ふいめいのにっき  湯けむり学会+温泉三昧 in 別府



2003年5月10日

1.湯けむり学会の巻

NM学会の年次大会が大分県別府市にあるAPU大学キャンパスにて開催された。


なんといっても九州である。しかも、どちらかといえばマイナーな別府空港が玄関口である。貧乏学生のふいめいは事前にいろいろと安い手段を探したが、「学会パック」というのが最も安く、お手軽便利ということを知り、このパックに参加することにした。

連日連夜の準備とバイトで、ふらふらになりながら朝7:30に羽田到着。フライト時間は意外に短く、1時間15分だった。こうして記念すべき、九州大陸初上陸を果たした。



APUは別府駅から車で30分くらいの「山頂」にある、かなり新しい大学である。ピカピカの校舎と、世界50カ国以上からの留学生が自慢のようだった。


学会一日目に、「イラク問題を考える」という公開講座が開催された。大きな講堂に、予想以上の聴衆が集まった。別府市には国際的な関心の強い住人が多いのかもしれない。さすがは港町だ。などと感心しつつ、イラク問題を考えた。


続く総会の後、バス四台に連なって湯布院の宿に移動。懇親会は立食パーティーである。乾杯のビールで頭痛薬を飲み、元気を取り戻したふいめいは、チュニジア大使から学会へのプレゼントというチュニジア・ワインを求めて、テーブルを渡り歩くことに没頭した。


しかし、こんな上品な一次会で終わっていては、「湯けむり学会」とはいえない。そう、ここはなんといっても湯布院である。

ということで、期待通り、二次会は畳の間で行われた。こちらにもチュニジアワインががっぽり仕入れてある。

先生方は湯上りの色っぽい浴衣姿で次々とやってきた。新しい浴衣姿が加わるたびに乾杯をするという体育会系飲みが始まった。そう、ここはなんといっても湯布院である。よしよし、雰囲気がでてきたぞ、と思いつつ、白ワイン片手に秘伝の結婚成功術などを学んだ。


夜中の十二時になって、かなり盛り上がった二次会も終了。その後、ようやく、部屋に戻り、泥棒のように着替えを持ち出すと、一人こっそりと大浴場に向かった。コンタクトをはめていたのに、目の前がぼやけて見えなかったのは、実はかなり酔っ払っていたからだろう。後から、ガイドブックを見て、この宿にサウナも露天風呂もあったことを知って泣いたのは、言うまでもない。



お湯にも浸かったことだし、さあ、寝よう。と思ったが、安心するのはまだ早かった。本番はここからだったのだ。


お風呂上りの私を、ロビーで二人の美女が待ち構えていた。それから、缶ビールを片手に、Girls' Talk (with O先生)が始まった。正直、このときの会話はほとんど思い出せない。とにかく、とてもくだらなくて、かなりおもしろかったという印象だけが残っている。

そうして結局、布団に入ったのは2:30だった…。


翌朝、目を覚まし、キリリと顔をつくり、朝食のためにエレベーターの前まで来た。と、そのとき、私の身体にある異変が起きた。


「うぷ。」


…そう、二日酔いだ。


実は、今日は私の学会デビュー戦である。しかも、発表は午前の一番、9:30からなのだった。夜中2:30まで騒ぐとは、なんと浅はかな。伝説の先輩たちは発表の前日に夜を徹して練習していたというのに。I should have been…などと、昔習った英語構文を思い出してみても後の祭りである

そんなふいめいの拙い発表に対して、先生方は温かく厳しいご指摘、コメントを下さった。ひじょうにありがたく、かつ、もっと真剣に勉強しようと頭が下がった。これまでの自分の浮かれた院生生活を反省しつつ、しばらく落ち込んだふいめいに対して、H先生はいつものように、やさしい笑顔で励ましてくださり、キャルベ・アリー先生はジュースをおごってくださった。O先生は謎のフェミニスト・ダンスを踊ってくださった。そんな中食べた学食の「とんこつラーメン」は、涙の味がした(ウソ)。



2.温泉三昧の巻

前半戦はこのような顛末だったが、ここからが後半戦。旅の第二の目的、温泉三昧である。

そう、湯布院だけでなく、別府もまごうかたない温泉場である。しかも、全国一の名湯として有名な場所である。学会のメンバーに別れを告げた私は、ふいめい母と別府のしなびた温泉宿で集合する予定になっていた。


母は相変わらず可愛らしかった。まず、お茶を飲みながら、今回私は何の目的で九州にきたのか、「学会」という場所で何をしたのか、何を研究しようとしているのか、について前にも何度か話した気がしたが、もう一度説明を試みた。母は「サウナ仲間にそのことを聞かれたけど答えられなくて困ってたのぉ」、とニコニコ聞いてくれた。ふいめい母というのは、ちっちゃくて黒目がち、天然ボケ的癒し系である。この母に似ていれば、少しはモテただろうに、と思うが、これまた後の祭りである(というか遺伝なのでどうしようもない)。





砂湯中のふいめい
別府には八つの名湯あるという。それぞれは点在しているのだが、とりあえず、別府駅前にある「別府温泉」のシンボルと呼ばれる竹瓦温泉へ行った。


ここは由緒正しい、共同浴場であるが、なんといってもここの砂湯は有名である。

砂湯の作法はこんな感じだ。

@かけ湯をして身体を洗う
A砂の上に横たわる。
B三人のおばちゃんがシャベルのようなもので、身体に砂をかけていく。
Cそのまま十分間、砂の熱と重みに包まれる。顔から汗が噴出してくる。


こうして、つるんつるんなふいめいの一丁上がりだ。


その後、母の友人のKさんと合流。旅館の夕食にビール二本、日本酒二本をあけて、女三人大騒ぎだった。旅館の浴場はすてきだった。別府タワーのすぐ隣、ビルの谷間にある露天風呂はそれなりに風流だった。


今は、天然ボケの母と豪快な博多っ子Kさんという珍妙なコンビによるMothers' Talkを聞きながら、旅館の隅っこでこの日記を書いている。明日は地獄湯めぐりだ。まだまだ、ひと波乱ありそうだが、このへんで筆を置くことにしよう。




別府のヤングたちに大人気のデパート、
「コスモピア」で購入したルクソール用サングラス

「日ざしだけじゃなくて、男もよけられそうね…」
と母が感心した一品。かなりかっこいい。


別府駅前輸入雑貨店でおそろい購入した
幸運を呼ぶ象の毛入り指輪(300円)

中に黒いコードが入っているがこれが
「象の毛」らしい。かなり剛毛。



(2003/5/12記)



ふいめいの日記へ