胸 痛

 

 

 


 

Docトム
「次の方、どうぞ。」
K雄
「・・・・・・。」
Docトム
「どうしました?次の方、どうぞ。」
K雄
「む・胸が痛いんですけど・・。」
Docトム
「!?」
K雄
「トランペットの練習していたら突然・・・。」
Docトム
「K雄さん、年齢、身長、体重は?それと心電図を!」
K雄
「32歳、175cm、58Kgです・・・・」
Docトム
「はい、心電図は大丈夫ですね。次は胸のレントゲンを撮りましょう。」
K雄
「分かりました、先生大丈夫でしょうか?親父も心臓発作で死んだんです。」
Docトム
「(レントゲンを観て)ふむふむ・・。胸の音を診察しますよ。」
K雄
「どうなんでしょう?」
Docトム
「心臓の発作ではないですよ、安心して下さい。」
K雄
「よかった・・では何んですか?まだちょっと痛いんですが。」
Docトム
「急な胸痛発作は確かに危険な場合があります。」
K雄
「!!!。」
Docトム
「一番怖いのは狭心症や心筋梗塞などの心臓発作ですが、これらは心電図や血液検査で診断
 できます。」
K雄
「私のは?違うんですね?」
Docトム
「そうです。それに他の心臓病もレントゲン写真からは、考え難いですね。」
K雄
「そうかー、じゃあホントに安心して良いですね。」
Docトム
「それに帯状疱疹と言う病気でも胸痛がありますが、胸部の発疹が見られます。」
K雄
「そんなブツブツな発疹は無いですよ。」
Docトム
「K雄さん胸痛は、自然気胸が原因でしょう。」
K雄
「なんですか、それは?」
Docトム
「比較的若い方で、やせ型のヒトに多く見られる肺の病気です。」
K雄
「どんな病気なんですか、それは?。治るんですか?」
Docトム
「簡単に言うと、肺に小さな穴が開いて肺の中の空気が漏れ出てしまう病気なんですよ。」
K雄
「・・・・。」
Docトム
「漏れ出た空気が多いときは手術などでその空気を抜かなくてはなりませんが、K雄さんの
 場合はそこまでしなくても、しばらく安静にしていれば大丈夫でしょう。」
K雄
「は、はい。」
Docトム
「念のために、レントゲン写真は頻回に撮りましょうね。」
K雄
「はい、分かりました。」
Docトム
「トランペットもしばらくは中止ですよ。分かってますね?」
K雄
「・・・・・。」
Docトム
「その他にも、胸痛を起こす病気には胸部大動脈瘤の破裂とか、食道の病気とか、肺梗塞とか、
 肋間神経痛とか、心臓神経症とか、それから・・・・。」
K雄
「うえー、そんなにあるんですか。もういいです先生、それ以上聞くとよけい具合が悪く
 なりそう・・・。」
Docトム
「いずれも、1分1秒を争うような大病なんですよ。」
K雄
「私のは軽くて良かった・・・。」
Docトム
「そうですね。ただ一番多いのは肋間神経痛や心臓神経症の様な気がしますね。これらは命には
 全く影響ありません。」
K雄
「そうですか。」
Docトム
「確かに胸痛と言うと心臓発作を考えやすいですが、それ以外の病気の方が頻度としては
 多いのです。」
K雄
「なるほど。」
Docトム
「しかし、万が一を考えて先ほどのような検査をする必要があるのです。」
K雄
「分かりました。でも安心しました。」
Docトム
「はい、では明日またいらして下さいね。自宅で安静ですよ、ではお大事に。」

 



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