熱中症

 


 

Docトム
「今日は暑いねぇ・・・。」
看護婦
「そうですねぇ、天気予報だと今年一番の暑さだそうですよ。なんでも東京でも気温36.7度だそ
   うです。」
Docトム
「まるで体温と一緒だね。」
看護婦
「あっ、先生。患者さんですよ。」
Docトム
「初めまして、どうなさいましたか?。」
S吉
「あっ、初めまして・・・。」
Docトム
「だいぶ辛そうですねぇ、どうなさいましたか?」
S吉
「はぁ、実は2-3前からちょっと風邪気味ではあったんでけれど、会社休めなくて・・・。」
Docトム
「ふむ。」
S吉
「でも熱もなかったし、食事も無理すれば食べることできたので、ちょっと様子を見ていたんで
   す。今日も外回りだったんですが・・・。」
Docトム
「こんな暑い日に外回りですかぁ!?。それは大変ですよね。」
S吉
「はい、そうなんです。それで取引先の所へ行こうと思ったんですが、駅を出たとたんに何か気
   分が悪くなってコーヒー屋で少し涼んだんですが・・・。どうも気分がすぐれないんで。」
Docトム
「分かりました、ではちょっと診察をしましょう。」
S吉
「はい、お願いいたします。」
   数分後
Docトム
「はは〜ん、どうも軽い日射病いわゆる暑気あたりのようですねぇ・・・。」
S吉
「・・・そうですかぁ、やっぱり。」
Docトム
「風邪はたいしたことないようなんですけれど、この暑い陽気で日射病になったようです。」
S吉
「あの、どうすれば良いんでしょう。まだ回らなくてはいけない個所があるんですけれど。」
Docトム
「それは、無理ですよ。今無理すると、それこそ入院する事になりますよ。」
S吉
「はぁ、そんなに悪いんですか・・・?。」
Docトム
「この日射病というのは、日射しの強さやその時の体調によっておきてしまう病気で、これと
   熱射病を合わせて熱中症とも言うのです。」
S吉
「はぁ〜、聞いた事あります。」
Docトム
「この日射病より多少軽い状態を「暑気あたり」とか「熱あたり」とか言っているのです。」
S吉
「その言葉も良く聞きます。そんなにたいしたことない病気だと思っていました。」
Docトム
「ほとんどの人がそう思っているんですよ、S吉さんだけじゃないです。とりあえず、点滴をしま
   しょう。1時間くらいですから、その間に少し熱中症の話をしましょうね。」
S吉
「お願いします。あぁ〜、助かりました。」
Docトム
「熱中症は今日のように暑くて、風のない日などに起こりやすいのです。」
S吉
「でも、こんな日にでも外で働いている人ってたくさんいますよね。」
Docトム
「もちろん、そのような条件の中で働いても平気な人もいます。だから熱中症はそのような外的
   な条件の他に、体調が悪かったり、高齢者であったり、日頃から運動をしていないような人が
   かかり易いんです。」
S吉
「ははは、まさに僕にピッタリですよ。多少、風邪気味だったんですが無理しましたから。それに
   運動なんてここ数年は、まともにしていませんからね。」
Docトム
「今回のように軽い日射病、いわゆる暑気あたりのようでしたら、そんなに心配はいらないんです
   。少し躰を休めて、水分の補給を充分にとれば治ってしまいます。」
S吉
「なんだ、そうなんだぁ。だったら心配はないですね。入院とか脅かすからぁ〜・・・。」
Docトム
「でも、油断禁物ですよ。若いからとか、もう少し頑張らなくちゃーとか言っているうちに、軽い
   暑気あたりで済む状態だったのが、そのうちに身体にますます変調をきたして・・・。」
S吉
「変調をきたして・・・?。」
Docトム
「身体が気温の上昇についていけなくなって、汗が出なくなってしまう。」
S吉
「えっ?。」
Docトム
「そうすると、身体に中に熱が溜まる鬱熱(うつねつ)と言う状態になって、脳の体温調節機能が
   壊れて体温がどんどん上昇して、臓器障害や神経障害がおきてきます。」
S吉
「そうなると、どうなるんですか?。」
Docトム
「有無を言わせず、緊急入院です。さもないと命に関わります。」
S吉
「・・・^^;(恐ろしい・・・。)じゃぁ、どんなことに気を付ければいいんでしょう?。」
Docトム
「暑い日は体調を整えることが大切ですが、それと水分補給です。それも水ばかりでなく、多少は
   スポーツ飲料のような塩分や電解質の含んだ飲み物がいいでしょうね。」
S吉
「汗の成分を補給すると言うことですか?。」
Docトム
「そうです。だいぶ頭がスッキリしてきたようですね。点滴もそろそろ終わりです。」
S吉
「ホントだ、なんか身体が少し楽になってきた感じがします。ありがとうございます、命拾いしま
   した。」
Docトム
「きょうは、このままご自宅でゆっくり身体を休めてあげて下さいね。」
S吉
「はい、分かりました。」
Docトム
「お大事に。」


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