名画座part5

 

 

 

<上映映画>


探偵
ビートルズ映画
時計じかけのオレンジ
蒲田行進曲
なんとなくクリスタル
ブリット
サウンドオブミュージック
明日に向かって撃て!
俺たちに明日はない
情婦
ゴッドファーザー
ファイブ・イージー・
ピーセス
イージーライダー
エマニュエル夫人
ペーパーチェイス
ワイルドバンチ
ディアハンター
タクシードライバー


探偵 ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督 1973年度作品

この映画を観ようと思っている貴方、忠告を一つ。決して途中から観ないように!。
どの映画もそうだが、この作品に限っては、途中から観たら話は分からなくなるは、ラストは知ってしまうはで、貴方にとっては一生の不覚と言わざるを得ない。

もともと舞台の映画化であるが、出演者はローレンス・オリビエとマイケル・ケインといったイギリスを代表する名優の二人だけ。
内容は、あまりにイギリス的なウィットの富んだゲーム精神のあるお話である。
売れっ子の推理作家とイタリアからの移民の美容師の二人が織りなす、摩訶不思議な推理ゲーム・・・。それ以上は口が裂けても言えない。




ビートルズ映画

ビートルズのメンバー4人が正式に参加した劇場用映画は4本。それぞれの内容は、改めて記する必要はないでしょう。まぁ、それぞれ内容らしい内容はないけれどね。

第1作「ビートルズがやってきたヤァヤァヤァ」コンサートを含め熱狂的なファンに追われる4人。
第2作「4人はアイドルHELP」リンゴを主演にした、コメディアクション?映画
第3作「イエローサブマリン」初のアニメーション映画。ポップでサイケデリック。
第4作「レットイットビー」アルバム制作のドキュメントらしき映画。ラストのビルの屋上でのライブは4人の結末を知っているが故、涙なくしては観れません。

どの映画も演奏が始まれば、全てそらで唄えてしまう貴方!間違いなくビートルズ世代ですね・・・。




時計じかけのオレンジ スタンリー・キューブリック監督 
1971年度作品

近未来のロンドン・・・バイオレンス、強盗、ドラッグ、レイプ、殺人ありとあらゆる悪がが横行している。マルコム・マクダウェル扮するアレックスが仲間と一緒にミルクバーにやってきた。
「さて、今日は何をやってやろうか・・・?」

ベートーベンを聴きながら、「雨に唄えば」を唄いながらレイプ、強盗を日常のように繰り返すこの映画は、少なくとも万人に薦められる映画ではない。
しかし、キューブリックの映像感覚に心底酔いたい方にはイチオシ!あるいは映画通を自認している人は、1回は観ましょうね。
そして、誰が観ても嫌悪感・陶酔感・異次元へのトリップ感など何らかの非日常の感覚を自覚する事の出来る映画である。




蒲田行進曲 深作 欣二監督 1982年度作品

♪に〜じの〜都、ひ〜かりの〜都、キ〜ネ〜マ〜のてんち〜〜

銀ちゃんのどこがいいんだろう?ヤスのどこがいいんだろう?
あまりに浪花節で・・・・
しかし不覚にも、ヤスが階段を這い上がって行くところでは涙腺がゆるんでしまった。
やはり日本人の血が流れているんだと、改めて確信させてくれるような映画であった。
ラストシーンは賛否両論かも知れない。きっと深作欣二の浪花節に対するテレなんだろうか・・・?
しかし流行ったんだよなぁ、この台詞「これが、これなもんで・・・」
演技陣、特に大部屋役者は、原作者の「つかこうへい事務所」の役者が勢揃い。
その中から、萩原 流行や石丸 謙二郎が大成した。




なんとなくクリスタル 松原 信吾監督 1981年度作品

たまには、こんな映画も良いかな・・・と。
たぶん、私が観た映画の中で1・2を争う情けない映画である。
今風の言葉やモノを事細かく注釈を付けまくった原作が直木賞を取ったのも、活字としての一つの方向性を示した物なので、好き嫌いは別として認めるが、それをそのまま映像化(映画)にしてしまうとは・・・。それもなんの工夫もなく。

映画の途中で眠ってしまった、数少ない映画である。従ってストーリーはあまり憶えていない。(そんなんで批判するな!との声が聞こえてきそう・・・)

この映画の唯一の救いは、主演にかとう かずこを抜擢したこと。まさにクリスタルのような輝きがありました。今や「そのまんま東」のカミさん・・・。




ブリット ピーター・イェーツ監督 1968年度作品 

たぶん今初めてこの映画を観たら、少し退屈かも・・・。カーチェイスなどは、CG全盛の今ではむしろ、退屈きわまりない?(当時としては画期的な場面なんだけれどね)

しかし、よ〜〜っく観ると、めちゃくちゃカッコイイ、スマートな映画ですな。監督の演出に依るところが大きいと思う。全編ロケの敢行し、鋭角的なカットの連続。そして、なによりもその映像を盛り立てているのがラロ・シフリンの音楽!!

でもマックイーンがカッコイイなぁ。あの黒のタートルネックに茶色のスェードのジャケット、真似したくなります。ロスの刑事の間では流行ったとか・・・。
そして私の永遠のアイドル、ジャクリーン・ビゼットの健気な演技・・・。




サウンドオブ ミュージック ロバート・ワイズ監督 1965年度作品

この映画を名作と言って、否定する人間はまさかいないであろう。
この映画の存在を知らなくても「ドレミの歌」「エーデルワイス」を知らない人はまさかいないであろう。

この映画は好きなんだけれど、ここをちょこっと何とかして欲しかったと思っている人は少しはいるかも知れない。
反戦映画なんだから、もう少しその辺を描けよ〜。それとも何か?反戦映画じゃなくて反ナチ映画なだけか?
いくら何でも修道僧があんなに唄うなよな〜、興ざめしちゃうぜぃ・・・な〜〜んてね

個人的には、「私のお気に入り」がお気に入り・・・。




明日に向かって撃て! ジョージ・ロイ・ヒル監督 1969年度作品

泳げないガンマンと人を撃ったことのないガンマンと美人教師。

列車強盗・銀行強盗を繰り返す極悪非道の西部の悪党がボリビアにまで追いつめられ、警官隊や軍隊に取り囲まれ、ついには銃弾の嵐の中に飛び込んでいく・・・・。何とも哀れなストーリーだが、それがヒル監督とバート・バカラックの手によって見事なまでの傑作青春映画に仕上げている。
ニューマンに憧れて、女の子と自転車の二人乗りをした隠れファンって結構いるのだろうな。
これほどアンチヒーローの西部劇がかつてあっただろうか?「俺たちに明日はない」と共にアメリカンニューシネマの旗手と言われるゆえんか。

それにしてもストップモーションやセピア色がこれほど効果的に使われた映画って今までになかったんでは・・・・。




俺たちに明日はない アーサー・ペン監督 1967年度作品

ブッチ・キャッシディとサンダンス・キッドの二人組と並んで有名な大悪党がこのボニーとクライド。

ウォーレン・ビーティ、フェイ・ダナウェイを中心にジーン・ハックマン、マイケル・J・ポラード、エステル・パーソンズの5人組(恋人・兄弟)の凶悪犯グループを描いているが、今に見ると、う〜〜んそんなに良い映画ではないね。
監督は、この衝撃のラストシーンを描きたくて撮ったようにも思える。
それだけ例の87発の銃弾を撃ち込まれ、世に言う「死のダンス」は衝撃的である。そしてそれにも増して素晴らしいカットは、銃弾を撃ち込まれる一瞬前、銃鉄を起こす音が聞こえた瞬間の主演二人のカット、驚き・不安・恐怖、何とも言えぬ表情を撮った監督は賞賛に値し、この映画を永遠の物とした。




情婦 ビリー・ワイルダー監督 1957年度作品

題名を読んで、観るのを敬遠した人、貴方は正常な感性の持ち主です。
しかし、本作の内容は、貴方が考えているような映画ではありません。この邦題を付けた人は、きっとあまりに傑作映画過ぎて、人に見せるのがもったいなくてワザとこのような題名にしたのでしょう。

アガサ・クリスティ原作の戯曲「検察側の証人」をビリー・ワイルダーが演出した傑作なのです。原題からも分かるように、法廷劇でシーンは弁護士の部屋と法廷だけ。
そして、このラストの大ドンッデンッ返し!は映画史上最高の一つでしょう。

この映画をまだ観ていない貴方は幸せです。ラストの感激を初めて経験できるから。




ゴッドファーザー フランシス・フォード・コッポラ監督 
1972年度作品

ヒットした映画には続編が作られることが多いが、そのほとんどは前作を凌ぐことが出来ず、尻つぼみで終わってしまう。本作のシリーズを除いて・・・。
ゴッドファーザー(マーロン・ブランド)の若き日(ロバート・デ・ニーロ)を描いたパート2、2代目ゴッドファーザー(アル・パチーノ)の老いらくを描いたパート3、そして本作と全て素晴らしい出来である。

当時、週刊誌では「どうしたらゴッドファーザーを見ることができるか?」といった特集を組むほどの人気であった。
それにつけても、コッポラがこの映画を監督したのが32歳の時・・・スゴイ。




ファイブ・イージー・ピーセス ボブ・ラファエルソン監督 
1971年度作品

う〜〜ん、良い映画と言えば良い映画なのかなぁ・・・
でも、面白くも何ともない・・・といえばその通りかも・・・。

「イージーライダー」で批評家の評価がうなぎ登りだった、そして今や大スター名俳優のジャック・ニコルスン、そしてやはり巧い女優カレン・ブラックの初主演作品。
病めるアメリカの代表選手のような若者を演じたにコルスンだが、私にとっては全く共感もせず、いらいらしていただけ。それでも20数年たった今でも印象に残っているのだから、それなりの映画なんだろうな。

今じゃぁ、絶対のロードショー公開なんかされないだろうね。知らない俳優・知らない監督・地味な映画だからね。




イージーライダー デニス・ホッパー監督 1969年度作品

映画の始まりが良いよねぇ、ハーレー・ダビッドソンのチョッパーを舐めるようにカメラは写して、主人公が時計をおもむろに外して捨ててしまう。そしてあのステッペン・ウルフの「ワイルドで行こう」が流れるのである・・・う〜〜んかっこいい!!
でも、アメリカの自由って何なの?酒飲んで、マリファナ吸って、セックスして・・・
何かアホな・・・ッテ感じですねぇ。今時の若者でもそんなこと自由と思っている奴はいないんじゃないかね。

ジャック・ニコルスンがとても目立っているのだが、あの酒を飲んだときの「ニック・ニック・ニック」てやる、あれってどんな意味があるんだろうね。




エマニュエル夫人 ジュスト・ジャカン監督 1974年度作品

日本で、あるいは世界で初めて女性が堂々と見ることのできるポルノ映画であろう。

いかにも日本人好みの顔のシルビア・クリステルが旦那の待つバンコックへ向かう飛行機の中でいきなり男とセックスを始めてしまうのである。その後は、旦那そっちのけで様々な場所で、裸体とさらけだし、男・女の見境なくせっせと励んでいく・・・そんな映画。
しかし続編まで作られたのだから、ヒットはしたんでしょうな。

個人的には、籐の椅子を見ると何故かこの映画を思い出してしまう(パブロフの犬?)




ペーパーチェイス ジェームズ・ブリッジス監督 1973年度作品

あまり観た人はいない映画かなぁ・・・結構好きなんですけど。

ハーバードの学生ティモシー・ボトムズは、リンゼイ・ワグナー扮する女性と付き合っているが、彼女が自分のゼミの教授であることを知る。彼女と付き合いながら文字通り猛勉強(アメリカの大学生はこんなにも必死で勉強するのかと驚いた)し、試験を受け、その結果が郵送されてきたが、封を切らずに紙飛行機にして捨ててしまった。大学での勉強の疑問を持ったのである。

極々簡単なストーリーはこんなモン。
しかし何故か魅力的な映画であった。きっとカメラと演出が良かったのだろう。
そして、なによりリンゼイ・ワグナーの魅力!!その後彼女はバイオニック・ジェミーとなる。




ワイルドバンチ  サム・ペキンパー監督 1969年度作品

基本的には西部劇やドンパチ映画は苦手なんです。しかしこの映画は別格。学生時代に友人に無理矢理?観させられたのだが、今となってはその友人に感謝です。

この映画には善人は出てこない。全て悪党ばかり。そして主人公も同様。大金をかっさらう、仲間を見殺しにできないという連帯感?義侠心から自らを自殺行為に追い込んでいくのだが、ラストの血なまぐさい殺戮シーンは暴力を肯定しているかのような素晴らしい映像美である。

売春宿を出て、ウィリアム・ホールデンの「Let's go」の号令で、無言で敵陣地に並んで歩を進める中年悪党どもの長まわしカットと、その後に続くハイスピード撮影での銃撃シーンは観た者にある種の爽快感をも与えてしまう。




ディアハンター マイケル・チミノ監督 1978年度作品

上映時間は3時間2分。しかしそれ以上に長く感じた映画であった。そして疲れた・・・

映画の前半は、鹿狩りと結婚式のエピソードが中心。淡々と語られていくこのシーンはある意味で凡庸だが、それが後半に重要な関わりが出てくるのである。
そして、問題の後半のベトナム戦争に突入。といってもほとんどが、ベトコンの捕虜となっているシーンばかり。その中で何と言ってもクライマックスは「ロシアンルーレット」である。あまりの緊張感に本当に観終わった後は全身虚脱状態になった。

この映画は極端に台詞が少ない印象があるが、その分俳優陣の演技が鬼気迫るものがある。この役者の実力が映画の高評価に繋がっているのであろう。




タクシードライバー マーチン・スコセッシ監督 1976年度作品

初めて見た時、こんな無感動で感情移入しにくい主人公と、およそ今までの映画に出てくるNYと違って汚い暗い街並のオンパレードと苦手な暴力シーンで辟易した。
しかし、見終わって暫くするとまた見直したくなった。

この映画はあまりに現実を、実際のNYの街を浮き彫りにしているのである。それゆえ普通の映画の感覚で観るにはシンドイのである。

しかし、ロバート・デ・ニーロはすごい!!
同時に、13歳の娼婦ジョディ・フォスターの存在感もあきれるほど見事である。
「ラストショー」 でもそうだが、シビル・シェパードって高慢ちきなイヤな女をやらせると天下一品ですな。