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Burnt Offerings /Laurell K. Hamilton


Burnt Offerings /Laurell K. Hamilton
Ace,1998.

 〈アニタ・ブレイク〉シリーズの七作目。

 アニタは、街のマスター・ヴァンパイアのジャン=クロードの恋人になって、人狼のリチャードと別れることになってしまったが、まだ彼を愛していた。複雑なのは、リチャードが新しい恋人をつくるまでは、アニタは人狼たちの女リーダーとなってしまうことだ。それだけでなく、アニタは豹のシェイプシフターのリーダーをつとめることにもなっていた。街では火を操る超能力者による放火が何件か起こっているらしい。また、問答無用でヴァンパイアを抹殺すべきだと考えている団体ヒューマン・ファーストも動き出していて、友人の新米ヴァンパイア・ハンターのラリーが怪我を負ってしまっていた。

 そこに、ヴァンパイア評議会のヴァンパイアたちが街にやってくる。どうやらジャン=クロードが評議会のメンバーの一人を倒したのに(実はアニタの仕業だ)、力不足を理由に評議会に入ろうとしないため、調査に来たのだと言う。そのうちの一人は、ジャン=クロードの元親友のアッシャーだった。アッシャーは体の半分を覆う醜い傷と最愛の恋人の死をジャン=クロードのせいだと恨んでいるらしい。評議会の一行は街のヴァンパイアやシェイプシフターたちに好き勝手し始める。狼と豹のシェイプシフターたちのリーダーとして、アニタは彼らを守るべく、評議会のヴァンパイアたちに立ち向かうことになる。

 一方で、ヴァンパイア・バーの一つで、女性がヴァンパイアに火をつけて殺すという事件が起きる。ただの事故と片付けるにはどこか腑に落ちないのだが、ヒューマン・ファーストがかかわっているのだろうか。さらに、いくつかのヴァンパイア関係の店が一斉に襲撃を受け、火事になったという知らせが届く。そのうえ、日が昇っているうちに目が覚めてしまうヴァンパイアが現れて、犠牲者を増やしているという。アニタは無事に事件を片付けて、友人たちを守ることができるのだろうか……。



 アニタは今までのストイックさはどこかにいってしまい、ジャン=クロードと関係を持つようになっている。リチャードとは愛し合っていたからこその険悪な間柄に。ところが、それを悩む間もなく、次から次へと事件がどんどん起こっていく。スピーディな展開にドキドキさせられた。タイトルの通り、事件の多くは火にかかわっている。シェイプシフターたちとのアニタの新たな関係によって、一段と物語に面白味を増しているようだ。今後の展開も楽しみだ。

(2005年10月16日)

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