TS-9改造初級編 TS-808 Modification 実作業

English

改造に必要なもの

・ドライバー
・半田ごて
・ソルダーウィック(金属の糸が紐状に織られていて半田を吸い取るもの)
・ピンセット

部品

・JRC4558D 1個
・100Ω抵抗(カーボンコンポジット抵抗が望ましい) 1個
・10KΩ抵抗(カーボンコンポジット抵抗が望ましい) 1個
・8pin DIP ICソケット 1個

TS-9 Reissue PCB

OPアンプを交換

基板の裏側からOPアンプの足にソルダーウィックを半田ごてで押し付けるようにして半田を吸い取ります。8本の足を順番に吸い取りますが近接している部品の半田も吸い取られてしまったらあとで半田付けしなおします。それぞれの足の両サイドから吸い取り穴が完全に見るようにします。8本の足すべてから半田が吸い取れたら基板の表側からOPアンプの下にピンセットをもぐりこませればOPアンプが外れて来ます。このときOPアンプの向きがわからなくならないように1PINの場所のマークをしておきます。 OPアンプを刻印が読めるような向きで上から見たときに左側が欠けていると思います。この向きで手前左端が1PINです。

ここにICソケットを半田付けしますがやはりこのときも向きに注意してへこみ部分を1PIN側にしておくとあとで間違えにくくなります。ICソケットが基板から浮かないように注意して半田付けします。このソケットに向きを間違えないようにJRC4558Dを入れます。

出力部の抵抗交換

出力部の抵抗を2本交換することでTS-808と同じ回路定数になりますが、サウンドは一般的にアメリカではBrownieな音色になると表現されています。 日本語だと”暖かみのある音色”といったところでしょうか? レイ・ヴォーンはTS-808もTS-9も使用していたようですがTS-9の出力抵抗をTS-808仕様にしていたかは定かではありません。

(http://www.custom-sounds.com/srv.htm によると80年代初期にレイ・ヴォーンはTS-808よりTS-9のほうが好きと言っているそうなのでTS-808仕様に改造しないで使っていたと思われますがとりあえずTS-808仕様を試してみることに)

交換は二箇所、470Ωを100Ωに100KΩを10KΩに交換します。 OPアンプのときと同様に基板の裏側からソルダーウィックで半田を吸い取り古い抵抗を取り除いた後に新しい抵抗を入れて半田付けします。

TS-9 Reissue PCB 画像の上右側の赤枠の抵抗を100KΩから10KΩ、上左側の赤枠の抵抗を470Ωから100Ωに交換します。

オリジナルと勝負!

交換が終了して音出しをしてみます。 確かに抜けが良くなってちょっと枯れた味わいが出たような気がします。 しばらく気に入って使っていたのですが楽器屋さんでVibroverbを弾かせてもらったときにオリジナルのTS-808とTS-9も弾かせてもらったのですが自分のTS-9MODと比べたらぜんぜんちがーう!がっくり・・・・・・。 抜けのよさが全然違います。 オリジナルに比べるとリイシューにNOS JRC 4558Dを乗せ、抵抗2本を交換しただけのものは70点。

オリジナルTS-9入手

海外のオークションで1982年のオリジナルTS-9が安く出ていたので入札したら$120で落札できてしまいました。裏蓋のラベルがないなどちょっとあやしい雰囲気だったので入札を控える人が多かったのだと思いますが、わたしはコレクターではないのでサウンドさえ良ければ文句ありません。(もちろん事前にメールでSellerに詳しいことを聞いて信用できる人だと思ったので入札ました)

上がオリジナル、下がリイシュー

到着したオリジナルTS-9はさすがにレイ・ヴォーンの「あの音」がします。 中を開けてみるともちろんJRC4558Dが搭載されていますがその他はリイシュー品と目立った違いはありません。 コンデンサーのタイプが違っていることとアクティブ部品のばらつきが、たとえヴィンテージJRC4558Dを乗せても大きな音色の差を生んでいるのかな。

やっぱりオリジナルを入手するしかないのか!? 自作のVibroverbクローンとオリジナルTS-9の組み合わせでレイ・ヴォーンのあの音にかなり迫っています。  

つづく

じゃーん、100%オリジナルを目指して追加研究しました。

TS-9MOD 上級編へ