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Analog Science Fiction and Fact, October 2005
Novelettes
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Language Lessons / Amy Bechtel
怪獣を飼っている友人がいる獣医を主人公としたシリーズの新作。助手と恋人同士のいい関係だったはずの主人公は、その彼女が家族の急用だとかで旅に出てしまってから、仕事でもトラブル続き。それなのに、彼女がもう二度と戻ってこないのではないかと思わせる事実が明らかになる。そのうえ、友人のところのモンスターの一匹が具合が悪く、どうもその原因がはっきりしないのだ……。
~11000語。起こっていることはどたばたコメディっぽい。モンスターが出てこなければ、SFじゃなくて普通の娯楽小説になりそうな作品だ。シリーズをまとめて読めばまた違った印象なのかもしれない。彼女は戻ってくるけれど、出かけていた理由について意味深に口を閉ざしていたので、次回以降に続くようだ。忘れないうちに再登場してもらいたい。
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The Wrong Side of the Planet / Joe Schembrie
日系のエリックは、親を亡くした後、弟にいい教育を受けさせるため、火星の鉱山に働きにきている。けれど、時には羽を伸ばしたくて、仕事を辞め、宇宙服にスクーターで火星を旅することにする。ところが、想像以上の砂嵐が近づいたため避難しようとしたところ、基地の住人が殺されているのを発見する。火星最初の連続殺人犯が逃げ込んでいたのだった。生き延びるためには、彼は犯人と対決しなくてはならなくなる。
~7900語。一日中宇宙服で旅を続け、休む間だけテントで服を脱ぐという火星の生活が、もう一息、リアルさが物足りない感じだ。広大な火星の大地とか、砂嵐の様子とか、迫ってくるように感じられたら、もっと評価が高くなったのではと思う。とは言うものの、その他は悪くないし、弟とのやりとりがいい雰囲気を出している。
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Zero Tolerance / Richard A. Lovette
ハロウィーンの仮装パーティーに出かけて主人公は、身分証を持っていかなかったため、アルコールを出しているので年齢確認ができないと入れられないと、追い返されてしまう。さらに、帰りぎわに、コンビニでビールを買おうとしたら、追い出されてしまう始末。どうみても子供には見えないのに、急に誰も彼もが妙になってしまったのか? 最近は身分証にオーラのイメージが記録されていて、それで本人確認をするのだが、今日は月に2度目の満月、ブルームーンであり、身分証のオーラに何か妙なことが起きていることに主人公は気づく。
~7600語。ブルームーンのハロウィーンでみんな仮装しているときにみんな妙な行動をとるようになっているという話かと思ったら、身分証のオーラのイメージが……という話になって、私には注意が分散されてしまったように感じた。せっかくのオーラが月の磁場に影響されて……というネタがかすんでいる。それから、おじさんにハリポタのコスプレなんてさせないでほしいと思った。
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Entropy's Girlfriend / Robert J. Howe
離婚のごたごたや何やらで人生に疲れて田舎の町にやってきて、犯罪担当の新聞記者となった主人公。町で殺人事件がおこり、取材に行って担当の女性刑事と知り合う。被害者はまだ若い物理の大学教授の女性だったが、ずっと年老いてくたびれ果てているように見えた。現場のアパートも、改装したばかりのはずなのに、ぼろぼろだ。彼女は何かの実験をしていたらしいのだが、いったい何が起こったのだろうか。そして、主人公も自分の周りで起こっている奇妙な現象に立ち向かわなくてはならなくなる。
~13000語。不運につきまとわれてしまった話。このアイデア自体は悪くないと思うのだが、主人公の「特異な事故」と、女性が亡くなった事件があり、どちらかをもっとあっさり謎を解いた方が物語としてすっきりしていたように感じた。最初の方の田舎町の描き方はわりに印象的だったので、詰め込みすぎずにもう少し長めにしてあればもっとわたしにおもしろかったかもしれないと思う。
Short Stories
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The Doctrine of Noncontact / Catherine Shaffer
主人公は新惑星の研究調査隊のリーダーで、この惑星に二種類いる知的種族の片方と接触して、悲劇的な事件が起きたため心を痛めている。そういうことを何度も経験した彼女は、もう一方の知的種族が本当に知的種族であるという証拠を見つけないようにして、この惑星から立ち去ろうと決意していた。だが、昔の彼女のように熱意にあふれるグループの学生たちは、彼女の命令に反してファーストコンタクトをしようとする。彼女は命令に反した学生を銃で撃っても止めようと考えるのだが……。
~6700語。主人公がつらい気持ちになるのはわかるのだが、だからといって、それを解決するために知的種族に気づかないことにするというのは、無理があるだろう。ファーストコンタクトについて扱っているが、ファーストコンタクトそのものより主人公の内面で話が進んでいく。
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Infinity's Friend / Dave Creek
調査隊のマットは短時間なら陸上にものぼれる水棲の異星人のサービンと親しくなった。サービンの種族は左右の脳が別々の人格を持っていて、交互に目を覚ましている。ある日、マットは陸に上がって海に戻れなくなったサービンから助けを求められる。離れた場所にいたマットが駆けつけるまでの時間、サービンは気を紛らわすために話をせがみ、マットは故郷の島での双子の妹の死についてかたる。
~3600語。二つの脳が別の人格を持っている異星人と、同じ夢を持っていた双子の妹を助けられず、今回も異星人の友人を助けられないかもしれないという状況が、重ねられて語られている。興味深い異星生物が出てくるが、どちらかというと観念的な話になっている。
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Smiling Faces in Hog Heaven / Stephen L. Burns
チェーンのファーストフード店のマネージャーのジャマルは、出勤してきたとき、店を仕切る人工知能が脂肪や糖分が多く高カロリーの危険物なので販売できないという結論に達したため、店を開けられなくなる。どうやら、リンクされている他の店でも同じような問題が起きているらしい。ジャマルは人工知能と話し込んでなんとか店を開こうとするのだが……。
~4900語。ファーストフード店を舞台にした人工知能SF。ほとんど主人公と店の人工知能との会話で話が進んでいる。もっとバカSFのショートショートにしてもよかったのではと思った。
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The Time Pit / Stephen Baxter
上にいくほど時間が早く進む奇妙な世界(未来の地球らしいのだが)を舞台にした連作の三作目。戦場で窮地に追い込まれた主人公とその部下は、奇妙なシュートを用いて、下の世界に逃げ込む。だが、彼らは凶暴な男の捕虜にされてしまう。その男は不思議な装置「ウェポン」を用いて、捕虜たちを支配していた。生き延びるためになんとか彼を倒さなければならないのだが……。
~5000語。最初の話はよかったけれど、今回の話はどう考えるといいのかわからない。だんだんと世界の秘密が明らかになっていくような、余計になぞが深まっていくような不思議さがあるのは確かだ。
Probability Zero
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The Genetics Lecture / Harry Turtledove
天気のいい日、教授は大学の講義をしている。教授は遺伝学の権威で、今日は遺伝子の基礎についてだ。だけど……あれ?
~700語。途中であれ?と思ったからなんだかわかってしまったけれど、短いショートショートとしてはそれなりに楽しめるバカSF系の作品だった。
Essays/Articles
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Editorial: Cowardice in the Classroom / Stanley Schmidt
テネシー州では、進化論を学校では教えてはいけないという法律があって、それで有罪となった教師がいたそうだ。昔のことだなんて言ってはいられない。そういう動きがまたおきた時、どんな態度がとれるだろうか。
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Science Fact:
The Wired Ocean: doing Oceanography Without Getting All Wet / Richard A. Lovette
観測機器が巡らされて、陸上にいながら海中の様子が観測できるようになりつつある。どんな研究が行われているのかをまとめている。
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The Alternate View: Dark-Energy Stars vs. Black Holes / John G. Cramer
George Chaplineによる研究を紹介している。ブラックホールは存在しない?
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The Reference Library / Tom Easton
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Upcoming Events / Anthony Lewis
(2006年5月25日)
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