ふいめいと旅する        アガーザ
紅海で休暇を




地図: The General Libraries, The University of Texas at Austin




旅の一口メモ


旅の目的:

のんびり過ごす
初紅海を満喫する


旅の経費(一人):1LE=約18.5円
バス 行き(夜行)75LE、帰り(昼間)62LE
宿泊 160LE×3泊
食事 一日60〜80LE
4泊5日(車中一泊)総額約16000円




ラマダン明けのイード(祝祭)休みを利用して、思い切って紅海岸のダハブまでリゾートしに行くことにした。

シナイ半島東岸には、イスラエル占領時代に造られたリゾート地が連立している。中でも海がきれいで物価も比較的にお手頃なダハブは、学生旅行者に大人気のリゾートである。

カイロでは道行く男性の視線を意識し、寒くもないのにスカーフを首元に巻いたり、ズボンとスカートを重ねて脚部を執拗に隠し続けている女性にとって、短パンやキャミソールでうろうろして何の問題もないこの町の開放感はことさらである。




しかし、この別天地にたどり着くまでには、少々苦しい道のりが待っている。というのも、9時間バスに揺られなければならないのである。

では、夜行バスで眠っていけばいいじゃないか、と思う方もいるかもしれない。しかし、車内は夏冬を問わず寒く、音が割れて何を言っているのかわからないにもかかわらず、ビデオや音楽が大音量でかけられ、しかも1,2時間に一度検問でパスポートの提示が求められるため、おちおち眠ってもいられない。また、夜行バスの場合にはトイレ休憩がなかったりする。

こうなってくると、ほとんど苦行に近い。

ただただ、「海が待ってる」と唱えながら耐えるしかない。





深夜1時にトルゴマーンを出発した夜行バスは、朝9時半過ぎにダハブのベドウィン村に到着した。


ベドウィン村とはダハブの東岸のビーチ周辺のことである。海沿いにはペンションやホテル、カフェやレストランなどが1km以上に渡って並んでいる。 ふいめい一行はさっそくビーチ沿いを歩きながらホテルを探し、少々贅沢なコテージに居を構えることにした。


海沿いのホテルは、安宿も中級ホテルも、目の前の砂地にデッキチェアやマットを敷き詰めたくつろぎ空間を用意している。ここは「プライベート・ビーチ」と呼ばれ、宿泊客はいつでも無料で利用できる。なかなかありがたい空間である。




ホテルのプライベートビーチでくつろぐ人たち



ビーチは砂浜ではなく、岩や石で少し足元がごつごつしている。おそらく、ダハブがシャルムッシェイフなどに比べて安い理由はこの辺りにあるのだろう。しかし、われわれのホテルの目の前の海岸は、浅瀬が100mほども続いていて、小さい子や泳ぎが苦手な人でも気楽に遊べる空間になっていた。実は海も水も怖いふいめいにはうってつけの海岸である。


11月の半ばのダハブは、風が強く、やや肌寒く感じられる。かといって、カラリと照りつける太陽をなめてはならない。


欧米人の老若男女が転がる浜辺で、つい一緒になってかっこよく本を読み耽っていたふいめいは、手足の肌をまる焦げにしてしまった…(もう曲がり角を過ぎたというのに!)。
夕方、一時間5LEのレンタサイクルを借り、ぷらぷらとダハブの市街地まで行ってみた。


陸地に目を向けると、見渡す限り広がる山々を夕陽がグラデーションのように彩り、なかなかの絶景である。さすが、モーセが神から十戒を授かったというシナイ山が近いだけある。





なんとも神秘的な夕暮れが拝める




夜のレストラン探しも楽しみの一つである。ベドウィン式煮込み料理、魚介類、あるいは小洒落た洋食など、なんでもそろっている。そのバリエーションと質のレベルは、ザマーレク+ムハンデスィーンくらいの勢いである。


その上、食後のお茶はどこもたいてい2〜3LEといえば、その良心的さうかがえるだろう。


満腹になって幸せになったふいめいらは、夜な夜なホテルのくつろぎ空間で波の音を聞き、星を眺めながら、ドミノを興じながら過ごした。





ムーディーなオープンレストランで愛を語る人たち





ダハブでアガーザする場合に必要なものリスト
長距離バス対策:

長袖の上着2枚以上
帽子(室内は上から冷房がやってくる)
飲み物やお菓子類(車内の飲み物は激高なので注意!)

浜辺対策:

脱げにくいビーチサンダル(岩がごつごつしているのでサンダルは必須)

浮き輪やゴーグル(塩度が高いし、あると楽しいかも)




とりあえず、楽しいことばかりを書いておきましたが、今回の休暇中、この「外国人用避暑地」といった感じの異空間リゾートに滞在することによって、エジプトのこと、人々のこと、自分の立場などといろいろと考え込んでしまう瞬間もありました。



(2004/11/17記)

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