GPSに遊ばれる

GPSは万能ではない
2009.7.5.

ウォーキング用GPS
2009.5.30.

撮影場所(位置)情報をGPSで、そしてGPSウォーク
ロケーションプラスA1
2009.6.7.

GPSでウォーキングナビ
Navi Stick
2009.6.14. / 7.3追記

徒歩(お出かけ)用GPSなら
HOLUX GPSport 245
2009.6.20. / 7.3追記

GPSを携え大阪へ
2009.6.28.

気圧・高度計、電子コンパスつきGPS Wintec WSG-1000 (1)

2009.7.5.

気圧・高度計、電子コンパスつきGPS Wintec WSG-1000 (2)GPSの高度
2009.7.19.

知らぬが仏の歩数計
2009.7.26.

Locosys社製 GPS GT-31
2009.8.2.

尻こすり坂と~中坂
2009.8.8.

補助バッテリー
2009.8.23.

ガーミン フォアアスリート201
2009.8.30.

地図内蔵GPSマイタックMio C325
2009.9.19.

横浜 根岸競馬場跡
2009.10.4.

今日も根岸競馬場跡に、そしてついに
2009.11.23

ユピテル アトラス ASG-10
2010.8.9.

阪東橋駅から根岸競馬場一等観覧席跡への最短ルート
2010.10.30.




GPSは万能ではない
GPSは万能ではない
ここではUSBケーブルを介してパソコンとデータ読み出し(機種によっては書き込みも)ができる4機種のハンディGPSを取り上げている。
乾電池で動くロケーションプラスA1を除いて、内蔵リチウムイオン電池はUSB接続で充電できる。

GPSはもともと軍事用で、その原型は1967年に民間にも開放され、1993年運用が正式にスタートした。
2000年5月1日24時に、それまで故意に測定精度を落とすに加えられていた信号が解除された。
そのおかげで100m程度だった誤差が約10mに改善されがぜん実用性が高まった。
民間用GPS受信機の重さは2kgもあったものが、ここで取り上げた機種は数10g程度と軽いので容易に持ち歩くことができる。
GPSは電子機器としては消費電力が大きいが、それでもこれらは1日くらいの行動に対応できる。

GPSは現在地を正確に知るための道具である。
いずれの機種であっても位置精度は高く、十分な実用性がある。

さて、ある日のことGPSport 245にナビ目標地点の経度、緯度を入力して家を出た。
いつもは国道を歩いているが、頭の中の地図によれば近道が間違いなくあるはずだ。

いざ歩き始めるとナビの方向が時々おかしいのが気になった。
それでも、そんなものかとナビが示す方向に歩いた。
やがて、直進、または、左方向に進むべきところ矢印が右向きとなり、かつ、目標までの距離がまったく縮まらなくなった。
この時点で入力に誤りがあったことが確定し、歩行ナビを放棄した。
目標地点はGoogle Mapで緯度と経度を調べて、その数字を手入力したが入れ間違えたのだろう。
このような間違いを、もし人里離れた場所で起こしたら、それこそ命取りになりかねない。

なぜ間違ったのか?
数字の入れ間違いというのは、ままあることで、緯度と経度ではなく地図上の目標地点をGPSに転送できれば、こんなことにはならなかっただろう。
このGPSには地図が内蔵されていない。
地図を表示できる機種もあるが、Google Mapのような便利で細かな地図でない。
そんなわけで登山やオリエンテーリングのような厳しい用途では、紙の地図が併用されている。

ここで取り上げるハンディGPSは、でれも記録された位置情報は読み出してGoogle Map (Google Earth)で経路を表示したり、デジカメ写真と関連づけすることができる。
これはナビゲーションが目的のカーナビとは異なるところである。

ハンディGPSはバッテリーの持ちも大事なポイントだ。
地図を内蔵したカーナビには歩行モード対応をうたうものがあるが、車から持ち出せば、せいぜい3〜4時間しか動かないので歩き回るような使い方はできない。

現状ではGPS内蔵でインターネットに接続できる携帯電話がハンディGPSとして最も理想に近い。
電池のもちはそこそこだが、衛星からの電波を受けるだけではなく、中継基地局が位置決めに利用するという芸当ができるからである。
しかし、通信料がかかるうえに、国内であってもどこででも利用できるわけではない。
さらに、海外でとなるとまったく機能しないか、限定された地域でしか役立たないだろう。
やはり単独で動作するGPSには価値がある。

そんなこんなで現状のハンディGPSは理想からすれば、まだまだともいえる面もある。
とはいえ、ハンディGPSは、ここ5年くらいで長足の進歩をとげている。
GPSユニットの高性能化・小型化、低価格化、大容量メモリーの低価格化に加えて、何といってもGoogleである。
Google MapやEarthは、すごいもので、これらなくして、特に表示画面をもたない機種は何の役にも立たない。
市販ハンディGPSはすべて直接、間接にGoogleを利用している。
このような現状を踏まえ参考になる本はないかとさがしたが見つからなかった。
それほど進歩が著しいといえる。

以下を、お読みいただければお分かりいただけるように、ハンディGPSを街歩き、サイクリングなどに持っていけば、これほど楽しく、面白いものはない。

今日現在、お遊び用として、おすすめするのはHOLUX GPSport 245および、この同等品ユピテル アウトドアスポーツ用 GPSレシーバーATLAS ASG-1である。
機能に過不足がなく、付属のソフトウェアと合わせて使いやすい。

2009.7.5./7.19.




ウォーキング用GPS
写真はアメリカでレンタカーと一緒に借りた車載用GPSナビで、その威力は絶大だった。
何100km離れた未知の目的地をセットしておいたら数10mそばまでたどり着くことができた。
進路は右方向でも、一度左に進み、その後に道をくぐるような場合には何メートル先が分岐点なので左のレーンに移るようにとの音声ガイドが流れる。
助手席に乗っていて、これなら、どこにでも行けそうな気がした。
カーナビは混みいった市街地では、必ずしも最短コースを教えてくれるわけではないようだが、今やドライブや営業車の必需品となっている。

テレビでGPSウォークというのが出てきた。

これはウオーキング専用のGPSユニットを携帯して歩くことで、GPS機能により、歩いた軌跡を「ルート」「距離」「時間」を蓄積・保存することができ、パソコンにつなげば地図上に歩いた軌跡を表示できる。
さらに会員専用サイトにアクセスして、マイページに日記をつけたり写真をとともに記録、管理できる。
これは(社)日本ウオーキング協会の公認を受けた、歩く人専用の会員制システムサービスです。
あくまでウォーキングなのでGPSユニットは、時速10キロを超えると歩行距離に加算されないようになっている。

利用するGPSユニットは、単に歩き始めと終わりをボタンを押すだけの内容になっている。
画面を持たないので、車載用GPSナビとはかけ離れていて、地図上での位置を知ることはできない。

メーカーがウォーキング対応をうたう製品として、例えばマイタック製ミオ デジウォークがある。(C323)
目的地までの距離の常時表示、交差点の拡大表示、高速道路など、ドライブ中に便利な機能を満載。
約1,100万件の住所検索や、約800万件の電話番号検索など、検索機能も充実。
マルチタスクに対応し、ナビソフトを使用しながらMP3の再生も可能。
精悍なブラックボディは車種を選ばず、どのお車にもフィットします。

とあるように、カーナビそのものなので、これならウォーキングにも活かせそうな気がする。
しかし、消費電力が大きいので、連続動作時間は4時間と短い。
あくまで車のバッテリーで動かすのが基本なので、外しても使えますといったところである。
実勢価格は2万5千円程度だがGPSウォークのような使い方には適さない。
時々スイッチを入れて現在地の確認には良さそうである。

さて、写真のカーナビはガーミン(GARMIN)製である。
同社の製品には車載用以外にフィットネス用、アウトドア用、そして、マリン用がある。
この内、アウトドア用は登山用として使われるように、さすが専門メーカーと納得させられるところがある。
バッテリーの持ちもよく、ハンディGPSといえば何といってもガーミンである。
それはそうではあるが、新興勢力として台湾製があり、機能、価格を競いあっている。
これらには似ているようではあるが個性があり、そこのところが興味深い。

2009.5.30./7.19.




撮影場所(位置)情報をGPSで、そしてGPSウォーク
GPSを用いることでデジカメで撮った画像ファイルに撮影場所(位置)情報を後付けで追加できる。
デジカメのメーカーや機種を問わないし、GPSロガーは、どれであってもかまわない。

現在世界のほとんどのデジタルカメラは画像ファイルとしてExifフォーマットを使用している。
これには、撮影された日時や機種名、シャッタースピード、絞り値の設定といった撮影に関する情報と、主画像のデータを正しく読み取るための圧縮モード、色空間、画素数などの情報が含まれている。
この情報は例えばexifreaderで読み出すことができる。

一方、GPSは例えば5秒ごとに、時間、経度、緯度を記録していく。
撮影後にjpegなど画像ファイルの撮影日時と、GPSが記録した時間とを照らし合わせれば、撮影位置を特定できる。
もしカメラ側の時間が狂っていても(撮影前に正しく設定しておくのが前提だが)照合時にソフトの操作でマッチングをとることができる。
GoogleMapまたはGoogleEarthを動かすのでインターネット接続できるパソコンの使用が必須となる。
当然ながら、GPSでの位置情報が必要なので、撮影時にGPSロガーを動かしていなければいけない。

ソニーのプレスリリースよりGPSとは

GPS情報受信の仕組み
GPS(Global Positioning System)は、米国の高精度な航法用衛星を利用した、地球上のどこにいても自分の正確な位置を知ることができるシステムです。 GPS衛星は、高度約20,000kmの6つの軌道上に各4個、合計約24個が配置されていて、地球上のどこからでも常に最低3個の衛星が捕捉できるようになっています。 GPS受信機は衛星からの電波を受信し、衛星の軌道情報(アルマナックデータ)と電波の伝播時間のデータなどから自分の位置を計算します。

(注)GPS衛星の配置は常に変化しているため、ご使用になる場所や時刻などの条件によって測位に時間がかかったり、測位できないことがあります。 GPSは衛星から電波を受信し測位するシステムです。ビルや木立の陰など、電波を遮断、反射してしまう場所を避け、できるだけ上空の開けた場所でご利用ください。 GPS衛星自体による誤差は、約±10m程度ですが、測位する周辺の環境によっては、さらに大きな誤差を生じることがあります。このような場合は、実際に居た場所と地図上での位置が異なることがあります。

から分かるようにデータは常に正確ではないし、電波が受信できなければデータ自体が得られない。
例えば、地下街のような場所はもちろん、屋根がある屋内、高層ビルの谷間、森林地帯ではGPSは機能しないことがある。

GPSとしてはロケーションプラスA1あたりが買いやすく、アルカリ単3電池1本で8時間動く。
ニッケル水素電池をフル充電にしておけば大体1日はもつことになる。
ただし、添付ソフトでは撮影場所を知るのが主で、移動経路の表示は面倒なのでフリーソフト
trk2googlemaps & kml
などを利用するのがいいだろう。

歩き始めにスイッチを入れ、区切りでスイッチをオフすれば独立したログファイルができる。
この機種のいいところは電源を切った状態でUSB接続の外部メモリーとなるところで、パソコンにログファイルを簡単に読み込むことができる。
trk2googlemap&kmlで各ログファイルを読み込めば、それぞれについて、地図に経路を表示させ、移動距離、所要時間、平均スピード、高度などが知ることができる。

受信感度は良好だが、カバンに放り込んでおくのではなく、アンテナができるだけ上向きになるようにすれば安定して動作するだろう。

また、GPSユニットとしてソニーのGPS-CSK3は量販店などでの価格は高いが、インターネットでさがすとロケーションプラスA1とあまり違わない価格で売られている。
こちらの方が撮影情報用としては良さそうに思える。
それは、電池で15時間(ロケーションプラスA1の倍)動くし、位置表示があるので働いているのが確認しやすいからである。
(ロケーションプラスは緑色の動作ランプの点滅が見にくいことがある)

それはともかく、ボタン1個、LED3個だけ、表示は何もなし、ゆで卵をつぶしたような形には愛嬌がある。

2009.6.7./7.19.




GPSでウォーキングナビ
ウォーキングナビ(歩行ナビ)とは、設定した目的地をGPSユニットにセットしておき、GPSを受信しながら、そこにたどり着くということで、遊びとしてとても楽しい。
また、馴染みのない場所に行かなければいけないこともあるので役立つこともある。

Navi Stickには8方向の方向指示用LEDを備え、現在地に対して目的地がどの方向にあるかが示される。
そして、目的地から50m以内では指示LEDが点滅し、さらに、15m以内に達すると青色のゴールLEDが点灯する。
ご覧のように位置情報などは一切表示されないので、目的地まで、どのくらいかかるかは分からない。
この表示なしが欠点なのかといえば、必ずしもそうでもなく、むしろウォーキングナビとしては楽しさを倍増させている。

使い始め、このGPSユニットは性能が悪いと感じられた。
それは、スイッチを入れてから電波を受信できるまで(コールドスタート)に時間がかかるだ。
ロケーションプラスA1は、スイッチを入れて歩き始めると10秒くらいで働き始める。
ところがNavi Stickは3分くらいかかった。
ただし、ログデータを地図上に表示させてみると、Navi Stickの方が道からのはみ出しは気にならず、より正確な経路が残されるようだ。

追記
 後日、コールドスタートに要する時間を確かめたところ約2分だった。
これは他のGPSに較べて特に長いというわけではない。
(GPSは前回のデータを参照して動くが、時間が経てばコールドスタートとなり時間がかかる)

DL(データログ)とLF(ロケーションファインド)との2つのモードをスイッチで切り換える。
どちらであっても目的地が設定されていれは方向が示され、両モードの違いはDLであればローグデータが残り、LFでは残らないということのようだ。

目的地はグーグルマップで設定してUSB経由で送り込まれる。
海を越えた目標でも設定できるわけで、そこまでどのくらい離れているかは知ることはできない。
また、どんな経路をとれるかの情報も当然ない。
そして、設定できる目的地は一ヵ所のみで、上書しない限り変えることはできない。
したがってナビとしての利用価値は限定されることになる。

しかしである、実際にやってみると、想像を絶するおもしろさがある。
歩いて30分ほどのところを目標として家を出た。
分岐毎に示される方向を見て、より近い方向に進んだ。
指示通り歩ける道があるわけでないので戻ってしまうこともある。
いずれにしても、方向ははっきりしているので、どちらに行くかを選びながら歩いて行くと、その先がどうなるかも楽しみになる。
目標に近づくと、いつ50m以内、そして15m以内が表示されるか、ドキドキさせられる。
ゴールランプが点いたときは、やったーという気分だった。

何度もやってみたが、ナビに従うと、いつもとは違う道を見つけることができる。
こんな道があったか、こんなところにこんな店がといった具合で、実に新鮮な思いである。
歩く経路というのは、何となく決まり、一度定まると独りでに足が動いてしまうのが実態なのだから。

場所が分かりにくい役所に行かなけれならないことがあった。
地図を片手にやっとたどり着いたが、これがあれば楽だったのにと悔やまれる。
このように道案内として活用できる機会もあるだろう。

表示画面なし、ナビポイントは1点だけという、多分に冒険的な製品ではあるが、その単純さも捨てがたい。

2009.6.14. / 7.3/7.19




徒歩(お出かけ)用GPSなら
GPSとしてなじみ深いのは何といってもカーナビだろう。
その威力は絶大で利用価値が高いからのは万人が認めるところである。

その次はといえば登山用だろう。
メーカーとしてはガーミンが筆頭で、気圧高度計や方位ジャイロを備え、日本全国の詳細図が表示できる最上位機種Colorado 300日本語版は12万円以上している。

3D地図ナビゲータ「カシミール3D」のホームページを見ると、国土地理院の2万5千分の1を頼りだった登山も、ずいぶん変わったようだ。

GPSは高度情報はもともと精度が低いので上に、静止時には方向が特定できない。
休憩時に地図を見ようとして方向分からないと困るので磁気センサーを利用した電子ジャイロが併用されるている。
登山用GPSとして値段は高くても信頼できるものという需要はあるだろう。

その他にアマチュア用GPSとしてはゴルフ用フィシング用がある。
魚探と組み合わせたフィシング用GPSは面白そうではある。

さて、バイク用、自転車用というGPSもある。
バイクであればカーナビでもいけるのだろうが、より小型、軽量、頑丈なものをという向きもあるようだ。

写真は自転車(サイクリング)用GPS HOLUX GPSport 245で1万円台前半で買える。
これが、徒歩(ウォーキング)用、あるいは、お出かけ用としてぴったりなのだ。
もちろん携帯電話でもいいのだが、これであれば接続料など一切かからないので買ったあとの出費はゼロである。
また、これ1台あれば、写真への位置情報の追加、そして、目標地点へのナビという使い方もできる。

これにはLCD表示があり、電源をオンさせると写真のような画面となる。
大きな数字はスピード(km/h)で、アナログメーター風にバーも動くようになっていて、これを自転車に取り付ければ、そのままスピードメーター兼オドメーター(積算距離計)にもなる。
徒歩では3、4、5位の数字がチラチラするだけなので、あまり有り難みはないが自転車で走るならぴっりとはまる。

そんなところだろうくらいの認識だったが、これを持って電車に乗ったら、その加速、減速、最高速度などが運転状況が手に取るように分かる。
これは意外な発見で、飽きずに表示をながめ続けた。
駅間を2〜3分で走る私鉄ではおおむね70km/h、下りや再加速して85km/hでモーターを切るような運転をしている。
また、小田急ロマンスカーは120km/hまで出し、滑らかに走っているなと感じたときは100km/hだった。
(電車に乗り込む前にGPS衛星を捕捉して動作状態にしておかないと、なかなか計測状態にならない)

この製品のいいところはパソコンなしで、区間の歩行距離、スピード、高度、消費エネルギーが表示できることにある。
これはLCD表示と6個のキーのおかげで、とりあえず知りたいことが、単独で完結する。
経路については後でデータをパソコンで取り込み、グーグルマップで表示させることになる。

さらに1地点のみポイントナビも可能である。
設定した目標地点へは8方向矢印表示、そして、直線距離までが出るようになっている。
目標まで1kmを切ると、1m単位になり、歩く毎に数字が減っていくので時々刻々近づいていくのが実感できる。

目標地点は経度と緯度を地図で調べておいて、マニュアルで入力することになる。
これは面倒ではある反面、目標地点が複数あるような場合は、かえって好都合で、パソコンなしで次々に設定を変更きるメリットは大きい。
(その場にいればキーを押して、そこを目標にできる)

遠く異国の地で、自宅はあっちの方向で、これだけ離れているかと実感するのも悪くなさそうな気がするし、宿泊しているホテルを基準点にしておけば、間違いなく戻ることができるだろう。

手のひらに収まる大きさで重さも80gと持って歩いても苦にならないし、機能を無理なく盛り込んでいて使いやすい。
受信性能も他機種に較べて不満を感じさせない。

日本語表示がおかしいので、英語表示にしていたがファームウエアを1.01にアップデートしたら解消された。(PC側のソフトウェアであるezTourもあわせて1.01にアップデートする必要がある)
電源スイッチのオンでログ収集が勝手に始まってしまうのがいやだったが、アップデートによってマニュアルでもスタートできるように改善される。

GPSにせよ、何にせよ、いたずらに高性能、高機能を追い求めるのは得策ではないし情報過多というのも疲れる。
徒歩(ウォーキング)のお供ゆえに、生命に危険が及ぶようなことはないだから、この程度で必要にして十分すぎる。
とにかく持って歩くと新たな発見の連続である。

なお、この製品の同等品がユピテル アウトドアスポーツ用 GPSレシーバーATLAS ASG-1として大手量販店でも売られている。
アウトドアスポーツ、サイクルツーリング、トレッキング用と対象を狭めている。
街歩き、散歩、ウォーキング、ハイキング、ピクニックが楽しくなりますとした方が今の時代に合っているのではないだろうか。

2009.6.20 / 7.3/7.19




GPSを携え大阪へ
小田原から新幹線ひかりに乗り名古屋に向かった。
ホームで動作状態にしておいたGPSを取り出す。
しかし小田原と熱海間はトンネルばかりで受信はままならない。
やっと電波を受けられるようになると時速240kmくらいで走っていることがGPSの速度計に示された。
慣性でプラス5k,m/hくらいまでいくこともあが240km/hあたりで運転されていること分かる。

名古屋で一仕事してすませ、のぞみで新大阪に移動する。
走り始めに計測をスタートさせ、京都で終わらせた。
GPSの速度表示は最高で268km/hだった。

名古屋と京都間(営業キロ数147.6km、実キロ数は134.3k,m)の計測結果は
距離    134.38km
所要時間 35分28秒
最高速度 268.2km/h
平均速度 227.5km/h
だった。

計測距離が公称実キロ数と一致すること、そして、のぞみは260km/hで運行されるので、これらは、かなり正確な数字といえる。
このGPSは起動画面に自転車がでてくるようにサイクリング用を主に設計されたものだが、新幹線の走行スピードが測れるのは驚きだった。

さて一夜明け、大阪のホテルを出て地下鉄の駅に向かった。
すぐにスイッチを入れたが受信状態にならない。
梅田から地下鉄で2駅なので大阪の中心地である、 道幅はそれほど広くはなく、ビッシリというほどではないがビルが両脇に並んでいる。
そのため上空が見通せないので受信できないのだ。

一方通行の車道が縦横に規則正しく行き交っている。
受信できないまま、歩いて行くと見慣れない広い通りに出てしまった。
駅までの道筋は頭に入ってはいたが、ホテルを出たところで通りをひとつ行き過ぎてしまったのだろう。
方向としては間違ってはいないが、どこで90度方向変更したらいのかが分からない。
まさか、こんな羽目に陥る予想していなかっただが、昨日念のためにと目標地点である地下鉄の出口でルートファインダーの目標として登録しておいた。
しかし残念ながら、もう数分歩いたにもかかわらずGPSはまだ働いていなかった。

このまま歩き回ると何が何だかわからなくなり、ついにはタクシーに乗る羽目に陥りそうな気がするので、元の道を辿り一度ホテルに戻ることにした。
見覚えがある通りを歩き、このあたりだったなと周りを見渡すと、今度はホテルが分からなくなってしまった。
やれ困ったわいとGPSを見ると、何と幸いなことに、今度は目を覚ましている。
ルートファインダー(ナビ)の方向と直線距離を頼りにして程なく地下鉄入り口に行き着くことができた。
まさにナビ様々だった。

これからも出かけるときはGPSを持っていこう。

2009.6.28./7.19.




気圧・高度計、電子コンパスつきGPS Wintec WSG-1000 (1)
WSG-1000はproduct award 2008受賞から分かるように1万円台の価格にもかかわらず、地図の画面表示はできないが、現状のハンディGPSとして最高レベルの機能を備えている。

これまで紹介したGPSのできることは全て可能な上に

*気圧・高度計、電子コンパス、温度計内蔵
電波が届かない地下街などでも高度が表示できる

*電子コンパス内蔵
静止時に正しい方位が表示できる

*ナビポイントが複数設定できるのでオリエンテーションのナビとして利用できる。

*日の出/日の入り/月の満ち欠け/太陽の方位/高度角/月の満ち欠けを表示できる
これを動かして、まず感激したのが写真の画面だった。
これなら、世界中どこにいても、当日の日の出、日の入り時間が分かる。
これは仕事でも、観光でも、重要な基本情報である。

*捕捉できるGPS衛星が何個あり、どれなのかがわかる。
天空が開けた道で11個中11個というのがあったが自室内ではせいぜい3〜4個といったところだ。

大きさ 94×51×24mm、重さ 97g(バッテリー含む)

このように、極めて有能なGPSなので、他機種で不審だったことの理由を考える上での参考にもなる。
難点は、ボタン3つなので、使いこなすまでに時間がかかることだ。
マニュアルはボタンの説明中心なので、どうしたら,何ができるかはさっぱり分からず、操作しながら、その結果を見て段々に覚えていくことになる。

他機種に較べて格段に画面が大きく、たくさん情報が表示されるが、本体は分厚くゴロゴロした感じがする。
高機能ではあるが楽しさに欠けるきらいがある。

2009.7.5./7.19




気圧・高度計、電子コンパスつきGPS Wintec WSG-1000 (2)GPSの高度
日常生活で高度を意識したことはなかった。
歩く道にせよ、電車の線路にせよ、GPSにより意外なほど起伏があることがわかる。
海岸線を走る路線の高度10mほどだし、自宅の最寄り駅では数10mくらいらしい。

ここでは「高度」とするが「海抜」「標高」という似たような表現がある。
「海抜」とは海面を0mとした高さ「標高」とは海面を0mとして測量した水準点をもとに出される高さであり、平地や低地について「海抜」を山の高さとか高地については「標高」が使われることが多い。
また「高度」は空間を飛行している状態で、海抜0が基準なので。地上からみれば標高と同じとなる。結局のところ、どれも実用的に数字としては同じということになる。

GPSを持ち歩くと、同じ場所の高度がバラツキがあるのが気になり始めた。
例えば自宅を出るときは35mくらい、帰り着いたら55mといった具合である。
一体、自宅の高度は本当のところいくらなのだろうか?
これは地球温暖化で海面が上昇した際に水没してしまうのか否かという点で興味津々である。
いずれにしてもGPSの高度は平地を歩いているにもかかわらず、変わってしまうことがある。
GPSの高度というのは不可解である。

ある日、JR相模線で海老名から橋本に向かった。
WSG-1000の高度、気圧画面を見ていると気圧が次第に下がっていった。
折しも、雨が上がり、天気は持ち直しているところだった。
この状況では気圧は上がるはずだ。
観察を続けると、高度が10m位増すと気圧は1hPa下がるようだ。
橋本に着くころは海老名で1000hPa以上だった気圧は5hPa以上下がっているのだった。

ある地点の高度は何で知ることができるか?
国土地理院の地図を見ろという人もいるだろうが,今ではGoogle Earthが簡単に答を出してくれる。
住所を入力してカーソルをその地点にもっていくと画面下に緯度、経度とともに高度が表示される。

Google Earthによる海老名駅から橋本駅までの高度は次のようだった。
JR海老名駅 22m
入谷駅 25m
相武台下駅 33m
下溝駅 56m
原当麻駅 77m
番田駅 92m
上溝駅 105m
南橋本駅 139m
橋本駅 147m

海老名と橋本間の営業キロ数は17.4km、所要時間は約28分である。
この間に相武台駅から、ぐんぐん上り、高度差は100mを超えている。
高度が急激に上がる一方なので、気圧の変化に気づくことになった。

気圧と高度と(温度と)の関係は例えばBBWeb-Arenaの資料にあるように
高度が0mに対して100mでは12hPaだけ気圧が低くなる。
したがって、このGPSの気圧・高度計は正しく動いていたことになる。
関連してGPSDGPS.COMの旭岳で気圧高度計とGPS高度をWSG-1000で比較してみたが興味深い。

後日、再度WSG-1000で相模線各駅での高度と気圧を測ってみた。
(自宅で高度を57mに初期化、当日は曇り風あり、4両編成最後部左側に乗車、、およそ1時間以内で測定、高度には±3mくらいのバラツキがあった)
Google Earthによる高度(m) WSG-1000高度(m) WSG-1000気圧(hPa)
自宅 57 1004
JR海老名駅 22 30 1008
入谷駅 25 35 1007
相武台下駅 33 38 1007
下溝駅 56 67 1003
原当麻駅 77 80 1002
番田駅 92 95 1000
上溝駅 105 112 998
南橋本駅 139 135 995
橋本駅 147 144 994
各駅の高度は駅の住所から調べた。
電車の線路は周りの地形より高いことも、逆に地下ホームのように低い場合もある。
別の路線でも調べたが高度は大体合っている。
気圧と高度の関係が理屈通りというのが確認できた。

ここで疑問になるのは天気が急変して、同一地点で気圧が動いてしまったらどうなるかだ。
前日に較べて気圧が下がり、スイッチを入れると自宅の高度が100m以上になっていることがある。
WSG-1000の高度初期設定画面ではGPS高度、気圧、高度が分かる。
観察を繰り返すと、高度は気圧を元に表示されるが、移動を続けるとGPS高度も緩やかではあるが取り入れられるようだ。
どのくらい時間がかかるかは分からないが表示はGPS高度に近づくと思われる。
なお、同一地点での気圧の変化は一種の天気予報になるのはいうまでもない。
すなわち気圧が下がれば天気は悪くなるし、気圧が上がっていけば天気は回復することになる。

いろいろなところを歩き回ると意識していなかったが、起伏に富んでいると感じられる。
どんな地図にせよ、このような細かい高低を織り込んでいるとは思えないので、注意して使えば気圧・高度計が最も正しいのだろう。

2009.7.19.




知らぬが仏の歩数計
歩数計より万歩計と言った方が通りが良いかもしれないが、これは山佐(ヤマサ)時計計器の登録商標のため、一般の呼称として「歩数計」が使われる。
一定ペースで歩けば歩幅はほぼ一定なので、歩数がわかれば距離を知ることができる。

歩数計といえばカチカチ音がするあれだなと思い浮かべる人も多いだろう。
振り子が構造が単純なので安く、広く普及している。
ズボンのベルトにクリップで引っかけるなど、腰付近に垂直方向に取り付けて利用するのが基本だが、電車バスなどに乗っているときの振動など歩行時以外の振動にも反応して歩数として計測してしまう。
また、蓋がついた機種でパタンと閉めただけでもカウントする。
このような振り子式は感度をいくら調整しても安定して正確な歩数を表示することはできない。

振り子式が1,000円くらいで買えるところ3,000円くらいする歩数計のパッケージには「3D」と書かれている。
これは3D加速度センサーを利用しており、前後・左右・上下と3方向の加速度を検出して歩数をカウントしている。
このためにバッグやポケットに入れておくだけでも計測できるのが特徴となっている。

2つの製品を1日ポケットに入れておいて較べてみたのが写真である。
左はシチズンTW550、右がタニタFB-720で約300歩の差が出た。
予め歩数を数えて130歩くらいで較べたところ、いずれも正確に数えられることを確かめてある。
なぜ差が出るのか?どちらが正しいのか?
途中で何度か見比べたが、ほぼ同じ時もあり、差が開くことあり、また、近づくといった状態だった。
一般論としてはカウントが少ない方が正しそうな気もするが、そうともいえない。
いずれも正しくはないというのが本当のところだろう。

差が出る原因として内部処理が考えられる。
電車に乗って座っていて全くカウントアップしないかといえば、そうではない。
振動を検出してから7秒間、あるいは14カウントまでは、歩行だと判定すれば判定後に歩数として加算し、歩行でないと判定すれば無視するようになっているのが効いているようだ。
これは信号のため歩行、停止を繰り返す歩き方をすればカウントに差が出ることを意味する。
また、人混みなどで不規則な歩き方を余儀なくされれば、あるいは階段の上がり下りでも、やはり違いが出ることになる。

GPSのオドメーターが示す距離が正しいかどうかを知りたかったので2つのコースを何度rとなく歩いてみた。
各々1.2kmと1.3kmくらいなのだが、これを5〜6区間に分けて、最初はイチ、ニ、サンと数えながら歩いた。
70から80位までくると数え間違いそうになるので正確な歩数計が欲しくなった。
センサーは同じだから差はないと某量販店で言っていたが、とんでもない。
ほぼ一定のペースで歩く場合での優劣ははきっきりしている。

FB-720ではカウントを任意にゼロとすることができない。
説明書では電池を一度外すように指示されていて、これには恐れ入った。
午前3時に自動的にリセットされるのだが、それ以外はテコでもゼロにはさせないつもりなのだ。

正確に歩数が知りたいというのは、かなり特別な要求である。
万歩計といういいかたには、できるだけたくさん歩きたい願望が込められている。
歩数が正確であるかどうかは、どちらでもいいことである。
その意味では振り子式も存在価値がある。
感度をあげれば、すぐに+20%くらいのカウントになる。
しかし正確な振り子式ができないかといえば、そんなこともないだろう。
ただ、そんなものを作っても値段が上がって3D加速度センサー式と差が少なければ買う人はいないだろうしメーカーも売りにくいだろう。
歩数計は適度に多めの表示をして、安ければ、あるいは、デザインがよければ、それで十分だ。
買った人で実際の歩数と違うからと文句を言わないだろう。

成人男子に歩幅は75cmと言われている。
GPSを持って歩くと、図らずしてこれを確かめることになった。
距離を測るために一定ペースで歩くと、自分の歩幅は、これにピタリと一致した。
一日に1万歩というのは距離にすれば7.5kmに相当する。
これは、なかなかしんどい距離である。

2009.7.26.




Locosys社製GPS GT-31
Holux GPSport245とは方向性が違うが、こちらの方が良いとする人が多いかも知れない。

GPSportは、余計なことは表に出さず、速度、移動距離、所要時間が最小の操作で分かりやすく表示され、かつオドメーター(区間距離や時間)の記録もうまく残るようになっている。
また、目的地へのナビも設定できるのは1点だけだが、これも分かりやすく十分に役に立つ。

ではGT-31のどこがいいのか?
SDカードへの書き込みができるのはこの機種の優位点ではあるが、使ってみるとハードウェアの設計が優れているし、ソフトウェアが丁寧のに作り込まれていると感じられる。

GPSエンジンとしてSiRF社SiRF StarVが使われている。
これは弱電界での感度が優れているとされている。
高感度チップ採用などと宣伝文句に出されることもあるが、実際の感度というのは、これ以外にアンテナ、機器内部のノイズ、ソフトウェアなどを総合して決まるので、これを採用していても恐ろしくとろいGPSもある。

GT-31の動きはシャープだし、電波の状態も表示できるるのでどんな状態で動いているかがよく分かる。
ボタンは2つだけだが、一つは4方向の動きを取り入れているので馴れると操作しやすい。

ソフトウェアの作り込みというのは例えば表示桁数に現れる。
移動距離は5,999mまでは1m単位で表示され、それを超えると10m単位に切り替わる。
GPSport245では10m単位固定、WSG-1000では999mまでは1m単位だが、これを超えるといきなり1km単位になってしまう。

1mずつ距離が増えていくのは見ながら歩いていると楽しい。
歩いていて**.**km/hはやり過ぎではあるが、理屈ではなく、これには不思議な充実感を覚える。

速度表示も然りで、4桁の有効桁内でできるだけ細かい数字が読めるようになっている。
全体に表示は使用状況を踏まえてよく考えられている。

表示パネルが小さめなので多少間が抜けた顔つきをしている。
これは多分「水に浮く」という特徴の関係して、容積を増やしているのだと思われる。
ヨットなど、海上での用途を想定してのことである。

この機種では目的地と複数の経由点(ウェイポイント)を設定する機能をもつのも特徴になっている。
他にも面白そうなことができそうだが、まだ使いこなすには至っていない。

実は、これを使い始めた当初に距離が短く出た。
全体的な動作としては信頼できると感じられたので他の機種がおかしいのかと思った。
駅までは1.2km弱なのだが1kmを切っていた。
この距離だが地図ソフトなども動員して出したもので、結局GT-31がおかしいという結論になった。
他機種との比較したデータを添えて、メーカーにメールを出したところ、すぐ翌日に答が返ってきた。
これに従ってファームウェアを入れ替えて再度距離を調べたところGT-31が最も良い結果となった。
ウェブでは公開されていないアップデート版で、細かい改良が施され続けられてのが分かった。
どのような場合に距離を10%ほど短く表示するメリットがあるのかを考えたが分からない。
歩数計もそうだが、出てきた数字が正しいのかどうかをマメに調べるような人はあまりいないのは確かだろう。

メールでのやりとり、そして、ファームウェアの改良の内容を見て、よりよい製品にしようとするメーカーの熱意が感じられる。

GPSport245に較べると、どうしてもボタンを操作する回数は多くなりがちである。
機能が多いからで、それはそれで当然だと納得できる。

2009.8.2.




尻こすり坂と~中坂
相鉄線西横浜駅をおり、横浜駅方面からなら左手に進む。
国道1号線を横切り、日産自動車の販売店を右手、ガソリンスタンドを左手にして真っ直ぐと道が伸びている。
ここの高度は約10mで、この道を550mほど進むと藤棚交差点に至る。
これを渡ると、第7有隣堂を右にして、長くて急な上り坂が目に入る。
これを200mほど上ると高度は一気に20mほど上がる。

西横浜からの道には「水道道」という名がある。
明治20(1887)年に相模川と道志川の合流地点から水を引いた導水管が敷かれていたことに由来していて、ほぼ一直線で野毛山に至っている。

上った急な坂には「~中坂」という名前がある。
この坂を登り切ると約190mほどは平地で、右手は県営住宅となっている。
ここには1951年9月に移転するまでは神中(神奈川県尋常中学校−1897年創立、現在の希望が丘高校)があった。

これを過ぎると道は70m下り、今度はだらだら長い350mの上りとなる。
これを登り切ると高度は約36m、目の前に目もくらむような(?)急坂が待ち受けている。

この坂には「尻こすり坂」という呼び名がある。
これは、その昔、勾配があまりに急なので車を牽く人たちがお尻で制動しなければならなかったからといわれている。
これを下ると道は再び長い上りとなり野毛山まで続いている。
横浜には坂が多いが、水道道の「~中坂」そして「尻こすり坂」は、その中でも屈伸の急な坂である。

尻こすり坂は、地元では単に「急坂」とよばれている。
雪が積もればスキーをつけた人がどこからともなく現れ、車が少ない昔は子供が裏にクレパスを塗った板きれに載って滑り降りていた。
とにかく勾配がこんなにきつい坂は他にはないのではないかというのが近隣の人たちの実感である。

GPSで、かねがね疑問だったことがある。
それはGPSに示される距離が実移動距離なのか、それとも水平移動距離なのかということだった。
三角定規を思い浮かべて欲しい。
例えば30度をはさむ底辺に対して斜辺の長さは1.154倍(cos30°の逆数)になる。
これは斜辺方向に実際は115m移動しても、水平方向には100mしか移動しないことを意味する。

三角形の底辺をa、対辺をb、そして、斜辺をcとすると、ご存じピタゴラスの定理で
a2+b2=c2
の関係がある。
GPSの緯度と経度情報とからaを決め、高度差も分かるので、これをbとすれば計算でcが求まることになる。
そんなに難しい処理ではないので、やるかやらないかだろう。

この疑問に答を出すべく、~中坂と尻こすり坂で検証を試みた。
起点と終点と区切りのよい地点とし、WSG-1000のログによるこれらの緯度と経度は次の通りである。
(世界測地系 WSG84相当による。カッコ内はマップコード

~中坂
起点 第7有隣堂前    北緯35.27.2.074 東経139.36.48.015 (2118629*17)
終点 県教育会館手前  北緯35.26.59.32 東経139.36.54.052 (2119516*82)

尻こすり坂
始点 坂上          北緯35.26.53.964 東経139.37.11.977 (2119383*60)
終点 セブンイレブン前  北緯35.26.52.201 東経139.37.14.834 (2119326*00)

2つの坂は上りも下りも距離を測りながら何度となく歩いた。

3台のGPS、歩数計、スーパーマップルデジタル10(地図ソフト)、そして、グーグルアースを動員して2つの坂を分析した結果は次の表のようになった。
始点・終点間距離 Google Earthによる高度 WSG-1000による高度差 勾配1000分の(GPSによる) 傾斜角
GPSによる Super Mappke 始点 終点 始点 終点
~中坂 200m 191m 11m 27m 0 +25m 125 7.1度
尻こすり坂 100m 91m 36m 28m 0 -17m 170 9.7度

高度差は始点でグーグルアースの高度でWSG-1000を初期化した。
いろいろなところを歩き回った経験からしてWSG-1000による高度差は正しいと思われる。
このようなピンポイントではグーグルアースより気圧・高度計つきGPSのほうが信用できる。

始点・終点間距離を、とりあえず水平移動距離として勾配を出し、平均勾配角を計算すると

~中坂が7.1度
尻こすり坂は9.7度

となった。
これは感覚的な急坂度とはかけ離れた数字で、たったそんなものかというのが正直なところだ。
しかし、~中坂の125/1000という数字は箱根登山鉄道で日本で最もきついされる勾配より傾斜は急である。
そうしてみると、尻こすり坂の170/1000は、やはり相当なものなのかも知れない。

肝心のGPSは水平移動距離と実移動距離とのいずれかを表示しているかは難しいことになってしまった。
というのはcos9.7°は0.986であって、三角形にして斜辺は底辺に対して+1.4%でしかなし。
GPSが示す距離の誤差は時として5%くらいになる。
したがって高度情報で補正しているかどうかは分からないし、元々、そんなことをしても意味がないというのが結論になるだろう。
(GPSの高度情報は平地を歩いているにもかかわらず、かなり変化するので余り当てにならない)

水平移動距離と実移動距離の差を気にし始めたかときっかけは歩道橋だった。
信号が変わりそうだったので、歩道橋を渡ることにした。
階段を上りながら下を見ると、地上を歩く人たちは、どんどん先に行ってしまうのだった。
ここではたと気づいた。
これは三角関数だ!
歩道橋の階段というのは30〜45度の傾斜があるので路上を歩くのと較べて87%から70%しか進まないのだ。
(cos30°は0.866、cos45°は0.707)

この30度とか45度いう勾配は階段があるから上り下りできるのであって、取り払えばただの滑り台になってしまう。
これでは転倒者続出、交通事故多発で危なくてしょうがない。

尻こすり坂だが、車の性能が悪かった50年前にはタクシーはこれを避けて遠回りしていた。
今でも、ほんの少しでも雪が積もろうものならピタリと車の通行は途絶える。

滑り台にならない、坂の勾配というのは、せいぜい10度くらいまでということをGPSが教えてくれた。

2009.8.8.




補助バッテリー
GPS機器の消費電力は大きい。
これまでに登場したハンディGPSの内蔵電池容量と動作可能時間は次のなっている。

機種名 GPSport245 WSG-1000 GT-31
メーカー HOLUX WINTEC LOCOSYS
内蔵Li-ion電池 1,050mAH 1,100mAH 1,000mAH
動作時間 バックライトオフで28時間 18時間以上 バックライトオフで31時間

消費電流を単純に計算すると37.5mA、61.1mA、32.2mAとなり、1セルLi-ion電池の電圧を3.6Vとすると消費電力は135mW、220mWm、116mWとなる。
WSG-1000が消費電力が大きいのは高度・気圧計(圧力センサー)と電子ジャイロ(磁気センサー)とを内蔵しているせいだろう。
さほど大きくはない液晶表示で、こんなものなので、地図が見られるバックライトつき液晶表示の機種では500mWにもなり、内蔵バッテリー(2,000mAHくらい)ではせいぜい4時間くらいしか動作しない。
iPhoneなどスマートフォンとよばれる携帯電話でも、消費電力は同等以上であるためにバッテリーがもらない悩みは同じである。

上記をはじめ新しい世代の携帯GPS機器は、知る限り、すべてミニUSB端子が入力としてパソコンのUSB端子につないで充電できる。
USB端子の出力は5V、電流は規格上0.5Aなので(ノートPCでは出せないものがある)ACアダプタがなしで充電するのに都合が良い。

しかしパソコンなしでも充電したいことがあるのでGPSにはACアダプタが付属している。
これがあればバッテリー切れに備えてACコンセントから充電することができる。
幸いにして、各機種は(ソニーの一部ウォークマンのような)変な囲い込みのようなことをしていないの、どれか一つ持っていけば事足りる。
5V 1A出力のACアダプタは小さく、軽いので持って歩いても負担にはならない。

しかし、屋外で使用中にバッテリー切れになったら、どうするか?
携帯用の補助バッテリーに頼ることになる。
写真左は単3電池4本用バッテリーケ−スで、ニッケル水素電池なら出力は5Vとなり、2,000mAHくらいの容量があるので利用価値が高い。
ただ、ずしりとした重さがあり、外に持っていくのはいやである。
そこで最近ではLi-ion電池を内蔵した補助電源が使われるようになった。
写真右はANYCAN Power Bank 518で1,800mAHの容量があり重さは65gである。
この程度であればカバンに入れておいても気にならない。
4,400mAHのものもあり、こちらは150gで、ほぼコンパクトデジカメ1台に相当する重さである

これら補助用バッテリーには残量が分かるようになっている。
いざ使おうとしたら残量不足というようなことがないように配慮されているわけだが、それにしてもこちらも充電し忘れたということも起きうる。
その意味で、いくら容量が大きくても、あるいは複数持つにしても、問題が起きないとはいえない。

GPSの消費電力は、新しいGPSエンジンチップでは小さくなるようだが、それにしても悩みはつきないだろう。
考えてみると、どうもこの問題は電気自動車に相通じるような気がする。
電気自動車が日の目を見た暁には、多分、緊急、補助用バッテリーというのが売られるのだろう。

2009.8.23.




ガーミン フォアアスリート201
スント(SUUNT)マゼラン(MAGELLAN)も日本に入ってきているが、ハンディGPSといえば何といってもガーミンということになる。

同社の2008年度 Annual Reportによれば分野別売り上げは次のようになっている。

Net Sales($) % of Revenues
Outdoor/Fitness 427,783 12.2
Marine 204,477 5.9
Automotive/Mobile 2,538,411 72.6
Aviation 323,406 9.3
Total 3,494,077 100

いわゆるカーナビの類が売り上げの70%以上と圧倒的な割合を占めている。
日本で後付けのカーナビといえばソニー、サンヨー、パイオニア、パナソニックだが、アメリカではガーミンのシェアが50%といわれている。
ガーミンのカーナビは日本ではぼつぼつといったところだ。
ハンディGPSとして売られているのはOutdoor/Fitnessであり、その売上比率は12.2%にすぎない。
世の中で広く受け入れられ、認知度が高いのはカーナビであり、ハンディGPSはやや特殊な存在ということになる。

レポートを見ていくとカーナビの利益率は他の分野より低い。
そでも利益率は30%をこえているのでGPSは付加価値が高い製品といえそうだ。

前年比で伸びが大きいのは新製品コロラド、オレゴンを投入したOutdoor/Fitness分野である。
また研究開発費の多くがAviationに投じられ、これは同社他分野のGPSにも反映しているのではないかと感じられる。
雑誌 特選街にカーナビの比較記事が載っていた。
ガーミンも下位機種が取り上げられていて、その受信感度はさすがに優秀なようだ。

これまではガーミンを横目で見て新興勢力のハンディGPSを取り上げてきた。
あまりにガーミンが取り上げられることが多いのと、(日本語版の)価格が高いのを嫌ったからで、ガーミンはやはり気になる存在ではある。
(ちなみに、ここに登場したHOLUX、WINTEC、LOCOSYSの製品はファームウェア、ソフトウェア、マニュアルはすべて日本語化されている。ただしマニュアルは印刷ではなく、コピー、あるいは、ファイルで入手)

フォアアスリート201はランニング、ジョギング用腕時計型GPSで、ペース、距離、区間ペース、区間距離、ラップタイムなどの平均値やベストデータ、高度や消費カロリーを知ることができる。
また、目的地へのナビゲーション機能もあり、付属する専用ソフトを使えば走行履歴や軌跡、勾配などをデータ管理・分析することもできる。
GPSによるデータは時間 対 位置と高度なので、ソフトウェアで特定用途向けとしている。
あらかじめ設定した区間タイムと差異があればアラームを鳴らすことができるのでトレーニング用として役立ちそうだ。

大きさは高さ4.3cm x 幅8.3cm x 厚み1.7cm、重さは78gで生活防水(IPX7仕様となっている。
不格好なほど大きいので、腕にはめて外に出るのは気恥ずかしい。

これを動かしてみると距離表示が*.**mと1cm単位なのは、GPSの位置精度±5mからして、やり過ぎのような気がする。
ただし9.99mを超えると、いきなり100m単位となるので、特別な意味はないのだろう。

フォアアスリート201はGPS信号強度などハードウェアを意識させるようなことはなく誰でも使いやすいだろう。
ところが、メニューを操作していたら設定メニューでペーススムージングというのが出てきた。
高、低、最低が設定でき、一体何だろう?
切り換えながら確かめてみると、これは位置データそのもののスムージングのようなのだ。
「高」では正しい距離となり、「低」、「最低」では、とんでもなく大きな距離となってしまう。
ということは「高」以外は選択肢になりえないわけで、何のために設定できるようにしたのか分からない。
(追記:説明書によればGPS電波を受信できない場合を想定しているようだ)


どのGPSにしても、受信したデータをそのまま活かしているわけはなく何らかの処理をしている。
Locosys GT-31には、これ以下の速度であれば無視するという設定ができる。
これを0にすると静止しているにも関わらず移動距離がどんどん増えてしまう。
誤差による揺らぎが影響しているわけで、1km/h以下に設定すれば、歩行用として正しい距離が出てくる。
何点かのデータを加味したスムージング処理も同様の効果があると考えられる。
いずれにしても何らかの処理は不可欠であり、ここのところがメーカーの腕の見せ所である。
ただし、これはGPS内部でやっていることであり、本来ユーザーにはうかがい知ることのできない蚊帳の中である。
その意味で、スムージングの効果を目に見える形で確かめられたのは意外だった。

現在、ガーミンにはフォアアスリートはなく、フォアランナーというシリーズがラインアップされている。
この中で主流となる製品は腕時計と変わらないほどに小型化されている。
フォアアスリート201はパソコンとの接続はRS232C(現在のノートPCには、この端子はない)という旧世代の製品に属する。
小さな字が苦手でなければ、USB接続ができる新しい世代の製品を選んだ方が賢明だろう。

2009.8.30.




地図内蔵GPSマイタックMio C325
徒歩モードで、自宅から最寄り駅までのルート検索結果を見て衝撃が走った。
それは地元の人にしか分からない、いつものルートだったからだ。
自動車ルートは単純で答は一つしかない。
しかし、徒歩となると道を細かく刻むことになり、一ヵ所は、ほぼ180°方向転換し、車はすれ違うことがままならぬ狭い道を上ることになる。
大分前のことだが、駅が350mほど移動した際、だれともなしに歩き始めた道で、紛れもなく駅への最短ルートである。

さらに隣の駅まで歩いてみた。
「キンコーン、およそ30m先右折です」のような音声ナビに従い進んでいくと、幅が1mにも満たない道に出くわした。
自動車はおろか、自転車さえ降りなけれ通れないほど狭く、知ってはいたが道とは認識していなかった。
地図をよく見ると、そこが紛れもなくルートであるのが分かり、こんな道までルート探索の対象なのには、また驚いてしまった。

C325はカーナビだが、徒歩と自転車モードとがある。
地図を内蔵しないハンディGPSにもナビ機能はあるが緯度と経度で目的地を設定したり、パソコンからデータを転送しなければならない。
いずれにしてもパソコン側で地図を見るなければいけないので、GPSに地図が内蔵されていれば、それに越したことはない。

欠点はハンディGPSに較べると大きく、重く、バッテリーの持ちも悪いことだ。
C325では4時間動作可とにされているが、使ってみると半分くらいがいいところだ。
歩行ナビとして街歩きをすると、常時オンにするわけではないが、途中で充電したり、補助バッテリーの助けを借りることにならざるを得ない。
さらに困るのは、直射日光下では画面が見にくいことで、これは携帯機器に共通する欠点である。

1ヶ月使って、使い方と癖が飲み込めてきた。
初めての場所に行き、最寄り駅を検索して、そこまでナビに従って歩いてみた。
土地勘が全くないので、どこにいるのかが分かるだけでも心強い。
やり方は、まず現在位置を確かめ、「交通機関」「駅」で検索すると、直線距離が近い順に駅を知ることにできる。
現在位置を「出発点」行きたい駅を「目的地」としてルート検索する。
あとは音声ナビを起動し、それに従うことになる。
これらの操作はカーナビと同じで、画面には現在位置、行くべき方向、そして、そこまでの距離が表示される。

何とか目的地にたどり着くことはできたが、実際にやってみると相当に難儀をした。
郊外では比較的順調だが、道が入り組んだ市街地に入ると様相は一変する。
ナビ通りの道がなかったり、どちらに行ったらいいのか分からないのがしばしばとなる。
何でこんなことになるかといえば大きな原因は指示遅れにある。
データを5秒間隔でしかとっていないので、この時間プラスαだけ常に遅れることになり、さらに最大10mの測位誤差が重なるので、いっそう難しいことになる。
ルートを外れると「ルートを再検索します」のメッセージが流れるが、これがまた混乱を加速させる。

あるときに川沿いを歩いていて曲がれと言われても道がない。
おかしいなと上を見たら車道が入り組んで分岐していた。
どうも歩行モードはおまけであって、ナビの実態はカーナビそのもののようだ。
カーナビでもそうだが、ナビはあくまで参考程度で、地図と周りの状況を見ながら、これが正しいかどうかを人間が判断しなければいけないようだ。

GPSは静止したり、電波を受けられなければ方向を見失う性質があるが、ソフトウェアで補うことはできても、それには限度がある。
したがって立ち止まれば、方向が定まらないことがある。
電子ジャイロや気圧高度計を備えた高級カーナビなら、この点では少しましかも知れない。

歩行、あるいは、自転車・オートバイ用ナビにはカーナビほどの需要はない。
そのせいか、Digi WalkerをうたうC325は安くなっていて、2万円ほどで売っているところがある。

気むずかしいところもあるが地図内蔵のGPSはなかなか面白い。
迷ったところで、所詮歩いてるだけなので、どうということはない。
地図でどこにいるかが分かれば、それで十分ともいえる。

駅以外にも、観光、食事、コンビニなどのスポット、住所、電話番号検索で目的地を見つけて設定することができるので大いに役立つだろう。
メモリーは1GBと、最新カーナビの8GBに較べると少ないが、それでも都市近郷では特に物足りないという程ではない。
むしろ問題点は、野外での見にくさ、そして、バッテリーのもちだろう。

2009.9.19.




横浜 根岸競馬場跡
地図内蔵GPSマイタックMio C325の使い勝手と能力を知るために根岸周辺を数回歩いた。横浜育ちではあるが、このあたりには、ほとんど足を踏み入れたことはなく、歩いてみると知らない地名ばかりだった。
C325の使い方が次第に分かってきたので、このあたりにあるらしい根岸森林公園を目標として再度能力を検証した。

実際のところ音声ナビを頼りにしたおかげで迷いに迷った。
阪東橋駅や横浜橋(通り)商店街あたりまでは順調だったが、人通りが途絶えるあたりから途端に雲行きがおかしくなった。
地元の人しか通らないようなつづら折れの狭く急な階段、墓地内で行き止まりの道、あっちに行って、こっちに行ってと訳も分からず歩いてしまった。
やっとの思いで目的地にたどり着いてみれば、何がどうだったのか、さっぱり分からなかった。

「目的地周辺です」のアナウンスとともに目に飛び込んできたのが異様な姿の根岸競馬場一等観覧席跡だった。
競馬場跡というのも、そういえば聞いたことがあったという程度で、ましてやこの建物など全く知らなかった。
それが森林公園の中にあるとは知らなかったので、また、ひとしきり迷った後に、やっと森林公園内にあるこの建物の前に立つことができた。

根岸競馬場跡 碑文
 日本で初めて洋式競馬が開催されたのは、居留外国人により造成中の旧横浜新田 (現中区山下町付近)において、文久2年(1862)5月といわれています。
 元治元年 (1864) の横浜居留地覚書第1条に基づき、吉田新田の一部に設置する予定でしたが、慶応2年 (1866) 日本最初の近代競馬場が外国人遊歩道に沿う根岸の丘の上に設置されました。形は楕円形で周囲は827間(1.5 km)、幅は10間より15間、14,920坪(49,236 ?u)。グランドスタンドは、35間四方、設計はW.A,ドーソン。翌3年第1回の競馬会が開催されました。
 明治8年西郷従道が日本人最初の会員となり、秋のレースで愛馬ミカンに騎乗し優勝しました。覚書により経営は外国人によって行われましたが、明治13年経営困難となり覚書は廃止され、管理権は日本政府に回収されました。日本人を含むクラブと契約が結ばれ、春・秋2回レースが開催されました。
 昭和5年(1980) J.Hモーガンの設計によるスタンドが完成しましたが、昭和17年(1942) 秋のレースを最後に、昭和18年より日本海軍、昭和22年より米軍が使用していました。
 昭和44年、スタンドを除く14.2haが返還され、根岸森林公園となり、スタンドは、昭和57年返還され横浜市の管理となりました。
 横浜市教育委員会文化財課 社団法人横浜国際観光協会 平成6年3月

一等観覧席跡は解体されることも修復されることもなく、侵入防止のために設けられたフェンスの中で朽ち果てていて、廃墟マニアに人気があるそうだ。
窓は全て板で塞がれていて、3本の柱のような部分は、エレベーターホールだったそうだ。建物のデザインは部分的に細かい細工が施されてはいるが、平面が目立ち、いかにも日本的な西洋建築だ。
馬車道あたりに文明開化なごりの建物が多く残っているが、これはヨーロッパ的というよりはアメリカを意識させられる。
いずれにしても、丘の上にデンとそびえ立つ、その異様さは格別なものがあり、一見の価値があるだろう。

C325のナビには閉口したので、しばらくお休みをしていたハンディGPS HOLUX GPSport 245を併用して再度ここを目指してみた。

35°25’27.85”N
139°38’10.64”E
が一等観覧席(旧一等馬見所)の緯度と経度で、これをポイントナビの目標にセットした。(WSG84)

なお、地図ソフトで根岸競馬場、あるいは、この建物が検索、表示できるかは

                  検索   建物の形
スーパーマップルデジタル10   ×      ○
プロアトラスSV4           ×      ○
ゼンリン電子地図帳Zi12     ×      ○
Google Map             ○      ○
Google Earth            ○      ○

だった。(根岸森林公園の検索はいずれも可能)

目標まで1km以内となった時点でC325のナビは無視して、GPSport 245が示す方向と距離を頼りにした。
画面に表示されるのは、方向と直線距離だけなので、かえって混乱させられることはなく、1m単位で減っていく距離をよりどころにして、自分で道を選んだ。
途中、C325で迷って行ったり来たりした見覚えがある道は、何だ、そうだったかということが何度もあった。
多分、最短コースを歩いて、難なく目的地にたどり着くことができた。

C325でも方向と距離は表示される。
しかし、これらは、設定したルート上をどちらに進むか、そして、ルートを辿った場合の距離である。
ナビが不適切だったり、道を見落としたりでルートを外れると再検索はされる。
しかし、デフォルトでは50m外れた場合であって、それ以内では、方向も距離も全く頼りにならない。
さらに、5秒間隔でしか位置を計測しないのと、誤差も加わるので事態は深刻である。
結果として,何が何だか分からず右往左往してきた。
機種固有の問題もあるが、歩行用ナビというのは難しい面がある。

眠らせていたハンディGPSであるが、どう活かすかが見えてきたようでもある。
目的地さえはっきりしていれば、地図が内蔵されていないハンディGPSの方が、かえって迷わず歩けるような気がする。

2009.10.4.




今日も根岸競馬場跡に、そしてついに
GPSのナビを頼りに根岸競馬場跡一等観覧席跡を目標として、JR石川町駅、山手駅、根岸駅、そして横浜市営地下鉄 阪東橋駅を始点、あるいは、終点として何度となく歩いた。JR3駅と競馬場跡との間のルートは単純明快で、2度歩けば車やバスが通る道をそのまま歩けばいいことがわかった。ハンディGPSに一等観覧席跡の緯度経度を登録しておいて、示される方向と距離をたよりに歩けば割とすんなり答えが出る。ただし、これは阪東橋からのルートで何度も迷いに迷っているおかげで付近の地理と根岸森林公園とが飲み込めたせいもある。一等観覧席跡の一応森林公園内にあるが、米軍住宅地が食い込むように公園を分断していて、公園の最北、それも、たんこぶのような形の出島に位置している。この位置関係が分かっていなかったために公園内をやたりに歩き回る羽目に陥ってしまったことがあった。

待て歩くGPSはGPSport245とWSG-1000の2台ハンディGPSに落ち着いた。GPSport245が歩いたルートの記録して後で振り返るため、そして、WSG-1000がナビ用としている。WSG-1000 1台で済ませることもできるが、ソフトウェアこみで使いやすいのが前者だからだ。後者は電池の消耗が早いが、電子コンパス内蔵されているので静止時にも方向が正しく表示されのでナビに安心感がある。さらに目標地点が複数登録でき、簡単に切り換えられるのがありがたいし、消費電力が多いといっても残量が表示されるので、これさえ注意していれば欠点とはいえない。本格的に使うようになってから、その性能を改めて見直している。

付近の地理に大分詳しくなったところでC325を再び持ち出してみたが、込み入った場所ではナビがメチャメチャになるのは相変わらずだった。ルート再検索などの設定をいくらいじってみても状況は改善せず、頼りにはならないという結論にした。さらに2時間くらいでバッテリ残量不足の警告が出てしまうのも困りものだし、ハンディGPSなら日差しをまともに受けても見づらくない(かえって見やすい)のもC325の出番が無くなった理由でもある。

阪東橋駅から一等観覧席跡へは、こんなにも分かりにくい、しかし、こんなに楽しめるところは他にはない。
2つの丘を越えるが、道はこれ以上はないほど複雑に入り組んでいて、例えるなら、斜面に不規則なかっこうの千枚田が並び、道はその周りのあぜ道のようになっている。
1つめの丘を越したあたりから異様なかっこうをした一等観覧正席がちらちら見える。
しかし、その方向に進めるような道があるわけではなく、遠ざかる方向に歩かざるを得ないことが度々ある。
オートバイも通れないような狭い道がうねうねと続き、階段が多数、道なのか住宅の入り口なのか分からないこともしばしばだ。
行けるかどうか迷って、細い道をうかがっている最中に「防犯モデル地区」の看板が目に入ることがありこうなると落ち着かないこと甚だしい。
行ってみたら個人の家に入ってしまい、念のために確かめてみたら道が隠れているといった具合である。

そんなことを繰り返しながら阪東橋から、区間を区切って次第にルートが絞られていった。
阪東橋は、およそ0m地帯、第一の丘の高度は40m。
ここに至るルートはいくつかあるが、いずれも急な階段を上ることになる。
季節は巡り、歩き始めのころは、汗を拭き拭き、あえぎあえぎだったが、今ではちょっと汗をかくくらい、日陰では寒いくらいになってしまった。

分かってみると、ここまではそう難しくはない。
この後の第2の丘から、最後の詰めにいたるまでが問題なのだ。
この道探し遊びは、GPSをちらちら見ながら歩くわけだが、他人に道を尋ねないのが唯一のルートしている。
しかし1回だけ、やむを得す教えてもらったことがある。
私有地の階段に迷い込んでしまい、具合の悪いことに、ちょうど人が来てしまった。
怪しいものではありませんと「あれー、おかしいな」とつぶやき、首を傾げて取り繕った。
どこに行くんですか、ああ、それなら途中まで一緒に行きましょう、ということになった。
その時に「お墓の中に道があるんですが云々」と聞いた。
実は第2の丘は根岸共同墓地なのだ。

さらにその先に横たわる米軍住宅地があり、この2つが行く手を阻んでいる。
これらを迂回すると、前述の棚田のような分かりにくい地区を右往左往することになるのだ。

苦節何ヶ月、ついに解決策が見つかった。
それは、地図にはないが、墓地をつききることだった。
実は墓地内には何本かの平行する道があり、米軍住宅地のフェンスまで真っ直ぐ進むことができる。
墓地に入る階段が何カ所もあるのは見ていたが、まさか、そこを歩くことになろうとは思ってもみなかった。

第2の丘から森林公園の間には車が通る道が2本ある。
1本だけだと勘違いしていたつい最近まで、直ぐそばまで来ているにも関わらず、このあたりを随分歩き回ってしまった。

いつも帰宅してからGPSログを読み出して、どこでおかしくなったかを確かめるも楽しみになっている。
直ぐそばまでのルートが固まった時点で、いつものようにその日のルートを地図で見ていて、かっこうの階段があるのを発見した。
これなら、どうも遠回りのような気がしていた部分をショートカットして、目的地の直ぐそばまで近づけそうだ。

かくして、やっと答えが出た阪東橋2番出口から目的地までのルートは、写真にあるように距離にして3.2km、所要時間は40分ということになった。

このあたりは、一度歩いた道を再度辿ろうとしても、あるいは、往きと同じに帰ろうとしても、それは難しい。
まさにミステリーゾーンで、足を踏み入れると、見通しがきかず方向が分からなくなる。
後で分析すると結構道を見落としていることがある。
それは日差しのせいで見え方が違ったり、人が向こうから歩いてきたりだったり、単純な勘違いだったりする。
GPSは役には立つが、段々にどうでも良くなってきた。
どこを、どう迷っても100mか200m歩けば見覚えのあるところに出るからだ。

分かりやすい最短ルートは固まった。
それとは別に気になるところが残っている。

こんな面白いところが他に見つかるか?今やそれが問題だ。

2009.11.23.




ユピテル アトラス ASG-10
台湾の台北に持っていったGPSはHolux製 GPSport245だった。
迷いなく操作でき、ログデータを読み出して即地図上に表示さられるからだ。
この機種は現在 日本ではユピテル アトラス ASG-1として売られているが、新たにASG-10が発売になった。これはGPSport 260のOEM品で、245との最も大きな違いは、気圧計と電子ジャイロが内蔵されたことにある。

気圧計が加わったことによって高度が信用できるようになった。
特定の地点での高度はGoogle Earthで分かるので(カーソル位置の緯度と経度に加えて高度が画面右下に表示される)、例えば、自宅を出る際にマニュアルで高度をセットしておけば、以降は、これを基準とした高度が表示されることになる。
家から駅までの高度をチェックしてみて、やはり気圧計をもつWintec WSG-1000を基準として、ASG-10の高度は正確といえる。

電子ジャイロが加わったおかげで本体を、ぐるっと回転させると磁針式コンパスと同じように方位が回転に追従して表示される。
電子ジャイロがないGPSでは移動することによって、はじめて方位を特定されるので、例えば地下街から地上に出たような場合で、かつ空が開けていないように受信条件が悪いと、あちこち方位が動いてしまうことがある。
ナビ機能を利用している時には、これに惑わされることがある。

GPSport245(ASG-1)ではナビ目標は1点だけしか設定できない。
これに対してASG-10では10点までで可能になった。
ある地点に戻るという使い方であれば、1点だけで十分だし、間違いも起こりにくい。
しかし、設定できる点数が増えれば、それだけ幅広い使い方ができるのは間違いない。

他の改良点としては、連続使用可能時間がASG-1で12時間、ASG-10では20時間、また、防水(防滴)基準はASG-1がIPX-6、ASG-10はIPX-7となったことがあげられる。

操作はASG-1では6ボタン、ASG-10は2ボタン+スティックで行うようになっている。これについては、どちらもGT-31のようなシャープ感はなく、何度か同じ操作を繰りかえなさないといけないことがある。ただし、だからといって問題というほどではない。

3Dセンサーによる歩数計も加わったが、手に持って画面を見ることがあるので、利用価値があるかどうかは疑問だ。

使い勝手と性能に関してはGPSport245とASG-10とでは、ほとんど差を意識することはなかった。
唯一気になったのは、電車に乗って速度を測って較べたところ、ASG-10は加速、減速に対する反応が多少鈍かった。これは、ソフトウェア(ASG-10のファームウェアは1.01) が、電車や自動車より速度変化がより緩やかなものを主たる対象にしたからと思われる。

ASG-10はASG-1に較べて4,000円高い。
新たに買うのであればASG-10というのが順当なところだが、ASG-1を持っていて買い換えるかどうかとなれば、使い方次第ということになるだろう。

ASG-10はWSG-1000から温度計を差し引いたような構成になった。
操作が分かりやすく、付属するソフトウェアが良いのは同じなので、ハンディGPSとしては、これで十分という気になる。
反面、WSG-1000では日の出、日の入り時間、月の満ち欠けが分かること、そして、温度(気温)も測れるのは魅力があるという気もする。
そういえばWintecからはWSG-2000という新型が出たようだ。マニアックで難解なソフトウェアが、どうなったのかが気になるところである。

真偽のほどは不明だが、夏になってハンディGPSが売れているそうだ。ユピテルの販売店一覧から分かるように自転車屋さんでも扱っている。

2010.8.8.




阪東橋駅から根岸競馬場一等観覧席跡への最短ルート
多分これが最短ルート。所要時間は片道約40分。
経由点(ウェイポイント)の緯度・経度はGT-31で記録し、別の日にそれに従ってルートを歩いて確認している。
ハンディGPSがあれば(現場で緯度・経度が確認できれば)以下のルートを辿ることができるはずだが、仮に何もなしでも歩けるようにルートを説明し、各ポイントの写真とを示した。
どこで、どう迷っても、時間を別にすれば目標に必ず着ける。
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阪東橋駅 1A番出口を出て直進
N35°26’15.3”
E139°32’33.9”

横浜橋通り商店街を抜ける
三吉演芸場を左に見て直進

クリーニングキクヤ
N35°25’54.3”
E139°37’48.9”
ポイント1
左折して、すぐ右に

上りが続く

登り切ると道路
右手に中丸バス停
横断歩道を渡り直進
下り坂

左上に目標が見える
N35°25’44.3”
E139°37’56.2”
ポイント2

左、左と進む(右に折れない)

右側の階段を下る
N35°25’43.4”
E139°37’58.8”
ポイント3

直進(下ってから上る)
突き当たりは墓地
一方通行の細い道を左に進む

戻り気味の坂を右に上がる
N35°25’41.9”
E139°38’05.5”
ポイント4

墓地を右手に上る

米軍住宅を右手に見てオートバイしか通れない細い道を進む
道なりだが、直進ではなく右に折れる所が1ヵ所あり

5階建ての白い集合住宅
N35°25’28.3”
E139°38’00.1”
帰路も同じルートをとるすると、ここが分かりにくい

ポカリスエット自販機が見え左折

左に下らず、次を左に
コカコーラ自販機が左手で車道に出る

ほどなく右に隠れた上り階段あり、これを上る
N35°25’27.0”
E139°38’03.3”
ポイント5

登り切ったら左に、突き当たって右
(帰りも同じルートをとるとすると階段が分かりにくいので上がりきった所を覚えておく)

公園の入り口から右に上がり目標(根岸競馬場一等観覧席跡前ベンチ)に到着
N35°25’28.6”
E139°38’09.0”
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ポイント1

ポイント2

ポイント3(階段左に手すりあり)

ポイント4(路上の「とまれ」に注目)

ポイント5(隠れた階段)

ポイント6(目標)