Created: August 1, 2001. Updated: July 22, 2006.

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二輪四脚車 / Tandem bike

前後に二人以上で乗る自転車をタンデム車といいます。 日本ではあまりお目にかかることが無い自転車です。

欲しいと思い始めてから2年以上、ようやく我が家にSantana製のタンデム車がやってきました。

何ゆえタンデム?

理由ソノ壱: 体力差

Tomoはもともと持久力がありません。 Kazは自転車通勤もしているので、比較的乗り馴れているし 体力もそこそこあります。 二人でツーリングに行って、登り坂にさしかかるとTomoはおいてけぼり。 Kazは坂の上でまちぼうけ。 航続距離も違います。

タンデムなら待ったり待たれたりする必要がありません。 一蓮託生です。 二馬力です。 そして、なんか楽しそうです。

理由ソノ弐: ドイツへの転勤

Kazがドイツに転勤することになりました。 3-4年は行ったままになります。 "せっかくヨーロッパに行くんだからツーリングするぞ"と、自転車乗りなら誰でも思いますよね。

人と少し変わったことをしたがるKazはなにかヒネリを入れようと考えました。 タンデムで乗りたいと思い付くのにさほど時間はかかりませんでした。

タンデム車はどこにある?

日本のWebサイトを探してもほとんど情報がありません。

それでも、宇都宮夫妻のタンデムによる世界旅行のページと、おのひろきおんらいんを良く見に行きます。

宇都宮夫妻もTomoさんとKazさんなんですね。 偶然とはいえ...比較しないで下さいね。

"おのひろきおんらいん"は、貴重な日本語のタンデム情報源です。

結局判ったのは、日本でタンデム車を作ってくれる所は少なく、そしてどうやらかなり高くつくらしいことです。

そんなわけで転勤先のドイツで購入することにしました。 実はドイツは16%の消費税がかかるので、そんなに安くありません。 でも、経験豊富なショップが見つかったので購入に踏み切ったのです。

仕様をどうする?

日帰りから宿に泊まる前提の旅行に使うつもり。

補助のドラムブレーキをどうしようか悩みました。

タンデム車のブレーキ

タンデム車は重量がシングル車の二倍で、さらにスピードも出るため、ブレーキの選択は重要なものです。 一説には4倍の制動力を要求されるとか。

現在タンデム車に採用されているブレーキには、

などがあります。

タンデム車は後ろに行くブレーキワイヤーがやたら長いので、ワイヤーの伸びが馬鹿にできない問題になるとのことです。 そういった面で、ワイヤー張力がすくなくて済むVブレーキは、タンデム車に適しているようです。 また、油圧を使うブレーキならば、この問題は完全に解決できます。

サードブレーキにまつわるあれこれ

タンデム車特有の装備として、三番目のブレーキが挙げられます。 アライのドラムブレーキが良くつかわれているようです。

タンデム車はシングル車と同じ空気抵抗で、重量が二倍になるので、坂道で速度が出すぎてしまいます。 タイヤは当然二本なので、リムブレーキを使う場合、リムで発生する熱量はシングル車の二倍です。

長い坂をブレーキをかけ続けて下ると、タイヤやチューブが熱に耐え切れずに破裂することがあるそうです。

速度が出すぎるのを防ぎ、リムで発生する熱を減らすために、一定の抵抗を発生させる装置としてドラムブレーキが有効なのです。

これが必要か否かの話はいつも話題になります。

長期間のキャンプツーリングに出る人達はドラムブレーキを装着するようです。 一方、小旅行に使う人達や自転車にシンプルさを求める人達は、装着しないようです。

私達の場合は、ちょっと微妙です。 荷物は少ないのですが、日本のツーリングにはかなりの確率で峠がからんできます。 道が細く、つづら折れになっているので、ゆっくり下らなければならないことが良くあります。 それを考えると欲しい装備です。

一方、輪行を考えると分解・組み立ては楽に越したことはありません。

休み休みゆっくり行くことにして付けないことにするのも良いと思うし、安心のために付けるのも良いと思うし。

結論は、つけないことにしました。 だって、私たち二人を合わせても130kg(どっちが太っているかは秘密です)。 一人でそのくらいの重さがある人だって普通の自転車に乗れるからです。

坂道は休み休み下ることにしましょう。

ドロップハンドル用ブレーキレバーとブレーキの話

Vブレーキは調整も比較的簡単で制動力もあるので、タンデム車には良い選択だと思います。 しかし一般的には、ドロップハンドル用のブレーキレバーはVブレーキに対応していません。 では、どうすればいいかというと、

ブレーキレバーとギアシフターが一体になったタイプ(STI等)を使いたい場合、Travelagentかカンチブレーキを採用することになります。

Kazの趣味としては、自転車に余計な物はなるべく付けたくないので、Travelagentは好ましくありません。

ワイヤー張力のことを考えると、Vブレーキを使いたい所です。 シフターをバーエンドシフターにするので、287Vを採用することにします。

タンデム車のクランク

現在の一般的なタンデム車の構成は、クロスオーバードライブと呼ばれるもので、左側のタイミングチェーンで前後クランクの同期をとり、右側のドライブチェーンで車輪を駆動します。 ドライブチェーンは、現在ではストーカ側から出すのが一般的のようです。

タンデム車のクランクは、左側にチェーンリングが付くようになっている特殊な部品になります。

数少ない選択肢

クランク長さがほとんど選べません。 シマノは175mmか170mmのものしか用意していません。 シマノに至ってはチェーンリングも選べません。

シマノのコンポーネントはグレードはたくさんあるのに、根本的な所で選択肢が少ないのです。

クランク長さ、チェーンリングのギア比、Vブレーキの引けるドロップハンドル用のブレーキレバー、、、子供用レーサーのパーツ、、、

レースとママチャリにしか目が向いていないように思えます。 レースにしたってクランク長さの選択肢がありません。 Vブレーキの引けるSTIレバーとかなんてあったら欲しいのに。 XTRとかデュラエースとか採算に合いそうも無いものを作る割に、なにか足りないのです。

世界一の部品メーカーなんだから気張って欲しいです。

私達の体格に合ったクランク長さは、Kazが165mm以下、Tomoが160mm以下とされています。 旅行用の自転車にもそれぞれ、165mmと160mmが付いています。

タンデム車用のクランクを選びたかったら、TAスギノテクノが良いようです。 (TAの情報は PETER WHITE CYCLESにわかりやすく書かれています。) TAとスギノテクノはラインアップに無い長さでもオーダーに応じます。

TA ZEPHIRは恰好良いし、オートエキストラクター(特殊工具無しでてクランクを外せる仕組み。ペダルはずす手間でクランクをはずせるので輪行に便利そう。)オプションもあるので、これが良いように思います。

ようやく納車されました

ようやくタンデム車が納車されました。 2002年三月中旬に発注して、届いたのは七月の第一週。 Santana Fusion SEをベースに下記を変更しました。

クランクはタンデム用クランクセットとしては異例の短さです。 普通は前後175/170mmのセットになるのです。

実はこのクランクに長いこと待たされたのです。フレームは発注後半月で届いていたのです。 フランスはアメリカよりも遠い国なのです。 「でも、かっこいいから許す。」とはTomoの談。 しめしめと後ろでニヤつくKaz、洗脳もとい教育は着々と進んでいます。

早速、家の近くを10kmほど試し乗りをしてきました。 各部寸法をいつも乗っているツーリング車を元に割り出してもらったせいか、調子良いです。 待った甲斐がありました。


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