吟行の歌

吟行:カイロ・パリ編

「ねずみ講」のスター歌人は、カイロとパリへ吟行にいかれました。
彼女の旅立ちに際し、こんな送歌をよみました。



   睡蓮の花ひらくとき褐色のファラオとふたり朝焼けを

  銀色の羽に揺られるMの夢スフィンクスと語る恋など

  ルーブルの秘密。ヴィナスは恋人に両手をあげた


            (旅立ちの前夜に)

  ひんやりと三日月白く霞むとき
          遠く見つめるファラオにくちづけ

         (ファラオを探して数千里。その成果やいかに?)


七色のガラスが見せたカイロの夢 セーヌの岸に漂うこころ


瞳を閉じて回想するは千年のとき 海を渡ったアジアの神々


(再び東京)

いまだ遥かなる夏の幻をしみこんだ風旅人の頬に寄り添う


ふとよぎる旅の思い出夏の風 目を凝らして残像を追う


乙女らの来訪告げるパピルスが胞子を飛ばす風が生まれる

 幾千の光塔の町は昔から 
         パシャスルタンの放埒の都
ねずみ講TOPへ戻る
各地吟行短歌の投稿はこちらまで
カイロ・パリでの吟行は大成功のようでした。謎の歌人はカイロでも「ねずみ講」の勧誘に熱心だったご様子で、いくつか飛び入り参加の作品も含まれています。旅行にいかれる方は、心のスケッチ短歌をお忘れなきよう。