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Analog Science Fiction and Fact, December 1999
Novellas
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Twenty-One, Counting Up / Harry Turtledove
恋人と熱愛中の大学生が未来の自分自身の訪問を受ける。四十才の未来の自分が言うには、彼は将来彼女と結婚するのだが、離婚してしまったらしい。しばらくの間、彼の代わりをさせてもらえれば、離婚の危機を防ぐことができるのだと彼は言うのだが……。
Asimov誌の1999年12月号の Forty, Counting Down と対になっている作品。そちらは四十代の彼から見た物語である。そちらをきちんと読んでいないからだろうけれど、対になっていること以上におもしろさを感じられなかった。それにしても、どうして四十の自分と入れ代わってどうして誰にも気づかれないのだろうか。
Novelettes
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Heat / Robert R. Chase
シリーズ三作目らしい。極限環境下へ突入する方法を開発した会社の創立者である主人公たちは、ある天才数学者のおかげで宇宙航行の分野でトップに躍り出たインド政府の仕事を引き受ける。新型航行エンジンのテスト中に金星に墜落したテスト宇宙船からデータを回収したいというのだ。失敗に導きかねない情報隠しをする責任者の政府高官にもめげず、なんとか探査機の元にたどりついた主人公たちだったが……。
天才数学者と政府高官の登場する部分が物足りない。どうせならなくても良かったのではないだろうか。マグマに潜る冒頭部分はおもしろかったのに、ちょっと残念。
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Dancing In The Light / Diane Turnshek
物理学者で宇宙飛行士で幽体離脱宇宙飛行士の団体の設立者である主人公は、太陽からのフレアが地球を襲うことを知り、幽体離脱者でしか対応できないスピードと方法で、地球の危機を救おうとする。ところが、そんな緊急事態なのに、ある女性ことが彼の頭から離れようとしないのだ。なんとか地球を守って生き延びることができた彼は、生身の体に戻り、彼女に会いに出かける……。
こういう華麗なイメージ全開型(と勝手に名付けてしまう)の短篇は少し苦手。でも、幽体離脱者の宇宙生活者というのはおもしろそうなアイデア。
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The Terraformers / Charles L. Harness
過去へと向かう超光速の恒星間航行が開発され、可住惑星になる可能性があると無人探査機の報告があった惑星に調査隊が派遣された。可能性があればテラフォームを開始し、なければボイジャーに積んだような記念碑を残して帰還する。中に終末思想の持ち主が紛れ込んでいて破壊工作を行う可能性があったため、特命を受けた精神科医が同行して隊員たちを調査するが……。
ミステリ部分の結末は想像した通りだったけれど、惑星に残す記念碑と人類の進化の関係について推測する部分はおもしろかった。
Short Stories
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To Him Who Waits / H.G. Stratmann
様々な宇宙人が滞在する宇宙ステーションで、なかなか到着しない乗り継ぎ便を待つ主人公。他の宇宙人との生態の違いから身に危険を感じた彼は、案内係に乗り継ぎ便が到着したらおこしてくれるように頼んで、まだほとんど実験段階の停滞フィールドの中で待つことにするのだが……。
最初の異星人との生活環境のギャップから何度も死にそうになってしまうあたりはおかしかったが、突然ビッククランチでこの宇宙に知的生命体は主人公ただひとりで終わっちゃうのはないでしょう。
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You May Already Be A Winner / Stephen L. Burns
主人公の家にフワフワ浮いてついてくる奇妙な手紙が届く。宇宙人が特別に選ばれた彼を宇宙へと招待すると言うのだ。しかし、ジャンク・メール? 友人への手紙形式の四ページ弱の短篇。
進んだ科学技術を持つ宇宙人がジャンク・メールの概念を得たから注意しろとかいう結末のコミカルなお話だと思うのだけれど……。
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Ark Ascension / James Van Pelt
地球全土に異常な遺伝子を持つ子供しかうまれなくなる奇病が流行り、アークと呼ばれる宇宙ステーションに感染を免れたわずかな人々とわずかな動物が暮らしていた。だが、一年たっても、アークでは新しい命の誕生がなかった。クリスマスだったが誰も祝うどころの心境ではなく、主人公は一人子供たちのためにささやかなパーティを計画する。ちょうど狼が異常のない仔を出産して、皆に希望が芽生える。
12月号なので、クリスマスSFなんだろうと思う。
(2000年5月13日)
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