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Kabuki Syndrome Network in Japan Newsletter 歌舞伎ジャーナル  第94号

<<平成21年6月10日>>

  学習能力の限界を知る大切さ

 

 療育手帳A判定の子どもの「国語」の能力を検証します

 知能検査の結果は一般的に『IQ』数値で表される。年齢に『IQ』値を掛け、100で割ることにより、大体何歳程度の知能かを示すものです(ただし、成人の場合は18歳程度を年齢に固定するそうです…30歳の人が『IQ30』とされた場合、知的年齢は約5〜6歳に相当するそうです)。IQ35以下は重度知的障害とされ、申請により療育手帳でA判定とされます。

 『IQ』値は平均値です。誰にでも得意、不得意があり能力が一律ではないように、知的障害を持つ人にとっても得意、不得意があります。また、その日の健康状態によっても能力発揮は左右されます。

 特別支援学級に通級することにより、他の子どもと学校生活を比べても人一倍公費を注いでいただき、一生懸命公教育していただいています。これらのことに報いるべく、子どもに「ひらがな」ぐらいは書けなければ申し訳ないと思い、国語の能力を試してみました。

 (表1)

 左の表は、小学校1年生から6年生までの国語の通知表の評価を表にしたものです。

 次の○ ◎ ― は6年生時の評価です。

 先生や友達の話しかけに応じることができる… ○

 ひらがなの文を読むことができる… ○

 簡単なひらがなが読める… ◎

 いろいろな線をなぞる… ○

 簡単なひらがなを書くことができる… ○

 ものの名前や簡単な語句の意味が分かる… ◎

 絵カードとひらがなの単語カードを合わせる… ―

 


 (表2)

 

 平成20年11月20日愛知県コロニーで開催された歌舞伎症候群の勉強会で、歌舞伎症候群の子どもには視空間認知の障害があるのではないか? これをカバーするための方法のひとつとして、日常生活に用いる道具に色分けをすれば本人には有用ではないかをヒントに、ひらがなを練習するために『ひらがな練習帳』を作成しました。

 左側の画像をクリックすると『ひらがな練習帳』(PDFファイル)にリンクします(利用者の責任で、非営利で使用していただく分については作成者の同意は不要です)。

 『ひらがな練習帳』は繰り返し使用することにより、色分けしたほうは効果があるように感じます(「慣れた」のかもしれません。「慣れた」=「効果があった」と理解すべきでしょうか)。


 (ビデオ1)

 ビデオは見事に(表1)を証明しました。

 再度、現状の国語能力を確認すると

 できること …「ひらがな」を読むこと

       …簡単なひらがなの単語を読み、理解すること

 できないこと…曲線のある「ひらがな」は書けない

 学習能力の限界確認と次に親がすべきこと

 今まで、どんな人にも得意・不得意があり、また個人差もあることを書きました。

 子どもの能力を伸ばすのは親の義務ですが、能力の限界を知ることも親の義務です。

 ふりかえってわが子に当てはめると、社会生活を営んでいく上で、「ひらがな」を完璧に書くことがさほど重要なことでしょうか。例えば、「食事が見守りや介助がなくてもできる」や「排泄のサインを知らせる」ことの方が上位に来ると思います。ということで、国語の能力は『IQ』値が示すとおりで仕方がないのではないでしょうか。

 中学校が小学校と大きく違う点の1つに定期テストの実施があります。先日、学校側からテストを受けることについて相談がありました。このことは、民主的で、実にありがたいことです。

 目的、効果や実施方法をよく検討した上で、「定期テストを受けない」とお答えしました。

 

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