ヒミツと言っても別に秘密クラブではありません(^^;)
ただ、内容がちょっと過激かな?と
特に同業者が見たら睨まれてしまうかも・・・
この部屋に限っては一般の患者さん以外の人は
絶対に入らないで下さい。
医療関係者はお断りです。
でないと私・トムの身が危ない(大げさか・・)

なんたってこの部屋のテーマは
こんな病院・診療所へ行くな!こんな医者に診て貰うな!
なんですから・・

序章(その1) 良い医者と悪い医者
良い医者と悪い医者の違いは何でしょう?

有名な医者と無名な医者の違いでしょうか?そんな有名無名はマスコミが作り上げたものです。あるいはノーベル医学賞を取ったら良い医者なんでしょうか?有名な研究
者が良い臨床医なんでしょうか?
あっ、臨床医というのは外来患者さんや入院患者さんを診察したり治療したりする医者のことで、患者さんにとって一番なじみの深い医者です。研究者というのは医学の発展のために研究している医者のことで、この二者はダブっていることが多いのです
。では、検査や手術の腕のいい医者が良い医者なんでしょうか?勿論それにこした
ことはありません。しかし技術は、よほどセンスのない者でない限り努力を積めば得ることができます。

ではいったい、良い医者と悪い医者とは何なんでしょう?
みなさんは山崎 豊子著「白い巨塔」を知ってますか?外科医の財前教授は手術の正確さと手術時間の早さで名を挙げ、教授にまでなったのですが、病気ばかりに注目
し患者を見なかったことで没落し、失意の中で死んでいくのです・・・。



序章(その2) 病院と診療所
みなさんは、病院と診療所の違いを知ってますか?
病院はたくさんの科目とお医者さんがいて、診療所はおじーさん先生が一人でやっているところ・・・?
うーん、まあ当たらずとも遠からずですが、正式には入院のベッド数で分けられているんです。まあ、そんなことはどうでもいいか・・・。

でも、これだけは知っていて下さい。病院と診療所は役割が違うのです。
病院は高度な(高額な)医療器具を駆使し、診断・治療を行う所です。そしてもう一つ大切な役割があります。特に大学病院(と、それに準ずる病院)。それは、若い
(経験や知識の乏しい)医者の教育と先進医療の研究です。むしろそのために高度な
医療器具が必要といっても過言ではないでしょう。(いや、ちょっと言い過ぎかな
・・・)

教育病院としての役割は非常に大切なものです、でないと医者は育ちません。大学はどうなんだ?尤もな疑問です、しかし大学は知識を学ぶところで技術や経験は教えて
くれません。というより、これらは教えられるものではありません。最近医者の人格
がとやかく言われますが、では私から質問します。人は良いが腕の悪い大工さんに家
の普請を頼みますか?賢明な皆さんなら、もう分かっていただけますね。医者だから
こそ技術(診断技術・処置技術・治療技術・手術技術・etc)が大切なのです。
だから例えば入院中に患者さんが、あの医者は点滴が下手だとか何とか言うのはお門違いなのです。元来、そういう技術などを教育するのが病院なのですから。勿論、
技術経験知識の豊富な医者がついているのでご安心を・・・。そしてそういう病院だ
からこそ高度医療を受けられるのです。

先進医療の研究と聞いてほぉ〜と思う人、なんだ我々は実験材料になっているのかと思う人いるかも知れません。後者の人は、もう読むのを止めて別の所へネットサーフ
して下さい。そんな馬鹿なことあるわけ無いではないですか!。確かに最新の薬や、
技術や治療法を試すことはありますが、それらは全て使用が認められているものなん
です。違法なことはやりません。万が一違法をして、バレた時の損害(信用も含め)
の方が大きいのは火を見るより明かです。だから、そんなことは絶対にしません。
だってマスコミで報じられた○○病院の例があるじゃないかって言う人、私はあのようなバカは基準にしていません。どこの世界にもいるでしょう、あのようなバカは・・・。

次に診療所の役割は何でしょう?
その前に、診療所の医者というのは、上記のような病院での治療や研究をバリバリやっていた人がやっているのです。ましてや診療所には様々な病気や患者さんが来るの
です。病院は内科一つとっても消化器・循環器・呼吸器・アレルギー・内分泌・神経
・血液その他に細分化されており、それぞれの専門家が診察するのですが、診療所は
それらを一手に引き受けるわけです。従って、ある意味では病院の医者以上に、広い
範囲での知識や経験が必要になるのです。だから大変なんですよ。

しかしやはり、診療所では手に負えない病気があります。それらをすばやく正確に見つけて高度な治療や検査の出来る施設を紹介すること、これが診療所の役目でしょう
。それともう一つ、そのような病気にならないように予防について啓蒙すること。こ
れが診療所の役割と思っています。



序章(その3) 外来
みなさんは、「3時間待ちの3分診療」という言葉は聞いたことありますね。そうです、病院での外来を揶揄している文句です。
では、なぜそのようになってしまったのでしょうか?考えたことはありますか?答えは簡単、患者さんの数が多いからです。
私が大学病院にいた時には午前中9時から12時の外来時間(受付時間は8時30分から10時30分まで)に約70人を診察していました。1時間に20人強、一人当り3分弱の診察時間です。患者さんが診察室に出入りする時間、処方箋を書く時間を
除くと1分そこそこしかないのです。それで充分な診察をするのは不可能です。
だから当然外来診療時間は1ー2時間くらいは平気で延びてしまいます。中には、完全予約制のシステムを取っている病院もありますが、となると患者さんの次回診察予
定日が数カ月後なんて事にもなってしまいます。
いやはやすごい話です。

では、なぜ患者さんがそんなに多いのでしょうか?原因はいろいろあるでしょうが、一番は皆さんの心の奥にある「大病院崇拝志向」だと思います。曰く具合が悪くなっ
たときにすぐ診てもらえる、すぐ入院させてもらえる。いろんな検査をしてくれる。
腕がいい。などなど・・・。
本当かな?迷信じみているなぁ・・・。
私の病院時代は(と言っても大昔ではないですよ)たとえ初診者であろうが、入院の適応があれば入院していただきました。もちろんベッドに空きがない場合は他の受け
入れてくれる(それだけの能力のある)病院を探しましたがね。逆に日頃通院してい
る患者さんであろうと、他の病院の方がこの病気・患者の状態にとって良いと判断し
た場合も入院はさせず、他の病院を探しました。いづれにせよ、たとえ通院していて
もベッドがなければ入院できないと言うことです。
反対に、診療所からでも入院の要請があれば大病院は受け入れてくれます。むしろ、それを待っているのです。腕がいい悪いというのは、前章で述べたとおりです。
つまりは、あまり意味のない安心を長い待ち時間で買っているような物なのです。
もちろん病院側も、外来で診ていく必要がある病気もあるので一概には言えませんが、ほとんどは診療所で通院加療しても充分な患者さんだと思いますよ。

大病院に来る初診の患者さんには、このようなヒトもいます。
「風邪を引いたようなのですか、早く治る薬下さい。」
「1週間前から頭痛がするんですが、なかなか来れなくて・・・。」
「健康診断してください。」
なぜ近くの診療所の先生にご相談しないのでしょうか?またそういう方に限って、待
ち時間が長いと言って怒っているのです。あなたのような方が外来の待ち時間を長く
させているのですよ!

よほどの緊急時や日頃診ていただいている主治医の紹介以外には、大学病院のような大病院には行かないことを勧めます。尤も、寄らば大樹の陰って言葉もあるし、自分
の信念で行かれる方もいるでしょうし・・・。だったら待ち時間が多くても文句は
言わないことです。医者だって、昼食も取らずに頑張っているのですから。

ちなみに、外来というのは瞬時にその患者さんの状態を把握して、診断や次の処置を考えなければなりません。だから、経験や知識の豊富な熟練医でないと務まらない
のですよ。



第1章 病気の説明を拒む医者
上記の三つの序章を踏まえて、いよいよ本題に入りましょう。
まずは、病気の説明や検査結果、検査そのものの説明などをしない・拒む医者。こんな医者は論外です。
俺様はお医者様だ!お前らの病気を治してやるからありがたく思え。何!?説明して欲しいだと?その必要はない、黙って医者の言うことを聞いていればいいんだ!・・
・いくらなんでも今時こんな時代錯誤も甚だしい医者はいないか・・・(^^;)いたら
逆に笑っちゃうね。

しかし、説明をしないのは多少の弁解の余地もありますので、ちょっと聞いて下さい。特に初診の場合や、色々な検査結果の説明の場合に見かけるシチュエーションです
よね。なぜ拒むのでしょうか?似たような症状の患者さんが多く(たとえば風邪)話
をするのが面倒くさい、夜勤明けで疲れていて話をしたくない、丁寧に説明したいが、目の前のカルテの山が気になる・・・う〜ん、私としては同調できる部分もあるの
ですが、それでもこれはいけません。説明をするのは、インフォームド・コンセント
を持ち出すまでもなく医者の義務なのですから。

しかし、医者が話をするのを聞かない・聞こうとしない・聞いても理解できない・理解しようとしない・聞いたが忘れる・といったヒトも実は多いのです。そんな馬鹿な、、とお思いでしょうが本当の話なんですよ。そして、そういう方に限ってあの先生
は説明してくれない・・と、こうなるのである。

いずれにせよ、説明をいやがる医者はろくな医者ではないので、そんな所には行かないように・・・。



第2章 物わかりの良すぎる医者
物わかりの良い医者、何か良さそうですよねえ。でも、くれぐれも勘違いしないよう
に・・・。
患者「先生、早く風邪治したいので点滴して下さい。」
医者「はいはい。」

患者「先生、この薬飲みにくいので止めて下さい。」
医者「はい、分かりました。」

患者「先生、○○さんが飲んでる薬に変えて下さい。」
医者「はい、良いですよ。」

患者「先生、この検査やりたくないのですが。」
医者「はい、では止めましょう。」

患者「先生、・・・」
医者「はいはい、仰せの通りにしますよ。」

まあ、これは極端ですがこんな医者を信用できますか?この先生、本当に自分のこと真剣に考えてくれているのかしら?ってなりませんか・・・。勿論、患者さんが如何に快適に生活できるかを第一に考えなければならないのですが、そのために大事な治
療薬を患者の言いなりにすぐにほいほい変えてしまったり、検査を止めて良いもので
しょうか?。今までの治療は何だったのか?、今まで飲んでた薬は何だったのか?
、不必要な薬を飲まされていたのかってなるでしょう。

患者さんの我が儘に対して、時にはカミナリを落とすことも医者には必要なのです。



第3章 病気しか診ない医者
医者は人間であって、人間であってはならない。神にならないといけない。

なにやら物騒な出だしですが・・・。つまり医者は、人間の特権である「失敗」は許されないと言うことです。手術中に、あっ間違っちゃったあ!とか違う注射しちゃ
ったぁ・・・とか誤診しちゃったぁ・・なんて聞きたくないですよね。当然のことで
す。でも、まあ人間のやることですからぁ・・・、しかし絶対にあってはならない
のです。

あるおじいさんが最近何か身体の調子が悪いと言って外来に来ました。医者は、では調べてみましょうと様々な検査の予定を立てて、おじいさんはそれこそ毎週の様に
外来へ検査を受けに来ます。そしていよいよ診断が・・・「○○さん、あなたはガン
です。間違いありません。しかも手遅れですので、我々の所に来る必要がありませ
ん。近くの先生に診てもらって下さい、ではお大事に。」おじいさんは途方に暮れて
しまいました。
この医者は、さぞ優秀なのでしょう。患者さんのために?一生懸命検査をして、誤診しないように注意して診断し、告知したのです。しかし、惜しむらくはこの医者は
病気のことしか頭にありませんでした。ガンを一方的に告知され、治療はもう出来な
いと病院から見放された病人の気持ち・感情・バックボーンを診ることが出来なかっ
たのです。

このエピソードの半分は実話です。おじいさん、約一ヶ月後にガンで永眠しました。



第4章 世間話をしない医者
世間話をしない医者、いいじゃないかその分仕事熱心で・・・我々患者にとってはありがたいことですよ。

本当にそうでしょうか?医者は前章で述べたように病人を、言い換えれば人間を診るのが仕事です。だから黙って座ればピタリと当てる天才的名医なら別として、何らか
のコミュニケーションをとって初めてその人の人が分かるのです。黙って病気の診察
だけしていては、100年たってもその人のことを分かることが出来ないと思います
。従って、たとえ一言でも二言でも病気と関係ない家族のこと・生活のこと・世情の
ことを話すことでその人間が分かってくるのです。

もちろん病気を診ることは一番大切ですから、最初から世間話しかしないなんてことはしませんが・・・。



第5章 標榜科の多すぎる医者
標榜科というのは、診療所の看板などで何々科と書いてあるもので、私はこれだけの領域の病気を診ますよ・診れますよと宣伝しているものを言います。

従って、この章は診療所に限っての話です。序章(その2)で述べたように、診療所の医者(開業医)は大学などで専門科を充分に修得した上で診療しているわけです。
だから、当然専門領域に関してはかなりの知識と経験を持っています。
では他の科目に関してはどうでしょう、もちろん全然知識がないわけではありません。それ相応の知識は持っています。しかし各科それぞれ広辞苑より分厚い教科書が
あり、しかも日進月歩の医学の世界です。そんなにたくさん勉強できるわけないし、
物理的に不可能でしょう(私だけかな?それは・・・)。

そう考えると標榜科が6つも7つもあっては、逆に信用できません。せいぜい3つ4つが限度でしょう。その中でも自信を持って、責任を持って診療できるのは2つくら
いではないでしょうか。

しかしこの章ではそういう医者には行くなとは言いません。自分の病気が何々科の病気だなと分かっている人は、その科が標榜科の二つ目くらいに書いてあるところが良
いですよ、と言っているのです。広く浅くをモットーにして、詳しくは専門医へどう
ぞと言ってくれる医者であればむしろ大歓迎ですし、開業医の本来の姿だと思います。



第6章 目を見ない医者
別に眼を診察しない医者、と言うわけではありません。

文字どおり目を見ない医者です。医者と患者は、診察する際にまず会話から入ります。話を聞くとき・話をするときに相手の目を見ない人間は、医者として以前に人とし
て私は信用できません。



第7章 受付の態度が悪い病院
病院、英語でホスピタル・・・ラテン語が語源だそうですが、同じ語源から派生した単語にホテルがあります。すなわち、人をもてなす場所が元の意味だそうです。
その中でも病院は、病人を相手にしている特殊なサービス業です。

そんな病院へ行って一番最初と最後にコミュニケーションを取るのが受付です。特に診療所では医者(院長)が、受付や看護婦などのコメディカルを一括管理している
のですから、彼らの対人方針が医者のそれと同じと見なしても良いでしょう。従って
受付の患者さんへの接し方は、医者の患者さんに対する考え方を反映していると言っ
ても過言ではないはずです。

そんなに難しく考えなくとも、受付の態度でその病院の第一印象が決まるわけですか
ら、どうせなら気持ちよく医者の診察を受けたいですし、気持ちよく病院を出ていき
たいものです。逆に受付がつっけんどんで、患者さんに対する思いやりがなければ、
そこの医者も推して知るべし・・・。



第8章 汚い病院
汚いと言っても古い、老朽化した病院と言うわけではありません。
院内の清掃が行き届いていないと言う意味です。例えば、スリッパが乱雑に置いてある・診察用ベッドなどのシーツが汚れている・トイレが汚い・等です。例え古い病院
であっても、こういう所がしっかりしているとホッとしますよね。逆に、いくら新し
い病院であっても受付の態度が悪かったり、院内の清掃がなっていない所は二度と行
きたくありません。

前章と同様に、患者さんをもてなすと言う観点から落第でしょう。



終章 まとめ
まあ、色々と書きまくってしまいました。本当は一言二言でお茶を濁そうかと思ったのですが、自戒を込めて書いているうちに、あれもこれもと増えてしまいました。
このように書いてみると逆に良い病院・医者とは何か?がなんとなく見えてきました。すなわち、いかに患者さんのことを思って病気を診察しているかだと思います。
医者にとっては大勢いる患者さんの一人であっても、患者さんにとってはたった一人
のお医者さんなんですよね・・・。自分の生命を守ってくれる医者がいい加減(なつ
もりはないのですが・・・)では困ります。何を今更言っているんだ、そんなこと当
たり前じゃないか!とお思いの方も多いんじゃないでしょうか。しかし皆さん、自分
の回りを改めて見直して下さい。周囲では当たり前のことが自分ではポッカリ抜けて
いることはないですか?そういう意味では、まだまだ医者も足りない部分は多いと
思います。

皆さんが病院へ行って、こんなやな事を経験した・聞いた・見たと言う方は是非メー
ルを下さい。このホームページ上で何らかの形で表し、それを今後の糧にしたいと
思っています。