犬を飼う、ではなく
『家族として“共に暮らす”』 ということ
 
 






なぜ、あなたは犬を飼おうと思い始めたのでしょう。

キッカケなどどうでもいい、
買い始めれば日ごと愛情が深まっていくのだからとおっしゃいますか ?

もちろんそうです。
でも、最初のキッカケの理由によっては
違う結果になってしまうケースだってあるのです。

誰にだって犬を飼う権利はあります。
でも

あなたが犬と『暮らす』お気持ちであるか
どうぞ確かめてください。
 






 
子供の情操教育のため ?
 
   
  犬や猫やハムスターや金魚がいる家庭の子供が
とりわけ情け深かったりする話は聞いたことがないのですが
なぜだか未だにこんな神話が残っているんですね。

子供に犬との接し方も教えずにただ与えただけ。
子供は犬を気の向くまま好きなようにいじくり回し、犬は必死に耐えている・・・・・。
そんな家庭は少なくないんです。

また、子供は飽きるものです。
興味が薄れたからって、犬は電池を抜いてほおっておくわけには行かないんですよ。
今は子供さんが散歩係りかもしれません。
でも高学年になって、クラブ活動・塾通いなどで出来なくなる日もすぐ来ます。
そうそう遊んでもくれないでしょう。
そうなったら、あなたが代わりに喜んで世話ができますか ?

この覚悟がなければ、皆が辛いことになります。
とりわけ、犬が。

だから、
子供が欲しがるから、でなく
あなたが犬と暮らしたい、そう思わなければ犬を迎えて欲しくはない
と思います。
 
 
 
一人暮らしで淋しい ?
 
   
  一人暮らしという事は、普段は家にいらっしゃらないわけですね。
「お帰り」と迎えてくれる温かいナニカが欲しい、ということですか。
それならあなたが外に出ている間、その温かいナニカはどうしていたらよいのでしょう ?

犬にはあなたがすべてです。
あなたが世界そのものです。
たとえストレス社会だとしても、あなたには外の世界がある。
でも、犬は・・・。
読書して暇をつぶす事もテレビを見て楽しむことも出来ない、ただあなたの帰りを待つだけ。

ひとりで長時間お留守番させるしかない状況であるなら、
『今は飼わない』 とするのもまたひとつの愛情だと思います。

もちろん、しつけして毎日長時間お留守番させることだって出来ます。
だけど ! !

あなたが淋しいのが嫌だからって、犬を迎えて犠牲
(あえて)をしいてもよいものでしょうか。
あなたと過ごす、夜から朝までの時間がどれだけ濃密で幸せであったとしても、
ひとりっきりの長いお留守番の時間のつらさは変わりません。



  それが出来る(可能)ということと、それをさせていいか(望ましいか)
ということは別物です !
 


かわいそうです。
それがどれだけかわいそうな事なのかは、あなたが犬を心から愛し大切に思ったときにわかるでしょう。
でもその時にはもう引き返せないのですよ。


しつけもね、そう一朝一夕には完成しません。
例えばトイレだって、
つきっきりで面倒みていたとしても数ヶ月掛かります。
会社から疲れて帰ってきたらウンチまみれの犬と部屋。
冷静に処理できますか ? 毎日ですよ。
それならいっそ、クレートに閉じ込めてしまいましょう、ですか。(これは虐待です)


『一人暮らしでも共働きでも犬は飼えるよ ! ! 』 というサイトさんの、いいところだけを鵜呑みにしないでください。
( そう、“暮らす”でなく、“飼う”と言っていますね )
「この犬種が一人暮らしに向く」 とか 「オスよりメスがいい」 とか
決め付けているサイトさんもあります。嘘っぱちです。
嘘というのが失礼ならば、少ないご経験からの思い込みです。

ぜひ、あなたの頭で深く深く、考えてください。 
 
 
 
芸を仕込んだり、可愛い服を着せて連れ歩きたい ?
 
   
  それはなぜですか ?
「まぁ ! 可愛い ! ! 」と道行く人から賞賛を浴びたいからですか。
あなたが注目されたいのであれば止めましょう。

しつけと芸は違います。
あなたとのコミュニケーションという意味での
「お手」や「鼻におやつ乗っけてパクン」などは楽しくていいと思います。
でも意味なく何度もジャンプさせたり、
食卓につかせて「お座り」のままごはんを食べさせたり、
( 犬はこんな姿勢で食べるように出来ていません ! ! )
挙句の果てに2本足で立たせて乳母車を押させたりには何の益があるでしょう。
特にこのような身体的に無理のある事はさせないで欲しいと思います。
犬は、あなたの喜ぶことならどんな無理もしてしまうからです。

服については、マナー(抜け毛) のためか怪我対策、
老犬や寒さに弱い犬種以外では必要ではないと思います。
犬には神さまからもらった立派な毛皮があるのです。

ペットを取り扱った番組の、
面白可笑しく取り上げたヘンな情報に惑わされないでくださいね。 
 
 
 
庭付き一戸建てに引っ越した ?
 
   
  「広い庭がなんだか寂しいゾ、犬でも飼うか」 のノリの方。
石像でも置いといてください。

ひとつの命を迎えるということに犬もヒトも変わりありません。
生活のこと、経済的なこと、真剣に考えて結論を出してください。

もし犬を迎える場合、
たとえ立派な犬舎が建てられる充分なスペースがあったとしても
あなたとひとつ屋根の下で暮らさせてあげて欲しいと思います。 







 さて、家族としての犬を迎えるお気持ちが確かなものであったならば
次のことにも覚悟をお決めになってください。




  一生、あなたが面倒をみてやるのだということ
  犬とヒトの子供の違いは何だと思われますか ?
犬は一生涯あなたの子供です。
成犬にはなりますが、自立した大人にはならないのです。
( まぁ、自立(自律) してもらっては大変ですが・・・ )
死ぬまであなたがウンチを拾い、室温の管理からなにから全部やらなくてはなりません。
ヒトの子供のように、自分で出来るようにはなりません。
 
  何があっても見捨てない 
  10年先のことも考えてくださいね。お引越しの予定などありますか ?
引越し先がペット禁止のマンション・・・? 一緒に住めるところを探しましょうよ ! !
同居の年寄りが寝たきりに・・・?
子供の教育費で余裕がなくなった・・・?
ひとつの命を引き受けるって、そんな簡単なことじゃないんですよ。
腹をくくって迎えてください。
病気になっても、老犬になっても、最後まで世話してあげてください。
 
  どんな事情になろうとも『処分』しない 
  どうしても、どうしてもその仔と一緒に暮らせなくなった・・・・・。
それでも絶対に保健所などに「処分」を頼まないでください。
あそこでの「殺処分」は「安楽死」などでは決してありません。
二酸化炭素による窒息死です。
苦しんで苦しんで死ぬのです。
処分されずに大学病院や製薬会社・化粧品会社などに
動物実験として払い下げられる事もあります。
そしたら死ぬより苦しい地獄が待っているんですよ。

必死になって、里親さんを探してください。
見つかるまでの食費など負担するお気持ちであれば、
公私の愛護団体さんも喜んで力を貸してくれるでしょう。
(必ずしもそこで引き取ってもらえるわけではありません)
それともご自分のものでなくなる犬にお金を掛けるのはバカらしいですか。

「姨捨山」に置き去りにしないでください。
“誰かが拾ってくれる” “ここで幸せに暮らすだろう” なんて勘違いしないでください。
病気になったり怪我をしたりでぐちゃぐちゃになって死ぬのです。
狼に戻ったりはしません。
置いてくれば後はどうなろうと「自分の」責任ではない、なんて
まさに姨捨の思想そのままだと思います。

“(あなたが犬の)死ぬところを見ていないから、
(彼は)死んだとは言えない = 死んではいない ” のでしょうか。



どうぞこちらのサイトさんをご覧になってください






声なき動物たち 
               



キツイ言葉で書いたことをお詫びします。

でもあんまりにも多いんです。
「こんなハズじゃなかった・・・・・」 と言って犬を手放す人たちが。
その人だって、初めは今のあなたと同じように犬と暮らすうれしさで一杯一杯だったはずなのに。

一昔前のハスキー騒ぎ。
我も我もとハスキーを飼い、「こんなに大きくなるとは思わなかった」「こんなに食べると思わなかった」
「こんなに大変だと思わなかった」 等々の愚にもつかない理由で消えていった命。
あなたはこんな人たちの仲間入りをしないで済むように、
どうか今、よく考えてください。







 
犬は、犬の形をしていますが
大切なあなたの家族です 
 






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