長嶋茂雄。日本のプロ野球の象徴である。長嶋がいたから野球は国民的スポーツになっただろうし、長嶋がいたから他の球団とは比べものにならないくらい多くの巨人ファンがいるのだろう。その長嶋監督が、とうとう今年で監督としてもユニフォームを脱ぐことになった。
僕は、長嶋監督はもっと早く引退してもよかったのではと思っている。
1つ目の理由は、長嶋監督の年齢である。長嶋監督は年齢の割には達者な方だが、それでも若いときのようにはいかない。引退後すぐに監督になったときは、江川、中畑、西本といった生え抜きの選手をビシバシしごいて育て上げていた。しかし、ここ数年はFAなどで他球団から選手を補強するばかりが目についたが、これは長嶋監督が体力的に若い頃のようにビシバシできなかったからという見方もできる。長嶋監督は口ではなく身体で表現する人だと思うから、余計であろう(口でもわけのわからんことを言っているが)。
2つ目の理由は、巨人が長嶋監督に頼りすぎたのではないかということである。宮崎のキャンプには本当に多くのファンが訪れるが、過半数が長嶋監督目当てであるし、試合中でも一番目立つのは長嶋監督である。40代より上のファンならそれでいいかもしれないが、僕らの年代(20代中頃)くらいになると生まれたときには既に長嶋は選手ではなかったので、長嶋がいかにすごい選手だったかということを知らない。最近、巨人戦の視聴率が落ち、大リーグの視聴率が上がっているが、長嶋巨人よりもイチローや新庄や佐々木のプレイの方に興味があるファンが多くなったからで、それは若い層で多いと思う。巨人にも松井、清原、江藤、高橋、上原…といった一流選手がそろっているのに、どうも長嶋監督の影に隠れてしまう。やっぱり、選手が目立たないと…。
以上、僕が勝手に思っていることを挙げたが、まんざらでもないと思う。長嶋監督は引退セレモニーのインタビューで何度も若い世代に託し…ということを言っていたから。今度は若い選手が巨人の中心になってほしい。
それにしても、昨日(9月30日)の試合は、長嶋監督(+斎藤、槙原、村田選手)の引退記念試合みたいだった。しかも、試合後セレモニーもあった。ペナントレース後、あるいは消化試合ならよいが、まだ巨人だって優勝の可能性があるし、対戦相手の横浜もAクラス入りを争っているところなのに、ああいう試合にしてよかったのだろうか。これではもうペナントレースが終わった、ペナントレースはあきらめたいう感じではないか。
でも、ファンの反応を見ると、むしろペナントを争うただの真剣勝負より今日のような試合やセレモニーを望んでいたのかもしれない(巨人が勝てば最高だったんだろうけど)。やはり、巨人1番人気があるのは長嶋監督で、巨人は長嶋頼りなのだなぁ。