便 秘

 


 

Docトム

「次の方、どうぞ。」

B子

「・・・。」

Docトム

「どうぞ、お入り下さい。」

B子

「あ、っはい・・・。」

Docトム

「こんにちは、どうなさいましたか?」

B子

「はい、あの・・・出ないんです。」

Docトム

「は?」

B子

「あの、出ないんです。3-4日間隔ぐらいにしか・・・それでお腹が張っちゃって・・・。」

Docトム

「あっはいはい。お通じが滞っているのですね。」

B子

「そうなんです。」

Docトム

「いつ頃からですか?」

B子

「はい、中学校くらいから、なんとなく出にくくなってきて・・・。」

Docトム

「B子さんは、えーっと今23歳ですね、お仕事ですか?」

B子

「そうです、会社の受付をやっています。」

Docトム

「では、なかなか席を外すことが出来にくいですよねぇ。」

B子

「受付は二人いるのですが、やはりそうですね。お昼休みくらいですね。」

Docトム

「朝食は毎日食べていますか?」

B子

「いえ、朝は昔っから食べませんでした。食べると何か調子悪いし・・・。」

Docトム

「・・・。」

B子

「先生、薬下さい!苦しくって・・・。」

Docトム

「はい、薬は出しますが、その前に質問にいくつか答えて下さい。」

B子

「?」

Docトム

「まず、一日の生活リズムを教えて下さい。」

B子

「はい、朝は6時半に起床して7時過ぎには家を出ます。そして、会社に行ってからコーヒーと
 カロリーメイトを食べて仕事に入ります。12時から昼食でこれはほとんど外食かコンビニ
 弁当ですね。」

Docトム

「なるほど・・・。」

B子

「それから3時にちょっと休憩タイムでお茶して5時半には会社を出ます。仕事中は、ほとんど
 座っています。そのあと、ちょっと飲みに行く事もありますが、だいたいは真っ直ぐ家に
 帰って食事を作ります。」

Docトム

「そうですか。夕食は自炊ですか?」

B子

「ほとんど、そうです。お昼が少し栄養が偏っているので・・・。」

Docトム

「なるほど、それは感心ですね。」

B子

「でも先生、便秘は中学か高校の頃からあったんです。」

Docトム

「何か、スポーツや運動はしていますか?」

B子

「ええ、たまにスポーツクラブへ行ったり、ゴルフの打ちっ放しに行ったり・・・。でも
 ほとんどしません。」

Docトム

「なるほど、だいたい分かりました。」

B子

「じゃ、治るんですね?」

Docトム

「そんなに、あわてないで下さい。お薬を出す前に少し説明しましょう。便秘というのは、大きく
 わけて器質的便秘と機能的便秘に分けられます。」

B子

「はぁ・・・。」

Docトム

「器質的便秘というのは、癌などの病気のために通過障害が起きて便秘になってしまう場合で
 B子さんの場合はまず関係ないでしょう。機能的便秘とは、いわゆる慢性便秘症のことです。」

B子

「じゃぁ、私がそれなんですね・・・。」

Docトム

「そのようですね。この便秘は若い方に多いんです。毎日の不規則な排便習慣が原因で便意が
 あっても我慢するような生活習慣を続けていると、そのうちに便意を感じなくなって
 しまうんです。」

B子

「えーっそんなぁ・・・。でも確かに我慢しちゃう事が多いです・・・。」

Docトム

「これを習慣性便秘と言うんですよ。これが進んでくると弛緩性便秘というものになって
 しまうんです。」

B子

「なんですか、それは?」

Docトム

「これは腸の動きが弱くなってしまい、大腸の中に便が大量に溜まっても肛門近くまで便を
 送り込めなくなってしまった状態を言います。何日も排便がなく、腹部が張っても便意が
 なかなか起こらないんです。」

B子

「なんか、ほとんど自分のことを言われているみたい・・・(T-T)」

Docトム

「では、いよいよ治療の話しをしましょうね。」

B子

「はいっ(^_^)、お願いします。」

Docトム

「基本的には、食事療法と生活習慣の改善なんです。」

B子

「??飲み薬はないのですか?」

Docトム

「まぁまぁ、あせらないで。」

B子

「(^_^;」

Docトム

「先ほど言ったように習慣性の便秘ですから、薬だけでは根本的な治療にはならないのです。」

B子

「そうかぁ、わかりました。」

Docトム

「まずは、朝食を必ず取ること。次に朝食後に排便の習慣をつけること。」

B子

「え〜(T-T)。」

Docトム

「頑張って30分早く起きて、なにか食べること。それから最初からは無理でも必ずトイレに
 行くこと。」

B子

「はい。でも・・・・。」

Docトム

「それから、食物繊維と水分を充分に取ること。」

B子

「分かりました。でも・・・・。」

Docトム

「ん?」

B子

「でも、そのくらいはやってはみたんですけど・・・。」

Docトム

「でも、効果がなさそうだから、すぐ止めちゃったんじゃないですか?」

B子

「・・・はい。」

Docトム

「これは習慣性のものだから、根気よく続けましょうね。大変だけれど。」

B子

「はい、分かりました。」

Docトム

「それから、あんまり渋いお茶は控えた方がよいかも・・・。」

B子

「えっ、なんでですか?」

Docトム

「渋い日本茶にはタンニンという物質が含まれていて、これは下痢止めとしても使われることが
 あるんですよ。」

B子

「え〜、じゃぁむしろ逆効果なんですね。」

Docトム

「そうなんです。しかしこれらの食事療法は、残念ながらあまり効果的ではないんです。」

B子

「(^_^;」

Docトム

「だから、やっぱり薬になってしまう。でも薬にだけ頼っていてはダメですよ。」

B子

「どうしてですか?」

Docトム

「薬をずっと飲みたくはないでしょ?薬だけに頼っているとそうなってしまいますよ。」

B子

「そうか・・・そうですね。」

Docトム

「ですから薬はあくまでもバックアップのつもりで、メインはやはり日常習慣の改善なんです。
 それから運動も大切ですよ。」

B子

「そうだと思うのですが・・・なかなか時間がなくって。」

Docトム

「そんな大げさな運動でなくてもいいのですよ。例えば腹筋運動のようなものを寝る前に少し
 やるだけでいいんです。」

B子

「そうなんですか〜。」

Docトム

「はい、仰向けになって首だけを起こしてつま先を見る。これを30秒間5〜10回くらいやる。」

B子

「それでいいんですね。それならできそうだわ・・・。」

Docトム

「そうなんです。簡単なことを習慣で行うことが大切なんです。便秘も馬鹿にしているとお腹は
 痛くなるし、頭痛・肩こりをおこしたり、ニキビやしみ・そばかすの原因にもなってしまい
 ますからね。」

B子

「そうですね、じゃぁ早速今晩から始めます。」

Docトム

「お大事に(^_^)」



もっと詳しく知りたい方は
こちらへ