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Undead and Unwed / MaryJanice Davidson
Undead and Unwed / MaryJanice Davidson
Berkley Sensation, March 2004.
エリザベス・テイラーことベティは、ブランドものの靴に目がない若い女性。彼女は数週間前に謎の四人組に襲われて噛みつかれたが、とりあえず無事だった。ところが、今日は最低最悪だ。寝坊してバスが遅れて会社を首になり、そのあげく車にひかれて死んでしまったのだ。
それなのに、彼女は棺の中で目を覚ましてしまう。それも、継母のお古の安物の靴を履かされて。ショックを受けたベティは夜の街をさまようが、ビルから飛び下りても、川に飛び込んでも、ナイフで刺されても、死なないのだ。悪漢に襲われていたところを行きがかりで助けた親子づれは、彼女を吸血鬼だと言う。吸血鬼? ベティは教会に助けを求めるが、十字架や聖水にも何にも感じないし、神父は彼女に魅惑されてしまう。
このままではいけないと、彼女は父親の家に向かって、継母から自分の靴を取りかえす。靴さえ戻れば、とりあえずなんとかやっていけそうだ。親友のジェシカ(遺産を継いで超金持ち)やルームメイトになった医師のマーク(ゲイなのでベティに魅惑されないらしい)が、ベティの吸血鬼ライフを手助けしてくれるし。
ところが、彼女は吸血鬼の大ボスのノストロにさらわれてしまう。彼女を手下にしようと言うのだ。ベティは彼を笑い飛ばして、その場を逃げ出した。でも、もう一人の超ハンサムな吸血鬼エリック・シンクレアは? 彼はベティが予言されていた特別の力をもつ吸血鬼の女王だという。彼も大バカ野郎の一人にちがいない。だけど、なぜだか彼には惹かれてしまうのだ。
シンクレアは、彼女が女王としてノストロを倒さなければならないと言い張る。もちろんそんなことをするつもりはない。ところが、シンクレアにブランドの靴をズラッと並べられてしまうと、ベティの決意はぐらぐら揺れてしまう……。
コミカルでユーモラスなヴァンパイア・ロマンス。ブランドの靴に夢中なブロンド美人といえば、頭悪そうな印象だし、本人もそう思っているみたいだが、でも、ほんとはそんなことはなくて、一人称で語られるのを読んでとても面白くて楽しめる。個性的な登場人物たちの会話に夢中になっているうちに、事件がどんどん起きていく。
普通のロマンスというより、『ブリジッド・ジョーンズの日記』のようなChick Lit作品だと感じた。というより、Chick Lit風のファンタジーだ。それでも、もちろんヒーローとのラブシーンはあるし、いろいろかなりホットなシーンもある。
作者は電子書籍や小出版社などからエロティックなパラノーマル・ロマンスを出していて、Sapphire賞、P.E.A.R.L.賞受賞の実力の持ち主。ヴァンパイアやシェイプシフターもの、改変歴史もの(? 独立国のアラスカの王子様かなにかが出てくるとか)のパラノーマル・ロマンスや、セクシーな現代ものロマンスなどを次々と出している。このUndead and Unwedも最初は電子書籍で刊行されていたものが、改稿されてBerkleyから出版された。
(2005年4月17日)
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