第2課 バスの中から文字を読もう

エジプト

エジプトの観光といえばとりあえず「ピラミッド」ですよね。まずはカイロ市街からピラミッドのある「ギザ」へのバスに飛び乗りましょう。

ギザのピラミッド。CCレモンのCMに出てきそうな光景ですね。右のぼんやりした部分はカイロの市街地です。
バスを待つ人々。右端のおじさん、
 『紅の豚』に出てきそう。
あれれ、ところが「ギザ」という表示がちっとも見あたりません。それ、実はエジプト方言(カイロ方言)の特殊な読み方のせいなんです。さっそく、やられてしまいました!
 「ギザ」はアラビア語で下のように書きます。

الجيزة

ج
左の文字はフスハー(正則語)では何と読みますか?そう、 j でしたね。しかし、エジプト方言ではこの文字ジームを g の音で発音します。
だから、「ジーザ」ではなく、「
ギーザ」となるのです。
 さらに、定冠詞の al はフスハーでは「アル」と発音されますが、エジプト方言では「イル」(あるいは「エル」)と発音されます。そこで、上記の言葉全体をエジプト方言で読むと「イルギーザ」となります。

 では、ラクダに乗って(自称ガイドにぼられないように注意!)ギザのピラミッドとスフィンクスのアラビア語名を読んでみましょう。
あれれ、この子
足何本あるの?
الاهرام
هرم خوفو
أبو الهول
جمل
まず、ラクダは何というでしょうか。
ピラミッドはアラビア語で何と言いましたっけ?覚えてますか?では、エジプト方言では?
これはギザのピラミッドの中でも一番有名な
ものです。誰のものか、読んであててみてください。
「ハラム」と「アフラーム」、似てますね。そう、haramは単数形、ahraamは複数形なんです。
では、ギザでやはり有名なスフィンクス。これは一体、何と呼ばれているのでしょうか。

アラビア語でスフィンクスは下のように書きます。

フスハーでそのまま読むと「アブー・アル・ハウル」。でも、定冠詞の al の a は前に母音がつくと省略されるのでした。だから、「アブー・ル・ハウル」。さらに、定冠詞の前の長母音は短くなる規則があるので、「アブ・ル・ハウル」となります。これがフスハー読みです。ちなみにアブーは「父」、ハウルは「恐怖・畏怖」などの意味があります。スフィンクスは「恐怖の父親」、雷親父なんですね。(ほんとか…)

さて、「ハウル」h
aul には二重母音が入っていますね。エジプト方言では二重母音の発音が少し変化することがあります。つまり、
يوم
لون
بيت
زيت
アウ → オー
(au → oo)


アイ → エー
(ai → ee)
バイトゥ→ベートゥ(家)


ザイトゥ→
ゼートゥ(油)
ヤウム→ヨーム(日)


ラウン→
ローン(色)
これは必ずではなく、こうなることも多い、と覚えておいてください。
では、「スフィンクス」をエジプト方言で読んでみましょう。
أبو الهول
では、続けてエジプト観光の第二のメッカ、「ルクソール」へ行きましょう。
日差しがとっても強いです。サングラスを忘れずに。
エジプト方言の基礎、つかめてきましたか?

1.ギザ

مصر
موكوجي
ايتيران