研究計画(従来の研究を要約し、今後の研究目的、進め方、方法等について)を出来るだけおもしろく記入すること。

 もともと服を作ることが趣味(というか貧乏で買うことができなかったために発達した技能)だったふいめいは「イスラムの服飾史でもやろうかなぁ」と思っていたのですが、始めてしばらくすると、女の人は皆ヴェールをしてるのでよくわからない!という大きな壁にぶつかってしまいました。しばし途方に暮れたあと、まずは「ヴェール」の研究をする決意をしたのでした。
 では、そんなえせ「ヴェール研究家」ふいめいと一緒に、イスラム世界の神秘のヴェールを一枚ずつめくっていきましょう(陳腐な表現)。



*   *   *



ヴェールとイスラーム世界
―覆われた顔の意味をめぐって―

第一部

ヴェールの起源
―東西の交流と「顔」―

西アジアから日本を含む東アジアまで広がっていた「秘面文化」について、その歴史、東西交流との関連性について考えます。
第二部

クルアーンとヴェール
―啓示の背景とその解釈について―

クルアーン(コーラン)のヴェールに関する三つの啓示(33-59, 33-53, 24-31)と、中世期におけるそれらの啓示解釈から、「イスラーム」が女性をヴェールで覆う理由について考えます。
第三部

光り輝く顔
―アラブ・ペルシア文学における
女性の「顔」―


ムスリム女性が顔を覆ってきた理由を、アラブ・ペルシア文学の中に見ていきます。女性たち自身の事情やスーフィズムのヴェールとの関連など、意外な事実が明らかになっていきます。
第四部

ヴェールの向こうの「オリエント」
―ヨーロッパの想像力と女性―



「オリエント」という言葉に秘められた異国性、官能そして欲望。こうした「幻想」とムスリム女性の「覆われた顔」との関連性について考えます。
第五部

近代化とヴェール
―覆うべき顔から露わすべき顔へ―

19世紀末、帝国主義による支配の中で、ムスリム女性の「覆われた顔」の意味が大きく変化します。近代化・女性解放と顔の関係を解き明かします。
第六部

選択か強制か
―現代におけるヴェール―

1970年代以降、再びヴェールを着用するムスリム女性が増加し、顔を覆う女性も現れています。こうした「再ヴェール化」の背景とその影響について考えます。

出発前に第二部、第三部をなんとか形にし、カイロでは主に第五部と第六部の近現代のヴェールについて取り組みたいと思っています。
人前に出せるような文章になった段階で、それぞれリンクしていきたいと思います。皆さまのあたたかく、きびしいご指導をお待ちしております。