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読んではいけない:Anti-Book Reviews |
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『週刊ダイヤモンド』で書評を担当して、足かけ10年。引き受けたころの私以外の担当者はみんな交代したが、私はなかなかやめさせてもらえない。書評というのは、手間のかかるわりには論文の数にも入らない(書評を業績として誇る幸福な大学教授もいるようだが)割の合わない仕事だ。特に苦労するのは、取り上げるに足る(日本語の)本を探す作業で、いつも〆切が近づくと都内の本屋を探し回らなければならない。 それに対して「こんな本は読んではいけない」と思う本を探すのは簡単で、そういう「反書評」ならずっと簡単に書けるのに・・・と思って冗談で何冊かの本を評したところ、大きな反響があった。これまでの記事のほとんどが、Googleで著者名を検索すると、最初のページに出てくる。意外なことに、怒りや抗議はほとんどなく、「溜飲が下がった」「内容は意外に常識的だが、学界の大家にこんなことを言って大丈夫か」という反響がほとんどだった。 これは日本の学界や「論壇」で、いかにまともな論争がないかを示している。特に査読つきの学術誌が少ないため、商業誌の編集者が事実上レフェリーの役割を果たしているが、出版産業の衰退で編集者の質が年々低下しているため、学部学生以下の幼稚な議論が有名な出版社から出るようになった。また執筆者にもマル経崩れや隠れ左翼がいまだに多く、弱者救済や景気対策など、さまざまな名目で政府の介入を求める傾向が強い。 「書評ではなく人物評ではないか」という指摘もあったが、これは当たっている。おもての書評は、仕事なのでちゃんと読んでいるが、こっちはもともと読むに値しない(というか最後まで読むに耐えない)本なので、ちゃんと読んでない。ほとんどの本は、身の回りにあるのも不愉快なので捨ててしまったし、立ち読みもある。まぁその程度の本だということで、基本的に冗談なので、内容に責任はもたない。
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