不 眠

 




K男
「先生、つらい・・寝れないんです。」
Docトム
「おや、突然に・・、でも辛いですよねえ、眠れないのは。」
K男
「夜寝ないのなら、昼間に寝ればいいって言いますけど、仕事中には寝るわけにはいきませんし
 ・・・。」
Docトム
「そりゃ、そうですよ。で、ちなみにお仕事は?」
K男
「商社なんですが、3カ月前に昇進したのは良いんですけど、スタッフも一新したためゼロ
 からのスタートなんですよ。」
Docトム
「それは大変ですねえ。」
K男
「そうなんですよ、まあそれが寝れない原因でもあるんですけどね・・・。」
Docトム
「ご自宅には何時頃帰られるのですか?」
K男
「今は、単身赴任なもんで夕食をとってからですから・・・11時頃ですかねえ。」
Docトム
「単身赴任ですか、大変ですね。」
K男
「ええ、それからなんやかんやで1時か2時ころベッドに入るのですが、寝付けないのです。」
Docトム
「そうですか・・・。」
K男
「寝ようと思えば、思うほど眼が冴えてしまいまして、5時頃になってようやくウトウトし
 始めるのです。でも7時には起きないとダメですから・・・。」
Docトム
「毎日そうですか?」
K男
「毎日そうです。いつか、なにか失敗するのではって、今は不安で・・。毎晩なものでアル
 コールの量も徐々に増えてしまいました。」
Docトム
「ストレス貯まりますからねえ、でもアルコールの飲み過ぎはいけませんよ・・・。」
K男
「分かってはいるんですけれど・・・しかし眠れないんですからしょうがない。」
Docトム
「アルコールで寝ようとするよりは、薬を飲む方がいいですよ。」
K男
「でも、癖になりませんか?」
Docトム
「それは大丈夫です。あなたの場合、入眠障害ですから、超短時間作用型の睡眠導入剤を4日分
 お渡ししますので、試してみて下さい。」
K男
「分かりました・・・。」
4日後
K男
「先生、ありがとうございます。おどろくほど良く眠れました。」
Docトム
「そうですか、よかったですね。では今度は毎日飲むのではなく、眠れないなあと思ったら飲ん
 で下さい。我慢しないで良いですよ。15分ほどたって眠れないなら、迷わず飲んで下さい。」
K男
「分かりました。でも本当に大丈夫なんですか?」
Docトム
「はい、大丈夫です。最近の薬は昔と違い、飲み過ぎて死んでしまうとか、長期服用で癖に
 なるということはありません。」
K男
「じゃあ、飲み初めてから、止められなくなるということはないのですね?」
Docトム
「そうです。今の睡眠薬は依存性が少ない薬で、普通は止められなくなるということは絶対
 にありません。」
K男
「そうですか・・・」
Docトム
「止めるのにはコツがあるんです。急に服薬を止めるとかえってまた不眠になることがあるので
 、徐々に飲む量や間隔を開けていくのです。尤もずっと飲んでいても、差し支えありません
 が・・・。」
K男
「副作用はないのですか?」
Docトム
「うーん、ないことはありません。長時間作用型の薬などは、翌日まで薬の効果が残って、
 眠気やふらつき等が起こることもあります。また服用後に無理に起きようとすると、
 筋肉に力が入り難くなったりする事がありますし、服用後まれに数時間の記憶喪失に
 なるという人がいます。特にアルコールと併用すると起こりやすいですね。」
K男
「お酒と一緒はまずいのですね・・。」
Docトム
「そうですよ、気を付けて下さいね。あっそれから、飲み過ぎて効かなくなるなんて事も
 ありませんよ。それに、飲み続けてもボケることはありません。」
K男
「そうですか、良く分かりました。」
Docトム
「いずれにせよ、言うとおりに気を付けて飲めば決して怖い薬ではありません。」


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