トピックス


10月25日

 9月25日にニューヨークに来て今回は主にオケ中心に見ています。特にクルト・マズアからロリン・マゼールに替わった

ニューヨークフィルがすごいです。「指揮者でこんなに変わるのか」という見事な例だと思います。

ニューヨークフィルはとても忙しいオケなので、リハーサルを見に行っても、いつも「消化試合」を見てるような気がしていたのです。

 それがマゼールの手にかかるとオケの表情が生き生きして実に楽しそうにやっているのです。

リハなのにとても力の入った素晴らしい演奏に、お客さんは総立ちになり鳴りやまない拍手のためオケも立って答礼し、

座ってくれとマネージャーまで出てくる始末。こんなシーン見た事ありません。今まで見た中で最高のリハでした。

 マゼールは独裁者らしくあちこちで楽隊とそりが合わなくトラブルも多かったようです。

が、オケマンとさえ上手くやっていければ、シカゴを抜いてアメリカ一のオケになる事も夢でないと思います。

今後のニューヨークフィルは要注目です。


10月20日

 「青春のポップス・バンド」にレギュラーでトロンボーンを吹いてくれていた中川英二郎が、ニューヨーク初のリーダーライブをブルーノートで行いました。

何という才能でしょうか。ジム・ピューはじめ錚々たるメンツに臆するどころか、逆に彼らをインスパイアするチャレンジングなソロの連続で、

大変に盛り上がったライブとなりました。

 日本人のニューヨーク公演というと、ともすれば「会場貸し切り」とか「ビッグネームに一緒にやって頂く」ような企画ものが多かったような気がします。

が、英二郎のそのプレイは自力で切り拓いてきた正に本物です。この後ジム・ピューとレコーディング、そして学校でのコンサートと、

ますますニューヨークでの活動が増えていくことになる彼の動きに注目したいと思います。

 私としては彼にいつまでも日本のスタジオシーンにいて一緒にレコーディングして欲しいのですが、その溢れでる才能が世界レベルで開花するのは

時間の問題でしょうね。


10月18日

 この8月に石井一孝のアルバムレコーディングをしていたのですが、完成したCDが本人から送られてきました。

彼はミュージカル界での活動が多いのですが、実はシンガーソングライターとして大変な才能を持っています。

石井とはNHK「青春のポップス」に出演してくれて以来の付き合いですが、その後コンサートのお手伝いから拡がり、

とうとうアルバム制作までする事になったという訳です。

 そして出来上がったこのアルバム「Doors To Break Free」は、彼のセンスとバイタリティーが100%抽出された本当に素晴らしいものです。

現在これだけクオリティー高くバリエーションの豊富なオリジナルを構築出来るシンガーソングライターはいないと思いますし、

また音楽に向かうその真摯な姿には心打たれます。ぜひ皆さんにお聞き頂きたい1枚としてお薦めします。

お問い合わせは石井一孝ファンクラブまで。102-8557 東京都千代田区紀尾井町3-28 石井一孝ファンクラブ事務局


10月8日

 9/25からグリーンカードの更新でニューヨークに来ています。やはり戦争に行く国の役人の前に行くのは緊張します。

しかしながら担当の女性はとても感じよく対応してくれて一安心です。11/8に無事更新手続きを終える事が出来ました。


9月15日

 今年もまた鹿児島へ焼酎蔵を訪ねに行ってきました。

好んで飲んでいた「玉露」という焼酎があるのですが、何とかその蔵へ行ってみたいとずっと思っていました。

東京に出回る量からしてもきっと小さい蔵でしょうし、まあ行っても門前払いが関の山かと思っていました。

 ところがさにあらず、芋洗いから何からすべての行程を見せてもらえたのです。なかなか東京では買えない事を告げ、

5本ほど送ってもらう段取りをしていたら、「ちょうど仕込みが始まったところだから見ていきますか?」との嬉しいお言葉。

 蔵を長年任されている杜氏さんがとても親切に案内してくれました。米を蒸して麹を付けるところ、

芋を洗って蒸し上げどろどろに砕くところ、それぞれをカメで発酵させるところ、さらにそれらを混ぜ合わせてアルコール発酵させるところ、

すべてを親切に教えてくれました。

 そして地下タンクに貯めてある焼酎(50度くらいあるでしょうか)を柄杓ですくって飲ませてくれました。その杜氏さんは自分も旨そうに飲むと、

残りを元のカメに戻すのでなかなか笑えました。もし私が朝、納豆でも食っていたら大変なのに、まあ大雑派というかおおらかな人でありました。

 それだけでも充分だったのですが、「1時頃まで待ったら新しい酒が出来てくるから見て行きなさい。」と言われ、その新酒の出てくる

パイプ(ガラスの容器の中に、噴水のように上を向いて取り付けられているいる。)を見つめていたのですが、不思議な事に本当に1時になると

出てくるんですよ、これが。そこには50度まで測れる酒精計(比重計ですね)が浮かんでいるのですが、新酒が出てくると「ズブッ」と突き刺さるように

沈むのです。聞いてみるとアルコール分が80度位もあるそうです。

 どうしたかって? もちろん飲ませてもらいました。「飲まずに口に含む感じで!」と注意され、柄杓を顔を近づけるとそれだけで息苦しくなるほどの

揮発成分で、味もよく分からないほどでした。大きな観光蔵ではとても出来ない本当に良い体験でした。


3月17日

 4年間にわたり音楽監督を務めてきましたNHK「青春のポップス」が本日を持ちまして放送終了となりました。
この番組をずっと好きでいて下さったファンの皆様に心から「ありがとう」という気持ちをお伝えしたいと思います。

 この「青春のポップス」はアメリカの音楽やショーに憧れて憧れていた(とうとう永住権まで取ってしまった)、自分の夢が実現した 番組でもありました。90年から1年半ニューヨークに遊学。その間に見たコンサートやライブ、ミュージカルなどは300を越えました。 そして何とかその時の感動と興奮を皆さんにお届けすることは出来ないかと考え続けてきました。
 ご存じかと思いますが、編曲は書いてしまえば終わりというものではなく、その後ミュージシャン達に音を出してもらうという作業が残っています。 特にポピュラーでは決まり事としてきちんと書く部分と、いかにミュージシャンを解き放つことが出来るかという2つの重要なポイントがあります。 また一日に2本の本番を録るという時間的制約があるため、自由度を高めすぎると今度はリハーサルに時間が掛かってしまいます。 そんな制約の中でお願いしたミュージシャン達の集団、それがスーパー・セッションでした。
 スーパー・セッションは私が長らく携わってきたレコーディング業界の中でも「ファーストコール」と呼ばれる(セッションをするときに、 一番はじめにお願いの電話する人たち)だけで作ったバンドです。もちろん各セクションとも最高のメンバーであることは言うまでもありませんが、 とくにトランペットのエリック宮城、トロンボーンの中川英二郎、そしてドラムのそうる透はワールドクラスで、ニューヨークに出しても遜色ない プレーヤー達です。(もっともエリックはすでにアメリカの名門ビッグバンドでリードを吹いていましたが。)
 そんなメンバーに囲まれて本当に幸せな4年間でした。が、耳の肥えた素晴らしいレベルのミュージシャンばかりなので、 編曲をする私は逆にいつもプレッシャーを感じていました。いつも「こんな事書いたら恥ずかしいかな」とか「これ書いたら喜ぶかな」 「ちょっと難しいけど...」等々。ファンの人たちには申し訳ないけど、「どうしたらバンドメンバーが納得して、楽しそうに演奏してくれるか」 という事に最大の力を注いでいたというのが正直なところです。でもそんなところが音楽を良くわかっているファンの人たちのセンスに 触れたのではないかと思うのです。
 この番組の良さを分かってくださる人は、きっと素晴らしいミュージシャンマインドがあるはずだという確信をしていました。 実際メールを頂く人には、ギターキッズやドラムキッズそしてブラスバンドに所属している人が実に多いのです。 きっと私たちは細かく演奏をチェックされていたんでしょうね!。採点もされていたりして? さらにはメンバー以外のスタジオミュージシャンも よく見てくれていて、レコーディングに行く度に感想を聞かせてくれました。もし業界視聴率なるものがあったら相当良いセン行っていたことでしょう。
 歌手の皆さんもいつもレコーディングに頼むようなミュージシャンが番組にいるということで、安心して本番に来てくれましたし、 安いギャラにもかかわらず(全員頭割り!!!)ライブをやったりと、番組外にまで活動は広がりました。 きっと画面でもそんな仲の良さが伝わったことと思います。
 2月13日に最終収録が終わってから、グッチさんのお店で行われた打ち上げにも、そんなみんなのうれしさが表れていました。 終了してしまう番組なのにあんなに楽しく飲めるというのも、スタッフ全員が本当にこの番組を好きでいてくれて、大きな情熱とプライドを持って 番組を作っていたこと、それがゲストやミュージシャンにとても良く伝わっていたからだと思います。しかも私が個人的にもとても好きで、 特にアレンジに力を入れていた布施さんミエさんまでも来てくれて。(もちろん他も手抜きはしていませんでしたよ!! 力説) 3時過ぎまで飲んでましたが(グッチさんありがとう。)みんなで再会を誓ってお開きとなりました。
 終了発表後も番組のファンの人たちから終了を惜しむ沢山の熱いメールを頂き、あらためて皆さんに支えられていたことを実感している次第です。 私個人的にはちょっと楽になる分、今年は少しオーケストラものに力を入れようと思っています。 嬉しいことに神奈川フィルハーモニー管弦楽団からはポップス部門の音楽監督のオファーを頂きました。どうぞ神奈川フィルのポップスコンサートにご期待下さい。
 長い間、皆さんが番組を好きでいて下さったこと感謝しています。
藤野浩一
3月18日
 今日は22日に本番のTEPCOハーモニー・オブ・サンクスのリハーサルでした。 私の大好きなオーケストラ、神奈川フィルにゲストシンガーとして松崎しげるさんを迎えて熱の入ったリハーサルでした。 神奈川フィルはクラッシックはもちろんポピュラーのとても上手なオーケストラで、とっても茶目っ気のあるメンバーが沢山います。 さらに青春のポップスのレギュラーメンバー、斉藤聡(Key)、クリス・シルバースタイン(Bass)、スコット・レイサム(Drums)が リズムセクションとして参加しました。
 リハでは厚めに(熱めに!)書いたアレンジに松崎さんが瞬時に反応してくれるという、ミュージシャンならではの至福のひとときを過ごすことが出来ました。 それにしてもスタジオミュージシャンとしての経歴も長い松崎さんならではの声域の広さにはビックリします。そういえば「青春のポップス」の打ち合わせでは、 いつも「そんなキーで歌えるわけがないからもう一度確認して!!」とスタッフに言っていましたっけ。  またオーケストラはコンピュータ制御するわけでありませんので、みんなの呼吸でリズムが進んでいきます。 その呼吸をつかむのが本当に早く、シンガーというより本当にミュージシャンなんだなあと、あらためて感心ました。  またオケを背負ってサマになるシンガーはなかなかいませんし、特に男性には少ないような気がします。松崎さんはその中でもトップクラスと思います。 今回のこのコンサートの応募に当選された皆さんおめでとうございます。今回は青春のポップスにもゲストで出てくれた高校生シンガー未来(MIKU)ちゃんも出演し、 とっても楽しいコンサートになること請け合いです。どうぞお楽しみに。

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