ふいめいと旅する  ハルガダの受難


地図: The General Libraries, The University of Texas at Austin


旅の一口メモ

旅の道連れ


おにゅうのサンダルをはいてご機嫌なJJ


旅の目的:

「アガーザ(休暇)を愉しむ」


旅の経費:
 行き(夜行バス)65LE(約1200円)
帰り(日中バス)55LE(約1000円)
宿泊(中級ホテル)一人一泊60LE(1150円)



高校時代からの親友、JJがエジプトにやってきた。タイのバンコク在住の勇敢な友人は、早朝の便で到着し、メールに書いたメモを頼りにザマーレクのふいめい宅に到着、その日の夜のうちに列車で単身ルクソールに旅立ったというツワモノである。

そのJJと一緒にアガーザに出かけるべく、ふいめいは日々の予定をなるだけキャンセルし、壮大なエジプト旅行計画を立案したのであった。

どうしても外せない用事があったふいめいは6日の夜行バスでハルガダに向かい、先にハルガダ入りしている予定のJJとホテル合流一泊し、その後カイロに戻った後、1週間かけてアレキサンドリア、マルサ・マトルーフ、シーワオアシスとめぐることになった。

といういきさつで、ある春の宵、ふいめいは一人夜行バスに乗り、ハルガダに向かった。

夜行バスの中は冷房と窓からの隙間風でとても寒かった。夜行バス対策用上着を着て、スカーフと靴下を二重にしていたが、とても太刀打ちできなかった。ズボン一枚では寒いのである。しかたないので、ひざを抱えて震えながら6時間を過ごした。


夜23:30に出発し、翌朝5:30に到着した。他の旅行者と一緒にセルビス(乗合のバン)に乗り込み、スィガーラという地区に向かった。


スィガーラはバスの降車所からは少し離れた地区だったので、ぼーっと乗っていると、いつの間にか最後の一人になってしまった。あわてて、運転手にスィガーラに行きたいと言うと、「もう通り過ぎた」と言う。引き返してやってもいいが、5ポンド寄越せ、という。腹を立てながら、75ピアストルを払って降りた。





ハルガダの町はもともと漁村だったという。しかし、美しい砂浜と透きとおる海が注目されるようになり、さらにカイロから6時間というお手軽さもあって、現在ではエジプト最大のリゾート地となっている。

町は整備され、コンクリートが敷き詰められている。広い主要道路が一本海岸に沿って走っていて、そこにはホテルや大きな土産物屋、レストラン、リクリエーション・コンプレックスなどが何十キロにも渡って続いている。

一本道をてくてく引き返し、ようやくふいめいは集合場所であるホテルに到着した。


「ふいめい!」

「JJ!!」

感動(?)の再会を果たした二人は、さっそく、ホテルのプライベート・ビーチへと向かった。



けっこう圧巻




プライベートビーチは思いの外広々としていた。まだ四月だというのに、日光浴する人びとが水着姿で寝そべっていた。鼻水をずるずるいわせながらやってきた二人も、寝椅子に座った瞬間、リゾート気分いっぱいになった。


青い空、青い海。なんて気持ちいいんだ。
…と思ったのもつかの間、ふと我に返った二人は、風がかなり強いことに気がついた。


1mの位置から、扇風機の「最強」をあてられているような感覚である。しかも、すこしひんやりとしている。この風と気温で、なぜ人は泳げるのだろう。




美しい海を前にただただ震えるふいめい


それでも、せっかくリゾートに来たのだからと、JJとふいめいは寝椅子に座りつづけた。まるで、一種の「修行」のようだった。


寒い夜行バスと強風のせいで、その夜、ふいめいは熱を出してしまった。この熱は最高38.9℃まであがり、結局1週間ほども続いた。その後予定されていた、JJとの壮大なエジプト旅行計画はすべてキャンセルしなければならなくなった…。






健康第一。そして、夜行バスに乗るときは、事前に体調を整えておく。しかもなるべく暖かい服装をしなければならい。夏であろうといつであろうと、長めの靴下は必携である。

学ぶことの多い旅であった。


JJ、せっかく来てくれたのに、ごめんよ。




(2005/4/20記)

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