大阪府議会:「日の丸」常時掲揚条例に反対する申し入れ


 11月25日、朝日新聞電子版は、大阪府自民党府議団が「大阪府の施設における国旗の掲揚に関する条例案」を大阪府議会に提出し、12月15日までの会期内の成立を目指していると報じました。12月8日の大阪府議会本会議でも、未だに提出されていません。大阪府議会の会期はあと数日です。府議会においても、府民の中でも、全く議論されないまま、数の論理だけで強行提出し可決させてしまうことは、横暴以外の何ものでもありません。
 
 自民党府議団による「条例案」は、第1条で「国を愛する府民の意識の高揚と次代を担う子どもたちの国際感覚の収得に寄与する」とその「目的」をうたい、第3条で国旗掲揚の義務化を定めていると聞いています。対象施設は、府庁やその出先機関だけではなく、すべての府立学校やその他教育機関が含まれるとされています。
 「目的」が明らかにしているように、本条例案は、行政権力が議員の総体多数の力で、教
育の目的及び教育内容の決定に関わる事がら学校に押しつけようとするものです。これは、行政による教育への政治介入そのものです。本条例案は、憲法と教育基本法に明らかに反するものです。
 さらに報道では、「職員が違反すれば、地方公務員法などで懲戒処分される可能性があ
る」とも指摘されています。従わない者を条例違反で処分し、府施設、府立学校に一律に掲揚することなど強制そのものです。1999年の国旗国歌法には、国民の思想良心の自由に配慮して義務的条項が入らなかったことを深く受け止めなければなりません。府民の中には、戦争中に「日の丸」が子どもたちを戦場に駆り立てる役割を果たしたことから、その掲揚に疑問を持つ人もいます。自らの宗教上の理由から抵抗感を持つ人も少なくありません。「日の丸」常時掲揚は、憲法で定める思想良心の自由をないがしろにするものです。
 
 自民党府議団がこの条例案を提出したとき、是非明確な反対の意思を示していただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。

                  「日の丸・君が代による人権侵害」市民オンブズパーソン

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