠乏性貧血です。」
N子
「貧血って、あのフラフラって倒れちゃう奴?私そんなふうにはなりませんよ。」
Docトム
「ははは、あれはいわゆる脳貧血とか起立性低血圧と言って、正式な貧血とは違うんですよ。」
N子
「??。」
Docトム
「貧血というのは血が薄くなるというか、少なくなる病気で、脳貧血というのは一瞬、脳への
 血流が少なくなってしまう状態を言うので血液そのものは減ってはいないのです。」
N子
「ふ〜ん・・・。」
Docトム
「だから、貧血の症状は動悸がしたり、ちょっとした運動で息切れが出たりするんです。尤も
 貧血の程度が強ければフラフラして立てない、なんてこともあるでしょうが。」
N子
「そうですか・・・。」
Docトム
「とにかく、血液検査をしてみましょう。」
N子
「はい。」
 翌日
N子
「どうでしたか?」
Docトム
「思っていた通り、貧血ですよ。それに鉄分もかなり少ないですね。」
N子
「鉄分・・・ですか。」
Docトム
「はい、血液は白血球と赤血球と血小板などで構成されています。白血球は細菌のような外敵が
 侵入するのを防ぎ、血小板は出血を止める働きがあり、赤血球はいわゆる血の赤さの成分で
 酸素などを体中に運ぶ役割があります。」
N子
「そうなんですか・・。」
Docトム
「貧血というのは、その中で主に赤血球の数が少なくなった状態を言うのです。」
N子
「私は赤血球が少ないのですか?」
Docトム
「交通事故などで多量の出血等があれば、赤血球はおろか血液全部が少なくなり、輸血が必要に
 なりますよ。また、女性の場合は生理などで出血が多いと一時的に貧血になる方も結構
 いますね。」
N子
「あっ友達にいる、そういう人。でも私は今生理じゃないわ・・・。」
Docトム
「貧血には、失血が原因であるほかにも内臓の病気や血液そのものの病気でも起こりうるのです
 が、一番多いのが、N子ちゃんの鉄欠乏性貧血じゃないですかねえ。」
N子
「その鉄欠乏性ってなんですか?鉄って、あの鉄なんでしょ・・・。」
Docトム
「そうです、あの鉄なんですよ。体の中には鉄とか亜鉛とか言った物もごく僅かですが必要
 なんです。」
N子
「でも・・鉄なんて、、そんなに大切なんですか?先生」
Docトム
「鉄分は、一人前の赤血球を作るのには必要不可欠な物なんです。鉄が欠けると例え赤血球の
 頭数はあっても一人前ではないのでその働きも悪くなり、結局は貧血と同じになってしまう
 のです。」
N子
「・・・・。」
Docトム
「N子ちゃんは朝食を抜いたり、極端なダイエットや偏食したりしてませんか?」
N子
「えっへへへへ、でも友達みんなやってるよ。」
Docトム
「そうなると、鉄分の充分な補給が出来ませんよね。それが積もり積もって、今回のような症状
 が出るのです。」
N子
「あ〜ん、じゃあどうすればいいんですか?」
Docトム
「とにかく、鉄分を薬で補給しましょう。注射もありますが、まずは飲み薬でいいでしょう。」
N子
「はーい。」
Docトム
「それと食事は規則正しく、極端な偏食はしないこと。」
N子
「・・・はい、はい・・。」
Docトム
「レバー、ほうれん草、貝類などに鉄分は多く含まれていますよ。あとプルーンも
 いいですね。」
N子
「なんか、嫌いな物ばかり・・・・。」
Docトム
「では1カ月後にもう一度、採血をして見ましょうね。ちゃんと守るんですよ!」
N子
「は〜い、分かりました。」



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