サクライイクヤ クロスセクション

ws風景
photo: オープンワークショップ&ショーイングより

ダンス&オイリュトミーワークショップ

2007年度のショーイングも無事終了し、新規に始める方でも定期クラスに入りやすい時期です。
少人数でアットホームな雰囲気ですので、お気軽にご参加ください。
「あなたの内側をみつめよう、そしてあなたの外側をみつめよう!」(ルドルフ・シュタイナー)
生きてる限り、だれもがカラダと関わっている。カラダを通して宇宙の息づきに触れている。
ダンスについて、体について、体験を通して初めて感じる楽しさもいっぱいあるはず。
そして体の方から大きな変化が訪れることも。
まずは、こうだと決めつけないで、何にもない場所にポ〜ンと立ってみる。
そこからはじまることが変化の第一歩。(櫻井郁也)


定期クラスは、これら三つの視点から毎週クラスを開いています。

1.呼吸の多様さと運動のダイナミズム
2.言葉・音・肉体の響き合い
3.場としてのダンス、エネルギーの磁場・知恵としてのカラダ

BASIC and body conditioning
土曜:基礎オープンクラス
毎土曜:午後3時〜5時

テーマ=呼吸の多様さと運動の基礎 
練習ジャンル=「体づくり」「体との付き合い方」
対象=ダンスおよび身体表現の基礎を身につけたい方。プロポーション・基礎体力を整えたい方。
受講スタイル=チケットまたは月謝(単発もOK)

動きに集中する時間を生活リズムに取り入れ、練習を繰り返すことで、体は「目覚め」、自分を支配している「パターン」からぬけだしていくキッカケをつかんでいきます。土曜クラスでは、呼吸法・ストレッチ・バランスを中心に、ダンスにおける最も根本的なボディ&メンタルトレーニングのプロセスを繰り返し行いエネルギッシュで気持ちの良いカラダを確実なペースで育てます。バレエやヨガの要素を組み合わせたベーシックなトレーニングメニューに『舞踏』や『オイリュトミー』の初歩をとりこみ、踊りへのモチベーションを高めていきます。

主な内容(受講者の状態を考慮しながら、毎回組み合わせやアレンジを行います)
・基礎トレーニング/呼吸、ストレッチ、姿勢矯正、足腰の強化、筋力調製など、体を整える練習
・オイリュトミー/「美しい歩き方」「リズムと流れ」「四大元素」「色彩」など、表現力の基礎となる練習
・ダンス/「集中と脱力」「バランス」「立ち方」「ゆらぎ」など、踊るために最低限必要な技術練習

EURYTHMY Rudolf Steiner's method
水曜:オイリュトミークラス
毎水曜夜7〜9時

テーマ=言葉や音楽とのふれあいを高め、ナチュラルな運動で、心と体のバランスを整える。
練習ジャンル=「オイリュトミー」
対象=シュタイナー教育や自然な生活に興味のある方。心身共に、美しい姿勢を身につけたい方。
受講スタイル=月謝制(欠席時、他クラスへの振替受講可)

意識的な運動に集中することや、自分の一挙一動に強い注意力を向けることから、人は、自分を支配している何らかの力やその働きを確実に変化させ、コントロールしていくキッカケをつかんでいきます。このクラスではオイリュトミー独特の型と動きを基礎からきちんと覚えながら、ホリスティックな身体観を育てます。また、日本語やドイツ語の詩・クラシック音楽の小品などを踊りこみながら芸術のスピリチュアルな側面に親しんでいきます。毎週の積み重ねからいろいろなものを「つかんでもらう」というクラスなので、続けていくことで身体的にも精神的にもかなりの変化が期待できます。初心者もOKです。

主な内容
・基礎/歩行と姿勢、内面への集中、体と空間の感じ方
・言語オイリュトミー/呼吸と流れ、「母音・子音」の型、ことばと色彩、詩を踊る
 音楽オイリュトミー/リズム練習、響きの運動、音階・音程の型、楽曲を踊る
・理論/「ことば」と「言霊=ことたま」、音楽とコスモロジー、シュタイナーの思想・哲学

DANCE Contemporary & BUTOH method
金曜:ダンスクラス(テクニック&クリエイション) 
毎金曜夜7〜9時

テーマ=ダンス表現ができる身体をめざして、イメージを拡げ、技術をつかむ。
練習ジャンル=「舞踏」「コンテンポラリーダンス」
対象=18〜30代前半の方で、舞台活動に興味のある方。なるべく休まずに参加できる方。
受講スタイル=月謝制(欠席時、他クラスへの振替受講可)

表現者として、あるいはライフスタイルとして、ダンスとじっくり付き合いたい方のためのクラスです。少人数のクラス編成で集中力の高い練習を行い、ダンスを通じて自己の可能性や運動センスを拡げます。講師の振付による様々な小品を練習しながら、現代ダンスを踊る上で必要なテクニックとダイナミックな動きを立ち上げます。
実力に応じた習作のショーイングを行うほか、主催公演を手伝っていただいたり、能力に応じて、講師の作品に出演していただくこともあります。
*初心者でもOKですが、可能な方は土曜クラスとの組合せ受講をお勧めします。


主な内容
・ダンス習作の練習と発表/感情の解放、空間や時間との関わり方、運動のダイナミズムとスピードの獲得
・テクニック/体軸と重心、バランス、ゆらぎ、可動域の拡大、即興、動きによるコミュニケーション、ほか


持ち物その他の詳細はお問い合わせ下さい。

会場 JR荻窪近郊の施設利用(クラスにより主な会場が異なります。お問い合わせいただければその月のスケジュールと会場の詳細地図をお知らせいたします)

会費
・入会金:5,000円(受講開始時納め/単発の方は不要)
・受講料:月謝8,000円、2クラス15,000円、3クラス22,000円(毎月初回納め)
・土曜クラスのみ、チケット受講も可能です。定期受講が無理な方はご相談ください。
(4回チケット:11,000円/4ヶ月有効、単発:3,000円)
・発表会その他の参加費は、事前にお知らせします。

オープンワークショップ参加者のアンケートから

初心者歓迎!ほびっと村舞踏クラス(隔週火曜18:30〜20:30)

オープン&出張ワークショップ
十字舎房では、ダンスの楽しさを幅広い方々に体験していただくため、下記の内容で施設・学校をはじめ、自主サークル・小グループへの出張ワークショップをおこなっております。
A:オイリュトミー短期講座。柔らかく流れるような動きで、言葉の響きを駆け抜ける。コミュニケーションの原点を確かめ、元気になる。        
対象 子供からお年寄りまで(乳幼児も応相談)        

B:ダンス・トポロジー。多様な呼吸をスタートに、体から生まれる「場」を楽しむ。体から共振を学ぶ、出会いの場としてのダンス。
  対象 10歳前後からお年寄りまで

内容のレベルや定員・期間・費用などはご相談に応じてフレキシブルに対応いたします。

申し込み&お問い合わせ
下記まで、お名前・ご連絡先・受講開始時期をお知らせ下さい。

「十字舎房」事務所 03ー3996−1823(FAX兼) 携帯090ー6163−4762
メール歓迎です。見学も随時受け付けています。

なお、当方は既存宗教団体、その他類似組織などとは一切関わりがございません。
勧誘などの行為は受講者の方の間でもお断りさせていただいておりますので、あらかじめご承知ください。


用語:『コンテンポラリーダンス』は、基本的に定式を持たず、振付家やダンサーの想像力と身体特性を生かして生み出される動きによる、表現活動としてのダンスです。何をもってダンスとするのか、いかにして身体を訓練し、動いていくのか、といった、技術・方法の開発も含めて常に「現在進行形」であろうとするジャンルで、バレエ、モダンダンスなど様々な名前で呼ばれてきた舞踊が、交流を重ね、多様化する傾向を受けて、一般に「コンテンポラリーダンス」と総称されるようになりました。現在、世界各地の劇場で上演されている創作舞踊の過半数はこの領域に類別することができます。
『舞踏』は、故・土方巽や大野一雄、櫻井の恩師でもある笠井叡氏らを中心に練り上げられた重厚なダンスで、時間を引き延ばしたような動きや言葉のイメージから生まれる象徴的な身振り、極度の集中から引き出される即興など、ダンサーの個的な方法や多様なアプローチを包括しながらも身体という概念の解体と再構築をはかりました。日本を震源地に一切の伝統や形式に背をむけ、大胆で自由奔放に「個」の運動をひらいて世界に衝撃をあたえた革命的なスタイルです。日本発のダンスとして、全世界に注目される「BUTOH/舞踏」は、ダンスの未来をになう重要な潮流のひとつです。
 

「オイリュトミー」について       
「オイリュトミー」は、20世紀初頭、人智学者ルドルフ・シュタイナーによって創案され、現在はヨーロッパを中心にひろまったシュタイナー教育独特のカリキュラムのひとつとしても知られています。
 シュタイナーは、人間の営みを自然界や時の流れとの関係性のなかで、とりわけ想像力・創造性に注目しながら解き明かそうとした人で、その活動は哲学に始まり、有機農法の開発、芸術家の育成、建築や住環境の設計、晩年には教育法や政治・経済理論にまで広がっていきました。彼の幅広い活動は、Anthroposophy(人智学)として現在まで引き継がれ、そのなかで身体の動きやその根幹にある衝動を細やかに分析し、独特の宇宙論と照応させながら舞踊の様式に凝縮して出来上がったのが「オイリュトミー」です。

「オイリュトミー」の特徴は、一見してそれと分かる優雅なフォームと空間いっぱいに拡がる運動の軌跡です。大きな、柔らかいヴェールを身に纏ったオイリュトミストが、ことばの響きや音の響きと共振して伸びやかに動く姿は、有機的なエネルギーの対流を目の当たりにするようです。そして、オイリュトミーは、舞踊家の個人的な想像ではなく、
音楽や言葉をはじめ、自然元素、色彩、数学的なイマジネーションなど様々なものを身体でとらえなおし、明確な型と運動によって、再び空間に還元しようとする、一種の客観芸術です。オイリュトミーの練習のなかで、私たちは「対象を思い浮かべる」「観察する」「体で表現する」「交感の確認」というプロセスの連鎖のなかに身を浸すことになります。頭で「知る」ことから体で「識る」、考えることから体現することへのシフトチェンジともいうことができます。それは、単に「うまく」あるいは「自由に」動くのではなく、客観的な自己観察の作業にもつながり、自分自身や自分をとりまく環境への認識に新たなリアリティーを与える試みでもあります。


音楽のオイリュトミーは、作曲家の直感を通して音楽に結晶した宇宙のひろがりを、また、楽曲にこめられた「魂の衝動」を全身で捉え直し、運動によって空間に再構築する試みです。音の響きや流れを示唆する振付と「うたいたい」という自分自身の心の声に導かれ、呼吸するように動きます。呼吸と音楽の内的な共振は、動きのリズムを導き、リズムは細やかなステップを生みだしつつ全身に還元され、空気の中を自在に泳ぎ回るような、独特の運動に発展します。同時に心の中にある気分の明暗や勢い、硬さ・柔らかさ、重さ・軽さなどを確かめ、明快な型にいなおしていきます。それは音楽を通して私たちの内部に響き渡る、宇宙的イマジネーションを空間全体に解き放っていく作業なのかもしれません。


言語のオイリュトミーでは、テクストの朗唱から言語の響きを感じ取り、「語る」という、かけがいのない行為のプロセスとメカニズム、そしてコミュニケーションの原点としての「内的なダイナミズム」が、まるごと全身運動に拡大され、法則化された運動芸術として空間に差し出されます。何かを語ろうとするとき、赤ちゃんはとにかく息を大きく吐いて「あ〜!」という母音を発声します。唇を開く瞬間「ばあ!」となり、上唇と下唇を繊細に摺り合わせて「まんま!」となります。そのとき、手のひらや胸や足を開き、このうえない明るさを私たちにもたらしてくれます。はじめての意志疎通は、感動そのものです。心の明暗が、エモーショナルな運動と結びつきながら、胸・喉・口をひらき大気を振るわせ、母音や子音として世界に響き渡り、出会う物事の多様化に対応して生き物のように変化発展していきます。そんなプロセスを上半身の型と流れるような素早い移動の軌跡によって表現します。

こんなふうに言葉や音楽に対する繊細な反応をみがきながら、『オイリュトミー』では、全身を活性化します。「動く知性」ともいうべきその緻密さと客観性に加え、全く無理のないプロセスで体をつくるため、年齢や肉体的な条件にフレキシブルで、ダンサー・俳優・音楽家のベーシックレッスンとして、またセラピーや幼児教育・学校教育にも応用されています