題詠1

ヴェール

ぬばたまの闇に隠せしみだれ髪
        恋の炎に一輪の薔薇


笑み似合う 瞳に蒼き 真珠のしずく
       心のベール 剥ぐときは今

微笑みと 揺れる鈴の音 真珠色
       うす衣のかげ なお美しき

あいしてと笑う夜鳴鴬(ボルボル)闇に溶け
    ゆらり手のひら麝香の翳



どうしたの闇に惑うの恋ゆる人
      睫に隠れる三日月ふたつ

        
        
  (注:羊の目ではありません)


またひとつ帷は落ちて灼熱に滲む闇へ傾いていく

昼顔

「昼顔」は7月のK教授の「イスラム宗教美術講座」の二次会で突然お題となりました。サーデク・ヘダーヤトの「盲目の梟」に由来しています。




という拙作は、小説のとあるシーンを題材にしましたが、集まった作品は予想外の展開をみせました。
糸杉のしたであなたを待っている百年後の昼顔はみずいろのはず

灼ける凪、光澱める蜻蛉に咲くや昼顔、六道の辻







そよ風に揺れるひまわり不実ねと飛んだ蜜蜂誘う昼顔



昼顔は自殺未遂の朝の果て偽りの蜜痛みのように



見晴るかす海辺にそっと一輪の昼顔眠る沈黙は金

(今回の帰りの飛行機の中、寝ぼけた頭にふと浮かんだ京都の夏の情景を詠んだ(?)つもりの歌です。御粗末でした。夏の暑い時には、会社にはいってから四年暮らした京都のことをよく思い出します・・・)
短歌の投稿・ご意見・ご感想はこちらまで
ねずみ講TOPへ戻る