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Analog Science Fiction and Fact, July/August 2001
Serials
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The Precipice (Part 3 of 4) / Ben Bova
ダン・ランドルフが指揮して作っている核融合ロケットの完成が近づいた。パイロットとして搭乗するパンチョは、ランドルフの会社の乗っ取りを狙っているハンフリーにパイロット仲間の美女アマンダを紹介する。女好きということで有名なハンフリーの気をそらし、そのすきに彼をスパイしようとしたのだ。パンチョは秘密情報を「魔法のマント」の助けを借りて盗み出すことに成功する。ランドルフはハンフリーの裏をかくために、自らパンチョらと核融合ロケットにのりこむ。
コメントは連載終了時にまとめます。
Novella
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Bug Out!/ Michael A. Burstein &Shane Tourtellotte
人類は惑星アルーラに知的生命体を発見し、衛星上の基地から彼らを秘密裏に研究していた。アルーラ最大の国家の一つでは、困難を乗り越えていくことが神に与えられた試練であるという独特の宗教観から科学技術を急速に発展させ、人工衛星を打ち上げるまでになった。それを知った地球人基地の司令官は、人類が存在したという痕跡をすべて消し去って撤退することを決断する。だが、異星人類学者を中心とする何人かは、アルーラ人とのファーストコンタクトを熱望していた。提案が却下されると、彼らは秘密裏に人類が存在したという証拠を残そうとするのだが……。
作者たちの夢と熱意の伝わってくるような作品だった。しかし、いろいろ設定的に気になる点があった。例えば、地球側の上層部ではなくて基地司令官にファーストコンタクトするように要求するのは、太陽系と連絡をとるのに時間がかかる状況にあっても、撤退するというのは地球の上層部の命令によるものなのになぜだろう。最後に衛星に残された秘密はちょっとひねりすぎではないだろうか、とか。そういうわけで、ふつうなら好きそうなそれなりにシリアスな宇宙ものなのに、私には素直に楽しめなかった。
Novelettes
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Naked Came The Earthling/ H. G. Stratmann
アメリカ大統領の前に宇宙人が現れる。彼らは地球に知的生命体・人類を発見したことを当局に通報したという。そして、もうすぐ審査官がやってくるが、その審査官を怒らせて人類を滅亡させたりしないためには、彼らの種族のエチケットに従って人類はすべて裸にならなければならないと、大統領に告げる。独身の大統領は、女性広報担当官への恋愛感情に悩みつつ、地球を守るために裸になることを決意する。そこに審査官がやってくるのだが……。
内容はコミカルなユーモアSFのはずだけれど、シリアスものの書き方がされているかのように読めてしまった。もっとくだらなくしてもらわないと、どうして最初の宇宙人の言葉をそんなに素直に信じてしまったのか、なぜほかの手段をとらなかったのか、気になってしまう。私の読解力のせいだろうけれど。もっと短くて、バカ話を前面に押し出していれば、おもしろいオチだったろうと思う。
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Schrodinger's Cat-Sitter / F. Gwynplaine MacIntyre
タイトルにのシュレディンガーのOには点がつく。
1999年6月号の Time Lines、2000年7月8月合併号の A Real Bang-Up Job、2000年10月号"Put Back That Universe!"の続編。ただし、話につながりはない。主人公は、今回、子供たちのベビーシッターをすることになる。タイムマシンで時間犯罪と妙な金儲けの毎日を送っている彼も、マターおばさん(アンティ・マター)の命令にはかなわないのだ。だが、三人の子供たちは、粒ぞろいの悪ガキども。物語をせがまれた主人公は、シュレディンガー博士宅を訪れて留守中に猫を預かる羽目になった話をする。もちろん猫の世話などしたことのない彼は、大騒動を引き起こしてしまう。そして、博士が戻ってきたとき、預かっていた猫は生きていたのか、それとも死んでしまったのか……。そして、おばさんが戻ってきたとき、子供たちは……。
微妙かつ妙なネタが連発する作品なので、それほど好みのシリーズというわけではないのだが、今回はわりに心安らかに読むことができた。ただ、こういうのがおもしろいのかどうかは私にはよくわからない。微妙に変な言葉遊びとかを楽しむ部分がある。たとえば、子供たちの名前はレプトン、クレプトン、ニュートリナだ。
Short Stories
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The Ground He Stood On / J. R. Dunn
NASAのパイロットの主人公は、鉱物資源とするために地球圏に運ぼうとしている小惑星に向かっていた。ところが、目的の小惑星には、信じられないほど薄っぺらな宇宙線の防御壁を持つ宇宙船が先に到着していて、そのパイロットが小惑星の所有権を宣言していたのだ。主人公は彼を認めたいところだが、地球の上司や組織の弁護士たちは何としても彼から小惑星を取り戻せと命令してくる。相手は小惑星上で何かしているのだが……。
評価3−4。近未来の宇宙開発を描いている。主人公はパイロットといっても、冒険好きなタイプではなくて、最先端が通り過ぎた後の仕事を慎重にやっていくタイプ。というより、じめっとした性格のような気がする。そのせいで読みにくい気がして、その分少しだけ評価が低い。相手は狙い通りのものを得て、(たぶん主人公以外は)みんなにそれなりに利益はあったはずなのに、ハッピーエンドではない話。
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The Gelatin Conspiracy / Laurel Winter
新聞に料理コラムを書いている主人公のもとへ、ある男性が行方不明になったという妻を探しにやってくる。彼が冗談で記事に書いた「ミートボール入りゼリー」は彼の妻の得意料理だったから、主人公は彼女の知り合いに違いないというのだ。もちろん彼女なんて知らないが、最近の肉やゼラチンが大量に盗まれたというニュースを思いだした主人公は、「ミートボール入りゼリー」にまつわる陰謀があると推理する。バザー会場で罠をはった主人公たちは、誘拐の犯人の宇宙人たちを見つけだす。
評価3−4。ユーモアSFのたぐい。だから、どう評価していいかわからないばかばかしい話なのはいいことではないかと思う。堅そうに見える文章なのに、なんだかすごく自然に妙なことが書いてある。それにしても、オレンジ味などの市販の味付きゼリーにミートボールを浮かべるなんて。
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Happy Deathday / Robart Scherrer
理由はわからないのだが、宇宙からすべての人類それぞれの死ぬ日が暗号メッセージで送られてくるようになった。ただし、死亡する月日はわかるが、何年かはわからない。コンピュータのデータの専門家の主人公は、その暗号解読機関につとめる友人に、暗号解読部門のスタッフ3人が最近自殺した事件の真相を調べるよう依頼される。彼は、人類が滅亡するかもしれないこと、しかし、自殺した3人は自分の命を犠牲にして何か実験を行ったことを突きとめる。
主人公を探偵役にした謎解きとしては悪くない話だった。でも、3人の死はともかく、なぜ死亡日のデータが送られているのかという謎が、主人公の中途半端な解釈で終わってしまったところが、私にとってはいまいちだった。s
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The Walls That Bind / Jayge Carr
宇宙人の陰謀なのか、地球の各地で町ごと障壁におおわれ、中にいた人たちが一部の人を残してどこかに連れ去られてしまう事件が相次ぐ。銀行に勤める主人公たちもその被害に遭い、意識を取り戻すと、元の街の複製のような場所に運ばれていた。ただし、女性だけ。そして、通りの向こう側には、異星人がやはり途方に暮れた様子で集められていた。どうやら、異星人は男性だけ。主人公は、異星人の一人の命を救う手助けをしたことから、彼らの言葉を学び、一緒に協力してやっていくすべを学ぶ。
この短さの短篇で人々が誘拐された謎をすべて解明するのは無理だとは思うけれど、でも、ここまでその謎とは関係ない話だとは思わなかった。どういう話として読んだらいいのかよくわからなくて、評価が低い。異星人とのロマンスという話にしても中途半端だし。
Probability Zero
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Grandpa? / Edward M. Lerner
タイムマシンで過去に戻り、自分の親や祖父を殺したらどうなるかを講義していた大学教授のもとに、未来から彼の孫が彼を殺しにやってきた。孫はすぐさま取り押さえられるが、その次の講義でも、また孫が彼を殺しに……。そしてまたもう一度……。嫌気がさした教授の決断とは。
1ページ強の短篇。とてもおもしろいオチだと期待させるような、おもしろそうな話の運び方だったけれど、そんなにおもしろいオチなのかどうか、私にはよくわからない。s
Essays/Articles
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Editorial: Pivotal Events / Stanley Schmidt
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He Who Carried The Moon /Dean McLaughlin
筆者が個人的に見聞きしたことを中心に、ブラックホールの理論研究で有名なChandrasekharの研究人生を描く。ただし、文中では最後にしか名前を出していない。
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Analytical Laboratory Results
アナログ誌読者賞の結果発表。
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The Alternate View: 2001: Then and Now/ John G. Cramer
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The Reference Library / Thomas A. Easton
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Upcoming Events / Anthony Lewis
(2001年9月16日)
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