Docトムは診療中、こんな事を考えています。
これを読んだあなた・・・
「えーっ、ウッソー!」
「俺は違うぜっ!」
「私は、そうは思わないわ!」
「ふざけんなよなっ!勝手なことばかりいいやがって・・・」

いろいろお思いでしょうが
まぁ、聞き流してやって下さい・・・(^_^;

1:診療費
平成9年9月から、患者さんが病院の会計窓口で支払ういわゆる診療費が値
上げします。
しかし、患者さんの負担が増えても病院の収入が増えるのではないのです。
診療費って何か分かり難いですよね、すっごく簡単に解説しましょう。
 我々日本国民は、全員何らかの健康保険に生まれたときから加入していま
す。国民健康保険や、私学共済保険などの各会社の健康保険組合などなど。
そして、それらの保険者に年間いくらかの保険費を支払っています。
 みなさんが病院に払うお金は、実はその日あなたにかかった総医療費の1〜3割だけなのです。残りは、みなさんが納めている保険費から病院に支払われ
るのです。
 健康保険の種類によって、その支払率は0割から3割まで様々です。
ところが最近、その保険費(支払い基金)が底をついてきたんです。理由は山
ほどあります。そこで、政府が考えました。保険費の値上げは出来ない、
だったら患者さんの一部負担金を増やしちまえって・・。そうすれば支払い基
金の腹は痛まないで済む訳です。

 だから、病院の収入(診療に係った総医療費)は変わらないんです。そのか
わりに窓口の事務量だけが増えるんです。
この医療保険の改悪は医師会こぞって反対運動を行ったのですが、力及ばず国
会で成立してしまいました。もうしわけありませんm(. .)m



2:保険診療
さて、医者の仕事ってみなさん知ってますか?
そうです、病気を治療することです。でもそれ以上にもっと大切な仕事があり
ます。
それは、病気を予防することなんです。

 各自治体などで検診をしていますよね、区民検診とか熟年検診とか癌検診と
か、その他子どもの予防注射とか・・・。
でもたとえば高血圧で病院で定期的に治療を受けている方が、
「先生、私は肝臓とか、糖尿とか大丈夫なんでしょうか?検査していただけま
す?」と言ってきたらどうしたらよいと思いますか?大丈夫ですよって無視
しますか?やっぱり、血液検査とか尿検査とかしますよねえ。その結果、
たとえ正常であってもそれが病気の予防や、早期発見・早期治療に結びつくわ
けですから・・・。

 でも今の日本の法律では、病気ではないヒトに検査してはいけないことにな
っているんです。正確に言うと、保険診療をしてはいけないのです。
従ってそれを無理矢理すると、患者さんは検査費用を全額負担することになり
高額になってしまいます。(だから、特別に検診が毎年あるのです。これは
自治体が費用を持ってくれるんです。)

 相手の言い分はこうです。
医師は、問診・聴診・打診などで診断しなさい、検査はその次です。
しかし、みなさんはそれだけで納得しますか?もちろんお医者さんに「大丈夫
ですよ」といわれれば安心しますが、私のつたない経験上、検査を希望して
いる患者さんに検査をしないと逆に不安がりますね・・・。
 いったい、どちらが良いのでしょう?



3:病気と薬
気持ちはすっごく分かるんです。ホントに分かるんです。
そして、このように考えてしまう自分がひとりよがりなのも分かるんです。
でもいつも思ってしまうんです。患者さんがこう言うとき・・・
「なんで私こんな病気になってしまったんだろう、今まで健康で医者に行ったこともなかったのに・・・?」
症状は突然起きるかも知れません。でも病気は何年も前からジワジワ進行していたんです・・・・と。

風邪とか外傷などは、その病気が治癒すればもう薬を飲む必要はありません。しかし、世の中の病気は、残念ながら慢性的な病気が多いのです。
そのような病気は、症状がとれたからと言って服薬を止めると再び症状が現れます。それらの病気は、服薬や日常生活の改善で病気の進行を抑えているの
です。
薬は、医者が良いというまでは続けましょう。



4:インフォームドコンセント
インフォームドコンセント、、今はやりの言葉である。
医者は、患者の病状を分かり易く説明し、患者が納得をした上でその治療法を説明し選択肢を挙げ、患者に決定権を委ねる・・と言った主旨かな一般的には。

風邪をひいた患者が来て、「先生、ビタミン剤かなんか注射してよ」
「そのくらいの風邪なら注射なんてしないでも大丈夫ですよ」
「患者が治療してくれって言っているのにこの医者は治療拒否すんのか!」
「・・・」
まず、単なる風邪なら注射なんか必要ありません、注射で風邪は治らないんだから・・

もちろん、扁桃腺炎や気管支炎、肺炎などは別ですが・・
今の診療は基本的に保険診療です
ビタミン剤の投与は、保険上かなり制約があるのです、それ以前に風邪はビタミンでは治りません。今の世の中は食生活が充実しているので、ビタミン不足
にはそう簡単にはなりません。もちろんいまだに戦前の食生活をしている方は
別ですが・・・。マスコミの健康ブームに乗せられてビタミンばかり摂取して
も何の意味もありません。

暖かくして水分補給を充分して、じっくり休養をしていれば治ってしまうんです。自分の都合(仕事や遊び)で点滴なんか出来ません。

点滴はあくまで医療上必要と認めた場合のみです!!



5:検査漬け

たとえば、糖尿病を疑わせる患者さんが来たとします。
我々は当然血糖値を調べます、同時に尿糖も調べます。しかし患者さんが病院へ来る直前に何か食べていたらこの検査はあまり役には立ちません。空腹時に
検査をして初めて糖尿病の有無が分かるからです。その時は、改めて検査を
し直します。

仮に糖尿病の診断がついたとします。その後は治療を開始しますが、いろいろな検査も同時に行います。眼底検査・心電図検査・レントゲン検査、また毎月
1回は血液検査を行います。

糖尿病には、恐ろしい致命的な合併症が高率で起きるからです。それらの合併
症は静かに、そして確実に身体を蝕んでいくのです。だからたとえ症状が
無くとも、合併症の早期発見・早期治療には検査は欠かせないのです!

糖尿病以外の病気でも同じ事がいえます。症状が起きてからでは遅いのです。せっかく予防できるチャンスがあるのに、それをみすみす逃す手はありま
せん。
しかし残念ながら治療を受ける側(患者)は、まだ予防というものの大切さを分かっていないようです。というより、症状がないぶん病気の重大さを認識し
ていないのかも知れません。

昔、医療が今ほど進歩していなかった頃は検査漬けなんて言葉はありませんでした。そのかわり、病気でなくなる方も多く平均寿命だって今ほどではあり
ませんでした。

意味のない医療費つり上げのための検査漬けではなく、病気を予防するための必要最小限の検査なのです。決して無駄な検査ではありません!




6:薬漬け
人間は不幸にして、年齢を重ねるにつれ様々な病気を背負い込むようになります。身体の抵抗力や体力は20-30歳代をピークに落ちてくるため、また長年
に渡る食生活や日常生活の無理、不摂生がたたり病気に成りやすいので
しょう。しかもそれらの病気はほとんど慢性病です。やれ高血圧だ、やれ糖尿
病だ、やれ心臓病だ、やれ癌だ、やれ慢性胃炎だ、やれ痛風だ、やれ高脂質
血症だ、と数限りなくあります。そして、これらは二つ三つが同時に起きる
ことが多いのです。それに加え(泣きっ面にハチ状態)、やれ腰が痛い、首が
痛い、手がしびれる、足がよたつく、etc。これらはある程度加齢による
生理的変化なんでしょうが、やはり何らかの治療が必要になります。

これらは、年だからしょうがないで納得しますか?痛くてもがまんしますか?
そうなると治療、特に服薬は続けなければならない。当然、薬の量も増えて
しまいます。特に年齢が増えるに従いその量も増えてしまいます・・・。

もし、「私はこの薬がいらない」と思ったら遠慮無く主治医に言うべきです。主治医は良かれと思って投薬しているので、薬漬けにしようとは思っていませ
ん。ただ、治療上欠かすことが出来ない薬、すなわち生命に影響のある薬は
はずせません、あしからず・・・。



7:薬について
医師が処方する薬は、症状が劇的に軽減するような薬と、効いてんだか効いてないのか分からないような薬とがあります。これはみなさんも経験があるで
しょう。
多くの方は、劇的に良くなった薬は効く薬で、その他は効かない薬で良い薬ではない!と勘違いしていることがあります。決してそんなことはありません。

薬の中には病気の進展を抑えたり、病気の発現を予防する物もあるのです。なにも治すだけではないのですよ。。



8:健康食ブーム
○○を取っていればあなたは病気になりません。△△さえ食べていればあなたは病気になりませんって、そんなバカな事あることあるわけ無いじゃないです
か。それ以前にみなさんは、そんな魔法のような事を真剣に信じているので
しょうか?
ある一つの食材のみで健康になんかなりません。食事に関してだけなら、たくさんの食材をバランス良く取って初めて健康を手に出来るのです。
いつぞや、ココアが良いってんでスーパーのココアが売り切れたことがあったようだけれど、それからもココアは売り切れが続いてるんでしょうか?万に
一つ体に良くても続けなければ意味がないのです。
その他にも、紅茶きのこ・おしっこ健康法・なんとか茶・かんとか茶・ローヤルゼリー・プロテイン・ビタミン・etc
あーあ、バカらしい・・・。



9:ダイエット
皆さんは、何のためにダイエットをするのでしょうか?きれいになりたいから?、肥満だから?糖尿病や高血圧の治療のため?まあ、いろいろと理由はある
でしょうね。

しかし、間違ったダイエットだけはしないで下さい。
ダイエットは食事と運動の2本立てが基本です。
もちろん食べなければやせますが、それでは決して長続きしません。むしろその後にリバウンドを起こしてしまいますよ。従って、栄養バランスの取れた内
容で自分が必要とするカロリーを計算して、それよりちょっと少なめな食事を
とりましょう。そうすれば徐々に体重は落ちてゆきます。



10:医療関係のホームページ(98.01.21)
最近、インターネット上でよく医療従事者以外の医療に関するページを目にします。そしてそれらのほとんどが色々な意味での医療不信に関する内容です。
なるほど、そうか!と思わず膝をたたきたくなるような内容から、それは少し見当違いではないかい?と思うようなものまで様々ですが、それだけ世間が医
療に関心を示すようになったのかと、何となくうれしくなします。(あるいは
、関心はあったのだが、意思表明する機会・方法がなかっただけなのかも知れ
ませんね・・・)

こういう言い方をするとおしかりを受けるかも知れませんが、それらのページへの投稿者はみなさんかなりエキセントリックな方が多いですね。文章を読ん
でいくと、次第に坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの論調になっていて、始めのうち
は、そりゃないだろ〜って思いながら読んでいたのですが最近は、あっまたか
・・・って思うようになってしまいました。

しかし、その文章の根底にあるものは我々にとって非常に大切な内容でそれを真摯に受け止めないといけないと感じます。もう少し、患者と医者の間で
コミュニケーションがとれていれば・インフォームドコンセントがとれていれ
ば、こんな事態にならなかったのに・・・という状況があまりに多すぎます。
これは、双方に責任があるのでしょうね・・・



11:高齢化社会(98.02.19)
日本はますます高齢化社会になり、世界の中でも独走態勢に入りました。
高齢化社会とは、文字どおり高齢者が増えてきたという事で、とりもなおさず長生きできるようになったという事になります。一見、とても良いことのよ
うですが・・・。
死なないこと・長生きできることと健康でいられることはイコールではありません。

近年、死因別疾患を見てみると癌がトップで脳血管障害や心臓病はやや減ってきています。これはあくまでも死因であって、その罹患率は上昇しているはず
です。しかし医療の発達で、それらの病気では死ににくなったのです。

病気になった人たちは、その後健康を完全に回復して普通の社会生活を営んでいるのでしょうか?ほとんどの方はそうでしょうが、高齢者になるほど完全に
回復できず、慢性心不全や四肢の麻痺などの後遺症によって、いわゆる寝たき
りになってしまう方が増えてきたのです。

医療の発達が寝たきり老人を増やし、高齢化社会を作っていたとは考えたくないのですが、この論法もあながち間違ってはいないのでは・・・。



12:循環器って?(98.06.14)
最近、メールなどで先生の専門の循環器ってどんな病気ですか?と言う質問を良く受けるようになりました。そこで、この場を借りて循環器って何かを
チョー簡単にご説明いたします。

人間の身体は、いろんな部分に分かれていてそれぞれが繋がって大切な働きをしています。従って特に内科系の医者は、その得意分野(専門分野)が分かれ
ているのです。
たとえば、口→喉頭→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸と繋がれば、これは消化器系。
口→喉頭→声帯→気管支→肺と繋がれば、これは呼吸器系。
脳下垂体(脳)・甲状腺・副腎・膵臓・卵巣といえば、これはホルモン繋がりで内分泌系。
では、心臓・静脈・動脈といえば・・・そう!循環器系です。
つまり循環器とは、心臓を中心に全身を流れる血液の道である血管の異常を診る分野なのです。具体的には、心臓病・高血圧などですね。心臓病とは、
心筋梗塞、狭心症、不整脈、心臓弁膜症、心筋症などです。これ以外にも肺の
病気であっても、肺の血管が原因なら循環器が見ます。

また、腎臓の病気を診ることもあります。これは本来は腎臓専門の医者がよいのですが、腎臓も血液の流れが非常に大切な臓器で、腎臓が原因で高血圧に
なることも多いからです。
でも血液循環といえば、体中で無いところがないくらいだから、結局全身にかかわってきますよね。コレステロールが血管に溜まりすぎれば血液の流れが
悪くなり、血圧が高くなったり、心臓・脳・腎臓・眼の血管が詰まりますし、
糖尿病の合併症にも血管病変がありますしね・・・。



13:延命治療(98.06.27)
延命治療・終末医療・末期医療・生命維持装置・スパゲティ症候群・・・・最近よく聞く単語です。
人間が、病気などで臨終を間近にしたときの我々医師の対応や医療が取りざたされていますよね。
曰く「無意味な治療は止めて欲しい」「苦しめないで欲しい」などなど。
でも、この延命治療ってその定義が結構難しいのです。と言うのは、そのような状態になった原因・病気は何か!が問題になるからです。

以前より、癌が見つかっておりすでに手術や強い化学療法などが出来ないくらいの末期になっているなら、後は残った人生をいかに有意義に、苦しまないで
全うするかを医師・本人・家族で相談すべきだと思います。
患者さんの意識がなくなっているのに、むやみに心臓だけを動かすだけの治療は特別な理由がない限りは、確かに意味のない延命治療でしょうね。

しかし、問題はそれ以外の時。
たとえば、突然呼吸が止まって、あるいは心臓が止まって緊急入院したとき。以前より治療していた病気(心臓病や喘息、慢性呼吸不全など)が突然増悪し
た場合です。
これらは年齢を問わず、放置すれば必ず死にます。従って、かなり濃厚な救命処置を行います。それで命が助かったが、意識がない。その様なときが問題な
のです。
見た目は辛そうです、それに治療を止めれば生命は途切れてしまう。だが癌のような病気の末期状態ではない。今の治療を続ければ一縷の望みがある。医師
はたとえ1%でも望があれば治療は棄てません。それが何ヶ月にも及ぶことが
あります。

そして、たぶん高額な医療費になるでしょう。
端から見れば延命治療と同じかも知れませんが、その意味合いは全く違うのです。みなさん。どう思いますか?



14:薬の副作用(98.08.30)
最近、薬の副作用が新聞その他を賑わせています。
○○制約会社の△△を飲んだら、副作用で死亡した。なんて記事を見ると何とも複雑な気持ちです。
中には数年前から発売されている薬なのに、今になってこの薬は効果がないから発売を禁止する、なんて薬まで出てきました。(尤もそれらの薬は確かに効
果があるとは思えませんでしたが・・・(^_^;)

このような発表を見ると、やっぱり薬は怖いなぁ。飲みたくないなぁ・・・と感じるのも道理だと思います。

しかし、決して自分勝手に服薬を中止しないで下さい。むしろその方が危険です。薬の中には、急激な中止によるリバウンド現象を起こす物もあります。
また、医師にしてみれば飲んで貰っているのに効果が出ないと思い、薬の内容を変更したり、強くして処方したりする場合もあります。なのに服薬していな
ければ、それこそ医療費の無駄使いです。

また、何らかの理由で今までと違う病院に受診なさるときには、必ず今飲んでいる薬を先生に見せましょう。これは医師側(少なくとも私は)必ず初診の患
者さんには聞くはずです。そうでない場合はこちらの怠慢です。

あと一つ、早く病気を治したいからと言って医師や薬剤師が指示した以上に薬を飲まないで下さい。これは、飲み薬でも塗り薬でも同じです。そのために副
作用を起こす方は結構います。

こんな場合は、明らかに薬のせいではなく、薬を飲む方に責任はあります。
なにせ副作用のない薬はありませんから・・・。
勿論、全員に副作用が出るわけではありませんが、たとえ0.01%でも・命にかかわらないものであっても、副作用の可能性はあるのですから・・・。



15:患者様は神様です(98.09.18)
患者さんには、いろいろな方がいらっしゃいます。
一通りの診察が終わると1分でも惜しいかのように診察室を出ていく人。
私に診察の隙を与えずぺらぺらとご自分の症状を言って、こっちの答えを待たずに出ていってしまう人。
診察が終わって、薬を出し終わってもなかなか腰を上げないで世間話を始める人。
いやいや、人それぞれ特徴があってこれも診察の一つの楽しみでもあります。
でも、一つだけどうしても気になることがあります。
患者さんの中には、患者さんのことをお客さんと言う方がいらっしゃるのです。
曰く「あれぇ、きょうはお客さんが少ないねぇ。」
曰く「こんなに長居しちゃって、後のお客さんが待ち疲れちゃうわね。」
お客さんというのは、自分の意志でお店に行ってモノを買うなり借りるなり使用する人のことで、我々の仕事はモノを売っているわけではありません。
ご本人は悪気はないのでしょうが、何かひっかかってしまうのです・・・。



16:HPの反響(98.10.09)
このホームページを開設してから、2500人を越える多くの方に来ていただいております。こんなページにこんなにも多くの方が来てくれるとは予測もしま
せんでした。

初めは、自分の趣味を記録としてまとめておこう・・・位の気持ちで始めて、せっかくまとめたんならウェブ上にアップしちゃえ。それだけじゃつまらない
から自分の仕事の部分も少し載せてやれぇ・・・くらいの軽い気持ちでした。

そして、どうせやるなら仕事柄皆さんの健康に少しでもかかわろうと思い、ウェブ上で診察室を開いたのですけれど、病院には行きたくない・行けないけれ
ど自分の体が気になるといった人が多いのですね。

メールでの相談がこんなにも多いとは思いも寄りませんでした。初めは、わぁ!メールをくれたって事はホームページを見てくれたんだって単純に嬉しかっ
たのだけれど、最近は逆に皆さんの相談事がけっこう多くなりそれがプレッシ
ャーになっています。

こんな私でも、多少なりとも皆さんの健康維持のお手伝いが出来るようこれからも頑張って行こうと思っている今日この頃・・・です。



17:ラジオ出演(98.11.11)
最近になり、マスコミというか出版社や新聞社などからのメールが時々来るようになりました。なんだろうと思い読んでみると「ホームページを拝見しまし
た。から始まり対談をお願いしますとか紙上健康相談をお願いします」
といった内容がほとんどです。
へぇー、HPを開設している反響がこんな形でも出てくるのか・・・ッテ感じです。

そのいくつかはお受けして、新聞雑誌のインタビュー記事として掲載されまし
た。尤もHPの内容がいいからというわけではなく、開業医がなんか言ってるよ。珍しいから話聞いてみるか・・・。あるいはこいつなら病気のことで文句
言っても怒らないだろうな・・・感覚かも知れませんが・・・。

そしてこの度なんとラジオから出演要請があったのです!!
TBSラジオの夜の番組「アクセス」の中の健康コーナーへの出演です。そし今晩がその1回目・・・。なんか嬉しいような恥ずかしいような・・・。

もし万が一、放送を聞いた人がいたら感想を聞かせて下さいね。エヘヘヘヘ(^_^)



18:診療所改築(98.12.06)
今年も、もうすぐ終わりです。1年が過ぎるのも早いもんですねぇ。
この1年いろいろなことがありましたが、私にとっての最大のイベントは何といっても診療所の改築です。築30年が経ちかなり老朽化してきたので思い切
って改築を始めたのですが、いやはや大変です。

この地区は住宅街ですので、来院患者さんのために駐車場を確保しないといけないし、高齢者や車椅子の方のために段差を無くし、バリアフリーにしないと
いけないし、待合室は緊張を解きかつ診察室は機能的でないといけないし
・・・。
診療所は、ある意味では特殊な空間ですので考えなければいけないことが多いので頭が痛いです(^_^;



19:若いお母さんその1(98.12.28)
もちろん全てではありません、ごく一部なんでしょうが・・・。
小さいお子さんを持つお母さんは、子供を叱るのがへたくそですよね。
核家族化してしかり方を教わっていないとか、自分が怒られたことがないとか、人前で叱るのが恥ずかしいとか、自主性に任せているとか色々と理由はある
のでしょうが。

病院の待合室には、具合の悪い人はもちろんですが、それ以外にも高齢者や身体の不自由な方がいっぱいいらっしゃいます。そんな中、子供が大声を挙げて
走り回ったりしても、母親は何もしないで本を読んでいるのです。具合が悪く
て泣いているのならしょうがないでしょう。そうではなく単に遊んでいる
です。
子供なんだから仕方ない、ではダメなのです。それらマナーを教えるのが母親です。子供は、可愛いですが人間社会の中ではまだ未熟なのです。従ってその
時に叱って教えてあげないとダメなのです。
他の患者さんにお子さんが一喝されて親子でシュンとしている光景をたまに見かけます。



20:若いお母さんその2(99.01.05)
診察室には、様々な診療用具がおいてあります。一般の家庭には置いていないモノばかりでさぞ珍しいのでしょう。
一通りの診察が終わってお母さんと話しをし始めると、子供は早速物色してイタズラを開始します。最初の時は、まぁ珍しいからだろうなぁと目をつぶって
母親と話しをします。
後日2回目以降の診察では、もう診察室に入ったとたん診察を受けようともせずにイタズラを開始してしまいます。その間母親は全く子供を注意しようとし
ません。もう、こうなるとお手上げ状態ですね。

偏見かも知れませんが、昼間お母さんが働いていて、子供はその間保育園に入っている家庭の方に多いような印象があります。
人とコミュニケーションをとる場でのマナーは、やはり母親がいつも一緒にいて教えないとダメなモノなのでしょうか・・・。それとも、単に個人の資質の
問題なのでしょうか?



21:予防注射(99.01.30)

冬になるとインフルエンザが毎年のように大流行します。そして新聞・TVではインフルエンザが原因で何人の方が亡くなったと報道されます。と同時に
予防注射を受けましょう!とキャンペーンをはります。

やれやれ・・・予防注射はやっても効かないとか副作用が恐ろしいとかで予防
注射の接種を取りやめさせたのは、そのマスコミなのに・・・。

もちろん、何十万、何百万に数人の確率で副作用は起きるでしょう。しかしそれは現代の医学ではどうしようもありません。未然には防げないのです。
しかし、その確率を少しでも下げようと接種の前にはかなり細かい問診を行うのです。

インフルエンザの予防注射と同じ事が子供の予防注射でも起きています。
すなわち風疹や麻疹(はしか)、水疱瘡などの予防接種をしない子供が増えてきているんです。
理由は、副作用が恐い・金がかかる・忘れた・今は流行っていない・面倒だ・予防注射はしない主義だetc

金がかかるのは、前述のせいで義務でなくなったためです。そのため保険がきかなくなったのです。
今流行っていないのは、今までは予防注射をしていたからなのです。

5年10年後には麻疹や風疹などで小さい命が亡くなる・・・なんてことにならないように、今からでも予防接種は受けましょうね。




22:保険病名(99.02.28)
保険病名って聞いたことあります?普通の病名とどう違うんでしょう?
簡単に、すっごく簡単に説明しましょう。

あなたが風邪を引いてお医者さんにかかったとします。あなたは以前に別の病院で風邪薬を飲んで胃を痛くして、胃カメラを飲んだこともあります。
だから、あなたは先生に「前に風邪薬で胃をやられたことがあるんです。元々胃が弱いので胃薬もくれませんか?」とお願いした経験はありませんか?
この時、先生は風邪薬と一緒に胃薬を処方したとします。
あなたは風邪でかかって風邪薬をもらうつもりでも胃の薬も出された場合は、薬を出す医者は保険の範囲で医療を行いますから、診断名としては1:感冒、
2:急性胃炎となるのです。

実際は風邪だけなのに、予防的に胃薬を出すときはその分の診断名をつけないと保険外診療となってしまうのです。従って、保険病名として「急性胃炎」
を付けないといけないのです。

あなたが、心筋梗塞あるいは狭心症の診断でお薬をもらうとします。専門医であれば、まず間違いなく(小児用)バッファリンを一緒に処方するはずです。
この薬は10-20年前からすでに世界的に認められた薬で、血栓を作りにくくして病気の再発作を予防するのです。

しかし、日本ではこの薬はまだ心筋梗塞や狭心症には保険上認められていないので、私たちは泣く泣く「慢性関節リウマチ」といった保険病名を付けること
になるのです。
厳密には嘘の病名ですが、何年も前から常識になっている治療を出来ない我々の悔しさも分かって下さいね。



23:生活改善薬(99.10.2)
皆さんは生活改善薬と言う言葉を聞いたことはありますか?高血圧や糖尿病のように直接生命にかかわる訳ではありませんが、生活を改善して健康的な毎日
を過ごすのに薬立つ薬という意味です。薬局で売っている多くのビタミン剤な
どがそうですが、最近になって多くの薬が発売されました。

勃起不全治療薬の「バイアグラ」、禁煙薬の「ニコレット」や「ニコチネル」、発毛促薬の「リアップ」、避妊薬の「低用量ピル」などです。

医師の処方が必要なもの・薬局で直接買えるものなど様々ですが、それぞれ使い方を誤ると、とんでもない副作用がありますので、十分気をつけて健康で
楽しい日常生活を送りましょう。



24:インフルエンザワクチン(99.11.25)
いよいよインフルエンザの季節が来てしまいました。去年は老人ホームなどに入所している高齢者や幼い子供が犠牲となり尊い命を落としたという報道が沢
山ありました。今年は、これを教訓として是が非でも健康な冬を過ごしましょ
う。

インフルエンザワクチンは、平成6年の予防接種法改正により強制から任意となり、その摂取率は激減しました。これは世界に類を見ないほどです。

そしてここ2-3年は再び徐々に摂取率が増えてきました。大変いいことではあります。ところが今年はワクチンが足りなくなってしまったのです。何故足り
なくなったのでしょうか?今年は去年の2倍以上も製造したのに・・・。

ワクチンはその年の2月頃から製造が始まり、10月末頃から市場に出回ります。従って足りないからと言ってすぐには作れないのです。
その昔、とある団体が中心となって、このワクチンを弾劾しました。曰く副作用があるじゃないか!。曰く効かないじゃないか!。曰くインフルエンザがな
くならないじゃなか!。これによって前述したように任意接種となり、製造数
が激減してしまったのです。それに今年は施設に入所している高齢者に対して
接種率が増えたのです。
決して安価な薬ではないので、そうそう余分には作れないのです。また翌シーズンの需要の予想が非常に立て辛いのです。
そのために、今年は大幅にワクチンが不足してしまったのです。

ワクチンが足りない今、自分でしっかりと予防しましょう。そして不幸にもかかってしまったら、我慢したり、仕事が忙しい等と言わないですぐにでも医療
機関へ行きましょう。



25:麻疹(はしか)(01.07.13)

ほらね、言った通り(21参照)になってきたでしょ〜。

最近、新聞で成人の麻疹が流行ってきていると報道されてきたましたが、それが乳幼児にまで、その流行は広がってきているようです。
麻疹の予防注射による抗体が1回の接種で生涯免疫にならないのでは・・・?という推測と同時に任意接種になってから接種率が低下していることも、その原因になっているようです。

「うちの子は大丈夫です。私が子供を病気から守ります、病気にさせません!あんな恐ろしい副作用がある予防注射なんてできません。」と魔法使いのような宣言をする親御さん、そろそろ目を覚ましてください。
あなたのその意気込みだけでは、子供を恐ろしい伝染病から守ることはできませんよ。




26:風邪って何?(01.11.16)

そろそろ風邪が流行ってくる季節になりますね。この時期になると患者さんが増えますねぇ。そして、こんな患者さんが増えてきます。
「2〜3日前から風邪引いたようなんですけれど薬下さい。」

何を根拠に風邪とご自分で診断したのでしょうね?みなさんもこんな経験あるのではないですか?

正式には、風邪あるいは風邪症候群とは「100種類を越えるウィルスによって引き起こされる急性の上気道炎」を言います。そのウィルスによって鼻汁・くしゃみ・鼻閉・咽頭痛・咳・痰・発熱・頭痛などの症状が起きるのです。そして放置していても多くは1〜2週間で軽快してしまう急性炎症なのです。

つまり、ウィルスに感染していないと言うことのできない病名なのです。

たとえ鼻水が出ても、低温乾燥などの刺激が鼻粘膜を刺激したことがはっきりしていれば、風邪ではないのです。
また、扁桃腺が真っ赤に腫れて白苔がついていたり、気管支や肺音に異常が有れば、これまた他の病気を考えないといけません。




27:風邪薬って何?(01.11.17)

一般に市販されている薬も私たちが処方する風邪薬も、その内容はそんなに違いはありません。共に一ついえることは、これらの薬は風邪を根本から治す薬ではないと言うことです。
前項で話したとおり風邪はウィルスで起こります。そして、そのウィルスをやっつける薬は、この世の中に存在していないのです。わずか数種類の抗ウィルス薬を除いて・・・。抗生物質は風邪ウィルスには間違っても効きません。

では風邪薬って何でしょう?
風邪薬の中に含まれる成分は、熱冷まし(消炎鎮痛剤)、咳止め、鼻水止め、などが主成分なんです。従ってこの薬を飲んで、風邪の諸症状を緩和させましょう。そしてその間に体を休ませ(休養)、風邪が治る間での時間を短縮させましょう。という意味合いの薬なのです。

だから風邪薬を飲んだから多少無理してもいいとか・飲んでも治らないなどは仕方がないのです。
もう一度言います、風邪薬は風邪の諸症状を緩和させますが、風邪そのものを根本から治す治療薬ではありません。




28:医療費問題(01.12.05)

人気絶頂の小泉内閣(最近は翳りが見えてきた・・・?)が打ち出す各種の改革。そしてそのキャッチフレーズがお互いに痛みを分かち合うだそうです。
そして、白羽の矢が医療にも向いています。

医療費が高すぎて国民皆保険を謳っている日本の医療保険の財政がピンチになっているので、「三方一両損」の理論で医療関係も国民も少し我慢してもらう。診療報酬を下げ・保険料も少しアップし・人数の多い高齢者の自己負担分を上げ、それで乗り切ろうと言っています。

ちょっと聞くだけでは良いことに聞こえますよね。
しかし、どうなんでしょう・・・?
高齢者は確かに増えてきてます。そして高齢であるが故に病気もたくさん抱えています。だから必然的に病院へ行くことになり、医療保険を使います。
しかし高齢者の自己負担金を上げれば、収入の少ない方は、病院へ行けなくなります。多少の病気なら我慢しちゃおう・・・となります。果たして、それが本当に多少の病気なのでしょうか?とんでもない大きな病気が潜んでいないと誰が保証するのでしょうか?

気がついた時には手遅れ・・・。すぐに受診していれば助かったのに・・・なんて悲劇が今後たくさん出てきはしないでしょうか?

そっかぁ!小泉内閣はそうやって高齢者の比率を少なくしようと考えているのかぁ!!




29:祝1万人!(01.12.07)

皆様のおかげを持ちました、「下町診療所」のカウント数が10000を突破致しました。
有難うございます。
たいした宣伝もなく、個人的な趣味と少しの医療情報のみのページですが、まさかこんなにたくさんの方が来院してくださるとは思いもよりませんでした。

今後とも皆様の声を真摯に受け止めて、少しでも皆様の健康維持の役に立てればと気持ちを新たにして頑張っていこうと思います。

筆無精のため、なかなか更新ができませんが長〜〜〜い目でも守ってやってください。
よろしくお願い致します。




30:テレビ2題(01.12.14)

このところ、テレビ出演?に関する話題がトムの周囲で続きましたので、その感想を。

その1:先月、とあるテレビ局から出演依頼がありました。ある番組内の医学コーナーへの出演です。内容は専門の心臓関係でしたのでOKしたところ、後日スタッフが打ち合わせに来ました。そこで台本を読んだのですが、あまりに無茶苦茶な論旨・内容でした。まぁ、シロートの視聴者への啓蒙という意味では多少は目をつぶろうかとも考えたのですが、その域を完全に超えていて、医師としてのプライドもあり出演を断りました。テレビの医学情報番組は、見ていてあまりのひどさに目を覆うことをしばしば経験しますが、あのようないい加減な内容で撮影するんじゃ、それも当たり前か・・・。

その2:家族でデパートに買い物へ行った時のことです。雅子様の子供が生まれた翌日の事なんですが、街頭インタビューを受けました。

「生まれてどう思いましたか。?」
「まぁ、おめでたいことですよね」
「嬉しいことですよね?」
「まぁ、そうですよね。でも家族の中でのことではないので、おめでたいですけれど、大はしゃぎするほど嬉しくもないですけれど・・・」
「おめでたいことなので、財布のヒモがゆるむのではないですか?」
「それとこれは別ですよ。」
子供に向かって
「もうすぐクリスマスだね、プレゼントは何が欲しいの?」
「ゲームボーイアドバンスが欲しいです」
「ほら、お子さんはああ言っていますよ?」
「だから、それとこれは別のことでしょ!」

こんなインタビューじゃ放映されないと思っていたのですが、なんと今日患者さんから
「先生、この間テレビでインタビュー受けてましたね」
恥ずかしくて、穴があったら入りたいくらいでした・・・。