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Blue Moon / Laurell K. Hamilton
Blue Moon / Laurell K. Hamilton
Ace, 1998.
〈アニタ・ブレイク〉シリーズの八作目。
アニタは街のマスター・ヴァンパイアのジャン=クロードとつきあっていて、人狼のリーダーのリチャードとは3か月前に別れたのだが、今でも彼を愛している。そのリチャードは、休みを利用してトロールの生態を研究するため、故郷に戻っていた。彼が、女性をレイプしたとして警察に捕まったという知らせが届く。アニタはリチャードを助けるためにシェイプシフターやヴァンパイアの友人たちとともに、テネシーの山中に向かう。もうすぐ満月なので、それまでにリチャードを留置所から救い出さないといけないのだ。
リチャードはアニタを忘れるため、人狼の群れの新しい女リーダーを選ぶために、次々と人狼や人間の女性とつきあっては別れていたらしい。その一人がレイプを訴えた相手だという。無実のリチャードを誰かが罪に陥れようとしているらしい。彼らはアニタたちにも襲いかかる。さらに地元のマスター・ヴァンパイアは彼女をおどそうとする。リチャードの母親が息子を陥れた相手になぐりかかろうとするのを止めたり、人狼の女リーダーの幽霊にとりつかれたりと、アニタは大忙しだ。
アニタたちは釈放されたリチャードとともに、街の人狼の群の満月の集会に招待される。群れのリーダーはリチャードの友人で、アニタが地元のマスター・ヴァンパイアと対決するのを手助けすることになる。そのうえ、何者かが人を襲わないはずのトロールの仕業に見せかけて、人を殺しているらしい。アニタはその殺人現場で悪魔の儀式の跡を見つける。トロールの生息地を買収しようとしているのは、黒魔術を使っているという噂のある美術バイヤーだ。彼は透視能力者や黒魔術師を雇って何かを企んでいるらしいのだが……。
これはシリーズ前半の大きな山場にあたる作品だろう。ジャン=クロードはあまり登場しないが、アニタとジャン=クロードとリチャードの三人の関係が新たな局面を迎えている。前作までにいろいろ伏線は張ってあったことだけれど、あらあら……と思ってしまった。三人の力がパワーアップしただけでなく、アニタの力もまた一段とパワーアップしてしまったようだ。
(2005年10月16日)
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