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Analog Science Fiction and Fact, March 2006
Serial
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Sun of Suns (Part IV of IV) / Karl Schroeder
秘密兵器を求めて航海を続けるファニングの艦隊は、その場所を見つける古い地図を手に入れた。だが、執拗に後を追ってくる海賊たちの目を欺くために、ファニングを親の敵だと信じていたヘイデン、該世界から来た武器係の女性オーブリー、策謀を巡らせ続けるファニングの妻ヴェネラ、ヘイデンを敵視する暗殺者でヴェネラの腹心のカリアーの4人は、艦隊と別行動をとって、秘密兵器を求めて旅立つことになる。行き先は、大昔の火災以来、人の近づかなくなった魔の空域だ……。
全体で評価はA-。23000語。直径数万キロの風船のなかに、空気と水と岩がはいっているという世界を舞台にした、冒険アドベンチャーSF。その中にいくつか核融合炉があって、なかに暮らす人々に光と熱を与えている。戦闘、宝探し、復讐、冒険、陰謀、恋愛とさまざまなお楽しみがぎゅっと詰まったエンターテイメントに仕上がっている。それにしては、途中のところでぷっつりと終わってしまったようなところもあるが、どうやらシリーズの一作目として、この秋に刊行が予定されているらしい。
Novella
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The Little White Nerves Went Last / John Barnes
千の文化圏に分裂した人類を統一していこうという組織の秘密工作員でもあるギアラウトは、協力の要請を装って近づいてきたある組織によって拉致され、前長篇 The Merchants of Souls で亡くなっていた上司の違法な電子記録を移植される。そこで、ギアラウトは上司の子供のころの悲痛な体験や瞬間移動装置スプリンガーの開発との関係を知り、なぜ上司が人類の統一を急いだのか、人工知能に対してなぜ反感を持っていたのかを知る。
評価A-。~19000語。Thousand Cultures シリーズの新作長篇 The Armies of Memory の一部となり、11月号の"The Diversification of Its Fancy"と1月2月合併号の""The Night is Fine," The Walrus Said"の続篇にあたる。これまでの作品には、A Million Open Doors (1992)と、Earth Made of Glass (1998)、The Merchants of Souls (2001) がある。記憶を電子的に記録しておいて、その人物が死亡した場合に、しばらく別の人がホストとなって一つのからだに二人の意識が共存し、その後クローンに記憶を移すことによって、若返りや生き返ることができる未来。誘拐された主人公は、そのホストにされている。最初の部分が唐突なので、今回の3作品のなかで、もっとも長篇の抜粋であるという雰囲気があるように感じた。偏見や嫌悪がどのように生まれるか衝撃的な内容が、バーンズらしいユーモアと風刺を込めて語られている。
Novelettes
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Wasting Time / Grey Rollins
大学で物理を教える主人公は、大学の彼の部屋で奇妙なことが起こっているのに気づく。そして、ある日、彼の部屋の壁が崩れた後、その修理を行っていた職人が部屋で亡くなっていたという事件が起こる。誰かが彼の命を狙っていたのだろうか。建物を眺めていた彼は、意外な原因と犯人を見つけだす。
~8100語。ミステリSF風作品。エントロピーや時間を扱う機械系のSFともいえるかもしれない。けれど、それなりにシリアスなこの作品の作風にしては、この装置のアイデアはちょっとおばかすぎだと思った。もうすこし、ユーモアSFに徹するとかすれば、好印象だったような気がする。
Short Stories
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The Skeekit-Woogle Test / Carl Frederick
疫病管理予防センターに勤める主人公は、芸術家の両親とは違い、想像力に欠けていることを苦にしていた。彼は創造性が共感覚から来ているのではと考え、共感覚者をさがすためのテストまで考えていた。また、彼は共感覚があるウイルスの感染によって起こることを突き止め、そのウイルスに感染しようと、芸術家たちが集まるパーティへと潜り込む。しかし、そこで彼は酔っぱらってしまい……。
~5000語。疫病SFだろうか。しかし、共感覚を伝染病にしてはいかんでしょうと思った。結末は途中で予想できた通りだったが、語り口はなかなかおもしろかった。
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Wildlife / Henry Melton
自然の風景や野生の生物を専門とする写真家である語り手が、月の写真を撮っていた。ところが、周囲に誰もいないはずの撮影場所に、なにかの気配を感じる。それは故障したロボットだった。語り手はそのロボットの存在に、野生の動物らしさを感じるのだった。
~3100語。月での野生動物は……と、どうして考えなければならないかが納得できなかったので、いまいち評価が低い。
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Playhouse / Larry Niven
〈ドラコ亭〉シリーズの新作。地球で唯一異星人相手の酒場を経営する主人公のもとへ、宇宙船のクルーが一大事を告げにやってくる。装置の故障のため、異星人の子供たちを地球におろす必要があるというのだ。とんでもない異星人の子供たち相手に、大騒動が始まってしまう。
~4000語。いつもの〈ドラコ亭〉もの。今回はわりとわかりやすくておもしろい話だった。
Essays/Articles
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Editorial: The Real and the Readable / Stanley Schmidt
医療ミステリドラマシリーズのHouseを観て感じたこと。現実とドラマの違い(でも、医療関係者はこのドラマを見てがんばろうという気にさせられるらしい)。
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Science Fact:
Worlds Enough / Joel Davis
カイパーベルト天体など、太陽系の周縁の最近の観測結果など。
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The Alternate View: The Universe of Choice / John G. Cramer
この宇宙の物理定数についての考察。
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The Reference Library / Tom Easton
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Upcoming Events / Anthony Lewis
(2006年10月23日)
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