福岡県久留米市教委 「君が代」斉唱で3段階の声量調査!


                                                     2004.6.7


 福岡県久留米市教育委員会は、今春の小中学校で行われた卒業式と入学式の際に、「君が代」を歌う声の大きさを調べていました。市教委の調査は、市立の全小中学校計40校が対象。「日の丸」掲揚の有無を調べるとともに、各校長や出席した市教委職員に聞き取り調査を実施し、「君が代」の声量を大・中・小の3段階にわけたものでした。「小」と判断された学校は、卒業式では6校、入学式は5校。これらの学校には、市教委が口頭で指導をしたようです。
 私たちは、「君が代」声量調査に反対です。市教委の声量調査は、子どもたちに「大きな声」で「君が代」を歌わせる強制そのものだからです。「歌いたくない」子どもたちの良心の自由は、全く無視した、違法なものです。国旗国歌法制定当時の国会審議の中で、政府は「当該児童が憲法の思想、良心の自由ということを意識してそういった(歌わない、起立しない)行為を行うということは当然あるかと思います。従いまして、あくまでも強制にわたらないということが肝要」と約束しましたが、それさえなし崩し的に破られています。
 すでに、教育委員会による「君が代」声量調査が明らかになっているのは、広島があります。広島では、2003年から「児童生徒の国歌斉唱の見通し」として「ア 式場内に歌声が響き渡る」「イ 今後指導を重ね、十分な歌声になる」「ウ 歌っているとは言えない歌声であり、課題である。指導する。」の3段階で調査をしています。この声量調査を全国化させてはなりません。そのためにも久留米市教委の暴挙に抗議の声を上げていきましょう。

                                                  2004.6.7
                                           オンブズパーソン 事務局

      【抗議先】久留米市教育委員会:学校教育課指導班
                      電話:0942−30−9216


   

*この問題についての詳しい情報は次のHPへ       国立の教育を守る市民連絡会
*広島の歌声調査については、当HPの次のページへ
     「平成14年度卒業式における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施の見通しについて」




                                                 2004年6月 日
久留米市教育委員会 
教育委員長 平野 実 様
教育長  石川 集充 様

                学校現場に内心の自由を求め、「君が代」強制を憲法に問う裁判
                                      (=北九州ココロ裁判原告団)
                    「日の丸・君が代」の強制に反対する市民運動ネットワーク
                      「日の丸・君が代・元号」強制に反対する佐賀県民の会

     子どもの良心の自由を侵害する「君が代」声量調査の撤回を求める抗議申入書

 私たちは、学校現場での「日の丸・君が代」の強制により、子どもたちへの管理・統制、差別や排外主義的な教育が進行することに危機感をもつものたちです。そして、その解消のために反差別、反戦などの幅広い視野での取組を続けるものです。
 貴職が今春の小中学校卒業式・入学式における「君が代」斉唱の際、その歌声の音量についての調査をなし、その結果を今月26日の市議会教育民生委で報告したとのこと、5月30日付西日本新聞朝刊記事にて知り、その教育的配慮や人権感覚のなさに驚きを禁じ得ません。記事に拠れば「調査は、今年一月に学習指導要領の順守を求める請願が市民から市議会に出されたのがきっかけ。市議会教育民生委員会から要請を受けた市教委が、国旗掲揚の実績などを含め、市内の四十の小中学校を対象に実施した。各校長と式に出席した職員からヒアリングする形で行い校長らには事前に「声の大きさを調べる」と連絡。声の大小の基準は示さず、校長らの「主観」が尺度となった。この結果、卒業式では「大」が十八校、「中」十六校「小」六校、入学式では「大」が十六校、
「中」が十九校、「小」五校だった。市教委は、「小」の各校に対し「ちゃんと歌わせるように」と指導し、調査結果を今月二十六日の市議会教育民生委で報告」とのことです。
 発端となった請願は、「久留米市の教育を明るくする会」(会長 飯笹実)によるもので、その第1項目に、「1.国旗・国歌法に基づく国旗の掲揚、国旗の斉唱を求める国旗・国歌法が制定されてはや4年が経った。子どもたちが「国を愛する心」「ふるさとを愛する心」「学校を愛する心」を持てる教育の環境づくりを要望する。」とあります。貴職はこの要請のみではなく自らの判断で必要と考え、「まず、子どもたちが君が代を知っていることが一番であるため、本調査をなした」とのことでした。学習指導要領に基づいて指導しているとしながらも、本件「声量調査」の経緯は明らかに一市民の請願に偏った調査報告であり、教育の中心である子どもたちや教職員、保護者のためになされたとは言えず、請願を紹介した一部議員のためになされたものに過ぎません。卒・入学式という行事の一プログラム「国歌斉唱」という教育内容そのものに関わることに介入した行為であり、教育基本法10条「教育への不当な支配の禁止」に反します。そもそも「君が代」は天皇を崇める内容をもつ歌であり、20世紀の前半、帝国主義日本が近隣アジアの人々を殺戮し、強姦し、難民とさせてきた歴史を、まさに後ろ支えしてきた歌に他なりません。これからアジアの隣人たちとともに平和をつくりだしていくことが期待される日本の子どもたちには、まったくふさわしくない歌です。したがって、嫌悪や憎悪を強く感じる人たちが多く存在します。これを一律に子どもたちに「大きな声で歌う」ことが望ましいとして「調査・報告」することは、子どもたちをはじめ参列者の思想良心を侵す違憲な行為です。
 私たちは本件「声量調査」に抗議の意思を表すとともに、下記の内容について市民に明らかにし、今後二度とこのような愚挙を行わないよう申し入れます。

1.本件「声量調査」は貴委員会のこれまで目指してきた教育目標に合致するものか、明らかにすること。

2.本請願の趣旨について、貴職がどのような検討をなしたのか。その結果、本件「声量 調査」に至った経緯・趣旨について明らかにすること。

3.本件「声量調査」は「大きな声で歌うこと」を評価するものであり、歌えない子ども への人権を侵すものである。「君が代」を歌えない子どもたちや保護者への配慮、すな わち思想良心の自由を保障するための手立てをなすこと。

4.以上のことについて市民に明らかにし、過ちを認め、本件「声量調査」の実施を撤回すること。


                                                          以上


【賛同団体】30

【賛同個人】200名
                                                       6月10日現在
賛同人・団体を募集しています。

送り先:竹森真紀 ui-maki@mx2.tiki.ne.jp

賛同します。

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