MOVIE REVIEW
[ 1998 ]
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 ワタシが1998年に観た映画のハナシです。

 太字になってるのは、楽しめた映画です(少し辛目)。特に面白かったモノには を付けてます。(最高3個)

 特にオススメなのは『ブラス!』と『ドーベルマン』ですね。
結局『タイタニック』は観ずじまい…。

ロスト・イン・スペース
ディープ・インパクト   ゴジラ
エイリアン4   ガタカ★★   スターシップ・トルーパーズ
ブラス!★★★   ドーベルマン★★   フェイス・オフ
アードマン・コレクション  ウルトラマンティガ&ダイナ  スポーン 

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ロスト・イン・スペース LOST IN SPACE

スター・ツアーズ

 往年のTVシリーズ『宇宙家族ロビンソン』のリバイバル。

 だだっ広い惑星で繰り広げられる、ロボットと悪役付きホームドラマ − 
もうストーリーはほとんど覚えていませんが、昔の『宇宙家族ロビンソン』はのんびりしたドラマだったような気がします。

 ところが、この映画では、もう次から次へと、ミレニアム・ファルコン号のようにハデな災難が襲いかかり、 観てる方はスター・ツアーズ並に体力を消耗する作品になってます。
いかにもSFXらしいSFXのデキもイイし、体で楽しむ映画としてはナカナカだと思いますね。

 ただ、宇宙家族の“宇宙”の方はイイんですが、“家族”の方はちょっと…。
家族モノだからって、何が何でも家族愛みたいなモノを前面に押し出す必要は無いと思うんですよね。
例えば『サザエさん』が映画化されたら、やっぱり♪お魚くわえたドラネコ♪系の作品を期待するでしょう?  サザエさん一家の悲惨な状況を通して、サザエ夫妻とタラちゃんの親子愛みたいなモノを歌い上げる…とかやられても困ります。
エンターティメントなんだから、あんまり泣きに振らないで、もっとシンプルに楽しませて欲しかったですね。 そうでなくても、最近は泣きの入った映画ばっかり公開されてるんですから…。

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カワイイのに…

 俳優はみんなイイ感じでした。でも、二人の娘の出番があんまり無かったのは残念。二人ともカワイイのに…。

ディープ・インパクト DEEP IMPACT

監督:ミミ・レダー
主演:巨大彗星

Let's GO自己犠牲

 新発見の巨大彗星は、地球を直撃する軌道を通っていた!
 危機をいち早く察知した米政府によって、宇宙船による彗星の軌道変更計画と、地下都市への避難計画が同時に進められていた。ただし収容出来るのはたった100万人。
 人類は生き延びる事が出来るのか?

 近未来シミュレーションとして、ストーリーもSFXもよく出来てます。
でも、個人的には"誰かのために自分が死ぬ"っていうノリがどうも嫌いなんですよね。
こんな極限状況で、全員が助かるワケがないのは分かるんですけど、(お話としては)逆に安易な解決方法のような気がして…

『さらば宇宙戦艦ヤマト』で泣ける人とか、『北斗の拳』のトキとか好きなヒトには超オススメ。

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ゴジラ形無し

 コレ、ゴジラに続けて観たんですけど、こんな強力な災害出されちゃったらゴジラなんてホントに無力ですよね。

ゴジラ GODZILLA

監督:ローランド・エメリッヒ
主演:ゴジラ マシュー・ブレデリック

面白かったけどなぁ

 公開前から”ダメ”というウワサが先行していたハリウッド版ゴジラ。
米マスコミも「SFX以外に観るべき所がない」と酷評…

そんなの当たり前じゃん、ゴジラなんだから

 ジュラシックパークと平成ガメラとID4を足したようなパクリ満載のストーリーも、バカ揃いの登場人物も、金にモノを言わせたオーバーなSFXも、怪獣映画の基本に忠実だと思えば全然OKだと思うんですが。

 最大の問題は、ニューヨークなのに名所が思ったほど登場しないコトですかね。
特に自由の女神とエンパイアステートビルが出ないのは寂しい限り。続編用に取ってあるんでしょうか?

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ゴジラだからゴジラ

 ゴジラのコンセプトも造型も、東宝のモノとは大きく違うハリウッド・ゴジラ。
どうせココまで変えちゃうんなら、"ゴジラ"って名前も「日本のモンスタームービーからゴジラと名付けました」とかやっちゃった方が説得力有るんじゃないのかなぁ。

ワニゴン似だけど

 新ゴジラ、なんとなくニットーのパチモン怪獣『ワニゴン』に似てますけど、頭の造型はけっこう好きです。
ただ、首から下に頭ほどの力強さを感じない(特に足に力感が無い)のが残念。

エイリアン4 ALIEN4

主演:シガーニー・ウィーバー

マンネリはいいけれど

 前作で死んだはずのリプリー(シガーニー・ウィーバー)が、残されたDNAを元に再生させられてしまう。
しかし再生の本当の目的は、リプリーが宿していたエイリアンを手に入れる事であった…。

 『エイリアン』がここまでシリーズ化されたのは、何と言ってもエイリアンの魅力に負うところが大きいでしょう。H.R.ギーガーの格調高いデザインは、ドラキュラやゴジラのように、それが出るだけで映画が成立すると言ってもいい普遍的なキャラクターを持っていると思います。

 だから、話がなんとなく『ジュラシックパーク』に似てても、リプリーが(もうベテランなのに)どんどんヘンなキャラクターになっていっても、エイリアンの魅力が出ていればOKだとは思うんですが、その点ではかなり不満ですね。
 シリーズが続いていく過程で、少しづつエイリアンのデザインが変更されて来ているんですが、今回は『トワイライトゾーン』のグレムリンのみたいに下品なデザインにされちゃったのは悲しかったですね。

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オモチャは好きです

 エイリアンのアクションフィギュアでは、数年前からゴリラやらカエルやらと合成されたバカ系エイリアンが大量に出てるんですが、アレはあれで好きです。
 いっそ、あそこまでバカに徹してくれれば良かったんですが。

ガタカ GATACA★★

主演:イーサン・ホーク ユマ・サーマン

SFファンの清涼剤

 近未来、遺伝子情報による選民システムが進んだ社会。生まれた瞬間に採取される遺伝子から、障害の可能性や予測寿命まで分かってしまう社会。生まれや肌の色ではなく、科学によって出来上がってしまったカーストに甘んじてしまえば、あまり不自由も無く生活出来るけれど…。
 夢の宇宙飛行士になるため"別の遺伝子"に化けて宇宙開発会社に就職した劣等遺伝子を持つ若者(イーサン・ホーク)。しかし宇宙飛行の目前、社内で殺人事件が発生する。科学捜査の結果、容疑に掛けられたのは、そこにいない筈の"元の自分"だった…。 

 派手なSFXも、グロテスクなクリーチャーも出てこない、脚本だけで見せる異色SF。いや、ホントは全然異色じゃないんですけど、最近珍しい作風です。派手さはないけど安っぽくないビジュアル(ユマ・サーマンが出てるだけで格調高く見える)と、よく練られた脚本で、"サイエンス・フィクション"を楽しめます。

 CG系化け物映画に飽きたSFファンにオススメしたい、一服の清涼剤のような映画です。  近未来ものにありがちな「結局社会が悪いんだ」みたいな寒いノリが無く、全体的に前向きなのも救いですね。

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スターシップ・トルーパーズ STARSHIP TROOPERS(SFXに)

原作:ロバート・A・ハインライン
監督:ポール・バーホーベン

どこかで観た"手付かずの古典"

 宇宙戦争ものSFの古典、『宇宙の戦士』初めての映画化。但し、原作最大のウリであり、『ガンダム』の元ネタとも言える機動歩兵隊のパワードスーツは登場しない。 

 ハヤカワ文庫『宇宙の戦士』の表紙を開くと現れる、加藤直之画・パワードスーツ。もう、原作がどんな話だったか全く覚えてませんけど、このイラストだけは忘れられません。
 で、原作のイメージをそこまで決定付けたパワードスーツを出さないのは納得がいかないんですが、スタジオぬえを知らないアメリカ人にとっては、パワードスーツなんて案外どうでもイイものなのかも知れません。
(確か15年ほど前、米アバロンヒル社?のウォーゲームに『宇宙の戦士』があったんですが、箱絵のパワードスーツの、潜水服みたいなダサダサなデザインに衝撃を受けた覚えがあります)

 で、パワードスーツを失った機動歩兵が"バグ"とマトモに渡り合えるワケもなく、人間側に圧倒的に不利な、リプリーのいないエイリアン2みたいな映画になってしまいました。ギーガー'sエイリアンと戦っても余裕で勝てそうな凶悪なバグ(ほとんど怪獣)の群れに、パルスライフル(コレがまたエイリアン2海兵隊モデルにクリソツ)一丁で立ち向かって勝てるワケないと思うんですが。
 人間側は同じようなミスを繰り返して殺られる一方ですし、なんか人間側のマヌケさ加減ばかりが目に付く悲惨な映像の連続です(まぁ、虫もバカなんですが)。こういう絵を撮るために、ジャマなパワードスーツを脱がしちゃったんじゃないか?とも思える程ですね。

 軍の広報フィルムを組み合わせていく構成はバカっぽくて面白いし、バグのSFXも見事だし、宇宙艦隊とかも久々に観た気がするし、映像的には十二分に楽しめました。
 でもバカ映画として観るにはちょっと残酷すぎるし(ハードな訓練シーンも『フルメタルジャケット』程のインパクトは無い)、かと言って「自分も明日から自衛隊に行くであります!」とか思っちゃうような電波は受けないし、どこかイマイチのり切れない作品でした。

   そう思いながら劇場を出て駅へ向かう途中、歌舞伎町のあまりのバカ騒ぎぶりに「貴様らみたいなクズは全員軍隊で鍛え直し!」とか思いましたね。…あんまり人のコトを言えた義理じゃありませんが。

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普段ナニやってんの?

 荒涼とした惑星を埋め尽くすバグの群れ。敵がいなかったら何の役にも立たない、怪獣で言えばギロンみたいなヤツらばっかりなんですが、普段ナニやってんの? 大体、あんな荒れ果てた惑星で普段ナニ食って生きてんだよオマエら!

デザインだけはしたそうだが…

 脚本の途中まで登場が検討されていた、というパワードスーツのデザインを本で見ましたが、フツーに重武装の歩兵みたいでした。映画だから、俳優の顔が見えないと都合が悪いんでしょうかね。
 もう一つ、降下カプセルがそのまま変形するスーツのデザインもありましたが、白いメスカブタックみたいでダサダサ。
ワタシは多分、ぬえのパワードスーツ以外は認められないような気もしますんで、出てこなくて良かったのかも知れませんね。

ブラス! Brassed Off! ★★★

主演:ユアン・マクレガー タラ・フィッツジェラルド ピート・ポスルズウェイト
イギリス映画

最低な生活の最高の瞬間

 炭坑閉山の騒動に揺れる田舎町の、労働者ブラスバンド。音楽どころではない厳しい生活の中、辞めようとするメンバーも現れるが、老バンドマスター(ピート・ポスルズウェイト)の情熱と新入りの若い女性(タラ・フィッツジェラルド)の魅力に押されてバンドは続いていく。遂にはロイヤル・アルバートホールで開催される全英バンドコンクールの出場権を手に入れるが…。

 厳しい生活に追われ、バンドの成績なんて気にもとめてない住民達(メンバー含む)。バンマスに「こんな時だからこそ音楽を大事にしよう」と言われても、食べ物を買うお金もないのにバンド運営のカンパなんて払えない。コワい奥さんに「今日こそバンド辞めてきなさい」と言われてるし、その通りだと思ってはいても、なんとなく言い出せない。そんな情けないヒト達のバンドなのに、演奏は堂々として美しい。こんないいバンドなんだから続けろよ、と観てるこっちは思うんですが。

 美しい演奏が、悪化する生活を描いても深刻さを和らげてくれるし、ロイヤル・アルバートホールでの一世一代の演奏はホントに感動的。全てが終わり、決して楽観出来ない実生活へと戻っていく彼ら自身に捧げられた『威風堂々』が、劇場を出るワタシの耳にずっと残る、かみしめがいのある映画でした。

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イメージ違うなぁ…

 田舎のダメな若者役、ユアン・マクレガーの次回作は『STAR WARS』の青年オビワン・ケノービ!。
あまりにも違い過ぎる気が… オビワンも若い頃はダメだったのか?

ドーベルマン DOBERMAN ★★

主演:ヴァンサン・カッセル
フランス映画

おフランスのバイオレンスざます

 悪名轟く"ドーベルマン"(ヴァンサン・カッセル)率いるギャング団と、ギャング以上に悪逆非道な手口で彼らを追う刑事(ジャッキー・カリョ)の対決を描いたバイオレンスアクション。

 フランスの泥棒と言えば『怪盗ルパン』。誰も傷つけず、エレガントに獲物を奪っていく知能犯っていうイメージがあります(『三世』のイメージかもしれませんが)。でも『ドーベルマン』は全く逆。現金輸送車には対戦車ミサイル、追手の警官には手榴弾と、実力に訴えまくってます。仲間もアタマがおかしそうなヤツらばっかりで、ハリウッド以上にキレたバイオレンス映画、巴里のエスプリとか、そういうお上品なモノは一切入ってません。 

ヨーロピアン・コミックス

 オープニングタイトルがCGアニメだったり、画面をコミックのコマ割りみたいに分割して同時進行させるシーンがあったりと、ビジュアルはかなりコミックスを意識してますね。
 アクションも、爆風で人間が50m位吹っ飛んだりするような(香港映画でも恥ずかしくてやらないんじゃないか?と思える位飛ばされてます)コミック系アクションと、痛いハナシ系アクション(特に暴走するクルマからアスファルトに頭をこすりつけるシーンとか…、思い出してもスゲー痛い)が満載。

 フランスのアクションなんて大したコトないだろう、と思ってたら、異様にテンション高くて楽しめました。アウトロー系ヒーローファンに、特にオススメ。 

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違ったのね…

 この映画、昔ジャンプでやってた『ドーベルマン刑事』(平松伸二)の映画化だと勝手に思い込んでたんですけど、全然カンケーありませんでした。

フェイス/オフ FACE/OFF 

監督:ジョン・ウー
主演:ニコラス・ケイジ ジョン・トラボルタ

ハードボイルド劇画版『王子と乞食』

 凶悪なテロリスト(ニコラス・ケイジ)と、彼を息子殺しの犯人として長年追い続けてきたFBI捜査官(ジョン・トラボルタ)。犯罪捜査の成り行きで顔を入れ替えられ、全く正反対の世界に置かれてしまった二人の対決を描いたハードボイルド・アクション。

 『ザ・ロック』『コン・エアー』に続き、ニコラス・ケイジが自分は悪くないのに刑務所に送り込まれるツライ役を熱演。あの、目の奥に微かに感じる脅えというか、「何で俺が…」とでも言いたげな表情が好きですね。自信たっぷりに悪役を楽しむトラボルタの適度なダラシナさも、イイ味出してました。
 池上遼一とか原哲夫の劇画のような、過剰なロマンティシズムに溢れた重い演出もイイですね。銃撃戦のBGMが童謡になったり、対決に向かう二人の周りに白い鳩が飛んでたりとか、かなりコッテコテですが、重めのストーリーには合ってたと思います。
 

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頭皮だけトラボルタがイイかな

 トラボルタはデブだし、ケイジはハゲだしなぁ…
トラボルタの頭皮だけをケイジに移植して欲しいなぁ。丁度イマ風のスーパーマンみたいになるし。

アードマン・コレクション The Aardman Collection 

アードマンのネタ15連発

 『ウォレスとグルミット』を製作したイギリスのクレイ(粘土)アニメーションスタジオ、『Aardman Animations』の短編作品14本(『ウォレスとグルミット』で同時上映された作品も含む)を一挙上映。

短編作品は、アイディアが全ての"ネタ一発勝負"なカンジが楽しいですね。
 ワタシの一押しは、動物園の動物たちへのインタビュー・ドキュメント『Creature Comforts』(アカデミー賞受賞)。南米?訛りっぽい英語(アイルトン・セナとか、ブラジル系のJリーガーっぽい喋り方)で狭いオリへの不満をグチるパンサーが可笑しいです。リップシンク(セリフと口の動きを合わせる技術)も完ペキ。
 初公開作品では、FM放送局の住み込みDJ?の朝を描く『Early Bird』が、小ネタいっぱいなカンジで良かったですね。

 でも、内容の凝縮された短編を15本も(しかもみんなノリが違う)まとめて観ると疲れますね、けっこう。

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ビデオ発売

 短編代表作を集めたビデオ『アードマン・コレクション』発売! 劇場で見逃した方はぜひ!

ウルトラマンティガ&ダイナ

大きなコドモ向け?

 TVシリーズ『ウルトラマンダイナ』の映画化。前作『ウルトラマンティガ』との競演がウリ。

 客層は親子連れと大きなコドモ(オタク系)が半々位。映画も、大きなコドモ向けの構成でした。全体のノリに平成版『ガメラ』の影響を感じるものの、『ティガ』も『ダイナ』も数回しか観たコトがないワタシでも、思ったよりは楽しめました。宇宙人侵略モノとして観れば、『インディペンデンス・デイ』より面白かったかも知れません。

 特撮もTVよりグレードアップしてます。特に、敵役の宇宙戦艦がロボットに変形(というより変身に近い)するCGなんかは、かなりリキ入ってて見事でした。が、メカや怪獣のデザインに造形的魅力がイマイチ感じられなかったのが残念ですね。せっかくカッコ良く変形したロボットも、パネルラインがヒビ割れみたいだし、ボス怪獣(クイーンモネラ)も下半身が埋まったゾウみたいだし…。

観とけば良かった?

 同時上映はネコが主人公のアニメ『ウルトラニャン2』。無視しました。ワタシがコドモでも観なかったかも知れません。でも今となっては、押さえておいても良かったかな? って気もちょっとしますが。
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今年の初映画がコレとは…

 『ダイナ』はSEGAバーチャロンチームに混じって観に行ったんですが、話題作目白押しの中、今年初めて観たのがコレとは…

 コドモ向け映画らしく、こぼれたジュースで床がニチャニチャでした。

間違えたらどうするんだ!

 春休み中、午前中がダイナで午後が『SADA』を上映してたけど、親子連れが間違えて入ったらどうするんだ!

スポーン (原作ファン限定)
SPAWN

製作:トッド・マクファーレン

ダークヒーローには狂躁のヒール。で、主役はクラウン様

 COOLで激ヤバで即GETな(笑い)アメコミ、SPAWNを原作者自ら映画化。
 米軍特殊工作員アル・シモンズ(マイケル・J・ホワイト)は、軍の上司らの陰謀により殺され、死後悪魔の兵士"スポーン"に改造されてしまう。5年後、変わり果てた姿で再び地上に送られた彼は、上司と悪魔の軍勢に復讐を開始する…。

 宿命を抱えて闇に生きるスポーンの敵役には、対極のアッパー系狂人を、というコトで準主役扱いのクラウン(ジョン・レグイザモ)。とても『スーパーマリオ』のルイージとは思えない特殊メイクで、全体的に口数の少ないキャラクター達の中、一人下品に喋りまくってます。バイオレーターに変身しても強いし、スポーン食われっぱなし…。バットマンシリーズもそうですが、悪役の魅力的が上がるほどダークヒーローは悪役に食われる宿命にあるみたいですね。

 ストーリーは原作の最初の方(日本版コミックスの1巻目位)をベースにた、”誕生編”みたいなハナシですが、ミステリアスなストーリーにもう一ひねりしたらヘンに素直なお話になっちゃったってカンジです。分かり易くまとまってはいますが、原作の重くもの悲しい雰囲気は(クラウンのせいもあって)少し薄くなってしまったのが残念でした。
 当たれば続きはいくらでも作れそうなので、今度はオーバートキルあたりとのバイオレンスものを期待したいトコロです。

ビジュアルへのこだわりがウレシイ

 原作のイメージを壊さないキャスティングやメイク、一瞬だけどニュースキャスターやサム&トゥイッチ、アンジェラといった原作でお馴染みのキャラを登場させたりといったビジュアルへのこだわりがウレシイですね。さすがマクファーレン、トイと同様に映画でもディテールには手を抜きません。CGを駆使した地獄のビジュアルも見事でした。タイトルバックも96年タイトル最高傑作『DNA』(タイトルだけっスけど)と同じヒトが担当しててカッコイイし。
 が、肝心のスポーンの造形がちょっと…。CG処理のマントや鎖はスゲェです。でもCGは手間がかかるのか、マント無しのシーンが多くて、その姿はガイバー・ザ・ダークヒーロー。個人的には、生物系よりボンデージ系(レザーとかゴムとかで出来た頭までかぶる全身スーツみたいなの)の方がソレっぽいと思うんですが、それじゃバットマンと同じか…。

アニメ版は★★

 フィギュア付きで売ってるアニメ版『スポーン』を正月のTVで観ましたが、これはスゲェ。大人向けのヒーローものとしてホントに楽しめます(強烈なバイオレンスなのでコドモにはツライかも)。緊迫感あふれる演出も、黒を多用したビジュアルも新鮮。
 アニメ版のノリで映画版のビジュアルだったらホントに凄い作品になったと思うんだけど…。フィギュア要らないからビデオだけ安く売ってくれ!

カタカナはやめよう

 パンフやチラシにカタカナで「スポーン」って書くのはヤメた方がいいかも。アクセントは
N.
ってカンジですけど、カタカナで書くと、
ン!
て読めちゃってちょっとマヌケ。マクファーレンがカン違いしてトイに描いたりしなきゃイイんだけど…。

ひょっとして…

 トイも映画も、ディテールには妥協しないマクファーレン。
 ひょっとして、マクファーレンが『ときメモ』とか撮ったら、スゲーのが出来るんじゃないスか? アリシア・シルバーストーン&リブ・タイラーあたりで(←ときメモじゃねーだろ!)
英語版作ってマクファーレンに送れ!
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