速読ペルシア文字

はじめに

 このコーナーは速読アラビア文字の姉妹版です。最初は、アラビア文字を読めるようになって、ペルシア語に入ってもらえばいいや〜、と思っていたのですが、イランやアフガニスタンに興味を持っている人々というのが意外に多いことを知り、とにかく最初からペルシア文字を読もう、というコーナーつくってみることにしました。発音などの面で、イランのペルシア語とアフガニスタンのダリー語はわずかに違う場合があるので、ここでは「正則ペルシア語」と考えられるイランのペルシア語の読み方から始めます(アフガン・ダリー語との違いに関してはこちらを参照してください)。

くどいようですが、語学には根気が必要です。ぜひ、何度も繰り返してあなたもいっぱしのPersian Readerになりましょう。




1.文字について

 まずはペルシア文字についてちょっとご説明します。

 ペルシア語のアルファベットは全部で32文字あります。英語は26文字ですが、大文字・小文字の区別がない分、ペルシア語の方が楽勝!と言えるでしょう。ただし、ペルシア語は常に英語で言う「筆記体」のように書かれるため、ややわかりにくい感じがします。例えば、



 モスクを意味する  مسجد は م س ج د という四文字から成っています。
            masjed    d  j  s  m    注意:右から左に読みます


 左側の筆記体のようなものを結合形、右側を独立形と呼んでおきましょう。ペルシア語の文字は、結合形の最初に来るか、途中にくるか、語尾にくるかで文字の形が変化します。例えば、mの発音に相当する文字で見ていきましょう。

ممم ←ここから

 結合形の最初、途中、末尾(それぞれ頭字、中字、尾字と呼びましょう)で文字の形が変わっていることが分かると思います。ペルシア語を読むにはこのすべての形を覚えないといけません。ただし、中には左側に来る文字と結合できない文字もあり、その場合は左側の文字から新たな結合形が始まります。例えば、「タクシー」は

ت ا ك س ى    تاكسى
   taaksii       ii  s  k  aa t 

 "a"の文字が左に結合できないため、"a"と"k"の間が少しあいています。しかし、これで一つの単語となりますので、間違えないようにしてください。



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2.母音の表記について

 
もう一つ重要なのは「母音」です。ペルシア語の母音にはa, e, oという短母音、aa(アー),ii(イー), uu(ウー)という長母音、ai, auという二重母音があります。長母音は

 uu و   ii ى   aa ا

                                      と表記されます。


 しかし、もっともよく使う短母音は、文字として表記されません。(例:上のmasjedもmsjdと子音のみ表記されていますね)。ただし、次のように記号で表すことができます。ここではSの文字に短母音を付けてみましょう。


سَ a  ِ س se   سُ so  


文字の上に  をつけると「ア」行、下に  をつけると「エ」行、上に  ’ をつけると「オ」行になります(この場合、サ、セ、ソという発音になります)。ただし、この母音符号は、講読教本などにはついていますが、普通は表記されません。つまり、単語の意味に応じて、それぞれ、どの短母音をつけるのか記憶するしかないのです。とりあえず、このコーナーでは、読み方が予測できるようになることを目指しましょう。
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 ** 速読アラビア文字 目次 **
はじめに

第1課 とにかく読んでみよう(基礎編)

  (1) ب پ ت ث ن
  
(2) و ا د ذ ر ز ژ
  
(3) ق ف ع غ ي
  
(4) س ش ص ض ط ظ
  
(5) ل م ج ح خ چ 
  
(6) ه ك گ
  
(7) 数字を覚えよう


第2課 バスの窓から文字を読もう(応用編


  (1) イラン
  
(2) アフガニスタン


付録1 速読ペルシア文字一覧表
付録2
 ペルシア語マニュアル集