ふいめいと旅する  冬のアレキサンドリア


地図: The General Libraries, The University of Texas at Austin


旅の一口メモ

旅の道連れ


アレキ図書館プラネタリウム前でジャンプしてるTNKさん


旅の目的:

「アレキに行けばエジプトを忘れる」
という噂の真偽を確かめる
もちろん、魚介を味わう


旅の経費:
列車 行き(二等車)25LE(約480円)
帰り(一等車)34LE(約600円)
昼食 一人50LE(約950円)



年の暮れが迫ったある日、寒々しいカイロを出て日帰り旅行に行くことにした。今回の行き先は皆が口をそろえてほめたたえる「あの」アレキである。

アレキまではカイロのラムセス駅から列車で約二時間半ほどである。アスワンに行く寝台列車しか乗ったことがなかったので、行きは二等、帰りは一等車両に乗ってみることにした。二等とはいっても二人席で、近鉄特急かちょっとぼろい新幹線くらいのゴージャスさはある。では一等は、というと、グリーン車並みのゆったり感が楽しめる。どちらも学割がきくので、学生さんはキップを購入する際に国際学生証あるいはエジプト国内の大学の学生証を見せてみよう。



エジプシャン・ビジネスマンの携帯着信音や、やたらと大きな話し声の中、うつらうつらしているうちに鉄道終点のマスル駅に到着した。

駅を出るとすぐにトラム(路面電車)の停車場がある。まもなくお昼時なので、とりあえずカーイト・ベーイの要塞近くにある有名魚介レストラン「アドゥーラ」に向かった。




トラムでこのレストランに行くためにはなんだか、ずいぶん遠回りをするらしい。その道中、寂れたアレキの裏の部分をたっぷりと見せつけられ、私も同行者のTNKさんもげんなりしてしまった。冬のせいなのか。天気が悪いせいか。それともこれぞ低迷する経済状況の表れなのか。

なんだか小難しい議論をしているうちにレストランに到着した。

魚介レストランでの手順は次のようになっている。
1.まず、魚置き場に行き、自分が食べたい魚やエビ、イカ、貝などを選ぶ。
2.次にそれぞれの調理法を指示する。マアリー(揚げもの)、マシュウィー(焼きもの)、ショルバ(スープ)など。
3.あとは席について待つだけ。

こんなふうなので、お会計はかなりどんぶり勘定になる。今回は食後のお茶までつけたフルコースで二人分100LEぽっきりだった。



お店の前に魚売り場があり、そこから食べたいものを選ぶ。


腹ごなしもでき、少し天気も良くなり、足取りも軽くカーイトベーイの城塞へと向かった。海の見える城塞付近はデートスポットになっているらしく、カップルがたくさんいた。



カーイトベーイのお城の前で暖をとる人々



ドラマチックに立ち止まってみるふいめい

この城塞は、もともとは古代の七不思議と呼ばれた灯台が大地震で崩壊した跡地に、15世紀のスルタンが建設したという。由緒正しいはずのこの城塞は最近になって大改修され、真っ白ピカピカ、歴史の趣などかけらもないような代物となってしまった。


歴史にうといふいめいではあるが、さすがに少し残念な気分になった。



とはいえ、雲間に浮かぶかのようにメルヘンチックなお城を舞台に、非日常的なスナップショットなどを撮り、けっこう楽しんだ後、噂のアレキ図書館に向かうことにした。

古代の図書館を現代に復活させたといって、かなり話題になったものである。さぞかし古代チックだろうとおもったのだが、実際行ってみると、そのモダーンさにど肝を抜れた。


図書館はなんと11階建て、総床面積は東京ドーム1.8個分(地球の歩き方情報)だとか。天井は吹き抜けでフロアが階段状になっている。コンピューターがそこら中にあって、机も椅子もかなり立派なものである。TNKさんなど、椅子が気に入ってしまい持って帰ろうと本気でたくらんでいた。ここに費やされた資金を思うと気が遠くなる。






アレキサンドリア図書館の外観と内装


トラムから見た路地裏、カーイトベーイ、アレキ図書館・・・。まぎれもないエジプトの縮図を見てしまった半日だった。次はアガーザ(休日)気分で夏のアレキに行って、夢探しをすることにしたい。



(2005/1/28記)

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