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Analog Science Fiction and Fact, June 2001
Serials
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The Precipice (Part 2 of 4) / Ben Bova
核融合ロケットのテスト機のパイロットに選ばれたパンチョは、ボスのランドルフの会社の乗っ取りを企むハンフリーのスパイになると見せ掛けて、ランドルフに情報を流しはじめた。ランドルフはハンフリーに乗っ取られる危険性をできるだけ少なくするために、地球では使用が禁止されているナノテクノロジー技術をもつ月政府に、3番目の出資者になるよう要請する。
コメントは連載終了時にまとめる予定。10月にはこの作品はハードカバーで刊行されるらしい。Asteroid Warsというシリーズの1冊目になるようだ。
Novella
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Sunday Night Yams at Minnie and Earl's / Adam-Troy Castro
若いころに月面コロニー建設にたずさわった主人公マックスは、これが最後の旅になることを覚悟で月を訪れ、七十年前に知り合ったミニーとアールの老夫婦のゆくえを探す。毎日のようにフロンティア建設の重労働に従事する作業員たちが訪れ、幸せなひとときを過ごした老夫婦の家……そこは月面にあるはずのない世界だった。だが、七十年後の今、月面はすっかりフロンティアではなくなり、老夫婦のことを知るものはもう誰もいないかのようだ……。
評価5。「過去」の活気溢れる月面フロンティアと、「現在」のホテルやディズニーランドまである開発されつくしてしまったコロニーの様子が対照的。宇宙開発の進んだ未来の世界の話なのに、何だかノスタルジックな雰囲気の物語である。幻覚を見ているかのような話なのに、あくまでもシリアスにおさまっていて、うまいなあと感じた。Analog誌1999年7/8月号に掲載された Jerry Oltion と共著のノヴェラ The Astronaut from Wyoming は、ネビュラ賞の候補作になっている。
Novelett
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Elsewhere/ Pauline Ashwell
海洋生物学者として生命が発生する以前の惑星を開拓しようとする計画に参加することになったハルは、数カ月前までは某共和国のある研究所に、囚人か奴隷のように所有されていた。だが、彼女が助手を勤める教授が行方不明になり、彼女は秘密警察に目をつけられた。「別の場所」のリクルーターに声をかけられたのはそんな時だった。時間と距離をこえて「別の場所」にやってきた彼女は、今までと全く違う自由な雰囲気に最初は戸惑う。だが、その雰囲気に触発されて、彼女は自分からある計画を提案する。
時をこえるゲートを利用した惑星改造プロジェクトに参加することになった人々を描いたシリーズの続編。これまでのAnalog誌1995年8月号 Hunted Head、2000年5月号 One Thousand Years、2001年3月号 Out of the Fire。ノーミン階級出身のハルとか、オーエ教授とか、ん?と思うような名前が登場する。国名は中央アジア共和国だそうだ。主人公は優秀だけれど、育った環境のせいで無口で内にこもりがちなタイプ(生き残るためには仕方のない話だけれど)だ。そんな彼女の視点から語られていることが、どうも私の趣味ではなかった。
Short Stories
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A Star in the East / Laurence M. Janifer
宇宙の何でも屋クネイブのシリーズ。今回彼は、旧知のもと大スターが死の床についていると聞き、別れを告げにやってくる。もと大スターの老人は、昔巨大カジノに設置させてしまった、彼の死で点火する爆弾を秘密裏に取り外してほしいと、クネイブに頼む。カジノの警備は厳重でよほどのことがない限り爆弾の設置された場所に近付けそうにない。そこで、カジノの周囲が牧場ということから、クネイブはある計画を思い付く……。
シリーズの前作は Analog 2001年1月号 Vibes 。相変わらず主人公クネイブの語り口は面白いのだが、解決方法がいまいち私には納得できなくて、今回はちょっと評価が低い。
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Spaceships / Michael A. Burstein
遠未来、人々は物質の檻から自由になり、思考体として宇宙空間に暮らしている。ずっと孤独に暮らしていた主人公は、別の人格の訪問を受ける。彼女は主人公が所有する宇宙船のコレクションを見たいのだという。彼はちょっとした思いつきで、人の姿をとることを条件に、彼女が近付くことを許可する。だが、彼女は古臭い過去の人類の象徴である彼の宇宙船コレクションを破壊する目的で彼に近付いたのだった。
パイオニア、ボイジャー、アポロ、チャレンジャーなどのオリジナルが含まれているという彼のコレクションのアイデアは、ちょっとおもしろかった。しかし、遠未来の人間にしては、現在の人のメンタリティと同じように感じた。思考体にまでなっているのだから、もう少し変わっていないと、かえって違和感があるような気がする。
Essays/Articles
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Editorial: About Science Fiction / Stanley Schmidt
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Pinch Me-- I'm Fusing! / Mark S. Derzon
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The Alternate View: Decoding the Ribosome / Jeffery D. Kooistra
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The Reference Library / Thomas A. Easton
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Upcoming Events / Anthony Lewis
(2001年7月22日)
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