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Lunatic Cafe / Laurell K. Hamilton
Lunatic Cafe / Laurell K. Hamilton
1996, Ace.
〈アニタ・ブレイク〉シリーズの四作目。
もうすぐクリスマス。アニタの死者復活の仕事が最も暇な時期である。死者復活ではなく、シェイプシフターについて調べている作家の調査を手伝うよう、ボスに命令されてしまうくらいだ。
人狼のリチャードとデートを続けているアニタは、彼に結婚さえ申し込まれる。だが、街の主であるマスター・ヴァンパイアのジャン・クロードもアニタに執着していた。アニタ自身、心の片隅にジャン・クロードに惹かれている部分があるので厄介だ。
アニタは隣の郡でおきた事件現場に呼び出される。その郡の保安官は見つかった死体を熊に襲撃されたものだと言い張るが、アニタの見るところ、シェイプシフターに襲撃されて殺されている。どうやら、これまでにも似たような事件が何件も起きていたらしい。また、アニタは知り合いのヴァンパイア・ハンターで暗殺者のエドワードに、人狼などのシェイプシフターがかかわった殺人ポルノビデオの犯人探しへの協力を頼まれる。どうやらリチャードの群れのリーダーたちが関係しているらしい。
その一方で、シェイプシフターが行方不明になる事件が続いているという。アニタの知り合いのシェイプシフターも行方不明になってしまった。そんな時、警察の捜査に同行したアニタは、何者かによって殺されかけた蛇の精を保護する。意識を取り戻した彼の証言から犯人が捕らえられるが、行方不明のシェイプシフターたちは見つからない。別の犯人がいるのだろうか……。
この作品では、さまざまなシェイプシフターが登場し、シェイプシフター絡みの事件が次々と起こる。あいかわらず物語はいろんな事件が平行しながら、テンポ良く進んでいく。今まではいくつもの事件が一点に収束して結末を迎えていたが、今回はそういう点では異なっていたので少し新鮮だった。いくつか残っている問題があるような気がするのだが、今後語られていくのではないかと思う。
アニタは恋人ができたけれど、カトリックだからか、あいかわらずストイックである。ジャン・クロードに対する複雑な感情や、リチャードとうまくいきそうでいかない微妙な心情があちこちで描かれている。そんな部分も、人気の秘密の一部だろう。
(2005年1月31日)
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