08/10/23

永楽館

外観

所在
兵庫県豊岡市出石町柳17番地
交通
JR山陰線「豊岡」より全但バス、「出石」
沿革
 1901年(明治34年)町内の紺屋、小幡家11代目の久次郎氏によって建設された。それまでに1870年頃に、10代目の久次郎氏が歌舞 伎舞台を作り、歌舞伎の誘致と興行を行うとともに、芝居衣裳を収集し貸衣裳も行っていた。
 開場後は、歌舞伎芝居や壮士芝居、節芝居、寄席、映画や連鎖劇、演説会などに利用され、戦後は主に映画館に使用された。その間の様々の届出書類等が残さ れており、警察、税務、保健、消防行政にともなう劇場構造の変化の経緯が対照できる。
 映画の上映を行うようになって、畳、床を撤去し、(当初は床下に音響のため、壺が並べてあったらしい)、長椅子が並べっれたが、花道や義太夫床などは残 された。
 1970年代になり、閉鎖されることとなったが、その後、入り口付近がパチンコ店に改装されたことがあり、その部分の内装が撤去された。
 所有者は、解体せずに保存・復元したい意向を持っていたが、他に明治初年の民家や歌舞伎衣裳、浄瑠璃本の維持も必要であり、傷みの進行を防ぐため屋根の 改修を行うのが限度という状況であった。
 地域でも保存・活用の動きがあったが、具体的な方策がまとまらず、当時に作成された復原案が稚拙で所有者が賛同しなかったということもあり、保存・復原は、しばらく進展しないままであった。
 しかし、所有者が町に施設を寄付したことにより、1998年度に町が調査を行い、1999年度から復原工事の予定であったものの、具体的な復原工事方策 の検討などにより、工事着手が遅れ、復元工事は2008年に竣工。
 興行用の芝居小屋として、建設地にそのまま建てられているものとして最古のものであり、ハード的な面はもちろん、運営資料や衣裳や台本などのソフト資料 も一緒に揃っており、極めて貴重な存在である。
指定
豊岡市指定文化財
建物規模
間口 28.18m、奥行 38.13m (延1,097m2; 収容人員367人)
1階
永楽館1階
2階
永楽館2階
舞台キー舞台
客席キー客席
客回キー客用設備
楽屋キー楽屋

スケール
舞台規模
間口 10.92m、奥行 12.73m (回り舞台径9.73m)
利用状況
 2008年8月に復原工事完成のこけら落とし公演。公演のない時には見学可能。

内部の様子

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